とうほう・みんなの文化センター/福島県文化センター《ホール音響Navi》
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Official Website http://www.fcp.or.jp/
とうほう・みんなの文化センターのあらまし
大・小ホール、会議室などを備えた福島県文化センターと福島県歴史資料館からなる複合文化施設。
とうほう・みんなの文化センターのロケーション
ところ 福島県福島市春日町5-54
福島駅の北東に位置する国道4号線と東北自動車道とのアクセス道国道13号線に挟まれた信夫山の麓、国道112号沿いにある。少し離れた国道4号線の東側には福島競馬場がある。
周囲は住宅地に囲まれており静かな環境に佇んでいる。
とうほう・みんなの文化センターへのアクセス
鉄道・バスなどの公共交通
福島駅東口バス乗り場(9番)より市内循環バス(1・2コース)に乗車、『桜の聖母短期大学』停留所下車。徒歩5分。(運賃100円、本数は1時間に6~10本、乗車時間15分程度)
マイカー利用の場合
(※民間駐車場は福島駅周辺に集中していおり、文化センター専用駐車設備(収容台数約450台)があるが福島県歴史資料館と共用のため、なるべく公共交通機関利用がおすすめ)
東北自動車道福島飯坂IC.より国道13号線経由で約12分/5.8㎞
東北自動車道福島西IC.より国道115号線経由で約18分/7.1㎞
とうほう・みんなの文化センターのある福島県と福島市のこれ迄の歩み
福島県
推計人口、1,867,150人/2018年4月1日
新潟県の東隣で東北の県では関東に一番近い、古来より奥州の表玄関に当たる。
日本海には達していないが東西に長い形状をしており2つの山地(阿武隈高地と奥羽山脈)によって「浜通り」「中通り」「会津」の3つの地域に分かれている。
福島市
推計人口、289,031人/2018年4月1日。
福島ー東京 1時間43分/8,750円/新幹線/272.8km
「中通り」にある福島県最北の市で福島県の県庁所在地。
福島県文化センターのこれまでの歩み
1970年9月 - 県文化会館、県歴史資料館、県美術博物館の複合施設として県文化センターが開館。運営は同時に発足した財団法人福島県文化センター。
1984年3月 - 福島県立美術館が同年7月に開館するため、県美術博物館が廃止。
2001年 - 福島県文化財センター白河館まほろんの開館に伴い組織再編が行われ、運営元の名称が変更され、福島県文化振興財団となる。
2008年2月に一部施設のリニューアルが完成している。
2011年3月11日 - 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)により被災。休館同年8月小ホールと一部施設が再館、大ホールなど他の施設は休止(閉鎖)状態が続く。
2012年1月再度全館休館のうえ復旧工事開始。
2012年9月29日、復旧工事完了し再オープン。
2016年4月1日 - 東邦銀行が命名権を取得し「とうほう・みんなの文化センター」(とうほう・みんなのぶんかセンター)の愛称が使用される。期間は5年間。
とうほう・みんなの文化センターがお得意のジャンル
大ホール
劇団四季の地方公演の舞台となっている。
日本フィルハーモニー交響楽団のオーケストラコンサート、やバレエ公演、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、着ぐるみヒーローショー、などの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。
小ホール
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、大衆演劇、落語・演芸寄席、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
とうほう・みんなの文化センターで催されるコンサート・イベントチケット情報
施設面から見たホールの特色
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
大ホール
郡山市民文化センター(※施設ガイド記事はこちら)が完成するまでは福島県内で最大のホールだった。現在年間利用者は30万人。
緩やかなスロープを持つメインフロアーと、両翼が前方に伸びた二階バルコニーからなる変形6角形の多目的ホール。
客席量側壁2面はプラスターボードによる幅の異なる凹型反響板横方向に並べられている。
天井は、2階大向こうから前方に向けて3段に折れ上がった木質パネルで表層された大型反響板となっている。
1・2階とも大向こう背後から両サイド面まで音響スクリーンで表層された吸音壁となっている。
プロセニアム上縁は天井同様に木製の大型コーナー反響板が設えられている。
ステージ反響板は釣り下げタイプの両袖にプロセニアムとの大きな間隙がある一般的な形状。
さらにステージ天井反響板もプロセニアムコーナー反響板とスムーズに繋がるように比較的急峻な勾配となっている。
ホール全体が変形6角形なのと、隙間だらけの反響板とバックステージの大きな容積が効を奏して、低域の籠り(盛り上がり)が無い「癖の無い素直な音響特性」を持つステージとなっている。
床面積105㎡(63.5畳)のリハーサル室をそなえているが詳細は不明!
ホール音響評価点:82点
§1,「定在波対」策評価点:39点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:14点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:14点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:15点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
総評
こう言っては失礼だが、必ずしも最新流行の自走式大型重量級反響板が優れているとは限らない好例で結構音楽的な韻のする多目的ホールでもある。
小ホール
平土間の前半部と緩やかなスロープの後半部を持つ大ホール同様の丁寧な設えの1フロアー多目的ホール。
こちらは変形8角形になっている。
天井はホール後半に向かって次第に高くなる片流れのアンギュレーションを持った、左右ブリッジの反響板。
台形のステージには固定した後方反響板が設えられており、両サイドの反響板も陽動タイプの半固定タイプとなっている。ほぼコンサート専用ホール仕様。
ホール音響評価点:86点
§1,「定在波対」策評価点:36点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:16点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:14点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:20点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
とうほう・みんなの文化センターの施設データ
- 所属施設/所有者 福島県文化センター/福島県。
- 指定管理者/運営団体 (公財)福島県文化振興財団/福島県。
- 竣工・開館 1970年9月開館、2008年2月リニューアル
大ホール
- ホール様式 、変形六角形プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 2スロープ2フロアー
- 収容人員1756席、
- 内訳;1階固定席X1086席、1階(オーケストラピット部可動床)可動席X86席、車椅子用スペースX6、
- 2階席X666席、
- 木質パーケット床、通路のみタイルカーペット
- 舞台設備
- 基本仕様;プロセニアム形式ステージ総幅29m、有効幅約28mx奥行き約18m、有効面積約504㎡(約304畳)、プロセニアムアーチ:間口約18m、高さ約10.5m、実効面積;約324㎡(約195.5畳)ステージ高さ;FL+約95cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+23m、バトン類高
- 反響板設置時;ステージ最大幅18m、x奥行き約14.2m、有効面積約230㎡(約139畳)プロセニアムアーチ:間口約18m、高さ約10.5m、
- 付属舞台;脇花道(すっぽん迫り付き)、オーケストラピット&エプロンステージ迫り(客席収最大納幅約奥行き2間3.6mX16.9m(約57.5㎡;約34.5畳)、
- 大・小道具:松羽目、竹羽目、仮設能舞台
- 舞台設備(装置&設備);奈落、大・中迫り、
- 幕装備:緞帳x2、
- 定式幕(ホリゾント幕、中ホリゾント幕、暗転幕)
- コンサート対応設備;反響板、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、指揮台/指揮者用譜面台、ピアノ椅子、コントラバス用椅子、奏者椅子(スタッキングチェアー)譜面台、
- 専用備品 フルコンサートピアノ(型式不明スタインウェイ、ヤマハ)、
- 映像設備;サイズ不明移動スクリーン、液晶ビデオプロジェクター&スライドプロジェクター。
- スモークマシン、ドライアイスマシン
- 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集等
- 専用施設
- 主催者控室、応接室、洋室楽屋X4、和室x2、リハーサル室
- レジストレーションカウンター、クローク、ロビー、ホワイエ、
- 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
小ホール
- ホール様式 、変形8角形プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー
- 収容人員384席、
- 内訳;固定席379席、車椅子用スペースX5席分、
- フローリング、木質パーケット床、通路部タイルカーペット
- 舞台設備
- 基本仕様;プロセニアム形式ステージ最大幅約20m、x奥行き約5.5m、有効面積約85㎡(約51畳)プロセニアムアーチ:間口約11.2m、高さ約5m、実効面積;約42.5㎡(約25.6畳)ブドウ棚(すのこ)高さStL+7.4m、バトン類
- 幕装備:緞帳、
- 定式幕(ホリゾント幕、中ホリゾント幕、暗転幕)
- コンサート対応設備;固定陽動反響板、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、指揮台/指揮者用譜面台、ピアノ椅子、コントラバス用椅子、奏者椅子(スタッキングチェアー)譜面台、
- 専用備品 フルコンサートピアノ(ヤマハ製型式不詳)
- 映像設備;スクリーン(サイズ不明)
- 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集等
- 舞台図面はこちら。
- 舞台設備使用料金表はこちら。
- 専用施設
- 諸ホール控室、和室楽屋x2、
- レジストレーションカウンター、クローク、ロビー、
- 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
付属施設・その他
- 付属(共用)施設
- 主催者控室、応接室、洋室楽屋X4、浴室、
- 会議室(兼展示室)、会議室x2
- 和室x2、
- ギャラリー、展示室
- 視聴覚室、託児室
- 仮設資材;所作台、、司会者台、平台・山台
- 、金・銀屏風、鳥の子屏風、
- 施設共用備品 、和太鼓(口径不明)
- 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
公開:2018年6月11日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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