狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

うらら/石川県こまつ芸術劇場 《ホール音響Navi》

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石川県こまつ芸術劇場 うららのあらまし

Official Website http://komatsu-urara.com/

小松駅前再開発の看板施設として出来た劇場

JR小松駅の高架化事業と小松駅東口の駅前広場の整備の一環で建設された施設。

2004年3月20日・3月21日に松竹大歌舞伎公演がこけら落し公演として行われた。

コンサート専用小ホール、とリハーサル室、会議室、催事室(イベントホール)等を備える、総合舞台芸術センター。

小松駅周辺にある観光スポットについてのトリップアドバイザーの 口コミ ナビはこちら。

石川県こまつ芸術劇場 うらら のロケーション


ところ  石川県小松市土居原町710

石川県こまつ芸術劇場 うららへのアクセス

最寄りの駅  小松駅

うらら以外の石川県のホール

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石川県こまつ芸術劇場 うららがお得意のジャンル

全国子供歌舞伎フェスティバルin小松

毎年、5月に開催される全国子供歌舞伎フェスティバルin小松の主会場となっている。

大ホール

オーケストラコンサート、バレエ公演以外にもミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

小ホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

石川県こまつ芸術劇場 うららの公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たうららの特色

(詳しくはこちら公式ページ)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

大ホール

詳しくはこちら)

<内部参考写真はこちら>

緩やかな傾斜の1階フロアー、大向こうを備えた2階テラス席と1階周囲に設けられた桟敷席、

歌舞伎をはじめとする伝統芸能から現代劇、室内楽、オーケストラ、映画、講演会など多様な公演が可能。

客席側壁は、塗装仕上げの木質パネルをアンギュレーションを持たせた反響板を幾何学格子で表装した物。

客席大向こう席背後壁は音響ネットで表装された吸音壁。

ホール音響評価点:73点

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

内訳

定在波対策評価点:30点/40点満点

残響その1(初期反射)対策評価点:15点/20点満点

残響その2(後期残響)への配慮評価点:18点/20点満点

客席配置 10点/20点満点

小ホール

詳しくはこちら

<内部参考写真はこちら>

天井の高い、1スロープ変形シューボックス型コンサートホール。

室内楽やリサイタルに適したホールとして建設。

ホール音響評価点:78点

内訳

定在波対策評価点:45点/50点満点

残響その1(初期反射)対策評価点:10点/20点満点

残響その2(後期残響)への配慮評価点:15点/20点満点

客席配置 8点/10点満点

リハーサル室

詳しくはこちら)

幅12.4m、奥行8.2m 床面積102㎡(約61畳)の音響に配慮したリハーサル室を持つ。

うららの施設データ

  1. 所属施設/所有者 石川県こまつ芸術劇場うらら/石川県。
  2. 指定管理者/運営団体 株式会社北陸共立/小松市。
  3. 開館  2004年4月で
  4. 設計  川崎清/株式会社 環境・建築研究所
  5. ゼネコン 

    鹿島・加賀建工・篠岡特定建設工事
    共同企業体

  6. 内装(音響マジック) 

大ホール

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席  2フロアー 収容人員 851席、

    1階611席、2階240席、合計:851席
    (桟敷席52席、車椅子席5席含む)

    1・2階テラス席(桟敷席)、可動床、残響可変装置(残響時間(空席時)1.10〜1.59秒)
  3. 舞台設備 幅37.8m、奥行15.7m、プロセニアム開口 幅17.1m、高さ9.0m、すのこ高さ21.0m迫り、昇降式本花道(すっぽん迫り付き)大迫り(8.2m×1.8m)、道具迫り(4.2mx2.1m)小迫り(3.6m×1.4m)ブドウ棚(舞台より21m)迫り上がり本花道、可動反響版、オーケストラピット(可動床)、
  4. その他の設備 、楽屋x4、控室、

小ホール

  1. ホール様式 音楽専用ホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 250席(車椅子席2席含む)、
  3. 舞台設備 オープンステージ形式:幅10.5m、奥行6.0m、ブドウ棚(すのこ)、可変残響装置
  4. その他の設備 、、楽屋、控室、

付属施設・その他 

  • 付属施設 、会議室(3部屋)、リハーサル室、催事場、市民ギャラリー、ぶっさんや、カフェ

  • 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

デジタヌの独り言

大ホール

すばらしい「モダン芝居小屋」の1つではあるが、残念なのは回り舞台が無い事と、折上小組格天井になっていない点が惜しまれる。

回り舞台は無いが、大迫り(8.2m×1.8m)道具迫り(4.2m×2.1m)が有り舞台転換は容易に行えるシステムが採用されている。

この頃建設された地方都市の施設は 石川県立音楽堂邦楽ホール(2001年)を除き、東美濃ふれあいセンター(2000年)共々まだ「モダン芝居小屋」の定番デザインが定着してい無い時期で、めったに開催されないクラシックコンサートへの未練からか可動反響版、残響可変装置等にこだわり、割り切ったデザインになっておらず、中途半端感がぬぐいきれないのは残念では有る。

小ホール

うたい文句の全面硝子と打放しコンクリートで出来た壁面は乱反射でエコーを散乱させる狙いで有るようだが、アイデア倒れの感は否めない。

せめて、床面はタイルカーペット(weblio辞書)、壁面には防音・耐火カーテンを配する配慮が欲しかった。

小松駅の想い出

小松駅は金沢駅から28.4km、時間にして32分の至近距離にある。

嘗て小松製作所の小松J工場が有り小生の最初の担当地域でも有り、40年ぐらい前(1977年頃)

は良く訪れた思い出深い土地でもある。

小生と入れ変わる格好で、尾小屋鉄道(1977年3月20日廃止)は廃止された直後であったが、北陸鉄道小松線、(1986年(昭和61年)5月31日全線廃線)は健在で1両だけの電車が、工場の中を突っ切って入っていたのを記憶している。

その工場も今は無く、何か一抹の寂しさを覚えたりする。

もちろんその頃には、今回取りあげた、施設群等影も形も無く、タダのうらぶれた陸橋のある田舎駅でと企業城下町であった。

金沢から特急雷鳥で20分ほどなので、金沢市の衛生都市のような印象であった。

なのに何故、財政難の県がわざわざ、彼の地に巨費を投じて迄「モダン芝居小屋」とめったに利用されない「コンサートホール」をプレゼントしなければならなかったのか?

石川県小松市は能や歌舞伎で知られる「安宅の関」を抱え、現在も曳山子供歌舞伎や全国子供歌舞伎フェスティバルなどが開催されるなど、歌舞伎が盛んな土地である。

この劇場は、歌舞伎を核として現代劇から音楽などにも対応したホール中心とした文化施設として建設された。
 敷地をほぼいっぱいに使用し、北側に歌舞伎を主目的とした851席収容の大ホール、南側には音楽を目的とした250席収容の小ホールを配している。両ホールとも浮き構造を採用し、JR側地中には遮音壁を設け、鉄道・航空機の遮音対策としている。また、南側には催事場・会議室・研修室・カフェを配している。<一般財団法人 東海建築文化センター公式サイトより引用>

と言うことらしいが、年に数度のイベントに利用するためだけに、金沢市の石川県立音楽堂と重複するこれだけの規模の施設を建設したのか?...やはり納得がいかない。

 

公開:2017年10月 4日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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