狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

ブリジストンのテストコース5選《バンク伝説Navi》

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前書き(要約)Google earth で覗いてみたブリジストンのproving ground

世界最大のタイヤメーカーとなったブリジストン連合の proving ground 達

嘗ては、1988年にライバルだった米国Firestoneも傘下に収めて、

仏MICHELINグループを抜いて、現在生産規模・生産量ともに世界最大のタイヤメーカーとして業界に君臨しています。

そんなブリジストンが世界中に展開しているproving groundを空から覗いてみました...

ブリジストンの高速周回路 の目次

※ご注意、この施設は非公開施設です!、社外の一般人は特別イベントが開催される時以外は見学できません!

※以下用語については 当サイトシリーズ記事プルービンググラウンドについての走路用語と解説 を参照ください。

プロローグ 世界最大のタイヤメーカーBridgestoneとは

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米国ではBridgestone Firestone North American Tire 、LLCという完全子会社した現地法人を作り、Firestoneブランドでタイヤを供給しています。

また、同社もMICHELIN同様にマルチブランド戦略をとっており、米国内では知名度の高いFirestoneブランドで古くからの販売店網や、ユーザー層をがっちり固めています。

Firestone から引き継いだ proving groundは引き続き北米大陸向けの製品の試験場として使用しているようですが、MICHELIN同様に生産設備以外の製品開発は段階的に(日本の)本社開発センターに移行しているようです。

第1節 日本国内の施設

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第1項(株)ブリヂストン プルービンググランド

所在地 〒329-3155 栃木県那須塩原市笹沼370

開所 1977年

敷地面積は約76.3ヘクタール

高速周回路 全長3.9㎞

※Google earth Mode(航空写真モード)で閲覧するとコースの全容を確認することができます。

バンクは最外周に安全側線を持つ3車線で再内周平坦路があり走路とは別に舗装されたエスケープゾーンが設けられています。

走路は幅員3.5mで大型車両(トラック・バス)の走行試験にも対応しています。

全長3.9kmと小ぶりですが、最外周の走路は矢田部並のバンク角(推定45°未公表)で210km/hのHRタイヤの連続走行試験にも対応しているようです。

直径110のスキッドパッド(定常円グランド)、各種舗装路などを備えた総合proving groundとなっています。

第2項 ブリヂストン 北海道プルービンググラウンド 

〒098-0475 北海道士別市多寄町

敷地面積 236.9ヘクタール

開所 1996年

※Google earth Mode(航空写真モード)で閲覧するとコースの全容を確認することができます。

主に冬季の雪上、アイスバーンのテストに使用されるので、整地はされていますが走路はほとんどが未舗装のようです。

南北に貫いているメイン走路の北端には、巨大なスキッドパッドがあり冬場は全面を氷結させて文字通り巨大なスキッドパッドとして使用されるようです。

右翼にワインディングが広がっており、勿論舗装はされていません。

直線路の南端にある建物は氷上ドームと呼ばれる屋内施設でトラックなどの大型車にも対応する巨大なアイスリング!になっています。

南端の東側にある扇状の施設は、スロープになっており3.5%(2°)~最大14%(8°)勾配までの7種類のスロープになっており、酷道も含め車両通行可能な世界中の峠道での登坂を再現できますできます、勿論氷雪状態で!

※通常アスファルト舗装に用いる重機の限界が10%(約5.7°)であり一般道路のアスファルト舗装路では最急勾配でも10%(約5.7°)以下に収まるように建設されています。これ以上の勾配になるとりコンクリート舗装となる場合がほとんどです。

逆に言うと冬場はコンクリートで舗装された坂道にはご用心ください!

第2節 北米・南米にある施設

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第1項 Bridgestone/Firestone Test Center

199 Firestone Rd, Fort Stockton, TX 79735 アメリカ合衆国

公式サイト https://commercial.firestone.com/en-us/off-the-road/tools-and-resources/tire-research-and-innovation/texas-proving-grounds

敷地面積 約6000エーカー(2428Ha)

1988年にブリジストンに子会社化されBridgestone Firestone North American Tire 、LLCになった時に引き継いだ施設で、もともとは Firestoneが作った施設です

同国にはもう一か所旧ファイアストンのFirestone Tire & Testing Center(https://commercial.firestone.com/en-ca/agriculture/why-firestone-ag/research-and-innovation) がありここでは冬用タイヤの開発が行われています。

一周7.7mile(約12.4km)の巨大な3車線のオーバルトラックはほとんどカントのない「フリーウェイ規格」でコーナー部分もSpecial Surfaces Trackになっています。

更に面白いのは、コーナー部分の最外周はダートのガードエリアになっており、直線部分から侵入するときは、右に1車線ずれるようになっていることです更に直線部分の再内周のガードエリアが舗装走路になりガードエリアは更に内側に1っ車線ずれます。

走路は、よく整備されたアスファルト、補修だらけのラフロード、コンクリート舗装など全米各地のフリーウェイが再現されています。

つまりこの走路を周回すれば、全米のフリーウェイを連続走行したのと同じ状況が再現できるわけです。

巨大なサークル周回路

全長3マイル(4.8㎞)半径約1.5kmの2車線相当幅の巨大なサークル周回路は、ダートの、荒れた舗装路のコンビネーション走路で、一般国道を想定しているようです。

アウトサイド施設

敷地の西には。南北両端に大きなスプーンカーブでできた端回路を持つ、直線路があり、中ほどには車両メーカーの施設風にマルチレーンのSpecial Surfaces Trackの部分が設けられています。

またこの走路にはファイアストンBlack Lakeとでも呼べるプール部分も設けられています。

この走路の直線部分は約1.9mile(約3km)にも及ぶ長大なものとなっています。

2つのテクニカルコース

2つあるテクニカルコースの内、巨大オーバル西側の周回路は多少路面は荒れてはいますが、十分なエスケープゾーンとカントのある高速コーナーで構成されているコンクリート舗装のテクニカルコースで、スポーツ走行も可能なコースです。

嘗てはナスカー用のタイヤの実験にも使われていたのでしょう。

東側にある2車線相当のテクニカルコースは、インフィールドに周回路と繋がった定常円パンを備えており、更に

Vibration and Harshness (NVH) surfacesと呼ばれている人口ラフロード路面のショートカット?コースもあり、荒れた田舎道を想定した試験路となっているようです。

その他のオーバルと周回路

インフィールド南エリアには、半径の異なるコーナーで結んだ、競馬場のようなダートオーバルがあり、アラスカの道路な度を想定しているのではないでしょうか?

この変形オーバル嘗て2つのオーバルの複合であったようですが、中央のショートカット部分は閉鎖されて現在は利用されていない(できない!)ようになっています。

タイヤメーカーならでは屈曲路

中央には、タイヤメーカーならではの直角コーナーで構成されたアメリカの市街地を模した"荒れた路面の正真正銘の連続屈曲路で構成された周回路が設けられています。

この市街地路に交差する形で、ひょうたん型のダート周回路跡がありますが、市街地路で分断されていて今わ使われていません。

巨大波状グランド

西側の、テクニカルコースのすぐ北側に、両端に転回エリアを備えた、2本の直線走路で"串刺し"された巨大な波状グラウンドがあり、航空写真では周回路のように見える部分は土手になっており、マルチレーンのどの部分を通ってもmすべて異なるアンギュレーションの"大きな周期の波状路"が並んだマルチレーンになっています!

第2項 Pista de Pruebas Amistad 

Carr Presa de la Amistad Km 14.6, 26230 Cd Acuña, Coah., メキシコ

敷地面積 約91ha

周回路長 約11.㎞

バンク部 半径約 850mR

※Google earth Mode(航空写真モード)で閲覧するとコースの全容を確認することができます。

2.7㎞の直線線区間を半径約850mRの、ほとんどフラットなカントのない構想道路規格のコーナーで結んだ2車線のオーバルコースを持つ。

このコースは珍しく右回りで有用されているようで、同国で多い」ピックアップトラックや大衆車向けのタイヤの連続耐久試験に用いられているようです。

インフィールド施設

感知センター近くの北部エリアには、2つの2車線リンク(周回路)が設けられていて、東側はダートコースとなっています。

西側のコースにはカント付きのバンクコーナーが設けられているワインディングてスポーツ走行のできる高速周回路になっています。

さらにこの周回路は2重になっており外側にダートコースがめぐらされています。

内側には、直角コーナーが連続した正真正銘の"屈曲路"が設けられていて、市街地走行を模した耐久試験が行われているようです。

更に一番内側に両端に転回エリアを持つ、大きなアールの連続スラロームコースがあり、このあたりがタイヤメーカーならではの"工夫"のようです。

南端の2つの周回路

南端にも2つの一車線周回路があり一つは、オーバルトラックなっています。

どちらも一般道路と同じくカントのない舗装路で地方の一般道を模している施設だと思われますが...

オーバルは何の目的で使用されているのかは不明です。

第3項 Campo de Provas Bridgestone (Bridgestone san pedro Proving Ground) 

Rodovia SP 191, KM 207 - Distrito Industrial São Pedro - Trecho entre Charqueada e - CEP 13520-000, São Pedro - SP, SP, ブラジル

 

公開:2020年7月19日
更新:2022年9月26日

投稿者:デジタヌ


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