狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

豊平館/旧札幌市公会堂《 文化財音響Navi 》

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Official Website http://www.s-hoheikan.jp/

豊平館のあらまし

活きた重要文化財

1880年(明治13年)、現在札幌市民ホールのある現中央区北1条西1丁目に高級西洋ホテルとして開拓使が建造し、後に公会堂の一部となり1958年(昭和33年)に中島公園に移設され、2012年(平成24年)3月まで市営の結婚式場として利用されていたが、4年間を費やし2度目の保存修理工事を行い、2016年(平成28年)6月20日より多目的イベントレンタルスペースとして復活、『活きた重要文化財』として市民に利用されている。

豊平館のロケーション

ところ  札幌市中央区中島公園1番20号

アクセス

  • 地下鉄南北線「中島公園」下車、3番出口から徒歩5分
  • 地下鉄南北線「幌平橋」下車、1番出口から徒歩10分
  • 市電「中島公園通」下車、徒歩5分

豊平館で行われるイベント

パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PFM)(※ガイド記事はこちら)のサブ会場の一つとなっている。

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会など各種イベントに用いられている。

豊平館のイベント・チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

豊平館の観光ガイド

じゃらんの宿泊プランはこちら。

施設面から見た特色

公式施設ガイドはこちら)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。 但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

特徴

建設当初は壁に白を、その他に鮮やかなウルトラマリンブルーを配した建物としてひときわ目立った洋館ホテルだった。

基調は米国式だが、意匠の細部に和風のモチーフを取り入れている。

様々な洋風建築を手がけた開拓使の後期の作品であり、現存するものの中では集大成とも言える建造物。

地上2階、地下1階の洋風建築

1階には正面ロビーをおき、客室4、食堂、ビリヤードが置かれ、背面に突き出たところに厨房、浴室、便所があった。

1階ロビーと2階ロビーは二つの階段で通じ、2階には客室4、宴会場、前室があった。

1982年から1986年に創建時の姿に近づける修復がなされ、それまで他の色に塗られていた外壁の一部にウルトラマリンブルーが復活した。

さらに2012年から実施された修復工事で建設当時のホテル客室が一部再現された。

広間

前室(約36㎡;約22畳)のある8.86mx14.31m床面積約127㎡(約77畳)の高い天井(約3.9m)を持つ広間。

内装は漆喰で仕上げられ、天井台座付の柱で天井を支えている。

壁面から天井かに折上げた丁寧な設えの洋館デザイン。

床には絨毯が敷き詰められている。

並行する平面が多く比較的狭い空間で音響的には厳しいところもあるが、弦楽4重奏程度の室内楽には最適なサロン空間といえる。

施設データ

  1. 開館時間;9:00- 17:00/但し第二火曜日は休館。
  2. 入館料;大人300円、中有学生以下無料。団体(20人以上)の場合は大人270円。
  3. 所属施設/所有者 豊平館/札幌市。

  4. 指定管理者/運営団体 札幌市。
  5. 完成・開館   1880年(明治13年)
  6. 施設主要目的 資料館、(重要文化財/1964年5月26日指定)
  7. 収容人員 -名
  8. 付帯設備  展示室、エントランスホール、ラウンジ、講堂
  9. 付属施設その他の設備 日本庭園、パイプオルガン他
  10. 施設利用(施設貸し出し料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。

豊平館のこれまでの歩み

1879年(明治12年) 高級西洋ホテルとして開拓使が建造・起工。
1880年(明治13年)11月 完成。
1880年(明治13年)12月3日 落成式。

1881年(明治14年)11月6日 原田伝也が無償貸与を受けホテル営業開始。
1882年(明治15年)2月 開拓使の廃止にともない、札幌県に移管。
1885年(明治18年) 宮内省に移管した。
1910年(明治43年)9月 宮内省が当時の札幌区に豊平館を貸与し、札幌区が電気設備を設けた。
1921年(大正10年)12月 札幌市が譲渡を申し出、譲り受ける。

1926年(大正15年)11月 市の公会堂として増築開始。
1927年(昭和2年)11月 増築部分完成。公会堂と成る。
1933年(昭和8年)11月3日 国の史蹟に指定された。

1945年(昭和20年)10月 進駐軍が接収し、宿舎にした。
1946年(昭和21年) 進駐軍が三越札幌店を接収し、進駐軍が三越に代替店舗として貸与。
1947年(昭和22年)10月 札幌市に返還された。
1948年(昭和23年)2月 市による整備が終わり、札幌市中央公民館と改称した。
1948年(昭和23年)6月29日 史跡指定を解除された。
1949年(昭和24年)9月 札幌市民会館に改称。
1950年(昭和25年) 国が札幌市に敷地を払い下げた。
1957年(昭和32年)2月19日 中島公園への移築解体開始。跡地に新しい3代目「市民会館」建設開始。
1958年(昭和33年)5月31日 中島公園への移築が完了。同年跡地に3代目新「市民会館開館」開館

1958年(昭和33年)9月20日 結婚式場として再開館。
1964年(昭和39年)5月26日 重要文化財に指定。
1982年(昭和57年) 5か年計画の修復事業の為休館。
1986年(昭和61年) 修復完了。再オープン。

2012年(平成24年)4月1日より2度目の保存修理工事の為閉館。

2016年(平成28年)6月20日よりレンタルスペースとして再オープン。

 

公開:2018年2月17日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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