音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

ザ・グランドホール 《 ホール 音響 ナビ 》 久留米シティプラザの公式サイトには載っていない情報など...

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Official Website https://kurumecityplaza.jp/

ザ・グランドホールのあらまし

久留米シティプラザは、平成28年4月27日に、久留米市中心市街地の六ツ門地区に開館した文化交流施設です。老朽化した久留米市民会館に替わる文化施設としての機能、医療や企業の発展・交流を促進するためのコンベンション施設としての機能、そして、中心市街地活性化の役割を担う中核的施設としての機能を併せ持った施設として、「憩いと賑わいが調和する『文化』『活力』創造空間」という基本理念に基づき整備しました。<久留米市広報資料より引用>

なんだか良く解らない自治体らしい説明だが、要はホール、会議室、展示場などを備えたコンベンションセンター、とカフェなどのテナントの入居した複合施設といったところ。

ザ・グランドホールのロケーション

ところ  久留米市六ツ門町8−1

西にJR久留米駅、東に西鉄久留米駅が控える、久留米市の中心部にあり、東西両駅を結ぶ明治通りと南北に市内を貫く櫛原バイパスの交差する「六ツ門交差点」の南東角にある。

8番街と9番街を占める複合商業施設久留米シティプラザの中にあるホール群。

辺りは、福岡銀行、三菱UFJ銀行、商業施設などが立ち並ぶ金融・商業地区でもあり、また住宅街でもある。北西に1㎞程離れたところに旧久留米市民会館跡地に建て替えられた立派な高層建築の久留米市役所がそびえている。

トリップアドバイザーの周辺口コミガイドはこちら。

久留米シティプラザへのアクセス

鉄道・バスなどの公共交通

最寄り駅、

JR久留米駅から徒歩約20分/1.5㎞

西鉄久留米駅型徒歩約10分/800m

マイカー利用の場合

(※共用有料駐車設備が収容台数 144台 と小さく周辺民間駐車施設も1カ所しかないので公共交通機関利用がおすすめ。)

九州自動車道 久留米IC.より国道322号経由約15分/4.6㎞

久留米シティプラザ ザ・グランドホールと久留米市とこれ迄の歩み

令制国筑後国の国府が置かれ、以後、筑後国の中心として栄えた。

現在は九州8位の人口を誇っている。
推計人口、303,757人/018年4月1日。

西鉄久留米ー西鉄福岡(天神)32分/620円/38.6㎞

久留米ー博多 38分/740円/35.7㎞

久留米シティプラザ ザ・グランドホールのこれまでの歩み

2009年 久留米井筒屋閉店。

老朽化した久留米市民会館に替わる文化施設として成28年4月27日に福岡県久留米市中心部の井筒屋百貨店跡地に建設された。

ザ・グランドホールがお得意のジャンル

オーケストラコンサート、バレエ公演、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、

演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、トークショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

ザ・グランドホールで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たホールの特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

(公式施設ガイドはこちら。)

ザ・グランドホール

(公式施設ガイドはこちら。)

5階吹き抜けの高い天井を持つプロセニアム型多目的ホール

大向うから両翼に伸びた高床テラス(桟敷)を持つ、平土間から続く緩やかなスロープを持つメインフロアーと、両翼から前方、両側壁に伸びたサイテラス席を持つ3層のバルコニー席を持つ4層のホール。

1・2・3・4階ともにテラス席背後壁は、浮彫のレリーフをあしらった木質パネルをアンギュレーションを付けて配置した凝った造り。

さらに中4階ともいえるテラスが配置され、サイドテラスは5層構造になっている!

ただし肝心のメインフロアー左右の一階てテラス床囲いがプレーンな木質パネルで表装されており、最上層5階テラス席、の背後壁が壁紙で表装されたプレーンな木質パネルであることとともに大きなマイナスポイントとなっている。

1・2階テラスの際前方にはむき出しの照明コラムを設ける流行りのデザイン。

ホールと隙間なく繋がる流行りのステージ側方反響板は鎧張り風のアンギュレーションを設けたデザイン。

上方反響板はホール本体と同意匠のデザインで、高いホール天井にスムーズにつながるデザインで、ほぼシューボックスタイプのオープンステージコンサートホールと同等の音響となるようにデザインされている。

4層あるサイドテラスは各層1列で、軒も浅く階下へのオーバーラップは問題の無いレベル。

テラスフェンスは格子組風の木製。

最上層4階テラスの背後壁が1階同様にプレーンな壁面なのは惜しまれる減点ポイントの一つ。

天井は緩やかな曲面を持つブリッジタイプの凸型反響板、もちろん木質パネルで表装されている。

各層大向うさらに、全体がハの字状になる大きな面取りを施して、ステージ反響板と平行になる部分が少なく面背なるように配慮されてはいる。壁面は立て格子で表装された、吸音壁になっている。

ホール音響評価点:76点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:18点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:20点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:18点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

総評

「化粧上手の美人?」なのでつい欠点は見落としがちだが...。

いくら5層吹き抜けのホールでも4層は欲張りすぎたようである!

各フロアーの大向う部分の天井高さが不足している。

メインフロアーと最上階で客席横断タイプの定在波は発生しいると考えられ、メインフロアーの18~19番席と最上層で20・21番席辺りに「特定周波数の音が消える」ミステリースポットが発生していると考えられる。

久留米座

(公式施設ガイドはこちら。)

平土間にもなるホール前半部と緩やかなスロープを持つメインフロアーと、メインフロアー白湯に高床の升席(桟敷席)を持つ本格的なモダン芝居小屋。

もちろん2階にもメインフロアーを都市囲む様にテラス席が設けられている。

16分割可変沈降段床設備

なんといってもご自慢は平土間にもなる16分割の可変沈降段床システム。

完全フラットに設定すれば、升席のある芝居小屋にも変身できる。

芝居小屋風の2層構造

メインフロアー左右は、柱と手摺のある桟敷になっており、上層部は少しメインフロアーに覆いかぶさるように張り出し、最上層部の立て格子ガラリと同一面になっている。

メインフロアー(&桟敷席)の側壁は立て格子で表装してある2重構造尾、2階席大向うも同様の表装。2階大向う背後は、調整室&多目的室になっており前面は壁一面一杯はばのガラス窓になっている。最上層部は周囲壁装用の立て格子で表装された設え。

メインフロアー後方大向う背後のみ和風仕立てのクロス張りで表装された吸音壁となっている。

天井はキャットウォーク&照明ブリッジむき出しの流行りのデザイン。

可変プロセニアム機構を最大限生かした能舞台

仮設の能舞台セットを準備してあり、能舞台をセットしたときには段床設備をフラットに設定するようである。さらに可変プロセニアムを最大巾(16.4m)にセットし

脇正面見所(舞台下手側脇正面席)も本来の舞台上に設置できるように、下手側の袖舞台が広くとられている。

中途半端なモダン芝居小屋?

一見芝居小屋風の内装ではあるが、脇花道はおろか、仮設本花道の設備も無い様で、せっかく地域屈指の芝居小屋でありながら、歌舞伎、などの伝統芸能には対応していない!

ホール音響評価点:77点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:20点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:17点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

総評

定在波に対する配慮(認識)はグランドホール同様にほとんど成されていない!が...。

和太鼓(大太鼓)やバスドラムを打ち鳴らさない限りは問題無いであろう、音声帯域

(200~4000Hz)では概ね問題は出ないので、演劇・伝統芸能では、総じてドライで、肉声の通りの良い「モダン芝居小屋」に仕上がっていると思われる?

Cボックス

(公式施設ガイドはこちら。)

マルチ可変沈降段床システムを備えており様々な舞台レイアウトが取れる、いわゆるアダプタブルステージ形式のイベント空間。

三層吹き抜けの割合高い天井を持つ多目的スペース。

エンドステージ上手(かみて)の側壁の一階部分が全面ガラス窓というものすごい設えのイベントルーム...もちろん申し訳程度のカーテンは設備してあるが。

ホール内壁の内側(約1m)に本物の開口「コ型」コラム(軽量鉄骨コラム)が等間隔に11本むき出しで露出している。

3階フロア―に当たる部分にはキャットウォークが巡らされ5本のむき出しの照明設備ブリッジがホール左右に渡されている。

通常、この柱を用いて、客席低層部周辺に木製の横格子で囲んでいる。

田舎町のこの手の実験劇場設備のほとんどは地元利用団体からはつがいがっての点で評判が悪いのが実情のようで、当ホールでも結局は、エンドステージの公民館的使われ方?が多いようである。

ホール音響評価点:80点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:20点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:20点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

総評

伝統芸能が盛んな福岡県においてとんでもない、場違いな施設ではあるが、市民が工夫して「エンドステージ型プロセニアム形式公会堂」として利用しているようである。

ラッパ、鳴り物(金・太鼓)さえなければ意外と音響的にも違和感は少ないようである。

ジャズライブや、アコースティックギターを用いたフォーク・ニューミュージックの懐メロコンサートにはてきしているかも?

久留米シティプラザの施設データ

  1. 所属施設/所有者 久留米シティプラザ/久留米市。
  2. 指定管理者/運営団体 久留米シティプラザ/久留米市。
  3. 竣工・開館   2016年4月27日
  4. 設計  
  5. 総事業費 約165億円。
  6.  

ザ・グランドホール

  1. ホール様式『シューボックスタイプ』プロセニアム型式多目的ホール。

  1. 客席仕様   4スロープ(5テラス)4層 (※公式客席配置図はこちら)
    • 収容人員1514席、(、親子室X4席、車椅子用スペースX10人含む、)
      • 1階固定席X808席、1階(オーケストラピット部可動床)可動席X160席、1階テラス席(桟敷席)席1階平土間中央部千鳥配列、多目的室X2席含む
      • 2階席262席多目的室X2席含む、
      • 3階席228席、
      • 4階席216席、
      • フローリング、
  1. 舞台設備
    • 基本仕様 可動プロセニアム形式;有効幅約23.6m(ステージ最大幅約?m)x有効奥行き約18.2m(最大奥行き約18.2m)有効面積約429.5㎡(約259畳)プロセニアムアーチ:間口約18.2~21.8m、高さ約5.4~15m、実効面積;約331㎡(約200畳)ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約31.8m、照明ブリッジ;3本、美術バトン;31本
    • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約21.8m、高さ約15m、最大奥行き約12.7&7.3m、実効面積;約236.5&136㎡(約143&82畳)ステージ高さ;FL+約?cm、
    • 付属舞台(エプロンステージ);可動床・可動客席(客席ユニット・ワゴン床下収納システム)オーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約22.7m最大奥行約4.8m有効面積約105㎡;約63畳、演奏面レベル設定;FL-約?m~+StL、
    • 舞台基本設備(装置&設備);奈落、大(道具)小迫り、道具迫り、
    • 舞台芸術・伝統芸能対応装備・備品;(公式装備一覧はこちら)
    • コンサート対応設備;(公式装備一覧はこちら)



  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関するデータ及び仕込み図面集、等。
  1. 専用施設;付帯施設利用料金案内 

久留米座

  1. ホール様式 プロセニアム形式『モダン芝居小屋』

  1. 客席仕様   最大幅約19mx最大奥行約14.1m、天井高さ(ブリッジ底面)約9.8m 2スロープ2フロアー 
    • 収容人員369席、(車椅子用スペース2人、親子室X4式、含む、)(※公式客席配置図はこちら)
      • 1階スタッキングチェアーX317席、(1階テラス席(桟敷席)X30席、車椅子用スペースX2、含む、)1階平土間中央部千鳥配列、
      • 2階席82席、スタッキングチェアー(立見席24席、、多目的室x4席、含む)
      • 、Pタイル張り、
  1. 舞台設備
    • 基本舞台仕様 可動プロセニアム形式;有効幅約18.2m(ステージ最大幅約29m)x有効奥行き約10.9m有効面積約198㎡(約119畳)、プロセニアムアーチ:間口約12.7~16.4m、高さ約9m、実効面積;約138㎡(約83畳)ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約18.7m、バトン類;照明;6本、美術バトン;24本
    • 特殊装備;16分割可変沈降段床設備、
  • 舞台基本設備(装置&設備);奈落、
  • 舞台芸術・伝統芸能対応装備・備品;(公式装備一覧はこちら)
  • 特殊装備;仮設能舞台セット、
  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関するデータ及び仕込み図面集、等。
  1. 専用施設;付帯施設利用料金案内 

Cボックス

  1. ホール様式 平土間多目的イベントスペース、
    1. 床面積  最大幅約10.9mx最大奥行き約22m、延べ床面積約240㎡(約145畳)有効天井高さ約9.2m

  1. 客席仕様  幅約10.9mx奥行約12.7m、有効床面積約138.4㎡(約83.5畳)、1フロアー、 23x6面分割可変段床設備、
    • 収容人員144席、
      • 内訳;スタッキングチェアーX144席、(車椅子用スペースX2席含む)
      • Pタイル張り、
  1. 舞台設備
    • 基本仕様エンドステージ舞台;オープンステージ形式;間口約10.9m、奥行9.1mステージ高さ;FLー約?cm、天井有効高さ(ブリッジ下面まで)約9.2m、 バトン類美術バトン;4本
    • 特殊装備;138分割分割可変沈降・段床設備、

  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関するデータ及び仕込み図面集、等。
  1. 専用施設;付帯施設利用料金案内 

共用備品

付属(共用)施設 

付属施設・その他 

  • 付属(共用)施設 
    • 主催者控室、応接室、洋室楽屋X、和室楽屋x、化粧室、床屋、湯殿、浴室、シャワー室(男女各々x)、更衣室、
    • リハーサル室、音楽実習室、音楽スタジオ、練習室x、フィットネススタジオ
    • 特別会議室、会議室x、
    • 和室x、茶室、
    • 研修室x、創作アトリエ、陶芸室、木工芸室、調理実習室、絵画室、
    • 視聴覚室、多目的室、展示室、市民ギャラリー、
    • 幼児室、育児室、ブッフェラウンジ、レストラン、喫茶室、

デジタヌの独り言

ザ・グランドホールについて

定在波がいかに狂暴な存在であるかは解説記事(※1)をご覧いただきたい。

さらに付け加えれば、定在波は反響とは違うので「吸音壁」では解決できない!

有効な解決策は、ひたすら「平行対抗面」をなくすことである。つまり当ホールの場合は、一階席側壁つまり、高床テラス席の床囲いを、軒が生じても良いので「僅かに上反(外形スラント)」させれば解決するであろう。最上層も同様に、壁面にアンギュレーションを付け、少し内傾スラントさせれば吸音壁で、周波数特性を悪くする?こともなかったはず。

どうもこの辺りを理解しておられる建築デザイナーが少ないのが現状であり、定在波と残響(※2)を混同し、ひたすら「マジックボックス(吸音ボックス)」に頼るデザイナーが多いのは誠に遺憾である。

当ホールは高く積み上げたので、前後長は大したことないが、奥行の深いシューボックスホールでは、ただでさえ距離による拡散減衰で「直接音が小さくなっているホール後方」では、定在波の悪影響が出やすく、残響過多、周波数特性に山谷のある音響になっているホールが多い、(つい近最近2018年5月、金沢の石川県立音楽堂(※ガイド記事はこちら)の3階席でも体験した!)。

蛇足、真の残響可変装置とは?、どんなもの...

本来の残響可変装置とは、「残響を付加する装置」であって、決して反響を抑える(吸音する)装置ではないはず!

現状残念ながら、この手の「マジックボックス(音響シャッター付き吸音ボックス)」「マジックチェアー」が重宝がられているようだが、本来の姿ではないはず!

かえって「リスニングポイント(客席)」での周波数特性を悪くし「生音の音色」を変化させていることが多い。

メカニカルな純音響的「可変式残響付加装置」なんぞ本当に存在するのか?

はいございます!、当狸穴総研・音響研究工房が発見しました、現状おそらく国内唯一と思われるその装置とは...。(知りたい方は※大阪国際交流センターの施設ガイド記事をご覧ください)

参照覧

※1、定在波の悪影響に関するnatuch音響さんの解説記事はこちら。

※2、残響(初期反射と後期残響)についてのWikipediaの解説はこちら。

 

公開:2018年1月24日
更新:2019年1月 6日

投稿者:デジタヌ


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