幕別町百年記念ホール 《ホール音響Navi》 松竹大歌舞伎・道東公演の舞台に選ばれた会場
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Official Website http://m100.jp/
幕別町百年記念ホールのあらまし
大ホール以外にも講堂、会議室、茶室、調理実習室、絵画室、音楽実習室、学習室、視聴覚室、陶芸室、木工芸室などを備えた複合文化施設。
幕別町百年記念ホールのロケーション
ところ 中川郡幕別町字千住180
JR根室本線札内駅の北東に当たる国道38号線に面したスマイルパークの一角に幕別町役場、スポーツセンターと並んで建っている。
幕別町百年記念ホールへのアクセス
札内駅から徒歩約30分/2km。
幕別町百年記念ホールのある幕別町(まくべつちょう)のあらまし
十勝総合振興局のほぼ中央に位置し帯広市東部に隣接している。
町北部には十勝川が流れ、流域は平野となっている。
住民基本台帳人口、27,144人/2017年3月31日
札内ー帯広 7分/210円/JR/4.8km
札内ー(帯広)ー(新千歳空港)-(*羽田空港)ー品川 4時間50分/45,007円/JR・バス・ANA・京急・京急
2000年に26,000人台になりそれ以降は暫増ではあるが2017年に27,000人の大台にのった。
帯広市に隣接しているため、ベッドタウンとして発展している。
幕別町百年記念ホールがお得意のジャンル
指定管理者の『NPOまくべつ町民芸術劇場』が積極的に自主製作を行っており、松竹大歌舞伎の道東での地方興業の舞台にも選ばれている!
大ホール
オーケストラコンサート、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、大衆演劇、落語・演芸寄席、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物、舞台サーカスなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
幕別町百年記念ホールの公演チケット情報
施設面から見たホールの特色
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
大ホール
緩やかな傾斜の前部・徐々に傾斜がきつくなる中間部・後部の3部分からなる1スロープのホール。
平面形状は、イカ?のような形をしており、前・中間部の台形部分に長方形が続いたユニークなデザイン。
中央部の両サイドの広がった部分がテラス状に1段と高くなっている。
壁面は打ち放しコンクリートを基本とし、客席周辺に木製の立て格子で表装した部分を配してある。
ステージと対抗する4面(1階台形部分ほ両側と2階席前面通路背後、2階大向う背後)も同じ衣装で表装されている。
天井は中央部分を前後方向のヴォールト(蒲鉾天井)(※1)に成形された、大型一体型のプラスターボード半響板となっている。
打ち放しコンクリート製のプロセニアㇺ上縁前面はステージ反響版と滑らかにつながるように可動タイプの大型コーナー半響板が設えられている。
但し、ボールトが台形なので、コーナー反響板の上部ヴォールト前端は垂直面になっており、半響板を用いた場合一種の「ダクト」を形成してしまい、独特の「籠り音」の一因となっている。
凝ったデザインではあるが『デザイナーのお遊びが過ぎた...』といったところか。
ホール音響評価点:58点
§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:15点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:12点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:11点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
講堂
ほぼ長方形平土間スペース。
こちらも凝ったデザイン?のプラスターボード製の一体型大型半響板の天井を持っているが...。
ホール壁面は一般建築用の石膏ボードと両サイド前半を占める音響カーテン付きのガラス窓で構成されており、背後面のみアンギュレーションを付けてあるが、背後壁面以外はプレーンな仕上げとなっている。
天井にこだわる予算があったのなら、壁面構成に予算を割り当てるべきではなかったのか?
ルーム音響評価点:50点
※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。
§1,「定在波対策」評価点:25点/50点満点
- ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点
- ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
幕別町百年記念ホールの施設データ
- 所属施設/所有者 幕別町百年記念ホール/まくべつ町。
- 指定管理者/運営団体 まくべつ町民芸術劇場/まくべつ町。
- 開館 1996年9月22日完成
大ホール
- ホール様式 、『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 延べ床面積約705㎡ 1スロープ2フロアー 収容人員 800名、1・2階テラス席(桟敷席)、可動床、1階平土間中央部千鳥配列、
- 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口:14.54m 高さ:8m、ステージ奥行:14.5m、ステージ高さ;FL+60cm、ブドウ棚(すのこ)、バトン類、本花道(すっぽん迫り付き)、仮設花道、、鳥屋囲い、、オーケストラ平台、金・銀屏風、松羽目、竹羽目、鳥の子屏風、反響板、プロセニアㇺ前縁可動コーナー反響板
- 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集はこちら公式ガイドへ
- その他の設備 、フルコンサートピアノ、
講堂
- ホール様式 平土間多目的イベントホール。
- 床面積 12.7mx14.8m、床面積約188㎡(約113.5畳)天井高さ約3.8m
- 客席 収容人員200名、仮設椅子席、、ビニタイル張り、
- 舞台設備 間口:6m 奥行:3m バトン類、スクリーン。
- その他の設備
付属施設・その他
- 付属施設 控室x2、和室x2、茶室、調理実習室、絵画室、音楽実習室、学習室x2、特別会議室x、視聴覚室、陶芸室、木工芸室
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
デジタヌの独り言
1996年竣工にしては音響に全く?配慮されていない、不思議なホール。
ウーン、改修すれば何とかなるか...?
大ホールについては、幸いなことに、ホール客席部分に対してバックステージの容積が十分に大きいので、『音響チャンバー・バランス法』(※関連記事はこちら)に基づき、ステージ半響板を『簀の子タイプ』に改修すれば「籠り音」は解消すると思われる。
一度YAMAHAさんに相談されてはいかがか。
デジタヌの知っておきたい豆知識
参照覧
※1、ヴォールト(蒲鉾天井)についてのWikipediaの解説はこちら
※、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。
※、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。
※、「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら。
残凶時間2病(sec)異常(over)の"都市伝説"が蔓延し残響時間の長さを競う風潮にあるが、耳障りで過大な残凶音は、定在波の悪影響とともに、「ホール酔い」の一因でも有り「過ぎたるは及ばざるのごとし!」の典型ではある。
※、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。
※、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら。
公開:2018年4月 4日
更新:2022年9月27日
投稿者:デジタヌ
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