千種文化小劇場 《ホール音響Navi》
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Official Website https://www.bunka758.or.jp/scd16_p02.html
名古屋市千種文化小劇場のあらまし
(公財)名古屋市文化振興財団が運営する名古屋市の文化小劇場12番目の施設として、2002年に誕生したアダプタブルステージ(※1)を持つ実験小劇場。
名古屋市千種文化小劇場のこれまでの歩み
2002年に開館。
名古屋市千種文化小劇場のロケーション
ところ 千種区千種三丁目6番10号
ア名古屋市千種文化小劇場へのアクセス
地下鉄桜通線 - 吹上駅 徒歩3分
市バス「大久手」下車
名古屋市千種文化小劇場が得意のジャンル
舞台演劇以外にも、演芸・寄席、等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
名古屋市千種文化小劇場の公演チケット情報
施設面から見たホールの特色
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
特徴
変形8角型をした、アダプタブルステージ(※1)を持つ3階吹き抜け相当の251席の小劇場。
アダプタブルステージ迫りでセンターステージ、エンドステージ複合ステージなどのステージアレンジが可能。
ホール周辺壁面はエンドステージ背後と成る正面壁面以外はアンギュレーションのある「立て格子」と「音響ネットで表装した吸音壁」とホール通路入り口ドア周辺壁面に段差を設ける等「定在波対策」(※2)「初期反響低減」(※3)を試みてはいる...。
ホール後方大向こう席背後は「立て格子」で表装した吸音壁で上部には同一面に成るように1階エントランスの上部に張り出す形で調整室が配置されている。
3階相当部分に前面テラスガードに山形の音響拡散反響板を配した「キャットウォーク(犬走)」テラスがホール全周を取り巻いて設けられている。
天井は露出させた照明ブリッジをも盛る流行のデザイン
ホール音響評価点:47点
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
内訳
定在波対策評価点:20点/40点満点(※客席周辺平行壁はx0.5が持ち点と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:5点/20点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5が持ち点と成ります)
残響その2(後期残響)への配慮評価点:10点/20点満点
客席配置 12点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8が持ち点と成ります、)
練習室
床面積72㎡(約43.5畳)の練習室がある。
音響評価点:37点
内訳
定在波対策評価点:25点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:12点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)
施設データ
- 所属施設/所有者 名古屋市千種文化小劇場/名古屋市。
- 指定管理者/運営団体 (公財)名古屋市文化振興財団/名古屋市。
- 開館 2002年
- ホール様式 アリーナ形式多目的ホール。
- 客席 1フロアー、収容人員 251席、
- 舞台設備 オープンステージ形式、中央舞台間口・奥行き約9m、奥舞台間口7.5mx奥行き3.5m、
- その他の設備
- 付属施設 楽屋x2、練習室
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
デジタヌの独り言
クライアント(千種区)の対抗意識から発した「意向が強く繁栄された?中途半端」な小規模アリーナ?
周囲を土地囲むアリーナ席を急峻なスロープとし出来るだけ対抗並行面をなくす工夫は「武道館」辺りの好例を参考にしたのであろう。
とりあえず吸音壁で周囲を囲い、初期反響を押さえるのが精一杯のところで、アクースティック楽器の演奏会には不向き!
とにかく多角堂(※4)は「最初から音響的問題を内包」しているホールなので
あくまでも演劇用の実験劇場と考えた方が「がっかりしないで済む」施設である。
※参照覧
※1、現代の3大迷発明!「珍妙からくり(残響調整装置、可変段床設備、高さ可変吊り天井)」に関する記事はこちら。
※2、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。
※関連記事ミステリースポットに関する解説はこちら。
※関連記事「ホール酔い」に関する解説はこちら。
※3、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。
※関連記事「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら。
公開:2018年2月 4日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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