狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

パティオ池鯉鮒/知立市文化会館 《ホール音響Navi》

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Official Website http://www.patio-chiryu.com/index.html

パティオ池鯉鮒のあらまし

パティオ池鯉鮒の愛称は江戸時代の「池鯉鮒宿」として繁栄した事に由来する。

大小2つのホールとリハーサル室、茶室、和室練習室x、講義室、ワークショップ室、ギャラリー、レストラン、等を持った複合文化施設。

パティオ池鯉鮒のロケーション

ところ  知立市上重原町間瀬口116番地

知立駅からは南へ約1.3km、区画整理された農耕地の中にある。

トリップアドバイザーの周辺口コミ ナビはこちら。

パティオ池鯉鮒へのアクセス

公共交通機関

名古屋鉄道名古屋本線「知立駅」より徒歩20分、タクシーで約10分
●知立市ミニバス(往路④コース、復路②コース)で約10分
●国道23号線知立バイパス上重原I.Cより車で5分
●JR東海・東海道新幹線「三河安城駅」よりタクシーで15分
※公演によっては「知立駅(北口)⇔会館」の臨時バスを運行

マイカー利用の場合

知立バイパス(国道23号)沿い。

パティオ池鯉鮒のある知立市のあらまし

愛知県の中央部の三河地方ある市。

1970年の市政施行以来成長を続けている。
推計人口、71,159人/2017年10月1日

知立ー金山 16分/450円/名鉄/21.3km

知立ー(豊橋)ー品川 1時間55分/10,030円/名鉄ー新幹線/329.9㎞

知立神社の門前町や、鎌倉時代の鎌倉街道の宿駅八橋、江戸時代の東海道39番目の宿場町である「池鯉鮒宿」として繁栄した事に由来する。

大きな工場は少ないがトヨタの城下町として「自動車関連企業」が市の経済を支えている。

パティオ池鯉鮒がお得意のジャンル

かきつばたホール

松竹大歌舞伎の地方公演の舞台となっている。

オーケストラコンサート、バレエ公演ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、などの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

花しょうぶホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、大衆演劇、落語・演芸寄席、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またパーティー・レセプション、展示会などの会場としてもつかわれている。

パティオ池鯉鮒の公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たホールの特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

(公式施設ガイドはこちら。)

かきつばたホール

(公式施設ガイドはこちら。)

平土間(オーケストラピット)部分と緩やかなスロープを持つメインフロアーと両翼から客席側面に回り込んだテラス席を持つ2階バルコニー席からなる、2層の馬蹄形プロセニアム形式多目的ホール。

客席周辺壁はプロセニアムも含め音響格子で表装された吸音壁となっている。

プロセニアム上縁前縁には凸型のラウンドした大型コーナー反響版が設えられている。

天井は馬蹄形の特徴あるリング反響板を外周に備えたデザインで中央部分はむき出しの天井に照明ブリッジを配したデザイン。

ホール音響評価点:72点

§1,「定在波対」策評価点:10点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:15点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:18点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:18点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

花しょうぶホール

(公式施設ガイドはこちら。)

ロールバックシステム客席収納と、40分割可動床システムがご自慢の高い天井を持つ多目的イベントルーム。

客席周辺壁は低層部はグルーブ材で表装してあるが折れあがった構造の中上層部はコンクリート打ち放しで上層部は僅かに外傾スラントさせてある。

客席側壁には中層部に当たる部分と最上層部に当たる部分にキャットウォークが巡らされており、上層部のキャットウォーク左右をむき出しの照明ブリッジがつなぐ流行りのデザイン。

大向う上部はホール内に張り出した調整室となっている。

もちろん大向う席背後壁、調整室前面共に音響グリルで表装された吸音構造となっている。

ホール音響評価点:65点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:15点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:15点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

リハーサル(練習室)

公式施設ガイドはこちら。

4室のリハーサル室(練習室)を備えている。

第1リハーサル室;幅約14.8mx奥行約11.7m、床面積約173㎡(約104畳)天井高さ;約4.5m フローリング床、

第2リハーサル室;幅約10mx約奥行7.6m、床面積約76㎡(約46畳)天井高さ;約2.8m フローリング床、

両室共にバレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)を備えている。

両室ともにフル・セミコンサートピアノ、アップライトピアノを装備している。

鏡面以外の壁面・天井部分はアンギュレーションを持たせてあり、壁面部分には有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)ブロックをチェック状に配置してあり鏡面上部壁は内傾スラントさせてある丁寧な設えのリハーサル室。

ルーム音響評価点:90点

※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。

§1,「定在波対評価点:45点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:45点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

パティオ池鯉鮒の施設データ

  1. 所属施設/所有者 知立市文化会館/知立市。
  2. 指定管理者/運営団体 (一財)法人ちりゅう芸術創造協会/知立市。
  3. 開館   2000年7月開館
  4. 設計  
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

かきつばたホール

  1. ホール様式 、馬蹄形プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席   2スロープ2フロアー 収容人員最大1,004席、内訳;車椅子用スペースX6、親子室x8席、2階テラス席(桟敷席)可動床、1階平土間中央部千鳥配列、木質パーケット床、
  3. 舞台設備 ステージ奥行;約14.98ⅿ、プロセニアムアーチ:間口:約15m  高さ:約8m、ステージ高さ;FL+80cm、ブドウ棚(すのこ)高さ:StL+21.7m、バトン類
  • 仮設花道、花道用所作台、所作台、
  • 松羽目、金・銀屏風、浅黄幕、紗幕、
  • 反響板、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、オーケストラピット&エプロンステージ迫り(可動床)、バレエ用シート
  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集はこちら公式ガイド
  2. その他の設備 フルコンサートピアノ(スタインウェイorヤマハCFⅢ)、主催者控室、楽屋ロビー、洋室楽屋X5、シャワー室(男女2室)

花しょうぶホール

  1. ホール様式 、天井高さ約10.4m平土間多目的イベントスペース、
  2. 客席   1フロアー 収容人員最大293席、内訳;車椅子用スペースX、244席(ロールバック方式客席収納システム)、49席(仮設折りたたみ椅子)、可変段床設備(4x10列40分割可動床)、Pタイル
  3. 舞台設備 幅約18.18mx奥行:7.5m(段階拡張可:+0.9、+1.80、+2.10、+3.584)面積約136.35㎡(約82畳) オープンステージ形式、プロセニアムアーチ:間口:10.9m  高さ:StL+4.5m、ステージ高さ;FL:0→+60cmブ ドウ棚(すのこ)高さ:StL+10.4m、バトン類、平台、金・銀屏風、松羽目、
  4. その他の設備 、楽屋x2、ピアノC(ヤマハS4)

付属施設・その他 

  • 付属施設 、茶室、和室練習室x、リハーサル室x4、講義室、ワークショップ室、ギャラリー、レストラン、
  • 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。

デジタヌの独り言

かきつばたホール

ほぼ真円に近い平面形状なので、定在波が発生すると客席中央部で『ミステリースポット』が発生し特定周波数(定在波)の周波数が聞こえなくなてしまう恐れがある。(釣鐘の中央部では音が消えるのと同じ理由)

2層目の壁面は一部ホール内部に内傾スラントさせてあるが、メインフロアー外周壁はほ真円形状なのでセンター部分に陣取った?方は悲劇であろう。

ホール全周にわたる吸音壁はいくらかでもこの現象を抑えようという涙ぐましい努力であるが、定在波の発生しやすい100Hz以下の低音では効果は無い!

今後、1階客席の定員を減らしてでも、壁面に大胆なアンギュレーション(例えば星形)を付けて最低0.5m以上の凸凹を付ける必要があろう。

 

公開:2018年4月 4日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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