札幌コンサートホール Kitara 《ホール音響Navi》
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北の大地に燦然と輝く音楽の巨星
札幌コンサートホール Kitara に魅せられた「ヘボ楽師」のオマージュコラム。
「国内ワインヤードホールの真打ち」として1997年に登場した札幌市民の憩いの場中島公園の中にある、コンサートホール。
現在、世界最高水準の音響特性を誇っている「ワインヤードコンサートホールとシューボックス型の小ホール」を備えた札幌市ご自慢の施設。
「サントリーホール」に遅れること11年
Official Website https://www.kitara-sapporo.or.jp/
1997年の開館だが、この10年間のギャップは決して無駄ではなかった!
ワインヤードコンサートホールでは国内最高・いや世界最高の響きを持つホールであると言っても過言ではない!
札幌交響楽団が活動拠点にしているほか『パシフィック・ミュージック・フェスティバル』 『北海道吹奏楽コンクール』や『さっぽろアートステージ』の一環で行われる『さっぽろスクール音楽祭』などを開催している。
シューボックス型の音楽専用小ホールを併設
ソリストのリサイタルやアンサンブルコンサートに最適の、「単なるオマケ施設で無い」良質の小ホールを併設している。
札幌コンサートホール Kitaraのロケーション
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所在地 札幌市中央区中島公園1-15
札幌駅から南に当たる、中島公園の中にあり、札幌の歓楽街・すすきのに隣接しているが、水と緑豊かな公園になっている。菖蒲池を取り囲むように国指定の「重要文化財」である豊平館や八窓庵、人形劇の専門劇場である札幌市こども人形劇場こぐま座、札幌市天文台などがある。
春には『さっぽろ園芸市』、『北海道神宮例祭』(札幌まつり)では屋台や見世物小屋の会場になるほか、年の瀬には『歳の市』を開催している。冬にはクロスカントリースキーのコースにも成っている。
何と言っても素晴らしい立地
低振動・低騒音の環境が『アジア最高の響き』を持つコンサートホールを生み出している!
菖蒲池、の辺に佇み、市電通りとの間には、サンピア中島公園、渡辺淳一文学館などの建物が有り、しかも公園の回りの水路で隔てられている。
札幌コンサートホール Kitara の施設データ
- 所属施設/所有者 札幌コンサートホール Kitara/札幌市。。
- 指定管理者/運営団体 (公財)札幌市芸術文化財団/札幌市。
- 開館 1997年
- 内装(音響マジック) By Nagata Acoustics Design
- 付属(共用)施設 ;
- 付属施設 大リハーサル室、ピアノ、オルガン(カール・シュッケ社製)、小リハーサル室A、ピアノ、オルガン(オーバーリンガー社製)、小リハーサル室B、ピアノ
アーティストラウンジ(3ヵ所)、Kitaraショップ、テラスレストラン Kitara、託児ルーム(有料・予約制)
- 付属施設 大リハーサル室、ピアノ、オルガン(カール・シュッケ社製)、小リハーサル室A、ピアノ、オルガン(オーバーリンガー社製)、小リハーサル室B、ピアノ
- 施設利用ガイド
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利用案内ダウンロードはこちらから。
- 附属・(共用)施設利用料金表はこちら。
建築音響工学面から眺めた大ホール
セオリーに忠実なワインヤードコンサートホール
1階平土間客席の左右に少し軒先がかかる、2階バルコニー席以外は全く重なった部分が無い、完璧なワインヤードデザイン(※関連解説記事はこちら)!
平面的には台形を基本とした扇形のオープンステージコンサートホール。
楽器の生の音を最大限に引き出す様に音響設計したコンサートホール
北海道の木材を使用し加工技術の粋を集めたホール周辺の壁面はランダムな凸面形状のダイナ美しい曲面壁で、対抗する並行壁面が生じ無い様に入念にデザインされている。
パイプオルガンのペダル音(10数Hzの重低音)でも定在波による共振が発生しないように、天井高さ、ホール幅方向共に、配慮されている。
ワインヤードタイプの客席はどこにすわっても、全てが特上席!
ある意味、デザインに対する、施主(札幌市)の自由度が高かったので、ここまで徹底して音響にこだわった妥協の無い完璧なホールが誕生出来たのであろう。
正に「響きはゆとりあるデザインから生まれる」のお手本のようなホールである。
眼前にひろがるオーケストラ空間そのままの「明瞭な楽器定位」と「程よい響き」の耳障りでない残響(※1)が、聞いているものを別世界へと導いてくれる。
パイプオルガンを装備
もう一つの特徴がアルフレッド・ケルン社製の壮大なパイプオルガンを装備していること。
10数HZ~のペダル音は、ホール一杯の空気を揺さぶり、はらわたに響く「本物の重低音」を聞かせて(体感させて)くれる。
総評
総じて素晴らしいホールではあるが、CBブロックの両サイドは通路にすべきであったし同じくLB、RBブロックのLA、RAブロックの壁際の一部座席は通路にするべきであった。
札幌市の当局者(建築課・施設担当)もやはり俗人であったか、建設計画委員会の芸術の分からない「夜盗議員」に突っ込まれて、「収容人員を水増し」したのであろう?
座席配置さえ改善すれば、世界最高のワインヤードで「オーディエンス全員」が最高の音楽に酔いしれれたであろうに...。
ホール音響評価点:85点
§1,「定在波」対策評価点:50点/50点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに算出。
- ※被害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。
§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:17点/25点満点
- ※壁面の素材毎に持ち点を評価し、客席配置で持ち点減点。
- 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
- ※被害(音響障害)想定席数と収容人員の比率で採点評価
§3,「客席配置」評価点:13点/20点満点
- ※壁際通路、大向こうつうろの有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点減算。
- ※前項同様に想定被害者数を引いた有効座席数の割合で評価する。
§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5点
- 上限5点の範囲内で音響拡散体が付加されていれば1点/1アイテムで加算評価。
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
算出に用いた値;
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
※2,008席のコンサートホールとして算出
定在波評価
※障害発生エリアが認められないので配点50点とした。
定在波障害顕著席総計;0席
初期反射対策評価
※障害発生エリア壁面材質がプレーンな木質パネルなので素材基礎点22点とした。
基礎点B2=素材基礎点22点ー障害発生エリア数5=17点
初期反射障害1 壁面障害席 ;23席(背後壁3席/1F14列27~29番、側壁障害12席/2FCB、8席/2FLB&RB車椅子2席含む側壁際)
初期反射障害2 天井高さ不足席;0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;23席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数6=14点
眺望不良席数;39席/1階平土間中央部座席2列9~39番、3列22~29番
音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席
音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;23席
音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;62席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
大ホールの施設データ
- ホール様式 、変形6角型『ワインヤードタイプ』音楽専用ホール。
- 客席 3フロアー 座席表はこちら/PDFファイル
- 収容人員 2,008席、2階テラス席、可動床、
- 舞台設備 オープンステージ形式(大きさ20 m×13.5 m×20 m)、オーケストラひな壇(26分割電動式迫り)照明コラムX7器、美術バトンX4本
- 各種図面,備品リスト&料金表。
- その他の設備 パイプオルガン(アルフレッド・ケルン社製)、
(2室にアップライトピアノあり)、中楽屋4室(1室にグランドピアノあり)、小楽屋5室(アップライトピアノあり)、応接室、主催者控室、ホワイエ、クロークルーム(3ヵ所)、Kitaraギャラリー、カフェ・バーコーナー:3ヶ所
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。
札幌コンサートホール Kitara大ホールがお得意のジャンル
札幌交響楽団のフランチャイズ
『パシフィック・ミュージック・フェスティバル』(※ガイド記事はこちら)コンサート会場にもなっている。
プロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
大ホールで催されるコンサート情報
建築音響工学面から眺めた小ホール
さらにメインホールの他にも、2階バルコニー席をもつ北海道の木材で内装された天井の高いシューボックス型の小音楽ホールを併設している。
平土間に近い構造で、客席と舞台の段差が少なく、王宮のサロンで音楽を楽しんでいるような雰囲気もある。
大ホール同様の入念な作りだが...
格子とグルービング加工壁材を使い、要所に装飾柱、装飾梁、音響拡散体を配した壁面、大ピッチの格子組風天井と、つぼを押さえたデザイン。
2階バルコニー・サイドテラス席周辺側壁は装飾柱に額縁パネルをはめ込んだ丁寧な設え。
メインフロアー側壁は、一部凸型に縦格子を並べた2重壁、とグルービングパネルの併用構造。
上層部は、音響ネットで表装した吸音壁となっている
1階平戸間中央部分の客席は千鳥配置として前方視界を確保するなど、完璧なデザインの丁寧な設えの小ホール。
残念なのは、2階バルコニー背後壁がプレーンで音響ネットで表装された吸音構造である点、ただし対抗面であるステージ背後中層部はアンギュレーションを持たせた木質パネルで並行面をキャンセルしているが...
この部屋では、太鼓鳴り物(バスドラム、ティンパニ、銅鑼)はチト...
また、ベートーベン以降のロマン派のショパンなどのピアノ曲は...
少なくとも、ピアノ演奏の為には平土間客席部分迄覆いかぶさるようなプラスターボードを用いた上部反響版(吊り天井)を早急にしつらえる必要がありそう。
N田音響さんに限らず「シューボックスホール」では上下軸(高さ)方向)の定在波対策が見落とされている場合が多い!このホールも典型だろう...
※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。
側壁平行部分(間口方向)
メインフロアー平土間部側壁平行部分(1~3列)
- 側壁間約15.4m;約22.6Hz/1λ、約34Hz/1.5λ、約45Hz/2λ、約56Hz/2.5λ、
- ※両側壁の表装(グルービングパネル、縦格子による2重壁、)で高次定在波抑制。
- ※両側壁際隙間配置で定在波「節部」を回避。
メインフロアースロープ前半側壁平行部分(4~14列)
- 側壁間約15.4m;約22.6Hz/1λ、約34Hz/1.5λ、約45Hz/2λ、約56Hz/2.5λ、
- ※両側壁の表装(グルービングパネル、縦格子による2重壁、アンギュレーション処理)で高次定在波抑制。
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
2Fバルコニー・テラス平行部分
2Fバルコニー部側壁平行部分(1~3列)
- 側壁間約15.4m;約22.6Hz/1λ、約34Hz/1.5λ、約45Hz/2λ、約56Hz/2.5λ、
- ※両側壁の表装(アンギュレーション処理)で高次定在波抑制。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
- ※扇形段床配列座席で定在波層を回避。
2Fサイドテラス部側壁平行部分(1~21列)
- サイドテラス部壁間約23m;約15Hz/1λ、約22.7Hz/1.5λ、約30Hz/2λ、約37.5Hz/2.5λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁の表装(カーテン)で高次定在波抑制。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
奥行き方向想定定在波
1F(1F大向こう壁面→ステージホリゾント反響板)
- 最大奥行き約27m;約13Hz/1λ、約19Hz/1.5λ、約26Hz/2λ、約32Hz/2.5λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ(ホリゾント&上部)反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(波状・アンギュレーション・縦格子・吸音壁)で抑制。
2F(2階大向こう壁面→プロセニアム前縁)
- 最大奥行き約27m;約13Hz/1λ、約19Hz/1.5λ、約26Hz/2λ、約32Hz/2.5λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ(ホリゾント&上部)反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(波状・アンギュレーション・縦格子・吸音壁)で抑制。
平土間床→天井最高部高さ方向
- 客席平土間部推定天井高さ14.4m;約24Hz/1λ、約36Hz/1.5λ、約48Hz/2λ、約60Hz/2.5λ、
- 格子天井の羽目板のアンギュレーションで高次定在波は抑止・抑制
- 14m!の天井高さは着座聴取(耳)(約1m)での1波長定在波の節は避けているが7波&3.5波長定在波の節に当たり微妙...
参、ステージ床面→天井最高部高さ方向
- 客席平土間部推定天井高さ14.m;約24Hz/1λ、約36Hz/1.5λ、約48Hz/2λ、約60Hz/2.5λ、
- 格子天井の羽目板のアンギュレーションで高次定在波は抑止・抑制
- ステージ上14m!の天井高さは着座聴取(耳)(約1m)での1波長定在波の節は避けているが7波&3.5波長定在波の節に当たり完全に阻止できるかは微妙...
赤字は可聴音域内重低音。
ホール音響評価点:54点
§1,「定在波」対策評価点:15点/50点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、持ち点を満点x0.5=25点に減ずる。
- ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。
§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:22点/25点満点
- 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
- 障害箇所1点/1箇所で持ち点から減点。
- ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する
§3,「客席配置」評価点:12点/20点満点
- ※壁際通路、大向こう通路の有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点から減点。
- ※障害客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する
§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
総評
メインフロアー両側壁までびっしり詰め込んだ客席と、ステージ上および平土間客席部分の天井⇔床間の定在波処理が不備なのでこういう結果に...
チケット購入の際には音響障害席は避けたほうが無難であろう!。
今後座席アレンジを変更して、両側壁に通路を設定し、前途したステージおよび平土間客席部分上空に反響版を設置すれば90点台のプレミアムホールになるであろう!
算出に用いた値;
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
定在波評価
※規定により基礎点を25点に減じた。(基礎配点50点満点の条件)。
基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数5=20点
定在波障害顕著席数;110席(75席/1階平土間部座席1~3列1番~25番、28席/1階両袖座席1~14列1・25番、2席/1階14列中央、5席/2階1~3列中央席、)
重複カウント ;ー6席
定在波障害顕著席総計;104席
初期反射対策評価
※障害発生エリア壁面材質が木質グルービング材なので素材基礎点25点とした。
基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数2=23点
初期反射障害1 壁面障害席 ;28席/1階両袖座席1~14列1・25番
初期反射障害2 天井高さ不足席;0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;28席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数5=15点
眺望不良席数;0席/1階平土間中央部座席千鳥配列
音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;104席
音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;28席
音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席
重複カウント ;ー28席
音響障害席総計;104席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
小ホールの施設データ
- ホール様式 『シューボックスタイプ』音楽専用ホール。
- 客席 1スロープ2層(2階テラス席)座席表はこちら/PDFファイル
- 収容人員 453席(1階席343席、2階席110席)、車椅子スペース6席、補助席20席設置可、中央部客席千鳥配列。
- 舞台設備 オープンステージ(大きさ14 m×8.7 m×13.5 m)照明コラムX4器、美術バトンX3本
- オーディトリアム容積 6000立米 室内幅15.4mX推定奥行き27mX推定天井高さ14.4m
- その他の設備 、大楽屋1室(畳部分あり、アップライトピアノあり)、中楽屋2室(アップライトピアノあり)、小楽屋3室(2室にアップライトピアノあり)、ホワイエ、クロークルーム、カフェ・バーコーナー
- 各種図面,備品リスト&料金表。
- 施設別舞台備品・図面;舞台平面図はこちら、
小ホールのお得意のジャンル
年間を通じ数多くのソリストのリサイタルやアンサンブルのコンサートが開催されている。
小ホールで催されるコンサート情報
その他の付属施設
リハーサル室
小型パイプオルガンを備えた3つのリハーサル室。
天井の高~い、広い(大ホール舞台面積同等)本当に使えるリハーサル室!
ルーム音響評価点:98点
内訳
定在波対策評価点:49点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:49点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)
微酔い狸の独り言
ブルックナーを聴いてみたい!
このホールで1度ブルックナーの第9シンフォニーを聞いてみたい物である。
小生などきっと、あの第三楽章の最後で「天に昇っていくようなホルンの響き」を聞けば、感動のあまりその場にうずくまり、立ち上がれなくなってしまうのでは無いか......、等と想像してしまう。
腹を揺さぶる重低音
いちどパイプオルガンの本物の重低音を体験するとやみつきに成り、iPhoneと安っぽいヘッドフォンで「音楽」を聞くのがバカバカしく思えるようになるかも?...、
ライブ(音楽会)第1主義に成るか、オーディオマニアの道にハマるか、いずれかの方向に突っ走ってしまうようで...、小生は後者であった。
だから、タイルや陶器壁で内装をほどこした様な、「音響」に配慮されていない「見かけ倒しの田舎町の多目的ホール」は嫌いである!
北海道のアマチュア楽師が羨ましい!
北海道のアマチュア楽師のメッカとして、アマチュア楽師にも親しまれているホール、無料コンサート且つ、客席限定使用ならば、驚くほど安い!(使用料はこちら)
どうせ普段、客席より舞台上の楽師が多い?ような「ホール一杯の空気?を振るわせる様な迷演・怪演」で舞台上だけ興奮の坩堝とかしているような「演爽快」を披露しているなら、団員揃って家族込みの「札幌市民無料招待演奏ツアー」としゃれ込んだほうが、札幌の音楽ファンも喜ぶのでは?
「アマチュアお父さん楽団」の皆さん是非ご一考を!
『後世に伝えたい・真の銘ホール50選』!
と言う訳で大・小両ホール共に文句無しで、狸穴総研・音響研究工房・厳選『後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく。
豆知識
札幌コンサートホール Kitaraへのアクセス
北海道中央バス「中島公園入口」「幌平橋」バス停下車
ジェイ・アール北海道バス「中島公園入口」「中島公園駅前」「幌平橋駅前」バス停下車
札幌市電中島公園通停留場から徒歩約4分
札幌市営地下鉄南北線中島公園駅・幌平橋駅から徒歩約7分
札幌コンサートホール Kitaraこれまでの歩み
(開館に先立ち)1995年には愛称を市民から公募。選ばれたKitaraという名前には、ギリシャ神話の音楽神アポロンの楽器「キターラ」と「北」の意味が込められています...
1997年7月4日、札幌コンサートホールKitaraは、市民の憩いの場として親しまれてきた中島公園に誕生しました。...<公式サイトより引用>
札幌コンサートホール Kitara のある札幌市とこれ迄の歩み
北海道の道庁所在地であり道内唯一の100万都市!日本最北の政令指定都市で北海道全体の人口の約3割強の人が住んでいる。
住民基本台帳人口、1,951,523人/2018年3月31日
札幌ー(新千歳空港)ー(羽田空港)ー品川 3時間/36分 39,790円/JR-ANA-京急
※1、残響(初期反射と後期残響)についてのWikipediaの解説はこちら。
残響時間2病(sec)異常(over)の"都市伝説"が蔓延し残響時間の長さを競う風潮にあるが、耳障りで過大な残凶音は、定在波(natuch音響さんの解説記事はこちら。)の悪影響とともに、「ホール酔い」の一因でも有り「過ぎたるは及ばざるのごとし!」の典型ではある。
関連記事「演奏家 に送る ホール選び の コツまとめ 」 はこちら。
公開:2017年9月 3日
更新:2022年9月27日
投稿者:デジタヌ
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