音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

仙台銀行ホール イズミティ21 《 ホール 音響 ナビ 》 

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仙台銀行ホール イズミティ21台のあらまし

旧泉市が建設した、総合文化施設の中にあるホール。

小ぶりのプロセニアム形式の多目的小ホールを備えている。

展示室があり、絵画展や書道展など多岐に渡って活用されている。

設計・建設は古いが、大ホール、小ホール共に、完全防音・防振構造の舞台とほぼ同面積のリハーサル室を備えており、利用者の便をはかっている。

仙台銀行ホール イズミティ21のロケーション

ところ  仙台市泉区泉中央2丁目18-1

仙台市と周辺にある観光スポットについてのトリップアドバイザーの 口コミ ナビはこちら。

仙台銀行ホール イズミティ21へのアクセス

最寄りの駅 地下鉄泉中央駅

仙台銀行ホール イズミティ21 の施設データ

Official Website http://www.bunka.city.sendai.jp/izumity21/index.html

(公式施設ガイドはこちら)

  1. 所属施設/所有者 仙台市泉文化創造センター/仙台市。
  2. 指定管理者/運営団体 仙台市泉文化創造センター。/仙台市。
  3. 開館   1987年11月
  4. 全館・利用料金表はこちら
  5. 付帯設備・備品利用料金表はこちら
  6. フロアーガイドはこちら。

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

大ホール

(公式施設ガイドはこちら)

大ホールがお得意のジャンル

仙台クラシックフェスティバルの会場の一つ

毎年秋に開かれる「仙台クラシックフェスティバル」(※ガイド記事はこちら)の会場の1つ。

オーケストラコンサートやバレエ公演以外にも、宝塚歌劇、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

大ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

建築音響工学から眺めた大ホール

1スロープのプロセニアム形式多目的ホール

客席両測壁面が硬質石材(コンクリート&タイル張り)のエコールーム擬き仕様(※1)のホール。

最前列から7列目(内4列迄がオーケストラピット)までが広土間になっており前方通路を挟んで、中央・後半部分が緩やかな「ハノ字段床」となっている。

壁面

客席周辺低層部は常設脇花道背後壁面も含めてタイル張りの垂直壁面。

上層部は表面をグルーブ加工処理し塗装仕上げしたコンクリート壁で、山形に成型し「音響拡散体」(※2)としている。

もの凄い初期反響を押さえ込む為に大向こうの壁面は、上層部の音響・照明調節室の前面も含め「音響ネットで表装された吸音壁」と成っている。

はっきり言って「かなり癖の強い音響」のホールである。

常設脇花道壁面のコンサート対応

常設脇花道背後壁の平行部分(段差分部)に塗装仕上げされた木質パネルを仮設し、中上層部同様に「ハノ字」壁面となるように仮設反響板が準備された。

天井

プラスターボード製(※3)の大型一体成型のプレーンな水平反響板になっている。

プロセニアム前縁には大型のコーナー反響板が設えられている。

専用リハーサル室

大ホールリハーサル室:89平方メートル(約53畳)の防振・防音リハーサル室を備える。

想定される定在波と定在波障害回避策評価について

間口方向定在波
1Fメインフロア平行壁部分
  • メインフロアー側壁間約30m;約11.6Hz/1λ、約17.4Hz/1.5λ、約23.2Hz/2λ、約29Hz/2.5λ、約52.3Hz/3λ、
  • 前方扉間約29m;約12Hz/1λ、約18Hz/1.5λ、約24Hz/2λ、約30Hz/2.5λ、約36Hz/3λ、
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※扇形段床配列座席で定在波層を回避?。
最大奥行き方向
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
  • 最大奥行き約45.5m;※定在波はステージ天井反響板のスラントと、大向こう背後壁面処理(波状・アンギュレーション・縦格子)で抑止?。

ステージ床面&・平土間床→天井最高部高さ方向
  • ※高次定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板で抑制

赤字は可聴音域内重低音。

ということで、垂直平行壁部分については、申し訳程度の「ハノ字段床」だけで「谷間効果」は無し!に等しく放置状態に等しいので、基礎点は25点とし、音響障害エリア(※4)点は中央スロープ部・後半スロープ部のー2点を減点し、音響障害席は「壁面間隔20m超のセオリー」(※5)適用ということで、"0"席査定とした。

総評

1987年の第2次公共ホール建設ブームにできた、N田音響設計初期の作品であることを差っ引いても...、

今後の改修に期待

平土間部分中央部7列のうち2・4・6列から1席都合3席を撤去し、千鳥配列に...

更にタイル張りは危険(※6)でもあるので、15列~32列迄の壁際部分からさらに1席ずつ都合26席を撤去し、最新の木質グルービングパネルの外反スラント設置に改修すべきである。

以上の改修で、上質のコンサートホールに変身できる!(※例1)

ホール音響評価点:得点48点/100点満点中

※1456席(車椅子スペースX6台含む)のコンサートホールとしての評価。

※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。

§1 定在波対策評価;得点23点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
    「音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎点を配点50点満点x0.5=25点満点に減じます。
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点13点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点18点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点4点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数2=23点

定在波障害実被害席総計;0?席

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質がタイル壁なので素材基礎点13点とした。

基礎点B2=素材基礎点13点ー障害発生エリア数0=13点

初期反射障害1 壁面障害席 ;0席

初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席

音響障害席総計;0席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数1=19点

眺望不良席数;72席/1階平土間中央部座席2~7列22番~33番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0?席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;0席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;72席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

大ホールの施設データ

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席(座席表はこちら)   1フロアー 収容人員 1,456席、、車椅子スペース/6席・母子室、可動床、1階平土間中央部千鳥配列、
  3. 舞台設備(平面図はこちら)常設脇花道付き 舞台幅43.5m 可動プロセニアムアーチ:間口:開口幅18.0m~14.5m 奥行16m 開口高9.0m~6m、脇花道、大・小迫り、反響版、オーケストラピット(可動床)、
  4. その他の設備 、楽屋x5、控室、リハーサルルーム、
  5. 利用料金表はこちら。

小ホール

小ホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

小ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

建築音響工学から眺めた小ホール

1スロープのプロセニアム形式多目的ホール

壁面

大ホール同様のグルーブ加工された打ち放しコンクリートの大型可動プロセニアムが脇花道まで伸び、客席周辺の下層部の壁面に続いている。

木質パネルの上層部

上層部はどういう風の吹き回しか?アンギュレーションを持たせた木質パネルで丁寧に表装されている。

丁寧な設えの大向こう部分

大向は通路になっており、大向こう背後壁面は下層部が木製格子で表装された吸音壁で両サイドまで段差を設けて回り込ませた丁寧な設え。

通路部分の上層部は映写・音響・照明調整室になっており木質の有孔パネルで表装された吸音壁でやや前傾設置されている。

天井

天井はプラスターボード製の大型一体成型の階段状のアンギュレーションが付いた丁寧な設えの反響板になっている。

十分な天井高さにより、「多少癖のある音響」程度で留まっている。

専用リハーサル室

小ホールリハーサル室:84平方メートル(約50畳)

の防振・防音リハーサル室を備える。

想定される定在波と定在波障害回避策評価について

間口方向定在波
1Fメインフロア平行壁部分
  • メインフロアー側壁間約19m;約18.3Hz/1λ、約27.5Hz/1.5λ、約36.7Hz/2λ、約45.8Hz/2.5λ、約55Hz/3λ、
  • 脇花道背後壁平行部分壁間約15m;約23.2Hz/1λ、約34.9Hz/1.5λ、約46.5Hz/2λ、約58.1Hz/2.5λ、約69.7Hz/3λ、
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※ハノ字段床配列座席で定在波層を回避?
最大奥行き方向
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
  • ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(波状・アンギュレーション・縦格子)で抑制?
ステージ床面&・平土間床→天井最高部高さ方向
  • ※高次定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板・波状天井・で抑制

赤字は可聴音域内重低音。

大ホールもそうであるが、脇花道背後壁がどういう訳か窪んでおり完全平行壁部分があり最前列2列の中央部が、可聴帯域重低音「定在波の節」に嵌っている!ので、音響障害席4席は、音響障害(※6)エリアは、後半スロープの3エリア(両脇&中央)及び被り付き中央部の都合4エリア4点を減点した。

総評

今後の改修に期待

低層部壁面は最新のグルービングパネルを外反スラント設置することをお勧めする。

更に。2・4・6列の中央部分から1席都合3席を撤去!し千鳥配列に。

ホール音響評価点:得点51点/100点満点中

※408席(車椅子スペースX5台含む)のコンサートホールとしての評価。

※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。

§1 定在波対策評価;得点20点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
    「音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎点を配点50点満点x0.5=25点満点に減じます。
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点16点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点12点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点3点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

定在波評価

※音響障害席数は1波長の基本定在波に基づき定在波の「節」「腹」に当たる重大音響障害席数を評価対象としてカウントする。

基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数4=21点

1波長定在波「節」部席;4席/1階平土間中央部座席1~2列15・16番席、)

1波長定在波「腹」部席;0席(通路配置で回避)

定在波障害実被害席総計;4?席

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が表面処理打ち放しコンクリートなので素材基礎点16点とした。

基礎点B2=素材基礎点16点ー障害発生エリア数0=16点

初期反射障害1 壁面障害席 ;0?席

初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0?席

音響障害席総計;0?席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;84席/1階平土間中央部座席2~7列10番~21番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;4席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;0席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席

重複カウント ;ー2席

音響障害席総計;86席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

小ホールの施設データ

  1. ホール様式 プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席(座席表はこちら)  1フロアー 収容人員 403名、
  3. 舞台設備(平面図はこちら) 3面舞台幅30m、プロセニアムアーチ:開口幅12.0m~8.4m 奥行:12m 開口高6.5m~5mブドウ棚(すのこ)、脇花道、可動プロセニアム、反響版、
  4. その他の設備 、楽屋x4、リハーサルルーム、
  5. 利用料金表はこちら。

付属施設

豆知識

参照欄

※1、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

※2、音響拡散体については「第2章第1節 音響拡散処理と音響拡散体となる要素」をご参照ください。

※3、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

※4、定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』はこちら。

※5、関連記事 副則1 「壁面間隔20m超」のセオリーはこちら

※6、2018年の北大阪震災では、高槻芸術劇場で実際に「内壁タイル剥落」が発生し、休館に追い込まれている。

※例1小牧市市民会館ホール 《 ホール 音響 ナビ

 

公開:2017年9月11日
更新:2019年6月 1日

投稿者:デジタヌ


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