旅するタヌキ

三鷹市公会堂・光のホール 《 ホール 音響 ナビ 》死にも去りゆきも せずに蘇った老兵! 

,

音響デザイン面から眺めた光のホール

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

デジタヌの総括

1961年開館の東京文化会館、1964年開館の日本武道館、で火が付いた多角堂ブームの最中に生まれた多角形平面アリーナ形状のホール。

但し、設計者がホール設計のセオリー(※1)を心得ていたようで、6角形を基本としながらも、変形させ変形扇形(おおぎがた)と言った方がよさそうな壁面構成とそれに準じた観覧席配置となっている。

東京文化会館とこのホールの成功以来、外観や多角堂形式だけまねた「紛い物」が全国に続々と誕生し、多角堂ホールを蔓延させてしまった。(デザイナーさん、多少は責任感じてネ!)

1971年竣工「山口市市民会館」(※ホールナビはこちら

1990年竣工「水戸芸術館」(※ホールナビはこちら

1991年竣工「草津音楽の森国際コンサートホール」(※ホールナビはこちら

1995年竣工「京都コンサートホール小ホール」(※ホールナビはこちら

ド素人(市建築課?)の要求を美味くあしらった恒例!

ザイナーはセオリーを守り、定在波(※2)が発生しないように対抗する面が平行になら無いように変形させ、ステージ対抗面に当たる大向こう席の背面は山形に変形させてある。

本来は、通常の扇形ホールにしたかったのだろうが、涙を呑んでド素人の市当局者の意向(仕様)を最小限の犠牲で済むように組み入れたのであろう。

その後今回の改修で、壁面のへの異形木材適用、天井反響版の改修などを経て、1スロープ扇形ホールの優位性を最大限生かし、最新の「風のホール」や「星のホール」に勝るとも劣らない音響の小ホールに生まれ変わったのだと思う。

老兵は死なず」そして「只去りゆき」もせずに蘇るのである!

総評

6角堂それも1965年の老兵で、ケチのつけようの無い、文句なしの満点は正直このホールのみ!というわけで狸穴総研・音響研究工房厳選『後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく

光のホール

扇形ホールと呼んでも差し支えのない変形6角形1スロープの良質のホール。

ホール音響評価点:得点98点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは 基礎点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点25点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点20点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点3点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら

定在波評価

基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点

定在波障害顕著席数;0

初期反射対策評価

※壁面材質が木質グルービング材なので素材基礎点25点とした。

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数0=25点

初期反射障害1 壁面障害席 ;0席

初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;0席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数0=20点

眺望不良席数;0席/1階平土間中央部座席千鳥配列済

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;0席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;0席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

光のホールのあらまし

Official Website http://mitaka-sportsandculture.or.jp/kokaido/info/hikari.html:

三鷹市公会堂は、音楽・演劇・ダンスの公演から式典、大会など幅広い催し物に利用可能な光のホールとさんさん館(会議室棟)からなる文化施設です。

さんさん館には、展示室としてご利用いただける展示室兼会議室や防音性能に優れた多目的会議室もあります。<公式サイトより引用>

1965(昭和40)年11月3日、市制施行15周年の年に竣工。

コンサート、落語会、学校行事、成人式などに幅広く利用されてきました。ドリフターズの人気番組「8時だョ!全員集合」(第1回放送の会場も三鷹市公会堂)や、野球拳を世間に広めた「コント55号の裏番組をぶっとばせ!」の公開放送の会場として何度も取り上げられていたことでも有名です。<三鷹市公式サイトより引用>

「光のホール」の命名について

一般公募でつけた名前らしいが、公会堂改修に先立ち1995年に完成した三鷹市芸術文化センター(※紹介記事はこちら)の各ホールに「風のホール」「星のホール」と名付けたのに準じたのであろう。

三鷹市とは

推計人口、190,737人/2018年4月1日

三鷹ー新宿 14分/¥220-/JR

光のホールのロケーション

ところ  東京都三鷹市野崎1-1-1

トリップアドバイザーの周辺情報はこちら。

光のホールへのアクセス

最寄りの駅 JR三鷹駅

南口7番のりばから<鷹54>新川団地経由仙川行き、晃華学園東行き乗車(三鷹市役所前下車)

JR吉祥寺駅
公園口3番のりばから<吉01><境92>武蔵境駅南口行き、または4番のりばから<吉06>調布駅北口行き乗車(三鷹市役所前下車)

京王線調布駅
北口13番または14番のりばから<吉06><吉14>吉祥寺駅・吉祥寺駅中央口行き乗車(三鷹市役所前下車)

光のホールがお得意のジャンル

大ホール

オーケストラコンサート、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、現代演劇、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーまでジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

詳細データ

  1. 所属施設/所有者 三鷹市公会堂/三鷹市
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)三鷹市スポーツと文化財団/三鷹市。
  3. 開館   1965年、2013年3月改修リニューアルオープン。

ホール様式 『変形扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。

客席   収容人員 719名 1スロープ扇形配置

舞台設備
  • 舞台仕様 プロセニアム形式
  • 有効幅約16.1m(ステージ最大幅約31m)x有効奥行き約8.4m(最大奥行き約10m)有効面積約135㎡(約81.5畳)
  • プロセニアムアーチ:間口約15.7m、高さ約6.9m、有効面積約135㎡(約81.5畳)ステージ高さ;FL+約75cm、サスペンションライト&ボーダーライト(照明ブリッジ);3本、美術バトン;6本(幕装備除く)、
  • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約15.7m、高さ約6.9m、最大奥行き約8.4m、実効面積;約108㎡(約65畳)ステージ高さ;FL+約75cm、
  • 拡張舞台(エプロンステージ);可動床・可動客席オーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約15.7m最大奥行約5.4m有効面積約41㎡(約24.5畳)、演奏面レベル設定;StL ー約0.75m~+0m、
各種・図面・備品リスト&料金表
  1. その他の設備 ロビー、楽屋x4室
  2. 付属施設 展示室兼会議室、多目的会議室、会議室x8室、レストラン,syawa-ru-mu

※参照覧

※1、関連解説記事「芸術ホール設計のセオリーとは?」はこちら。

※2-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※2-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※ 関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

 

公開:2017年10月18日
更新:2019年3月 7日

投稿者:デジタヌ

このエントリーをはてなブックマークに追加

三鷹市芸術文化センター 《 ホール 音響 ナビ 》 TOP東急シアターオーブ 《ホール 音響 ナビ》


 

 

 



▲このページのトップに戻る
▲東京都 の劇場 コンサートホール ナビへ戻る

 

ページ先頭に戻る