八ヶ岳やまびこホール 《 ホール 音響 ナビ 》
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Official Website https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/life/maps/list/494/
八ヶ岳やまびこホールのあらまし
全国的にも珍しい、1部鉄筋コンクリート造の木造コンサートホール。
昔の小学校の講堂を思い出したりもするが、むしろ教会の礼拝堂に近いイメージ。
こちらは、基礎と床部分の骨格、明かり取りの窓以外は全て木材でつくられており「オール木製」と言っても良いホール。
木の温もりと優しさが、音に反映した素晴らしい音響のホール。
八ヶ岳やまびこホールのロケーション
ところ 山梨県北杜市高根町村山北割3315
県道32号線沿いにあり、同じ敷地内に「たかね図書館」と仲良く並んで建っている、東隣は"高根農村環境改善センター!"さらに町道を挟んで、東側に北杜市高根総合支所、北杜市観光協会県の敷地が広がっており、西となりが「レストランカーサ」で道を挟んで真向いがローソンとなっており八ヶ岳やまびこホール周辺だけは多少町らしい雰囲気だが、これらの施設以外は一面農耕地!集落は農耕地を挟んで少し離た場所にあり、元は農耕地であった場所にこれらの施設が建てられたようである。
つまり、県道を利用する車両以外は、周囲には「騒音源」となるような施設は無く、逆に一部を除き民家もないので、木造の掘っ建て小屋?のようなホールでも「騒音問題」が生じない環境にあると言って良い。
県道とホールは十分(約80m)離れており、間は120台ほど収容の無料駐車場になっている。
アクセス
鉄道利用の場合
最寄りの駅 JR中央本線長坂駅より
タクシーで約10分/4.7㎞
徒歩約1時間4.6km
マイカー利用の場合
中央自動車道長坂IC.より 約5分/2.5㎞
八ヶ岳やまびこホールがお得意のジャンル
八ヶ岳音楽祭 in Yamanashi会場(※ガイド記事はこちら)のメイン会場として使用されている。
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、オーケストラコンサート、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、Jポップ関係のコンサートや、ジャズコンサート、落語・演芸寄席、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
施設面から見たホールの特色
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
オール木製のホール
別項でも紹介したが、明かり取りの小窓以外、床材、壁面、天井、
と全て木材なので、非常に心地よい響きが得られている事で定評が有る、基本通りに作れば、某音響設計事務所に設計依頼しなくても良いホールが造れるお手本のようなホール。
北杜市の観光ガイド
施設データ
- 所属施設/所有者 (高根ふれあい交流ホール)。/北杜市。
- 指定管理者/運営団体 -/北杜市。
- 開館 -年(2016年リニューアル)
- ホール様式 シューボックス型プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー、
固定席: 415席
移動席:バルコニー部 24席
前舞台部 58席
最大収容座席数 497席*車椅子スペース 8席
*通路数 4本 - 舞台設備 オープンステージ&可動プロセニアム
オープンステージ
前舞台拡張時
(床機構上昇時)
広さ:13.24m×奥行:5.1m◆プロセニアム
開口部:9.0m×4.0m - その他の設備
- 付属施設 楽屋x、エントランスロビー、
八ヶ岳やまびこホールのある旧村山北割村地区のこれまでの歩み
1874年12月 - 巨摩郡村山北割村・と近隣2村が合併して安都玉村となる。
1878年7月22日 - 郡区町村編制法の施行により、安都玉村が北巨摩郡の所属となる。
1889年7月1日 - 町村制の施行により、安都玉村が単独で自治体を形成。
1954年6月1日 - 安都玉村と近隣3村が合併して高根村が発足。
1956年9月30日 - 清里村を編入。
1962年10月1日 - 高根村が町制施行して高根町となる。
2004年11月1日 -高根町を含む7町村が合併して北杜市発足。
2006年3月15日 - 北巨摩郡小淵沢町を編入し現在の市域となる。
デジタヌの独り言
木造建造物なので、定期的な補修が需要な要件と成ってくるが、
しっかり補修すれば、下手な鉄筋コンクリートの構造物より耐用年数が有る。(実際小生宅は約200年前の古民家!)
まるで楽器のような響きは、仕組まれた人為的反響ではない本物の残響で、ホールのどの位置でも演奏家の「吐息や絹のこすれる音」まで聞こえてきそうで、
アクースティック楽器特有の澄んだ音色と木造ホールならではの心地よい響きを伝えててくれる。
国の補助金目当てに、建築業界に受けの良い分不相応な、巨大ホールを造りたがる自治体が多い中、静かな環境のを生かし目的を絞った手頃なサイズで「音楽堂」を構築した同市の見識の高さに改めて感服した。
残念な改修(魔改造)ポイント
改修前壁際通路しかなく、ホール中央席の観客から不評であったために壁際通路を廃止し、5席内側にずらせ客席へのアクセスを改善したが、トレードされた壁際に通路が無くなり壁際迄客席ぎゅう詰めのホールとなってしまった!
結果壁当たり18席両サイド合わせて36人の「壁際族」が生じてしまった!
以前は、ほぼ全ての席が良好なリスニングポイントであったが、この「魔改造」によって36人被害者?が生じたわけである。
こだわりを捨て柔軟な発想?で中央部1列37席を撤去した方が音響的には破綻が生じ無かったハズである。
返す返すも残念な魔改造であった様に思う。
公開:2017年9月14日
更新:2018年11月 5日
投稿者:デジタヌ
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