練馬文化センター 《ホール音響Navi》
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Official Website https://www.neribun.or.jp/nerima.html
練馬文化センターのあらまし
23区の「心の故郷」練馬区が誇るエンタテイメントステージ。
1983年の開館以来、「銭湯の洗い場」のような人情あふれる空間として、このエリアの住人の芸能・文化の拠点としてバラエティーに富んだ演目を提供し続けている。
練馬大根で知られる都市型農業で知られる「練馬区」の区民の為の娯楽施設。
旧 鐘淵紡績練馬工場の跡地利用として,建設された。
1981年の新耐震基準施行後の建物であるが、2006年にリニューアル工事を実施、新たに「ギャラリー」スペースが設けられた。
主に歌謡歌手の歌謡ショウや大物エンタテイナーのワンマンショー、落語会などの「演芸会」で区民を楽しませている。
練馬文化センターのロケーション
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所在地 東京都練馬区練馬一丁目17-37
西部池袋線「練馬駅」の北口前に平成つつじ公園と共にでんと構えている建物。
裏手は区立南町小学校があり、辺りはいわゆる住宅外である。
西に歴史ある有名な遊園地「としまえん」がある。
練馬区役所や練馬郵便局、区立練馬図書館、等がある練馬の中心街は駅を挟んで南側に当たる。
練馬文化センターへのアクセス
西武池袋線・都営大江戸線・練馬駅北口徒歩1分
練馬文化センターがお得意のジャンル
こぶしホール
ポップス関係のコンサートやミュージカル、エンタテイナーのワンマンショウ、懐メロ歌手の歌謡ショー、演芸までジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
つつじホール
クラシックのリサイタル以外にも、演芸など、幅白く利用されている。
練馬文化センターの公演チケット情報
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
施設面から見たホールの特色
両ホール共に脇花道を備え、仮設鳥の巣屏風、きん・銀屏風を備え、伝統芸能に対応している。
こぶしホール
客席側壁全面石材という「恐ろしく響くホール」、2階バウコニー席両翼に1段持ち上がったテラスが設けられている。
客席背後の壁面は、簀の子格子で表装した「吸音壁」。
ホール音響評価点:47点
§1,「定在波対」策評価点:12点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:8点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:20点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:7点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
総評
この手ごわさにはまいりました!?
つつじホール
(公式施設ガイドはこちら)
こちらも客席周辺下層部壁は石壁、上層部はどういうわけか木壁という妙な組み合わせ?
で、客席背後の壁は下層部は組格子で表装した「吸音壁」、上層部は大ホール同様簀の子で表装した「吸音壁」。
ホール音響評価点:57点
§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:9点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:16点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:12点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
総評
ウーン...。
リハーサル室
(公式施設ガイドはこちら)
完全防音の練習室。
詳細データ
- 所属施設/所有者 練馬文化センター/練馬区。
- 指定管理者/運営団体 練馬区文化振興協会/練馬区。
- 開館 1983年(昭和58年)オープン。
- 設計 誰がデザインしたんだ?
こぶしホール
- ホール様式 『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 2フロアー 収容人員 1,486席、、1,486席(1階:864席・車椅子スペース12席、2階610席)
- 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口:18.2m 奥行:14.5m 、脇花道、、ブドウ棚可動反響版、オーケストラピット(可動床)、下手囃子場仮設屏風or黒御簾(くろすみ)、仮設上手太夫座(たゆうざ)
- その他の設備 主催者控え室、楽屋x5、、
つつじホール
- ホール様式 『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー 収容人員 592席、
- 舞台設備 、プロセニアムアーチ:間口:11.5~★m 奥行:★m 高さ:★m、脇花道、ブドウ棚(すのこ)、仮設下手囃子場or黒御簾(くろすみ)、仮設上手太夫座(たゆうざ)、可動プロセニアム、可動反響版、
- その他の設備 、、楽屋x4、
付属施設・その他
- 付属施設 リハーサル室x2、集会室x、会議室x、研修室x、和室(集会室)x2、ギャラリー、ほか。
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。
デジタヌの独り言
何と凄まじいデザインのホール!
はっきり言って「巨大エコールーム(※1)」「中エコールーム」それに防音はされているらしい「小エコールーム」(リハーサルルーム)のサイズの異なったエコールームを備えた「スタジヲ」と言っても良いような施設。
2006年に訳も無く(耐震補強?)リニューアルしたらしいが、「一帯どこをリニューアルしたのか?」
もう一度、「冗談抜きで、真面目に改装」した方が良かろう!
両ホール共結構「話芸」が興行されているが、これだけ響くと観客に「間の妙」が伝わらない、「お間抜け」な演芸会になっていそう?!
デジタヌの知っておきたい豆知識
練馬文化センターこれまでの歩み
1920年 -大日本紡績練馬工場開業。
1970年12月 - 鐘淵紡績練馬工場が閉鎖となる。
1978年2月 - 跡地にセンター建設が決定。
1983年 練馬文化センター- 開場。
2006年 訳も無くリニューアル実施。
※参照覧
※1、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。
※ 関連記事『都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?』はこちら。
※ 関連記事『ホール酔い 現象 とは?』はこちら。
公開:2017年12月15日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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