『建築音響工学総覧 』第7巻・芸術ホールのデザイン Page4.第3章 オーディトリアムに求められる音響とは
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★第3章 芸術ホール(オーディトリアム)に求められる音響とは
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優れた芸術ホールの条件とは、真近で聞こえた「生楽器の音色」がホール隅々まで「変化しないで行き渡り」、どこで聞いてもスタインウェイはスタインウェイ、ベーゼンドルファーはベーゼンドルファーの音色が聞こえて来なければならない。
本手引き書では次章以降でそれぞれの項目について詳述する事とする。
以下に示すディティールデザインのセットで使用しなければ定在波は駆逐できず"一部の客席にしわ寄せが生じます。"
★第1節 "銘ホール"とは「初期反響を"上手くコントール」したホール!
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音(振動)は「不連続な部分」言い換えれば伝播する物質の「界面」では必ず反射します。
つまり平行した壁面間では初期反響が引き金となり、エコーが繰り返されて「定在波」(※44)が発生して、色んな音響障害(実害)(※45)が誘発されます!
前節で述べた「銘ホール」とは、言い換えれば「初期反響を"上手くコントールしたホール"」のことです。
参※42)当サイト関連記事 第1章第1節 初期反射と後期残響 はこちら。
参※44)当サイト関連記事 第4巻 定在波(standing wave )と音響障害 はこちら。
参※45)当サイト関連記事 第2章 定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』 はこちら。
第1項 前提条件 お客様の耳の高さ(頭)が基本
後期残響以外は各フロアー共に床面(座席部の床面)から概ね6尺(180Cm)の身の丈ぐらいの高さ範囲内のフロアー表層・低層部の周囲壁面が対象となり、「ミューズの神がいらっしゃるはるか上空?」の最上層部は対象外。
この点を「はき違えておられる」デザイナーさんが多いので念のために...
★第2節 素晴らしい音響空間・オーディトリアムとは?
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何処に座っても(全ての座席で)生楽器の音が"明確な定位"で余分な付加音が無いクリアーな音色で鑑賞できる『トランジェントの良いホール!』のことです。
第1項 コンサートホールはエコーガンガンのカラオケ音響ではダメ!
捏造された都市伝説「音の良いホールの条件残響時間2秒以上/500Hz?」
コンサートホールの「響き・余韻」を語るときに都市伝説「残響時間2秒異常/500hz」と言う数値が金科玉条の如く誇示される場合が多いですが...
これは「(脳科学的)根拠のない作り話」です。(※46)。
芸術ホールにとって大事なのは「ほどよい韻(ひびき)、心地よい響き」です!
劇場である限り、確かに視界確保は必要ですが、観劇にしろ(音楽)鑑賞にしろ、音響が重要なファクターになってきます。
肉声で演じられる伝統芸能(芝居・能狂言・歌舞伎)の観劇や、渡来舞台芸術(オペラ、ミュージカル、現代演劇、)の場合でも、クリアーなトランジェントの良い響きが求められます。
※46)「ザシンフォニーホール誕生裏話」に関連する「日本音響学会誌」(2011年67巻2号)への寄稿記事はこちら。(P94最後部からP95にかけての数行参照) この記事からも明らかなように「良いホールの条件"残凶2病以上"」はひとりの「マスコミ関係者が言い始めた根拠に乏しい数値にしかすぎません!
第2項 「音像、定位」が明確であること
目をとじて座っても「聴覚だけでステージ上の光景が浮かぶ」つまり「音像、定位」が明確な座席(リスニングポイント)のこと。
第3項 位置(座席)に影響されないこと
ホールのどの位置に座っても素晴らしい音響の座席で満たされているホールのこと。
「S席」で測定しても無意味!
天井桟敷にあるD席E席での測定値を競うべきである!
『一体どの席で音響測定をしたのか?』と言いたいようなホールが全国に散見される!
カラヤンは大向こうの席に座った事は無い!
カラヤンが絶讃した(とされる?)ホールが大阪に2つありますが、カラヤンは大向こうで音を確かめた事実は記録されていません!
アシスタント指揮者(orコンマス)に指揮をさせ、S席ぐらいには腰掛けてホールの音響を確認した事はあったかもしれないが...?、
「壁際」や「大向こう」などの席には座った記録は残されていません!
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公開:2018年8月 6日
更新:2024年12月15日
投稿者:デジタヌ
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