『旅するタヌキ』狸穴ジャーナル別冊

NHK大阪ホール 《ホール音響Navi》

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JOBKご自慢の総合舞台芸術ホール

少々狭いが丁寧な設えのリハーサル室を備えた、JOBKの誇る多目的ホール。

(株)NHKプラネット近畿総支社が自主興行を行っており、一般貸し出しは一切行われていない。

以前のみすぼらしかったホールに比べて随分と立派にはなったが、少々収容人員を欲張ったようで、1・2階共に高床テラス席を設けながら、1階前方平土間中央部分の座席が千鳥配列になっていない!など「ちじ乱れる一貫性の無い」妙ちくりんなデザインのホールともなっている。

NHK大阪ホールのあらまし

2001年完成地下3階地上18階(地上高134m)の新・大阪放送会館の4階から8階までを占める総合舞台芸術多目的ホール。

NHKらしく、スライディングステージ、脇花道を備え伝統芸能にも対応している。

(株)NHKプラネット近畿総支社が自主興行を行っており、一般貸し出しは一切行われていない。

NHK大阪ホールのロケーション

Official Website http://www.nhk-osakahall.jp/index.html

ところ  大阪市中央区大手前四丁目1-20

大阪城城址公園の大手門と馬場町交差点を挟んで対角する一角にある。

この辺りは、上町大地の北端に位置し前出大阪城址、大阪府庁社、大阪府警本部、難波宮瀬跡公園などがあり、現在の大阪の元となった歴史ある場所である。

NHK大阪ホールへのアクセス

鉄道・バスなどの公共交通

地下鉄・谷町四丁目駅
谷町線2番出口徒歩3分、中央線9番出口すぐ
大阪市営バス「馬場町」バス停すぐ

マイカー利用の場合

※共用有料駐車設備の収容台数が少なく大阪市内は混むのでできるだけ公共交通機関利用がおすすめ。

阪神高速法円坂出口より約1分/240m

NHK大阪ホールがお得意のジャンル

NHK交響楽団地方公演や、バレエ公演ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、落語・演芸寄席、トークショー大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

NHK大阪ホールで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

NHK大阪ホールの施設データ

  1. 所属施設/所有者 大阪放送会館/日本放送協会。
  2. 指定管理者/運営団体  株式会社NHKプラネット近畿総支社/日本放送協会。
  3. 開館/竣工 2001年(平成13年)4月開館/2001年(平成13年)4月竣工
  4. 設計  NHK技術局開発センター、大阪市住宅局営繕部、日本設計、NTTファシリティーズ、シーザー・ペリ・アンド・アソシエーツ・ジャパン
  5. ゼネコン JV(大林組、竹中工務店、戸田建設、三井建設、安藤建設)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。

但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

(公式施設ガイドはこちら。)

NHK大阪ホールの音響デザイン

(公式施設ガイドはこちら。)

後半部分を3段の高床テラスが取り囲むように配置された、平土間部から続くなだらかなメインフロアーと、両翼が一段都高くなり前方に伸びた高床テラスを備えた2階バルコニー席を持つ、2層2スロープの扇形プロセニアム型多目的ホール。

ホール両側壁は横棧をあしらった大きく湾曲した木質パネルをアンギュレーションを持たせて設置してあり、ホール形状とも相まって定在波(※1)への対策にぬかりはない。

更にホール後半部分には1・2階独立した可動音響カーテンが設えられ側壁の「一時反響」を押さえられる様に配慮されている。

高床テラスのサイドパネルももちろん木質パネルで表装されている。

ホール後方壁面は1・2階共に立て格子で表層された吸音壁。

天井はホール軸・横断方向共にアンギュレーションを設けて段状にに配置したプラスターボード製(※2)セグメント反響板。

更に特徴的なのは、2階バルコニー席の下面すなわちメインフロアーの天井も同意匠のプラスターボード製反響板で表層されている念のいれよう?

ホール内装と同意匠のステージサイド反響板はプロセニアムと大きな隙間ができない流行のデザイン。

ステージ後方反響板と天井反響板は共に天井と同じプラスターボード製で、

ステージ上部反響板はホール天井と同じように段付きセグメントデザインとなっており、可動プロセニアム前部にあるホー側コーナー反響板と滑らかに連なるようにデザインされている。

回り盆は無いが「スライディングステージ、脇花道が用意されており伝統芸能にも対応できる。

参※1)当サイト関連記事  第1章 standing wave(定在波)は音波とは異なる物理現象! はこちら。

※2、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

所見と総評

以前のみすぼらしいホールに比べて随分と立派にはなったが、少々収容人員を欲張ったようで、メインフロアー後半両側壁部と大向う、同じく2階バルコニー席大向うにまで座席を詰め込んだのは少々欲張りすぎ?さらに眺望の観点からメインフロアー前半中央列F1~F7の13番から24番部分の椅子は千鳥配列にすべきであった!

理解に苦しむ2階両サイドの高床テラスデザインと、段状の2階バルコニーデザインで2階大向こう両側の天井高さが完全に不足している!

1・2階共に高床テラス席を設けながら、1階前方平土間中央部分の座席が千鳥配列になっていない!など「ちじ乱れる一貫性の無い」妙ちくりんなデザインである。

更に後期残響(※3)を天井にだけ頼り壁面に音響拡散体が配置されていないのは少々古くさいのでは?

東京と張り合うばかりに、NHK放送技術研究所に相談しなかったのでは?

参※3)当サイト関連記事  第2項 近年の音響拡散手法 はこちら。

ホール音響評価点:88点

§1,「定在波対」策評価点:40点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:18点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:16点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:14点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

NHK大阪ホール

  1. ホール様式『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。

  1. 客席仕様A  天井高さ(最高部)約21.2m 2スロープ2フロアー 
    • 収容人員1417席、
      • 1階固定席X965席、1階(オーケストラピット部可動床)可動席X184席、(車椅子用スペースX8人含む、)
      • 2階席X452席、
      • 木質パーケット床、

  1. 舞台設備
    • 基本仕様可動プロセニアム形式;有効幅約29mx有効奥行き約16.4m(最大奥行き約17.3m)有効面積約476㎡(約287畳)プロセニアムアーチ:間口約18.2m、高さ約7.2~10m、実効面積;約298.5㎡(約180畳)ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約15.5m、バトン類x29本(幕バトン含む)
    • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約18.2m、高さ約12m、最大奥行き約10m、実効面積;約145㎡(約87.5畳)ステージ高さ;FL+約?cm、
    • 付属舞台;可動床・可動客席(床下収納システム)オーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約20m最大奥行約6m有効面積約111㎡;約67畳、演奏面レベル設定;Fl+約ー?m~+?m、脇花道
    • 舞台設備(装置&設備);奈落、大(道具)小迫り、スライディングステージ
    • 仮設資材;能舞台セット、寄席セット、仮設花道、花道用所作台、所作台、講演台・演台・花台、司会者台、鳥屋囲・日舞用あてものパネル、ポータブルステージ(★mx★mx★㎝)、バレエ用シート、地絣(敷物)
    • 大・小道具:松羽目、竹羽目、鳥屋囲、金・銀屏風、鳥の子屏風、雪かご、、人形立て、
    • 特殊効果照明器具;ミラーボール、ストロボ、リップルマシン(さざ波)ディスクマシン(雲)、
    • 特殊効果音響その他;ドラムマシン(風音)、波マシン、ファイヤーマシン、ジェットファン、スモークマシン、ドライアイスマシン、その他
    • 伝統芸能幕:設備有り(詳細不明)
    • 洋式幕装備;緞帳、絞り緞帳、暗転幕、ホリゾント幕、中割幕x4、引割り幕、
    • スクリーン;常設スクリーン(サイズ不詳)
    • 投影設備;、設備有り(詳細不明)
    • コンサート対応設備;反響板、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、指揮台/指揮者用譜面台、ピアノ椅子、コントラバス用椅子、奏者椅子(スタッキングチェアー)譜面台、
    • 専用備品 、コンサートピアノなど設備有り(詳細不明)
  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集等
  1. 専用施設 
    • 洋室楽屋X7(内4室シャワー付き)、シャワー室X2
    • リハーサル室、
    • レジストレーションカウンター、クローク、ロビー、ホワイエ、

リハーサル、練習室、音楽スタジオの音響デザイン

(公式施設ガイドはこちら。)

リハーサル室、有孔床面積約70㎡(約42畳)天井高さ;約3.8m フローリング床

バレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)を備え

フル・セミコンサートピアノ、アップライトピアノを装備している。

前面木質壁一部有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)構造を持ち、

アンギュレーションを持たせた、天井・壁面とを持つ

所見と総評

少々狭いような気はするが丁寧な設えのリハーサルルーム。

ルーム音響評価点:98点

※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。

§1,「定在波対評価点:49点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:49点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

デジタヌの豆知識

大阪放送会館のあるNHK大阪放送局のこれ迄の歩み

NHK大阪放送局とは

全国で名古屋に次いで2番目に誕生した(社)大阪放送局が母体。

大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の近畿地方共通の番組(「管中番組」)や、大阪局ローカルの番組、そして看板番組「連続テレビ小説」をほぼ半年毎に制作するなど全国向け番組も多く制作している。NHK上方漫才コンテスト(毎年3月第2金曜日に生放送)の主催も行っている。

2001年(平成13年)11月、旧大阪放送会館の上町筋を挟んだ旧大阪市中央体育館跡地に新たな「大阪放送会館」(スタジオ、NHK大阪ホール、大阪歴史博物館を併設)がオープン。コールサインのJOBKから「BK」プラザと呼ばれることもある。

総合テレビの番組編成は、他地域の各放送局に比べ全時間帯での関西ローカル(自主編成)番組の割合多いことが知られている。

直下型地震による被災や放送設備のトラブルなど、何らかの事情でのNHK放送センター(東京・渋谷)が機能不全に陥った場合、大阪放送局でテレビ・ラジオの全チャンネルを代替送出できるようになっており、屋上には衛星への送出設備が設置されている。

また災害やテロリズム・有事などの不測の事態を想定して、万一の場合に東京・渋谷のNHK放送センターの役割を大阪で代行できるようにするため、番組運行系・制作系システムをはじめお天気カメラ・安否情報・IPサイマルラジオサービス2者(NHKネットラジオ らじる★らじる及びradiko)等の各種システムのバックアップが設置されており、日頃から訓練に努めるなど公共放送を担うNHKとしてのバックアップ体制が取られている。

NHK大阪放送局のこれまでの主立った出来事

1925年(大正14年)1月10日 - 社団法人名古屋放送局設立。同年(大正14年)2月28日 - 社団法人大阪放送局設立。同年)3月22日社団法人日本放送協会設立。

1925年(大正14年)5月10日 - 三越呉服店大阪支店屋上からラジオ第1の試験放送開始。
1925年(大正14年)6月1日 - 三越呉服店大阪支店屋上から仮放送開始。
1926年(大正15年)8月20日 - 社団法人日本放送協会に統合、社団法人日本放送協会関西支部に改称

1928年(昭和3年)8月1日 - 全国に先駆けて『ラジオ体操』放送開始。
1933年(昭和8年)6月26日 - ラジオ第2の放送開始。
1936年(昭和11年)12月12日 - 大阪市東区馬場町に、初代大阪放送会館落成。
1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散、特殊法人としての日本放送協会が一切の権利義務を継承。
1951年(昭和26年)6月25日 - 大阪テレビジョンの実験放送開始。

1954年(昭和29年)3月1日 - 総合テレビの本放送を4chで開始(現4chのMBSは当時ラジオ局のみだった。)
1958年(昭和33年)2月20日 - 生駒山よりFM実験放送開始(JOBK-FMX、88.1Mc、1 kW。1961年6月15日に10kWに増力)。
1958年(昭和33年)12月1日 - 1&2chの電波帯返還により総合テレビを4chから2chへ変更。
1959年(昭和34年)4月1日 - 教育テレビ12chの放送開始。
1960年(昭和35年)9月10日 - テレビのカラー本放送開始。当初・東京から送られてきたカラーVTRやカラーフィルムをそのまま放送していた。
1963年(昭和38年)11月12日 - 大阪放送会館新館落成。
1964年(昭和39年)4月6日 - 大阪局制作の連続テレビ小説の第1作、『うず潮』放送開始。

1969年(昭和44年)3月1日 - FMの本放送開始。
1970年(昭和45年) - 日本万国博覧会が大阪で開催。模様を大阪から完全カラー放送。

1971年(昭和46年) - NHK大津放送局(28ch)を皮切りに、他の関西各府県でもUHF帯域の府県域の総合テレビジョン放送が開始され、NHK大阪総合は大阪府域局扱いとなる。

1978年(昭和53年)10月1日 - 総合テレビでの音声多重放送開始。
1979年(昭和54年)10月 - 東京からのテレビ放送音声回線ステレオ化に伴い、総合テレビの全国放送番組がステレオ化される。

2001年(平成13年)11月3日 - 2代目大阪放送会館(大阪歴史博物館を含む)落成(放送業務は同年10月29日より)。
2003年(平成15年)12月1日 - 地上デジタル放送開始。
2013年(平成25年)5月27日 - 17時より『NHKネットラジオ らじる★らじる・大阪』の配信を開始。(他、仙台・名古屋も同時開始)

 

公開:2017年10月20日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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