音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

奈良県橿原文化会館《 ホール 音響 ナビ 》

,

奈良県橿原文化会館のあらまし

奈良県内に数ある?県立文化会館の一つ。

大・小2つのホール、展示室、音楽練習室、会議室などを備えた複合文化施設。

広大な橿原神宮で全国的に有名な奈良県中部地域における文化の中心地「橿原市」にある。

奈良県橿原文化会館のロケーション

ところ  〒634-0005 奈良県橿原市北八木町3丁目65−5

奈良県中部の中心地?近鉄大阪線・橿原線のハブステーションであり特急停車駅である「大和八木駅」から徒歩約8分400mの至便な位置にある。

全国的に有名な橿原神宮の最寄り駅「橿原神宮前駅」は当駅から南方へ約3.3km2駅(実際は3駅目!)目に当たる。

文化会館の周辺は1980年代以降(再)開発された地域で、小生が幼少のころは"田んぼ"が広がる田園地帯であった!

すぐ西側に国道24号(旧・本道)が走り、南側は前途した近鉄の大動脈・本線「大阪線」の高架があり一日数百本の電車が行き来しているが、間には公園があり1区画離れており、西側は近鉄の商業施設が「防塁」の様に24号線と隔ててくれており、騒音・振動の心配は殆どない。

背後(東側)は新興住宅地に囲まれており、1㎞程のところに万葉の昔から「大和三山」として称えられている「耳成山」が優美な姿をご披露している。

奈良県橿原文化会館の施設データ

Official Website

  • 所属施設/所有者 奈良県橿原文化会館/奈良県。
  • 指定管理者/運営団体 奈良県。
  • 開館/竣工   ?年

付属施設・その他 

館内付属施設 
  • 館内施設;音楽練習室、展示室、会議室、コインロッカー等。

施設利用手引き

建築音響工学から眺めた『大ホール』

(公式施設ガイドはこちら。

※以下、畳表示は中京間(0.5坪)サイズ表示です。

1スロープ1フロアーのプロセニアム形式多目的ホール

最前列「あ列」から「き列」までの扇形配列平土間座席部分(内「う列」まではオーケストラピット部)に続く「く列」から「こ列」迄の緩やかなスロープに「さ・し・す列」3列の扇形段床が続くホール前部と前方通路を挟んで「せ列」から「な列」迄の同じく扇形段床アレンジの中間部と後部通路を挟んで「に列」から大向こうの「ほ列」まで続く後部扇形段床で構成された1スロープ1フロアーのプロセニアム形式多目的ホールになっている。

壁面

1970年代建設当初は当時一世を風靡した打ち放しコンクリート壁で反響渦巻くエコルーム擬き(※1)の大カラオケルーム音響の見世物小屋であったが、近年の改修で、中上層部のサイド壁面のみ地元産吉野杉?の木質パネルに表装し直されている...

但し「定員保留」に拘ったために?肝心かなめの「客席周辺低層部壁面」は石壁のまま!

大向う背後壁面

大向こう背後壁も同時に改修を受けたようで、細かいピッチの縦格子で表装された遮音(吸音)壁に改修されたようである。

天井

天井も地元産杉材を用いた、階段状の波状反響板に改修されている。

ステージ回り

プロセニアムとステージ反響板

常設脇花道を持つレガシータイプのプロセニアム形式多目的ホールそのものであるが。

ステージ反響板も吉野杉で設えた4面ラウンド凸面パネルでアンギュレーションを設けた最新のものに換装されたようである。

プロセニアム自体は建設当初の塗装仕上げのコンクリート剥き出しだが、前縁上縁にはホール同様の木質パネルによる大型コーナー反響板が設えられ、断面積の急変によるダクト効果による"籠り音・洞窟音"に対処している。

想定される定在波と定在波障害回避策評価について

※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。

側壁平行部分(間口方向)
スロープ側壁平行部分(く~け列)
  • 側壁間約29.3m;約11.9Hz/1λ、
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※後列扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
スロープ前半側壁平行部分(ね列)
  • 側壁間約29.3m;約11.9Hz/1λ、
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。

メインフロアースロープ後半側壁平行部分(に~ね列)
  • 側壁間約29.3m;約11.9Hz/1λ、
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※後列扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
奥行き方向想定定在波
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
  • 最大奥行き約41.3m;約8.4Hz/1λ
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • 客席スロープで抑止。
  • ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(・縦格子・吸音構造)で抑制。
平土間床→天井最高部高さ方向(き列)
  • 客席平土間部約16.5m;約21.1Hz/1λ
  • ・波状天井・で抑止・抑制
  • 8.5波長定在波の節に当たる17m!の天井高さを回避。

赤字は可聴音域内重低音。

平戸間最後列「き列」の天井高さが16.5mで、音響障害高さ(※2)16、17mは上手く避けているが、出来れば座席指定(チケット購入)は避けたほうがよかろう。

ということで、可聴帯域内の定在波(※3)による音響障害席(※4)は0?なので50点満点とする?

総評

平戸間被りつき部分あ~か列については、左右のハノ字壁とプロセニアム前縁の大型コーナー反響板で、た列~ぬ列までの後半スロープ部分も扇形段床と側壁際の通路配置で定在波による音響障害から守られておりこの年代のプロセニアム形式多目的ホールの美点である「伝統的な良心的デザイン」が生かされた見事にホールである。

但し、改修時に、指定した業者を誤ったのであろうが、一番肝心な客席周辺の床面から1間(約1.8m)の低層部壁面が、開館当時の「打ち放しコンクリート壁」のまま!

中上層部壁面・天井殆どすべてを地元名産吉野杉?で設えたのに全く意味がない!

幾ら壁際に通路を巡らせても両側壁際席は反響渦巻く「トンネル音響?」で耐えられない苦痛でああろう!

この部分の、両側壁際席は次回の改修迄、着座(チケット購入)は避けられた方がよかろう。

次回の改修に期待

ゆとりあるスペースで定在波障害の無い天井の高い1フロアーの基本デザイン(※5)に優れた芸術ホールなのだから、中途半端な1304席に拘る必要はなく、定員を削減してでも奈良県屈指のプレミアムホール!を目指すべし。

1)平土間中央部の3席減で千鳥配列に

広大な平戸間部中央列部分あ列~き裂?計7列の21番席~32番席のうち偶数列い・え・か列から其々1席を「たった3席」を撤去して千鳥配列座席に改修すれば、視界・音響共に改善される!

2)最後列ほ列の立見席&補助席化

最後列「ほ列」の32席は撤去し新たに「へ列」背後に手摺を設け「立見席」&スタッキングチェアーを用いた「補助席」に改めるべし!

3)壁面改修

スロープ部分「さ列」から「し列」の2列、中央部「つ列」から「へ列」までの12列の両袖の2席/列都合28席を撤去し、中層部壁面同様に、木質パネル出来ればグルービングパネルの「外反スラント+手摺」or「アンギュレーション設置」で表装し直せば、本家?奈良市にある奈良県文化会館・国際ホール 《 ホール 音響 ナビ はこちら》同様にコンサートホールとしても立派に蘇生できるであろう。

ホール音響評価点:得点78点/100点満点中

※1304席(車椅子スペースX?台含む)のコンサートホールとしての評価。

※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。

§1 定在波対策評価;得点50/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
    「音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎点を配点50点満点x0.5=25点満点に減じます。
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点11点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点15点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点2点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

定在波評価

※音響障害席数は1波長の基本定在波に基づき定在波の「節」「腹」に当たる重大音響障害席数を評価対象としてカウントする。

基礎点B1=基礎点50ー障害発生エリア数0=50点

定在波「節」部席;0席

定在波「腹」部席;0席

定在波障害実被害席総計;0席25年

初期反射対策評価

※客席側壁材質が打ち放しコンクリートなので素材基礎点13点に減じた。

基礎点B2=素材基礎点13点ー障害発生エリア数1=12点

初期反射障害1 壁面障害席 ;0?席

初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;32席/ほ列全席、

重複席(多重音響障害席);ー32席

音響障害席総計;32席?

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数2=18点

眺望不良席数;72席/1階平土間中央部座席い~き列21番~32番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0?席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;0?席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;32席

重複席(多重音響障害席);ー0席

音響障害席総計;104席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

大ホールのホール施設データ

※以下、畳表示は中京間(0.5坪)サイズ表示です。

ホール様式

『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。

客席仕様
  • 1スロープ1フロアー 最大幅約29.3mx最大奥行約30.8m、天井高さ(最高部)約?m 
  • 収容人員1304席、(オーケストラピット部可動床可動席X120席、含む)Pタイル張り、。

※多目的室は、特別室、親子室、同時通訳ブース、サブ調整室として利用可

舞台設備

※以下、畳数は全て中京間(1/2坪)サイズ表示です。

プロセニアム形式(常設脇花道付き)
  • (ステージ最大幅約35.5m)有効幅約35.5mx(最大奥行き約16.4m)有効奥行き約13.9m/緞帳→ホリ幕、有効面積;ステージ高さ;FL+約?cm、最高部天井高さ;高さStL+約95ⅿ、
  • プロセニアムアーチ:間口約18.5m、高さ約9m、本舞台実用幅約22.9m、本舞台実用面積;約318.9㎡(約192.5畳)ステージ高さ;FL+約95cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約20m、
  • 吊りもの類 照明ブリッジ・バトン;サスペンションライトX4本、その他x1、美術バトン;15本(幕装備除く)、バトン類高さStL+約?m、
反響板設置時;
  • プロセニアムアーチ:間口約18.5m、高さ約9m、有効奥行き約10.2m/ひな壇後縁→舞台前縁埋め込み照明、実効面積;約154㎡(約93畳)ステージ高さ;FL+約95cm、
  • 拡張舞台(エプロンステージ);可動床・可動客席オーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約17.2m最大奥行約3.7m有効面積約、演奏面レベル設定;FlL ー約1.35m~+0m、
舞台設備・機材
  • 奈落(有効高さ約?m)、後ろオーケストラひな壇(大迫り)StLー?m~+900m、小迫り/StLー?m~+0m、
  • 仮設本・脇花道(スッポン迫付き)、仮設鳥屋(とや)囲、能舞台セット、寄席セット、他
各種・図面・備品リスト&料金表
大ホール付属専用施設
  • 専用リハーサル室(別料金)、講師控室x1、、楽屋(洋室)X6室、浴室x2室、シャワー室x1室

大ホールがお得意のジャンル

劇団四季の奈良公演の場ともなり、オーケストラコンサート、バレエ公演、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、落語・演芸寄席、トークショー、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

大ホールで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

建築音響工学から眺めた『小ホール』

(公式施設ガイドはこちら。)

※以下、畳表示は中京間(0.5坪)サイズ表示です。

1スロープ1フロアーのプロセニアム形式多目的ホール

最前列から5列までの扇形配列平土間座席部分から続く「か列」6列目から「し烈?」迄のl後半ハノ字段床座席で構成された1スロープ1フロアーのプロセニアム形式多目的ホール

壁面

大ホール同様の「ミョウチキリン」なエコールーム擬きのカラオケルーム構成。

サイドプロセニアム、と客席周辺下層部は打ち放しコンクリートの垂直壁!

上層階壁面

後半段床部分上層部側壁は大ホール同様のプレーンな吉野杉パネルで表装された壁面。

大向う背後壁面

こちらは大向こう部は手摺の付いた立ち見ゾーンになっており、背後壁面は大ホール同様の、細かいピッチの縦桟(格子)で表装された遮音(吸音)壁となっている。

大向通路の上部はホール内に張り出した「映写・各種調整室」になった定番スタイル。

もちろん前面は客席周辺と同じ「吉野杉」の木質パネル。

天井

天井もラウンドした吉野杉の「大型一体型反響板」に換装されている。

ステージ回り

プロセニアムとステージ反響板

上部プロセニアム前縁には新たに、プラスターボード製のラウンドした大型凸面コーナー反響板が設えられた。

想定される定在波と定在波障害回避策評価について

※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。

側壁平行部分(間口方向)
平土間部側壁平行部分(う~え列)
  • 側壁間約16.8m;約20.7Hz/1λ、約31.1Hz/1.5λ、約41.5Hz/2λ、約51.9Hz/2.5λ、約62.2Hz/3λ、
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。

スロープ側壁平行部分(お~さ列)
  • 側壁間約16.8m;約20.7Hz/1λ、約31.1Hz/1.5λ、約41.5Hz/2λ、約51.9Hz/2.5λ、約62.2Hz/3λ、
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※後列の扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
スロープ側壁平行部分(し列)
  • 側壁間約16.8m;約20.7Hz/1λ、約31.1Hz/1.5λ、約41.5Hz/2λ、約51.9Hz/2.5λ、約62.2Hz/3λ、
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。

奥行き方向想定定在波
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
  • 最大奥行き約19.7m;約17.7Hz/1λ、
  • ※「壁面間隔」で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • 客席スロープで抑止。
  • ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(縦格子・吸音構造)で抑制。
平土間床→天井最高部高さ方向
  • 客席平土間部約12.8m;
  • ※定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板・波状スラント設置天井・で抑止・抑制

赤字は可聴音域内重低音。

という訳で、平土間部分う・え列と大向こう席し列で20.7Hzの可聴帯域内の1波長重低音定在波が生じており、高次倍音列の定在波に対する対策(※6)も講じられていないので基礎点は25点、音響障害エリアは2か所、音響障害席は12席とした。

総評

間口9.5mx高さ6mのレガシースタイルの打ち放しコンクリート製プロセニアムでは折角の天井高さ13.9mも生かしきれづ、小型の反響板で区切られた「本格的ダクト?」からは「癖の強い籠った洞窟音」が響いて来るが、1970年代の老兵だから致し方ないであろう。

いずれにしても大ホール同様に、既設座席数死守?の姿勢が、せっかくの改修予算を無駄に浪費?してしまった。改修失敗例ではある。

「なんでもハイハイ」と無理難題(収容人員保留)等の無理難題を聞いてくれる「業者選定」をしたら手痛い結果になる悪例であろう!

クライアント(奈良県)も、改修仕様は「向こう数十年使い続けられる時代に即した芸術ホール」程度にとどめておいて、「あとは音響の良いホール(※7)!に改修してほしい」程度に無理・難題をとどめておくべきではあった。

サイドの改修を望む

大ホール同様に、規模(300席)の割に天井の高い(約12.8m)ゆとりのある基本デザインの素性のよいホールなので、「上手に改修」すればエリアきっての銘ホールに生まれ変われる可能性が高い!

1)側壁際席撤去

大ホール同様に、「き裂?」から「し烈?」の両袖1・28番席都合12席を撤去する。

2)壁面改修

手摺りを設けたグルービングパネルを外頚スラント設置する。

3)あ列~お列平土間部中央部9番から20番の千鳥配列化

この部分の偶数列、い列え列から1席ずつ撤去し、千鳥配列化する。

以上の結果定員は14席減の286席となるが、大幅な音響改善と眺望改善が両立し、後4半世紀は使い続けられるエリアきっての音響を誇るプレミアムホールとなるであろう。

ホール音響評価点:得点51点/100点満点中

※300席のコンサートホールとしての評価。

※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。

§1 定在波対策評価;得点22点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
    「音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎点を配点50点満点x0.5=25点満点に減じます。
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点13点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点14点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点2点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

定在波評価

※音響障害席数は1波長の基本定在波に基づき定在波の「節」「腹」に当たる重大音響障害席数を評価対象としてカウントする。

基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数2=23点

定在波「節」部席;6席(4席/平土間中央部座席う・え列14・15番席、2席/大向こうし列14・15番席、)

定在波「腹」部席;6席(4席/平土間両袖座席う・え列7&22番席、2席/大向こうし列7・22番席、)

定在波障害実被害席総計;12席?

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が石壁なので素材基礎点13点とした。

基礎点B2=素材基礎点13点ー障害発生エリア数0=13点

初期反射障害1 壁面障害席 ;0?席

初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席

重複席(多重音響障害席);ー0席

音響障害席総計;0席?

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数2=18点

眺望不良席数;48席/平土間中央部座席い~お列9番~20番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;12席?

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;0席?

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席?

重複席(多重音響障害席);ー6席

音響障害席総計;54席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

小ホールの施設データ

※以下、畳表示は中京間(0.5坪)サイズ表示です。

ホール様式
  • 『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
客席仕様
  • 1スロープ1フロアー 最大幅約16.8mx最大奥行約13.9m、有効床面積約★㎡(約★畳)、天井高さ(最高部)約12.8m 収容人員300席、Pタイル張り、
舞台設備

※以下、畳数は全て中京間(1/2坪)サイズ表示です。

プロセニアム形式(常設脇花道付き)
  • (ステージ最大幅約21.2m)有効幅約17mx(最大奥行き約8.4m)有効奥行き約6.4m/緞帳→ホリ幕、ステージ高さ;FL+約?cm、最高部天井高さ;高さStL+約90ⅿ、
  • プロセニアムアーチ:間口約8.9m、高さ約6m、本舞台実用幅約12m、本舞台実用面積;約76.8㎡(約46.4畳)ステージ高さ;FL+約90cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約13m、
  • 吊りもの類 照明ブリッジ・バトン;サスペンションライトX2本、ボーダーライトX1、美術バトン;4本(幕装備除く)
反響板設置時;
  • プロセニアムアーチ:間口約8.9m、高さ約6m、有効奥行き約5.8m/ホリゾント反響板→舞台前縁埋め込み照明、実効面積;約44.6㎡(約27畳)ステージ高さ;FL+約90cm、
各種・図面・備品リスト&料金表
小ホール付属専用施設
  • 楽屋(洋室)X2室

小ホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、ジャズコンサート、落語・演芸寄席、トークショー、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

小ホールで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

その他の付属施設

展示室

公式施設ガイドはこちら

音楽練習室

公式施設ガイドはこちら

会議室

公式施設ガイドはこち

デジタヌの豆知識

奈良県橿原文化会館へのアクセス
もよりの駅

近鉄大和八木駅(大阪線・橿原線)より徒歩約10分

マイカー利用の場合

関係者以外・部外者の駐車はお断りしています!公共交通機関をご利用ください!

(※周辺には駐車設備(有料駐車場が少ないので公共交通機関利用がおすすめ)

奈良県橿原文化会館がある奈良県橿原市とは

橿原神宮で全国に知られている。

総人口約124,000人と奈良市に次ぐ県下第二の都市だが、完全に大阪市のベッドタウンの様相を呈している。

推計人口、122,076人 /2019年6月1日現在

大和八木→(西大寺)→近鉄奈良駅 37分440円/近鉄橿原線ー奈良線、24.9㎞

大和八木→(鶴橋)→大阪難波 37分/620円/近鉄大阪線急行ー近鉄奈良線各停、36.8㎞

参照欄

※1、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

※2 第4章第1節「高さ方向定在波の音響障害」回避策 はこちら。避けなければならない天井高さは6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19m,20m!

※3、定在波に関する解説記事 『定在波』とはこちら

※4、定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』はこちら。

※5、第3章 藝術ホールデザインのセオリー はこちら

※6, 第4章 副則「定在波による音響障害」の回避・緩和策

※7、第2章 芸術ホールに求められる音響 はこちら

 

公開:2019年7月12日
更新:2019年7月12日

投稿者:デジタヌ


秋篠音楽堂 《 ホール 音響 ナビ 》近鉄百貨店・奈良店の中にあるプレミアム・ホールTOP天理市民会館《 ホール 音響 ナビ 》やまのべホール


 

 

 



▲このページのトップに戻る
▲奈良県 の劇場 コンサートホール 音響ナビへ戻る

 

ページ先頭に戻る