音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

アゼリアホール 《 ホール 音響 ナビ 》

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Official Website http://www.azaleanet.or.jp/azalea_daihall.html

アゼリアホールのあらまし

大阪空港(伊丹空港)や阪急電車石橋駅、から近い所に在る大小2つのホールを備えた複合文化施設。

アゼリアホールのロケーション

所在地  大阪府池田市天神1-7-1

池田市と周辺にある観光スポットについてのトリップアドバイザーの 口コミ ナビはこちら。

アゼリアホールへのアクセス

最寄りの駅 阪急石橋駅

アゼリアホールのお得意のジャンル

大ホール

オーケストラコンサートやバレエ公演ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、トークショー、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

小ホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、落語・演芸寄席、トークショー、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

アゼリアホールで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たアゼリアホール の特色

公式施設ガイドはこちら

大ホール

2005年にリニューアルした。

緩やかな1スロープのムービーシアター風のホール。

側壁は、プラスターボード(※1)製の大型の鋸歯状のアンギュレーションを持たせた反響板に換装されてい入る。

中低層ぶは控えめな?段差で、最上層部は音響拡散体(※2)を兼ねて大胆にホール内に突出した形状になっている。

天井は大型の階段状のブリッジ反響板に換装されている。

ホール後方壁面は従来通り?音響ネットで表装した垂直な吸音壁であるが。

ステージ背面反響板にアンギュレーションが施されているので、オーケストラピット部をエプロンステージとして使用し、背面反響板を用いる限りは、前後軸方向の定在波(※3)の心配もない。

但し多くの団体が、たった92席の減席を嫌って、ホリゾント反響板&エプロンステージを使用せずにサイド反響板と上面反響板のみの組み合わせで、ホリゾントカーテンすら使用せずに「演奏会」を開催しているようである。

ホール音響評価点:得点86点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点17点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点15点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点4点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

本評価はホリゾント反響板(エプロンステージ)使用を前提にした評価であり、ホリゾント反響板未使用の場合は大向う席40席が定在波障害を受けるために、評価は悪くなります!

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=配点50点ー障害発生エリア数0=50点

定在波障害顕著席数;0席

初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点20点ー障害発生エリア数2=18点

初期反射障害1 壁面障害席 ;38席/12から30列の両側壁間際席

初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;38席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数3=17点

眺望不良席数;48席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;38席/12から30列の両側壁間際席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;86席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

小ホール

(公式施設ガイドはこちら。)

こちらは開館当初のままの同じような作りの、試写室?風のホール。

1975年開館なので仕方ないといえばそれまでだが、ホール側壁は当時は流行った全面タイル張りの豪華な内装?でまるで銭湯の洗い場風の「反響渦巻く」エコールーム擬き仕様(※4)。

しかも何を血迷ったのか、上層部に大ホール同様にアンギュレーションを施し、肝心の客席周囲は積んツルテンの「真っ平」な垂直壁で左右両側壁は完全に並行し定在波対策は無し、なのでまともにミステリースポット(※5)が生じている。

おまけに天井が低い!

さらに、客席数を稼ごうと映写室を切り詰め?ホール後方中央部に凸状に出っ張らせ、余った左右空間にまで客席を配置し、またホール左右壁際ギリギリいっぱいまで客席を詰め込んでいる。

ホール音響評価点:得点39点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点19点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点7点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点11点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点2点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

ウーン、このホールでは映画試写会程度しか、使い道はないであろう。脇花道があるので、大衆演劇に貸し出したいところではあるが、近くに有名な池田呉服座(公式サイトはこちら)があり、それも無理。もっともこれほど定在波と初期反響エコー(※6)が強ければ、ワンワンうなって、肉声がはっきりとっは聞き取れず、落語、演説会、講演会のたぐいにも不向きではある。

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=配点25点ー障害発生エリア数3=22点

定在波障害顕著席数;27席(9席/6~15列の中央10番席 、両壁際18席)

初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点12点ー障害発生エリア数3=9点

初期反射障害1 壁面障害席 ;29席(24席/4~15列の両壁際20席(車椅子席含む)、5席/後方大向う)

初期反射障害2 天井高さ不足席;9席/後方大向う(車椅子席含む)

重複カウント ;ー2席

音響障害席総計;34席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;27席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;27席(9席/6~15列の中央10番席 、両壁際18席)

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;29席(24席/4~15列の両壁際20席(車椅子席含む)、5席/後方大向う)

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;9席/後方大向う(車椅子席含む)

重複カウント ;ー19席

音響障害席総計;73席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

アゼリアホール の施設データ

  1. 所属施設(所有者) 池田市民文化会館
  2. 運営団体(指定管理者) (一財)いけだ市民文化振興財団。
  3. 開館   1975年(大ホールのみ2005年リニューアル)

大ホール

  1. ホール様式 『シューボックスタイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 収容人員 1066名(オーケストラピットorエプロンステージ使用時は974席)
  3. 舞台設備 プロセニアム形式、可変プロセニアム;間口16.3m~21m、高さ7.5m 奥行13.32m 、脇花道

各種・図面・備品リスト&料金表

小ホール

ホール様式

プロセニアム型式多目的ホール。

客席仕様

1スロープ1フロアー
収容人員243席、車椅子用スペースX2台、Pタイル張り、通路のみタイルカーペット、残響可変装置、。

舞台設備
  • 舞台仕様 プロセニアム形式
  • 有効奥行き約6.3m
  • プロセニアムアーチ:間口約63m、高さ約4m、ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約?m、バトン類高さStL+約?m、照明(ブリッジ);5本、美術バトン;1本、幕類 5本

各種・図面・備品リスト&料金表

付属施設・その他 

館内付属施設 
  • 館内施設;会議室、和室会議室、スタジオ、レコーディングスタジオ、録音室、コンベンションルーム、イベントスペース、授乳室、レストラン等
  • 館内施設配置図・見取り図・フロアマップはこち
  • 館内施設図面:中・小・和会議室平面図

施設利用ガイド

    デジタヌの独り言

    このホールもまた「ド田舎の痴呆自治体」でよく見かけた(過去形)、セオリー(※2)無視・禁則破りの素人デザインの典型。

    大・小両ホールとも天井が低く映画館然とした作り!

    両ホール共に壁際の神様(お客様)の通り道を無くし、びっしり壁際まで客席をしつらえている お客様無視!のデザイン。

    せっかく改修した大ホールも、"かぶりつき"ステージ全面中央部が千鳥配列に改修されていない。

    で豪華なピアノラインアップ、
    ・スタインウェイD274型
    ・べーゼンドルファー290型
    ・ヤマハフルコンサート85型 Y-CF

    一体何考えてるの?

    早期改修が望まれる小ホール

    それにしても最近のシネコンプレックスより低い天井では如何ともしがたい!

    予算の都合で耐震補強しかできなかった?

    人口ばかり増え、実入り(企業税収)の乏しい池田市の堅実(しみったれた?)な文化行政では致し方ないのか。

    両壁際19席を取っ払ってても大ホール同様の壁面改修を実施すべきである!

    指定管理者(財)いけだ市民文化振興財団のホール貸し出し渉外担当者に一言

    ※ホール運営を任されている、指定管理者(財)いけだ市民文化振興財団のホール貸し出し担当者は、音楽関係利用者に「定在波抑止」の理由を十分に説明し、大ホールでは「エプロンステージとホリゾント反響板のセット使用」を勧めるべきであり、また財団も「座席数減少補償」として、ステージ反響板使用時に限りエプロンステージ使用料はサービス(免除)すべきである!現状ではせっかくの改修が無駄になっている!

    ※参照覧

    ※1、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

    ※2、音響拡散体・グルービングパネルについては関連記事「芸術ホール設計のセオリーとは?」をご覧ください。

    ※3-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

    ※3-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

    ※4、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

    ※5、関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

    ※6、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

     

    公開:2017年10月15日
    更新:2019年1月 6日

    投稿者:デジタヌ


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