旅するタヌキ

石川県立音楽堂 《 ホール 音響 ナビ 》金沢駅前にある北陸屈指のコンサートホールとモダン芝居小屋

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石川県立音楽堂

Official Website https://ongakudo.jp/

石川県立音楽堂のあらまし

北陸二県(2軒)目のシューボックススタイルの「コンサートホール」と、回り盆・本花道設備をもつ本格的芝居小屋の「邦楽ホール」、そして可変段床設備を持った多目的イベントルーム「交流ホール」の3つのホールを備えた総合文化施設。

コンサートホール

ハーモニーホールふくい(※ホールナビはこちら)に遅れること4年の2001年に開館した、2層バルコニー席を持つ3層構造の本格的シューボックス型コンサートホール。

邦楽ホール

邦楽ホールは、北陸・日本海沿岸を通じて、最大規模・有数の設備を誇る、モダン芝居小屋。 バルコニー席を設けた全国的にも珍しい「山型天井」を備えた、伝統的芝居小屋スタイルの劇場。

交流ホール

十分な高さを持つ天井と段床競り構造の後部客席を備えた、演劇・コンサートにも利用できる平土間形式の交流ホール(多目的イベントスペース)

石川県立音楽堂のロケーション

所在地  石川県金沢市昭和町20番1号

金沢市と周辺にある観光スポットについてのトリップアドバイザーの 口コミ ナビはこちら。

石川県立音楽堂へのアクセス
最寄りの駅 

JR金沢駅東口より徒歩1分

マイカー利用の場合

有料駐車施設(152台)があるが、金沢駅前にあるので、公共交通機関の利用がお進め。

石川県立音楽堂がお得意のジャンル

いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭

2017年より旧ラフォルジュルネ金沢に代わり装いを一新して、改めてゴールデンウィーク「春の音楽祭バーゲンセール」に新規参入した「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」のメイン会場となっている。

コンサートホール

オーケストラ・アンサンブル金沢のフランチャイズ 故岩城宏之氏が創設したオーケストラ・アンサンブル金沢のフランチャイズとして定期演奏会場として使われている。

またオーケストラ公演以外にも、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなどが行われている。 プロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

邦楽ホール

伝統芸能以外にも、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

交流ホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

石川県立音楽堂の公演チケット情報

コンサートホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

邦楽ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見た石川県立音楽堂の特色

(公式施設ガイドはこちら)

コンサートホール

(公式施設ガイドはこちら)

イヤー困った施設?ではある、本当に2001年9月の開館なの?と言いたくなる。

『都市伝説・良いホールの条件"残響2秒異常"(※1)に拘るあまりにこうなったのか...?まるで音響拡散体(※2)で「厚化粧した年x女」のようである。

N田音響の「残狂に拘ったシューボックスホール」に共通している、「開き直り」と定在波(※3)無視!の姿勢が顕著に表れている。

3層2バルコニー2テラスの3層構造のシューボックスコンサート専用ホール

最前部平戸間部(5列)から続くなだらかな傾斜の後半部を持つ平戸間に近いメインフロアーと、比較的緩やかな斜面の2階バルコニーと急峻な3階バルコニー席を持ち、2層のサイドテラス席を持つ構成のシューボックスコンサートホールである。

高い天井を利して、2・3階のバルコニーの低層部に対するオーバーラップが最小になるように、2・3階のバルコニー席後方が大きくホワイエ部にせり出すようにデザインされているが...。

2層の軒の浅いテラスを1階フロアー両側壁に配している

側壁部に設けられた2層のテラス席(2F;122席、3F:134席)はそれぞれが2列2段のひな壇状のテラス席となっている。 さらにこの部分は「ひな壇状」配置を利して、他の部分の座席とは違い、背もたれ部が高いハイバックシートを用いた「プレミアムシート」と成っている。

※後述するが、これは(※4)定在波障害隠し?の巧妙な手段の1つでもある。

オール木質パネルを用いたホール内壁表装

ホール側壁は全て木質パネルで表装され、上層部には装飾梁と、前部から後部にかけて次第に小さくなるサイズの異なった薄い4角錐形状の音響拡散体(※2)を配している。

但し、アンギュレーション(屈曲)を施して定在波対策(※3)をしてあるのは、ステージを含む1階メインフロアー周辺壁のみで、あとは「ツンツルテン」のプレーンな木質パネルで表装された壁!

(グーグルストリートビューぺージはこちら)

両サイドテラス席のハイバックシート等観客頼みの定在波対策?
客の入り頼みの定在波対策?

両サイドテラスのシートは一見豪華なハイバックシートであるが、これは完全に並行した対抗面との間で生じる定在波障害をごまかすための「姑息な手段?」にしか過ぎない。

2階席

サイドテラス席がお客様で満席になることを前提にした簡易的な定在波障害消極策!

さらに、バルコニー1~3列座席も、両サイドテラスが満席であれば、定在波波が生じない仕組み?

但し4番列から9番列は全席定在はゾーン!

3階席

3階席に至っては「サイドテラスの入り」に関係なく全列全席アウト!でホール横断方向定在波の荒しである!

全風フロアーの両側壁&前列背後の後列転落防止柵?表面に「しわを寄せた」アンギュレーション処置を講じるべきであった。

名を初期反響障害については、サイドテラスひな壇前列の背後面は、高さが無いので、影響はない。

ホール背面壁

ホール背面壁は、1階と3階がアンギュレーションを施した木質プレート、2階背後壁は、親子室、調整室のガラス窓とアンギュレーションも付けていないプレーンな垂直の板壁!

つまりホール前後軸の定在波処理としてはホール真正面にでんと構えるパイプオルガンの設えのみ!

巨大なアーチ天井

天井はいわゆるヴォールト(蒲鉾天井)(※5)でヴォールト面に多数の4角錐型の小型ヴォールトを配置したプラスターボード(※6)製の一体型・複合ヴォールト反響板。

強度的には優れたアーチ構造だが... このアーチ天井は約35mR(正面図より割り出した数値)の曲面で構成されており、メインフロアーの約1/2以上の範囲が「焦点」ないに入っている。

音響収束ポイント 以内が問題!

ここでも、音響工学音痴のデザイナーの素性が露呈している!

解説(※5)に詳述しておいたが、音響的には、本来のヴォールトは半径6mていどの小さな曲率を用い、頭上遥か上空の「焦点」で一度収束させて、焦点以降の拡散エリアを用いて、客席の広い部分をカバーする手法である。

一度クロスさせた「音場」の方が、小さな「穴凹」を表面にあしらった複合アーチ天井よりは余計な付加音の少ない(フラットな周波数特性など、トランジェントの良い)豊かな余韻(※7)を創出することができる。 (※小さな穴凹は比較的高い周波数;つまり各楽器の倍音成分の散乱には効果があるが、低周波には効果がない!)

ステージ上の可変反響板

ステージ上方に3枚の、高さ・角度設可変タイプの反響板が設えられている。

ハッキリって、「なんのために?」である!

上空で(ステージ背後壁と、後部座席背後壁との間で)生じるホール軸方向の定在波対策なら、3階バルコニーの急峻なスロープと、3階背後壁面のアンギュレーション処理ですでにキャンセルされている。

さらに2階後方のフラット面との並行対策にしては高度がありすぎる。

つまりは、この装置は観衆の為ではなく、ステージ上のオーケストラが受ける「天井障害」を緩和するための、「逃げ」である。

全ては半径35mのアーチ天井から派生した障害に対する対策であろう!

お化粧手法?の数々

ホール最上層部の台形山形音響拡散体、ステージ背面壁上層部の音響拡散体、同じく側壁に配置されたサイドテラス席、ステージ上部のむき出しの照明バトン・ブリッジ、複合ヴォールト天井...等々。

残響要素たっぷりの「厚化粧」ホールである。

パイプオルガン

福井ハーモニーホール同様パイプオルガンドイツ/カール・シュッケ製のパイプオルガンを設備している。

ホール音響評価点:得点67点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点39点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点14点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点9点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

算出に用いた値
定在波評価

基礎点B1=配点50点ー障害発生エリア数6=44点

※本来は1/3以上の客席を上回るエリアであり配点を25点に減ずるべきかもしれないが、今回は故岩城 宏之氏の功績と名誉に免じて50点配点とした。

※定在波については「デザイナーの目論見」を尊重し?満席を前提に評価した。

定在波障害顕著席数;162席

内訳

  • 12席/2階中央19・20番席4列~9列(基本定在波波の"節"部分)
  • 12席/2階4列~9列の10&29番席(基本定在波波の"腹"部分)
  • 44席2階両サイドテラスR2列1番&10から32番席(基本定在波波の"節"部分)、
  • 18席/3階2列~10列の中央18・19番席(基本定在波波の"節"部分)
  • 16席/3階2列~9列の9&28番席(基本定在波波の"腹"部分)、
  • 4席/3階9&10列1&36番席(基本定在波波の"節"部分)
  • 56席3階両サイドテラスR2&L2列1から37番席
初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数7=18点

初期反射障害1 壁面障害席 ;104席

内訳

  • 44席2階両サイドテラスR2列1番&10から32番席
  • 56席3階両サイドテラスR2&L2列1から37番席
  • 4席/3階9・10列の1&36番席)

初期反射障害2 天井高さ不足席;194席

内訳

  • 64席/1階22&23番列全席、
  • 76席/2階8&9番列全席、
  • 54席/3階9&10番列全席、)

重複カウント ;ー14席

音響障害席総計;284席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数8=12点

眺望不良席数;60席/1F平土間中央部座席1~5列11から22番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;162席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;104席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;194席

重複カウント ;ー116席

音響障害席総計;404席 算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

総評

音響化専門家の間では「ザ・シンフォニーホール」(※ホール音響ナビはこちら)誕生以来シューボックスホールにおけるホール後半部座席の音響に「問題が生じやすい」事は公知の事実であり、定説化し半ば諦めているようである。

...が? 小生に言わすとこれは「あまりにも無責任な姿勢である!」 諦める(音響設計を放棄する?)なら、ホール後半部には客席を設けるべきではない!

客席を設置するからには、音響デザイナーが「責任ある態度で処置」を講じて、「聞くに堪えうる音響環境」にシェープするべきである。

体験レポート評

(※本項は2018年5月3日のコンサート体験に基づくレポートです!調査位置(聴取位置)3階8列16番)

収容人員を欲張ったしわ寄せが3階バルコニーに...
3階バルコニー部は

急峻なスロープのおかげで見晴らしはよいが、大向こう部分の天井高さが不足している。

さらに施設案内にはない「立ち見席」が主催者判断で設けられていた配慮は褒められるが、この天井高さで立ち見(立ち聞き)はないでしょう!

さらに両端(壁際)に「コーナー席」を設けたのは明らかに「セオリー(※2)破りの愚行」であったのではないか?

8から10列のそれぞれ5席併せて10席と大向こうにあたる10列13番~24番の席は「音学を楽しめる」様な環境には無いと思われる!

ヴォールト(蒲鉾天井)について

シューボックスホールの欠点の一つは平行する対向面が多く「定在波」が発生しやすい点にある。

大型のパイプオルガンを備える施設として、定在波対策にはこだわり?一部のホール内壁にはアンギュレーションを設けるなど細かい配慮が見られ、その一環として、平戸間に近い床面を持つホールの上下軸「定在波」(※3)対策としてヴォールト天井が用いられたのであろうが...。

天井高さ(ヴォールト最高部高さ)が約20mもあるのだから、曲率半径6m程度のヴォールトをせめて2列、できれば3列並べるべきであった。

こうすることによって、メインフロアーのかなり上空(天井から6m、地上12m3階バルコニー軒先程度)で焦点が結ばれ、焦点以遠となるメインフロアー客席では、周波数特性に山谷の無い平坦な音響特性が得られたように思われる。

都市伝説?良いホールの条件「残響2秒以上」の悪影響!

木質壁面であるので、初期反射音(エコー)自体は耳障りでは無かったが、この壁面(プレーンで定在波てんこ盛りの環境)で後期残響2秒以上は長すぎである!

今回のリスニング位地3階8列16番では直接音に対して後期残響(&定在波の悪影響※4)のレベルが大きすぎ、実際の測定(RT60法)では2秒を遙かに超えているのでは無かろうか?とさえ思えたぐらいである。

定在波対策を見直したうえで、「カラオケルーム並みの現状の残響」をもう少し押さえて欲しい気はする。

音像と定位はまあまあであった

小生の調査ポイントでは各楽器の定位は極端には悪くはなく、方向感覚を損なう程(※8)では無かったが(定在波の悪影響により周波数特性の乱れた)この環境で響きすぎるのは良くないし!小生の好みでは無かった!さらに各楽器の音像がぼやけ、音色も変化していたように感じた。(他ホールとのl比較)

というわけで3階すべてのエリアはお勧めできない!

邦楽ホール

(公式施設ガイドはこちら)

Google ストリートビューはこちら

北陸屈指の「芝居小屋」

プロセニアムを持つ舞台形式は、日本の誇る伝統芸能・舞台芸術に、フォーカスした舞台設備(直径7間の回り舞台、大迫り、小迫り、分割迫り、可動花道!)と残響時間1.2秒以下と言う音響特性で本格的な歌舞伎公演、人形浄瑠璃(文楽)、日本舞踊、その他の伝承芸能に最適な、北陸屈指の「芝居小屋」となっている。

周囲に桟敷席(テラス席)を配した、伝統的芝居小屋形式の2層2階の芝居小屋で有りながら、現代の需要にマッチするように、客席に座席を配置したモダン芝居小屋となっている。

芝居小屋として申し分のない立派な舞台設備

ステージ機構として直径7間の回り舞台、大迫り、小迫り、分割迫りを、日本の伝統芸能独特の「本花道」を設置可能としている、さらに、幕設備として定式幕はもちろん、緞帳、ヒキワリ幕などの多数の幕設備、舞台照明ブリッジや多くの美術バトンを備えて要る。

音響反射板

「モダン芝居小屋」らしく、筝、尺八、三味線などの邦楽演奏の際には、楽器の生の音を客席に伝えるため、正面、側方、天井面に、音響反射板を仮設することが出来る。

芝居小屋に適した壁面構成

1階側壁はプレーンな木質壁で上縁が木組み格子の立派な木製プロセニアムを持ち、プロセニアム周辺壁と2階壁面は壁紙で表装した和室仕立ての木質パネル。

天井は天井梁を露出させた和風の山形天井。

最新手法を用いた音響設計

側面照明コラムを露出させた流行のデザインを採用し、違和感のない程度の残響創出にも配慮している。

ホール音響評価点:得点51点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点19点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点17点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点10点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

大径の和太鼓さえ使わなければ問題なし!歌舞伎などでは多少床が響いたほうが迫力が出てよし!?

算出に用いた値;

定在波評価

※本花道設営時は、1階下手側の5番席は本花道となり実質被害席ではなくなるが、今回は、「邦楽ホール」として、長唄、舞踊などの公演を前提にフルスペック524席仕様で評価した。

基礎点B1=配点25点ー障害発生エリア数4=21点

定在波障害顕著席数;44席(3席/1F中央15番席1~3列、6席/1F5番&25番席1~3列、5席/2F中央19番席全列、10席/2F10番&28番席全列、20席/2階サイドテラス席全席)

初期反射対策評価

※壁外で表装した木質パネル壁として素材基礎点を設定しました。

基礎点B2=素材基礎点23点ー障害発生エリア数4=19点

初期反射障害1 壁面障害席 ;20席/2階サイドテラス席全席

初期反射障害2 天井高さ不足席;16席/1F左右桟敷13~20番席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;36席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数6=14点

眺望不良席数;60席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;44席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;20席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;16席/1F左右桟敷13~20番席

重複カウント ;ー23席

音響障害席総計;117席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

交流ホール


(公式施設ガイドはこちら)

幅20m、奥行き26mあり、迫り上がり舞台、客席も段床迫りでスロープ配置可能なカラクリ小屋(※9)。

音響的には特別な配慮はされておらず、イベントホールとして使用されている。

天井が高いのでハーサルルームとしての利用も可能?。

迫り上がり舞台、段床競り客席を利用して小規模な室内楽コンサート等も開かれるときもある。


石川県立音楽堂の施設データ


所属施設 石川県立音楽堂。
運営団体 石川県音楽文化振興事業団。
開館    2001年9月


 
コンサートホール

ホール様式 『シューボックスタイプ』音楽専用ホール
客席   

最大幅約24mx最大約39m、最高部高さ約20.5m 3スロープ3フロアー、収容人員1560席、

  • 内訳;1F;704席(車いすスペース8台)、2F; 414席(テラス部:122席)、3F:442席(テラス部:134席)、親子室x2室、フローリング、
舞台設備 オープンステージ形式

 間口;最大19.7m、最大奥行12.9m ステージ高さ;FL+80cm、高さ19.7、ステージ天井高さ;最高部高さ;StL+19.7m、バトン類高さ;標準設定StL+15m、
上部反響板(高さ可変3枚セット)、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、
パイプオルガン、フルコンサートピアノ(スタインベック、ヤマハ)
各種・図面・備品リスト&料金表
座席表(客席配置図)はこちら
フロアー配置図;1階客席&フロアー2階客席&フロアー3階客席&フロアー、
施設別図面;舞台平面図舞台断面図ホール(客席)断面図)、ホール(客席)正面(立面)図

クローク備品リストはこちら、
付属施設 
主催者控室、応接室、洋室楽屋X10(一部シャワー室付き)、シャワー室(男女各々x1)
バーコーナー、クローク、ホールホワイエ、
施設利用(付帯施設利用料金等)案内 はこちら。


邦楽ホール


ホール様式 プロセニアム形式『モダン芝居小屋』

客席  

 約24mx約21m、2スロープ2フロアー
収容人員727席(花道使用時 691席)、タイルカーペット敷
内訳;1F(桟敷席、車いす5台分)、2階バルコニー&サイドテラス席。

舞台設備 

;幅約30?、ステージ奥行約15?、プロセニアム・:間口16.5m(約9間)x高さ6.3m、ステージ高さ;FL+90cm、ブドウ棚、バトン類
脇花道、本花道(すっぽん迫り付き)、回り盆(回り舞台;直径直径7間12.7m)、大・中・小迫り、所作台、演台、花道用所作台、
松羽目、竹羽目、金・銀屏風、鳥の子屏風、鳥屋囲・日舞用あてものパネル、地絣、紗幕・浅葱幕・定式幕・ホリゾント幕、中ホリゾント幕・紅白幕・緞帳、映写スクリーン。
仮設能舞台セット、寄席セット、
反響板、平台、ひな段用けこみ、スモークマシン。

付属施設 


楽屋和室x6、洋室X3、邦楽練習室、主催者控え室等、浴室、他。
その他の備品 和太鼓(口径不詳)

各種・図面・備品リスト&料金表

標準座席表(客席配置図)はこちら、本花道設置座席表はこちら

施設別図面;舞台平面図舞台断面図標準仕様ホール1F平面図本花道仕様ホール1F平面図ホール2F平面図ホール(客席)断面図

施設使用料金表(&備品利用料金表含む) はこちら。




交流ホール


ホール様式 平土間型式多目的ホール

客席   1フロアー  (スラント型可動式)

舞台設備 オープンステージ形式(可動床)

その他の設備 

、控室X2、



各種・図面・備品リスト&料金表

付属施設・その他 

デジタヌの独り言


石川県音楽堂の設立趣意に共感した故岩城博之氏がオーケストラ・アンサンブル金沢を創設・育成力し後半生を通じて世界的オーケストラに育て上げてくれた功績にあやかり、施設名称が「石川県音楽堂」と呼称されているが、本来は「石川県総合舞台芸術センター」と呼ぶに相応しい施設で有るとおもう。

コンサートホール

次回の改修に期待する
壁面改修

よくできたシューボックスホールではあるが、2・3階フロアー両側壁がプレーンなパネルはいただけない、やはり正攻法で背後壁を1階メインフロアー同様にしわを寄せた?アンギュレーション壁面に改修するべきである。

悪くはないホールではあるが、自治体の作るホールはどうしても予算の壁に突き当たるようで、姑息な一時しのぎの個所があちこちに散見される。

コンサートホール以外の邦楽ホールや交流ホールの影が薄くなっているように感じる
邦楽ホール

特に、北陸唯一の本格的芝居小屋である本施設は日本の伝統芸能を世界に向かって紹介できる施設として もっと宣伝しても良いのではないか。

※ご注意;

※印は当サイト内の関連記事リンクです。 但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

※参照覧

※1、関連記事『都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?』はこちら

※2、音響拡散体・グルービングパネルについては関連記事「芸術ホール設計のセオリーとは?」をご覧ください。

※3-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※3-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※4、関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

※5、音響工学の基礎2応用編ー「ヴォールト天井とパラボラ収束音場クロス拡散法について」はこちら。

※6、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

※7、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※8、関連記事『ホール酔い 現象 とは?』はこちら

※9、現代の3大迷発明!「珍妙からくり(残響調整装置、可変段床設備、可変吊り天井)」に関する記事はこちら。

石川県立音楽堂以外の石川県のホール

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『富山の新酒を楽しむ会』などの『北陸のお酒イベント情報』はこちら

『いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭』`などの『北陸の音楽イベント情報』はこちら。

音楽祭《クラシック 部門 総まとめナビ 》はこちら

石川県の特産品&名物 ナビ

『大野醤油』など石川県の名産品 ナビはこちら、『加賀鶴』など石川県の銘酒 ナビはこちら、『白山わくわくビール』など北陸の地ビール ナビはこちら。

公開:2017年9月10日
更新:2018年9月17日

投稿者:デジタヌ

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