狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

ゼネラルモータースの高速周回路《バンク伝説》米国No2の国産メーカー?かつての世界ナンバーワンGMのPG

,

嘗て、小生が子供のころはゼネラルモーターズといえばダントツで米国1位つまりは世界1の自動車メーカーでした!

そして2度の石油危機などなどにもめげず、20世紀を通じて世界1の生産量と販売台数、売り上げ高を守り通しました。

前書き

※ご注意、この施設は非公開施設です!、社外の一般人は特別イベントが開催される時以外は見学できません!

※以下用語については 当サイトシリーズ記事プルービンググラウンドについての走路用語と解説 を参照ください。

GMは世界最大の自動車メーカーとして業界に君臨し、アメリカンドリームを追求しつつづけたフルサイズカーを作りつでけてアメリカ国民を鼓舞し続けて、さらには自動車を取り巻くアメリカ企業を牽引してきました!

そしてチャッチイ玩具のような大衆車を量産し続けるTOYOTA連合が生産台数、販売数量、売上高共に世界1の自動車メーカーに育ち、自社を蹴落とす日が来るなど夢物語で実現することは無いだろうと"たかをくくり"おごり高ぶっていました。

しかし現実社会は、平家物語の語り同様に「おごれるものは久しからずや」の通りになり、嘗て隆盛を誇り栄華を極めていたGM王国が見事に凋落することとなろうとは...、

21世紀に入ってからのGeneral Motors

しかし21世紀に入りアメリカ同時多発テロ事件直後の市場の冷え込みや時流(マーケットの動向)を無視した収益性の高いフルサイズSUV・ピックアップトラックなどへの拘りと、強気な生産計画続行で過剰生産された「高級大食い車両」の販売台数(流通量)の急激な落ち込みで流通在庫増を招き、これを解消しようと販売店への、高額なバックリベート(販売奨励金)による実質的な値下げで、高額、高収益の大型SUV,フルサイズピックアップトラックが赤字

増産車両となってしまい!急激に業績(収益力)が悪化して、赤字企業に転落してしまいました!

21世紀に入り業績はノーブレーキで坂道を転がり落ちるように悪化して、債務(借金)はたちまち雪だるま式に膨れ上がり2007年上半期には累積債務(借金)3兆円!という天文学的な額にまで膨れ上がりました!

2008年上半期には約77年間も守り続けた販売台数世界一の座もトヨタに明け渡して、ついに経営破綻に追い込まれ2009年6月1日に連邦倒産法第11章(日本の民事再生手続きに相当する制度)の適用を申請して事実上の倒産にまで至りその一か月後の7月10日、米国政府(米国民)が61%の株式を保有する"国有企業"を経て資産(子会社)の売却、経営合理化(大幅なリストラと事業再編)などで2010年11月18日に新生General Motors Companyはニューヨーク証券取引所に再上場を果たして一連の再生は終わったかに見えました...
そして、再上場を果たしてから3年後の2013年12月9日にアメリカ財務省が所有していた株式61%を完全に売却して、国有企業から、民間企業に復帰出来ましたが...

General Motorsの現有proving ground

嘗て繁栄を極めたころに、全米各地に造った、巨大施設のオンパレードです。

どの施設(走路)も並外れて巨大で、Google earthでみてもその規模が伝わってこないくらい大きな施設で、走路に比べて走行車両は米粒サイズにしか見えなく、拡大してよく眺めないと「走路だけの」休止施設?のように見えます。

Milford Proving Ground(Black Lake proving ground)

3300 General Motors Rd, Milford, MI 48380 アメリカ合衆国

敷地総面積  4,000エーカー(1,600ヘクタール)!世界最大!

走路延長 132マイル(212 km)!

開所 1924年 業界初のProving Ground!

※Google earth Mode(航空写真モード)で閲覧するとコースの全容を確認することができます。

敷地面積、施設規模、走路延長、ともに"世界"一を誇る、 proving groundです。

ミシガン州ミルフォードにあり、現在(でも)4,800人のスタッフが142の建物で働いています。...一部の道路は、特別なパフォーマンスドライビングトレーニングに合格したドライバーのみが利用できます...

「Black Lake proving ground」と呼ばれる由縁は(北部サークルトラックの中央にある)。ビークルダイナミクステスト用の67エーカー(270,000 m 2)のブラックトップパッドVDTA(「ビークルダイナミクステストエリア」)からきています。

水鳥がこのアスファルトの「湖」に間違って上陸しようとすることが知られています。《Wikipediaより抜粋引用》

北部 Black Lake エリア

設計速度 最も外側の車線の制限速度は100+ MPH(192 km / h)で、耐摩耗性のために非常に硬い「ドロマイト」と呼ばれるコンクリートで舗装されています。

直径約1.4マイル(約2.3km)全周4.5マイル(約7km)のバンク4車線(+フラット一車線)外周安全側線・内周サービス通路付きの巨大な"サークルトラック"がひときわ異彩を放ちます。

このトラックは外周に行くほどバンク角が大きくなる本格的な高速周回路で設計速度時速200マイルオーバー(約320㎞/h)に対応しておりGMの全量産車両に対応しているようです。

インフィールドには R&Hループと呼ばれる2車線のワインディングと俗称Black Lakeの名で知られているブラックトップパッド(VDTA)、両端に転回用のループを持つマルチレーンのSpecial Surfaces Track すなわち、ベルジャンロード(石畳)や波状路などの特殊走行路直線路が併設されています。

さらには、ジムカーナーコースとしても使用できる舗装グランドなどが設けられています。

中央 Sloan Lake エリア 

オーバルトラック

オーバルトラックは3.8マイル(6.1 km)の3車線(直線部5車線)高速周回路になっています。

コーナーの最外周が安全側線として利用され、内周にサービストラックが設けられている緩いバンク角を持つアメリカンにしては珍しい左回りのバンクオーバルトラックで、メインストレッチの対抗部は一部が窪まった逆Rになっています。インフィールドには3車線(一部車線なし)のテクニカルコースを備えているようです。

インフィールドの2車線のオーバルトラックは、バンク角のほとんど無い周回路となっているようです。

イースト/ウエストストレートウェイは、周囲3.1マイル(5.0 km)で、2つの1.2マイル(1.9 km)ストレートウェイが含まれています。

南部丘陵エリア

さらに南端近くの丘陵部にはと週数か所にロータリーのあるワインディングヒルロード(通称12マイルロード)は、デトロイト近くの12マイルロードのセクションの歴史的な表面テクスチャを複製した舗装の直線セクションが設定されています。

北東Pickett Lakeエリア

舗装路だけではなく北東角にあるピケット湖のあたりにはダートコースも作られています。

勿論量産工場の付属施設なので、各所にスキッドパッドや波状路、石畳、各種舗装路などが設けられているのは当たり前です。

南東隅にあるテクニカルコース

南東端にはインフィールドのテクニカルコースと連続してしても使える競馬場のようなバンク角のほとんど無い3車線相当幅のオーバルコースに囲まれた通称「セブンシスターズ」と呼ばれるテクニカルコースがあり、生産車両以外のスポーツ走行も可能なようです。

「セブンシスターズ」は、7つのタイトなカーブを備えたテクニカルショートトラックで、両方向に走行できる1車線なので、一度に1つの車しかコースに進入できません。またさまざまな舗装のコンビネーション走路にもなっています。

新型ミドシップシボレーコルベットの開発にはこのコースが使われた?

西縁エリア

proving groundの西側にある ケンジング・ロード(ストリート)に沿って直線距離約2.5マイル(約4.㎞!)にも及ぶ両端に転回用のスプーンバンク!のある往復変則6車線のノース/サウスストレートウェイと呼ばれる全長が6.225マイル(10.018 km)の周回路"があります。両端のバンク付きの転回路に挟まれた2つの直線路は実に2.5マイル(4.0 km)のストレートウェイが含まれています

この転回路の最外周はかなりのバンク角があり、外側レーンはかなりの高速で減速しないで直線路に戻れるようで、何に使われているのか非常に興味深くもあります。

また右側通行の原則(右走行車線左追い抜き車線)に従うとこのトラックは他の」オーバル同様に時計回りで運用されているようです。

つまり緩やかな左かーぶで減速しながらバンクに侵入してバンク内では速度を維持しながら直線部で再度加速して最高速度を計測するのではないでしょうか?

最高速テストにはお隣のサークルトラックよりむしろこの直線路が適しているみたいです?

General Motors Desert Proving Ground - Yuma

1500 E GM Dr, Yuma, AZ 85365 アメリカ合衆国

完成 2009年7月

敷地総面積(占有面積)2,400エーカー(970ヘクタール)(U.S.ARMY Yumma Proving Groundの専有面積も含む)

GM専有面積 24エーカー(9.7ヘクタール)

試験走路延長 40マイル(64 km)

※Google earth Mode(航空写真モード)で閲覧するとコースの全容を確認することができます。

両施設合わせて占有敷地面積970ヘクタールは砂漠の中にある腰を抜かすぐらい巨大な施設です!といっても米軍施設を合わせた数値でトヨタ自動車 士別試験場 (※2)」は約930ヘクタールあり士別試験場 の規模のほうがデカイです。

これだけ広大ですが概ね上記のエリアがシークレットエリアで拡張のたびにフェンスが幾重にも張り巡らされて部外者を湖岸でいます。

さすがトランプの国、お疲れ様です!

さらに当然のようにフェンス際には警備用の通路が設けられて"武装"したガードマンが常時警戒して回っています!

特に本施設は米陸軍との共同施設で"軍事施設"でもあり日本のように、いかれたティーンやジャーナリスト気取りの"部外者"が下手に侵入を試みようものなら、不法侵入不審者で射殺されても文句は言えません!更にドローンでも飛ばそうものなら間違いなしに撃墜されます!

砂漠試験場ユマは、アリゾナ州ユマの近くにある米陸軍のユマ試験場内にあるゼネラルモーターズによって共同で建設およびリースされている施設です...このサイトが選択された主な理由の1つは、テストが行​​われている試作プロトタイプの不要な写真撮影を防ぐのに役立つ、飛行禁止ゾーンです。

GM専有エリア以外の走路は、米陸軍も独自のテスト要件のために使用しています。《Wikipediaより抜粋引用》

3.5マイル(5.6 km)の環状線(3車線)
1.4マイル(2.3 km)直線軌道(2〜3車線)
3.1マイル(5.0 km)ライドロード(2〜4車線)
1,000 x 1,000フィート(300 m×300 m)ダイナミクスパッド
インテリアノイズロード
騒音通過設備
その他 成績
72,000平方フィート(6,700 m 2)の本館
ガレージ(40ホイスト)
事務所(120名の住民/訪問者)
製品エレクトロニクス/計装ラボ
アライメント/タイヤ設備
トランスミッションビルドルーム
機械/ファブショップ
パーツクリブ
倉庫14,000平方フィート(1,300 m 2)
Sundrella(40ホイスト)
屋根付き駐車場
燃料施設
洗車
スケールハウス/バラストステーション

参※2)当サイト関連記事 トヨタ自動車 士別試験場はこちら。

北部サークルトラックエリア

このDesert Proving Groundにも一周約3.5マイル(約5.6Km)3車線の巨大なサークルトラックがあります。

ここもBlack Lake同様に最外周にガードトラック(安全レーン)のある3車線で一番内側はほとんどフラットです。

ランプウェイは東側に一か所設けられていて、コースを結ぶ構内通路からインターチェンジから侵入し右回りで運用されているようです。

インフィールドには直線路、広大なフリーグラウンド、などが設けられています。

北部変形オーバルトラック

北東の端に2車線の変形オーバルがあり、各コーナーはほとんどフラットで、一般国道を模した走行テストが行われているようです。

この走路も右回りです!。

アメリカのレーシングオーバルはほとんどが左周りですが、Proving Groundは右回り(時計回りが一般的のようです)

このエリアにはほかにも幾つものフラットオーバルが設けられていて、いずれも十二分なエスケープゾーンを設けてありナスカー車両でもテストしているのでしょうか?

中央オーバル

このオーバルトラックのみ左回り(反時計回り)になっています。ほとんどカントのない2車線の細長いオーバルですが、エスケープゾーンは十二分にあり、何か特殊な使われ方をしているのでしょう。

南部オーバルエリア

ルート48号沿いの南部エリアには巨大なオーバルトラックと背中合わせで両端にバンクのあるΩコーナーのある直線路があります。

この直線路は単一車線ですれ違いができないので、締め切りで、単一車両の特別な試験(計測)に使用されているようです。

インフィールドには、オフロード車両のテストができるように"差様々な未舗装路"が設けられているようです。

※近くにあるU.S.ARMY Yumma Proving Ground

※Google earth Mode(航空写真モード)で閲覧するとコースの全容を確認することができます。

少し離れたルート95号とKofa National Wiidfe Refugeに挟まれた広大なエリアに、軍用オフロード車両専用の広大なU.S.ARMY Yumma Proving Groundが広がっています。

2重になった競馬場のようなオーバルコースと、巨大な連続カーブのある"つづら折れコース"

巨大なスロープ、広大な不整地グラウンドなどが広がり、小型機用の専用滑走路もあります。

こちらは正真正銘の軍事施設なので、不法侵入者は即刻射殺です!

勿論試験トラック以外でhあ、富士の射爆場のように「実弾発射試験」も行っていますが演習は行われていないようです?

Cruz Alta Proving Ground, Brazil

Indaiatuba - State of São Paulo, ブラジル

開所 1974年

ラテンアメリカで最大かつ最も包括的な試験場であり、ゼネラルモーターズコーポレーションでは2番目に大きい試験場です。これは、最も多様で要求の厳しい道路状況を正確に再現する最先端のテストトラックで構成されています...
GM do Brasilは、森林とそこに生息する動物種の保護に取り組んでいます。460万平方メートル(50,000,000平方フィート)の森林保護区の中にあるテスト道路とトラックがあります...100,000平方メートル(1,100,000平方フィート)のアトランティックフォレストの元の植生もあります。...さらに、GM do Brasilは最近、ブラジル環境保護庁であるIBAMAと提携して、その場所でのカピバラの豊富な増殖を監視しています。《Wikipediaより抜粋引用》

この辺りはブタジル期待の自動車関連産業の工業団地になっていて、自動車関連企業が集結しています、トヨタブラジルも目と鼻の先にあり、当施設とトヨタブラジルの出荷試験路が接しています!

高速周回路

GMが大好きなサークルトラック?こちらは直径約1.27km全長4㎞とGMの中では最も小ぶりだが、外周にガードトラックがある走行車線3車線の周回路!(うち再内周はバンク無し)内側にサービス通路と十分なセーフティーゾーンが設けられている。バンク角は10°程度なので、設計最高速度は180㎞/h程度だろうと思われるが、同国でノックダウン生産しているエコノミーカーには十分な値。

こちらも外周ガードレールの外側のバンク上部にサービスロードがめぐらされている。

その他インフィールドには巨大なマルチ用途のグラウンドがありスキッドパンと南辺に沿ってマルチレーンのSpecial Surfaces Trackが設けられtれいます。

その他のインフィールド施設

この施設にも約半分の敷地を占める「農場」が設営されています!

アウトフィールド中央部施設

西角にあるワインディング

南西角には丘陵イブを利用してアナコンダ?(廿楽折れ)を主体とする2車線のワインディングが設けられています。

中央部北にはいくつかの変形オーバルがあり、インテテルナ・デ・エンフレザと呼ばれる通路で繋がっています。

北から3つ目の腰がくびれたオーバルと4つ目と一番南のワインディングは繋がっていてそれぞれコンクリートとアスファルト舗装に分かれています。このワインディングのコーナーにはカントが設けられていて、スポーツ走行可能になっています。

これらのワインディング軍の西北に両端にバンクのある転回路を設けた2.5kmの2車線の長ーい直線路があります。

最北端の密林エリア?にはブラジル特有の赤土のダートコースや、密林を切り開いただけのオフロードコースがめぐらされています。

Lang Lang Proving Ground (Australia)

http://www.holden.com.au/

開所 1957年

敷地面積 2152エーカー(871ヘクタール)

ラングラングプルービンググラウンドは、オーストラリアメルボルンの南東約90キロ(56マイル)ビクトリア州のラングラングにあります。

Holden FC以降のすべてのHoldenモデルのテストに使用されています。877ヘクタールの専用サイトであり、4.7 km(2.9 mi)の4車線の円形トラック、5.5 km(3.4 mi)、および1.8 km( 1.1マイル)のSpecial Surfaces Trackと直径98メートル(107ヤード)のスキッドパンがインフィールドに設けられています。

2020年2月17日、GMは「右ハンドル車」の世界生産を終了するという決定を発表して、テストトラックとデザインセンターは余剰設備として閉鎖されました。

GMの世界戦略の重要な一つであった発展途上国むけの小型大衆車の標準プラットフォームの開発を担当して成果を上げてきた豪ホールデンは、今後は開発部隊を持たない一量産工場となってしまいました!

パンアジア技術自動車センター (またはPATAC)

中国名 上海通用汽車汎亜汽車技術中心研発試験中心

230 Sheng Dao, Guangde, Xuancheng, Anhui, 中国

敷地面積 56.7ha

開所 2012年9月22日

試験走路延長  60 km(サービス通路を除く)

オーバルトラック(高速周回路)

 

直線部分 約1400m コーナー半径約340m 一周4000m、4車線走路(+内外安全側線)中国で最大規模の施設です。

コーナー部は他のアメリカン同様に高速道路規格のカントの少ない作りのオーバルトラックとなっています。

インフィールド施設

南端に相互に繋がった3つのテクニカルコースがあり、一番南の凸形状の2車線変形オーバルはタイヤメーカーの施設のような、コンクリート舗装のVibration and Harshness (NVH) surfacesと呼ばれているラフロードを備えた周回路で反時計回りで運用されています。

左側のコースはインフィールドに巨大なマルチレーンのSpecial Surfaces Trackの

 

公開:2020年7月19日
更新:2022年9月10日

投稿者:デジタヌ


ダンロップタイヤの高速周回路 と嘗てのテストコース《バンク伝説Navi》TOP《バンク伝説》Google earth で覗いてみた フォード の高速周回路


 

 

 



▲このページのトップに戻る
▲バンク伝説!高速周回路・テストコースNaviへ戻る

 

ページ先頭に戻る