神奈川県立県民ホール 《ホール音響Navi》
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日本初で始めてパイプオルガンを備えた公共ホールとして誕生した小ホールと、打ち放しコンクリート壁を大胆に用いた大ホールで知られる施設。
首都圏のベッドタウンとして我が国第2位の人口を誇る"大いなる田舎 神奈川県・横浜市"にある「前世紀の遺物」知られざる巨大多目的レガシーホールにスポットを当てて紹介
このページの目次
神奈川県立県民ホールのあらまし
(公財)神奈川芸術文化財団がKAAT神奈川芸術劇場と共に一体運営を行っている大型文化施設の1つ。
3面舞台相当の広いステージ(面積1,337m2)を持つ大ホールではオペラ公演なども行われている。
神奈川県立県民ホールのロケーション
ところ 横浜市中区山下町3-1
氷川丸が係留されている山下公園と一本通りを挟んだ南に佇んでいる。
1ブロックを挟んで姉妹施設「KAAT神奈川芸術劇場」(※ホールNaviはこちら)が建っている。
近くのまた西側「象の鼻パーク」から関内駅に至るグリーンベルト一帯には神奈川県庁、横浜地方裁判所、横浜地方検察局、日本銀行横浜支店、開港記念会館、横浜市役所、横浜スタジアムなどの歴史的建造物や官公庁、文化施設、などが立ち並んで行政・文化の中心地になっている。
通りを4本挟んだ南側には「横浜中華街」が広がっている。
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
神奈川県立県民ホールの施設データ
Official Website http://www.kanagawa-kenminhall.com/
- 所属施設/所有者 神奈川県立県民ホール/神奈川県。
- 指定管理者/運営団体 (公財)神奈川芸術文化財団/神奈川県。
- 開館 1975年1月17日
付属施設・その他
- 付属(共用)施設
- 付属(共用)施設
- リハーサル室、
- 特別室、、会議室x、ギャラリー
- 付属(共用)施設
- 共用備品
- オーケストラ平台、ひな段用けこみ、指揮台/指揮者用譜面台、ピアノ椅子、コントラバス用椅子、奏者椅子(スタッキングチェアー)譜面台、
- 仮設資材;所作台、
- 大・小道具:、金・銀屏風、
- コンサート対応設備;指揮台/指揮者用譜面台、ピアノ椅子、コントラバス用椅子、奏者椅子(スタッキングチェアー)譜面台、
- フルコンサートピアノ(スタインウェイ、YAMAHA、)電子ピアノ/楽屋用、リハーサル室ピアノ(ヤマハ)、和太鼓(口径不詳)
- 映像設備;ホール用液晶プロジェクター(8k.4k,UHD、HDなどの対応解像度不明)、会議室用ホール用液晶プロジェクター(8k.4k,UHD、HDなどの対応解像度不明)、スライド、OHP、
- 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
『大ホール』の音響
本館最大の劇場。NHKホールをモデルとしている。立見席は1階席最後部にある。オーケストラピットや脇花道、舞台奥に格納される音響反射板を持つ。2階席以上のロビーからは大さん橋やみなとみらい21、東京タワーや東京スカイツリーを望むことができる。<ウィキペディアより引用>
ということらしい...。
首都圏にあるアコースティック楽器によるクラシックコンサートにも使える多目的ホールの中では「ださいたま」で一躍有名になった大宮駅前のソニックシティー大ホール(※ホール音響Naviはこちら)と並び、3,400席の「NHKホール(※ホール音響Naviはこちら)」に次ぐ規模を誇る多目的ホール。
3スロープ3層のプロセニアム形式多目的ホール
メインスロープ
最前列から5列目迄の平土間部分から連なる大きく絞り込まれた緩やかなハノ字スロープと、
中央通路を挟んで平行壁面に挟まれた22列目からの後半のストレート段床を持つ。
2・3階バルコニー・テラス席
両翼から前方に張り出したサイドテラス部分を持つハノ字段床で構成されている。
壁面
ホール周辺壁面が天井と同材質のプラスターボード製(※1)の反響板に改装された。
壁面には随所に音響拡散体が散りばめられている。
※1、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら。
大向こう壁面
1階席最後部(大向こう)に立見席が設けられてある。
ホール背後の壁面は1階が音響ネットで表装された「吸音壁」2・3階がスリット材で表装した「吸音壁」となっている。
天井
天井は壁面同様にプラスターボード製のプリッジタイプの6段に分かれた大型スラント反響板に改修されている。
想定される定在波と定在波障害回避策評価について
※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。
側壁平行部分(間口方向)
メインフロアー平土間部側壁平行部分(12~20列)
- 側壁間約36m;約9.7Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
メインフロアースロープ後半側壁平行部分(21~31列)
- 側壁間約28m;約12.5Hz/1λ、約18.7Hz/1.5λ、約24.9Hz/2λ、約31.1Hz/2.5λ、約37.4Hz/3λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
2Fバルコニー・テラス平行部分
2Fバルコニー・テラス席側壁平行部分(1~9列)
- バルコニー壁間約36m;約9.7Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
3Fバルコニー・テラス平行部分
3Fサイドテラス部側壁平行部分(1~12列)
- バルコニー壁間約36m;約9.7Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
3Fバルコニー部側壁平行部分(4~13列)
- バルコニー壁間約27m;約12.9Hz/1λ、約19.3Hz/1.5λ、約25.8Hz/2λ、約32.8Hz/2.5λ、約38.7Hz/3λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
奥行き方向想定定在波
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
- 最大奥行き約?m;
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(吸音構造)で抑制?
2F(プロセニアム前縁→2階大向こう壁面)
- 最大奥行き約?m;
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ(ホリゾント&上部)反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(音響グリッド+吸音壁)で抑制。
3F(プロセニアム前縁→2階大向こう壁面)
- 最大奥行き約?m;
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※プロセニアム前縁コーナー反響板・と、大向こう背後壁面処理(音響グリッド+吸音壁)で定在波を抑止。
ステージ床面&・平土間床→天井最高部高さ方向
- 客席平土間部約?m
- ※高次定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板のアンギュレーションで抑止・抑制
赤字は可聴音域内重低音。
メインフロアー後半スロープ部と、3階センターゾーン(4~13列7番~52番席)が、両フロアー共にプレーンな垂直壁に挟まれており、3階バルコニーは塗装仕上げの「打ち放しコンクリート」面という最悪のパターンで、1波長の定在波(※2)は「壁面間隔20m超のセオリー(※3)」で辛くも避けているが、この壁面デザイン(※4)では高次の定在波に対しては無防備!
つまりこのエリアの7番&52番席に座った人は、左右どちらか壁面に近い方では、猛烈な初期反響と約19.3Hz、25.8Hz、32.8Hz、38.7Hzの重低音域がすっぽ抜けた!ミステリースポット(※5)となり、極端な周波数特性の乱れで、まともな(クラシック演奏会)音楽鑑賞は無理だと思われる。
更に両袖1/4幅の部分12・40番席に腰かけた人は、逆にまともに「定在波の腹」に当たり飛び上がる程の重低音エリア「サプライズスポット」に苦しめられることとなるだろう。
ということで、可聴帯域内の高次定在波障害に対して無防備で実音響被害が生じていると思われるので、基礎点は25点に減じ、エリア点もー2点とした。
但し、1波長の定在波が可聴帯域外の低周波振動なので"音響障害席は不問とした。
※2、定在波に関する解説記事 『定在波』とはこちら。
※3、関連記事 副則1 「壁面間隔20m超のセオリー」はこちら。
総評
1981年施行の新耐震基準適合改修は済ませたようだが...
再度の改修を望む
今後も使い続けるおつもりなら、以下の点の改修をお願いしたい。
定員の見直しと壁面改修
メインフロアー
神奈川県民を当て込むプロモーター達には受けがよかろうが、収容人員約2500人に拘らず、メインフロアー後半ストレート段床部分両サイドの7番・54番席径22席は撤去し、木質グルービングパネルの外反スラント設置orアンギュレーション設置で、高次定在波の抑制を図ると同時に壁面での定在波の節部(ミステリースポット)を回避する。
3階バルコニー
メインフロアー同様に両サイド7番・52番席計12席を撤去し、メインフロアー同様に木質グルービングパネルによる表装に換装する。
以上の改修で、定在波による重大音響障害は一応回避できる。
この程度のことは、前回の改修時にわかっていたはずで、メインフロアー・3階合わせてたった34席減で済みそれでも、プロモーターが喜ぶ定員2459席は確保できたわけである。
今度こそ、「真面目に改修」していただきたい!
現状だと、交通至便なカルッツかわさき(ホール音響Naviはこちら)辺りに、興行・客共に奪われてしまうであろう?
大ホール音響評価点:62点(暫定値)
§1,「定在波対」策評価点:23点/50点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/25点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,客席配置への評価点:15点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:4点/5点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
大ホールの施設データ
- ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。 客席 3スロープ3フロアー
- 収容人員2493席、
- 内訳;1階固定席X1509席、1階(オーケストラピット部可動床)可動席X190席、車椅子用スペースX6台、立ち見席X50人、1階平土間中央部千鳥配列、
- 2階席304席、
- 3階席620席
- Pタイル張り、
- 舞台設備
- 基本仕様Aプロセニアム形式;有効幅約36.3mx有効奥行き約18m(最大奥行約20m)有効面積約726㎡(約438畳)2面舞台相当、プロセニアムアーチ:間口約19.95m、高さ約10m、実効面積;約359㎡(約217畳)ステージ高さ;FL+約90cm、ブドウ棚(すのこ)、バトン類21本
- 付属舞台;可動床客席収納システムオーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約24.7m最大奥行約5.5m有効面積約126㎡;約76畳、レベル設定;Gl+約ー0m~90m、脇花道、
- 舞台設備(装置&設備);奈落、大迫り、
- 幕装備:緞帳、大黒幕、中黒幕
- 定式幕(ホリゾント幕、中ホリゾント幕、暗転幕、オペラカーテン)
- コンサート対応設備;自走式音響反響板、
- 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集等
- 専用施設
- 、洋室楽屋X8、
- リハーサル室、
- レジストレーションカウンター、クローク、ロビー、ホワイエ、
大ホールがお得意のジャンル
神奈川フィルハーモニーの準フランチャイズホール
神奈川フィルハーモニーが準フランチャイズホールとして定期演奏会を開いている。
オーケストラコンサート、オペラ・バレエ公演以外にも、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
大ホールで催されるコンサート情報
『小ホール』の音響
公共ホールにおいて日本初となるパイプオルガンで知られる。
平土間に近い緩やかなスロープを持つ1フロアーのコンサートホール。
1961年の東京文化会館所小ホールに触発されて?方形のコーナーをステージとするオープンステージの平土間ホール。
ステージはプロセニアムホールの名残で多少「奥まって」いる、ステージ上手開放通路上部壁面と客席大向こう背後壁面はコーナー面取りされ変形6角型のようなホールに改修されてはいるが...。
天井はホール部分は大型の三角リブのある大型1体型反響板。
前半ステージ部分上部は三枚のフラップ状天井反響板が吊されている。
舞台から続く上手がわ側壁にはアンキュレーションが付けられ、対抗面ととの並行面対策がされている。
客席周辺壁は塗装された一般建築用石膏ボードで表装し壁面を前後に段違いにするなど「定在波(※4)」対策?も昂じてあるようではあるが...。
上層部壁面は天井同様の三角リブ付きのプラスターボードで表装され音響調整用の可変シャッターを設けた一面の吸音壁と成っている。
総評
改修の一応の成果はあったようではあるが...
にしても高さ7.4mの天井高さでは、46Hz程度のオルガンペダル音で定在波共振を起こす懸念はある、
更に約18mの正四角形なので、対抗壁面との間で生じる約19Hzのオルガン最低音による定在波共振も懸念される、これらの「重低音」による共振は想像を絶する振動なので、場合によっては天井反響板や可変開口部ホール上層部を持つ側壁反響板の「崩落」に繋がる恐れも十分ありうる。
天井については、反響板の撤去とホール構造体の補強、壁面については大胆なスラント(内傾・or外傾)とフロアー下手・上手側の客席を撤去して、壁面移動(後方を絞り込む)して正方形から「逃れる」処置が必要であろう。
ホール音響評価点:87点(暫定値)
§1,「定在波対」策評価点:32点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:18点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,客席配置への評価点:20点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:17点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
小ホールの施設データ
- ホール様式 変形四辺形音楽専用ホール。最大奥行(前後対辺部)約26m、最大幅(客席左右対辺部)約23m ホール内部面積約400㎡(約241畳)/施設面積約590㎡/24m四方
- 客席 最大幅約23mx最大奥行約17m、延べ床面積約320㎡(約193畳)最高部天井高さ;約8.1m 1スロープ1フロアー
- 収容人員433席、
- 内訳;1階固定席X433席、(可動席X12席=車椅子用スペースX6席含む)、1階平土間中央部千鳥配列、
- Pタイル張り、
- 収容人員433席、
- 舞台設備
- オープンステージ形式;最大幅約13ⅿ、ステージ最大奥行約8.5ⅿ、有効面積約66㎡(約40畳)ステージ高さ;FL+約80cm 天井高さStL+約7.4m
- 舞台設備&付属舞台;バトン類;2本、照明
- パイプオルガン、
- 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集等
- 専用施設
- 洋室楽屋X2、
- レジストレーションカウンター、クローク、ロビー、
小ホールがお得意のジャンル
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、オルガンコンサートソリストのリサイタル、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。
小ホールで催されるコンサート情報
デジタヌの豆知識
神奈川県立県民ホールへのアクセス
鉄道・バスなどの公共交通
8系統・58系統・20系統・2系統・109系統 「芸術劇場・NHK 前」下車2分
26系統 「大桟橋」下車1分
マイカー利用の場合
(※有料駐車設備(収容台数84台)があり周辺駐車設備(民間有料駐車場)も数多くあるが、アフタータイムを楽しみたいならなるべく公共交通機関利用がおすすめ)
横羽線「横浜公園」出口より約5分
狩場線「新山下」(上り・下り)出口より約6分
狩場線「山下町」(上り)出口より約5分
神奈川県民ホールのこれまでの歩み
1975年に開館。
1990年 開館15周年を機に改装され小ホールが舞台上手にあったパイプオルガンを中央に移す等の大改装を受けオープンステージコンサートホールとなる。
2010年11月1日より「本館」という表記が正式名称に
2013年12月から改修のために休館。
2014年10月、リニューアルオープン。
2017年7月3日より電気設備・舞台機構の改修工事実施のため休館。
2018年4月1日(大ホールは6月1日)オープン予定。
神奈川県立県民ホールのある横浜市(中区)とこれ迄の歩み
神奈川県
推計人口、9,161,113人/2018年4月1日
2018年現在 都道府県別の人口は東京都に次ぐ全国第2位!
で県内総生産は東京都、大阪府、愛知県に次ぐ第4位となっている、つまり首都圏にある帝都・東京のベッドタウンということになる。但し県内には政令指定都市数が3つ(横浜市、川崎市、相模原市)あり都道府県含めて最多となっている。
横浜市
神奈川県の県庁所在地。
推計人口、3,731,706人/2018年4月1日
横浜―品川 16分/¥300/京急/22.2㎞
デジタヌの呟き
嘗て西の神戸市と並び優良地方自治体の見本とされてきた横浜市・神奈川県だが、痴呆自治体に転落したようである。
神戸市もそうだが、大都市圏にある中核周辺都市は微妙な位置(時間・距離)関係にあり、交通網が改善されアクセスが向上すればするほど「ストロー現象」で商業施設が寂れるという皮肉な結果につながる。
首都圏では、柏駅前、つくば中央駅前、等の千葉城エリア、さいたま市(大宮駅前)、近畿では三宮・元町エリアなどの商業地区が低迷している。
変わって、通勤途中にある交通至便な、川崎駅前、西宮北口駅前などの、商業施設、公共施設が前にもまして賑わいを見せている。
昨今の「クラシック音楽は『地元のプレミアムホール』で堪能する...」ご時世では、首都圏のベッドタウン?にしか過ぎない「人口だけ多い横浜」にある2500人収容の規模だけを誇る"田舎ホール"ではクラシック音楽の興行・客離れは食い止められないであろう。
2020年のオリンピック便乗イベントの爆発が目当て?
首都圏では2020年のオリンピック便乗?イベントの爆発でホール不足問題が深刻化しており、みなとみらい地区でも新たなアリーナが建設されてはいるが、当ホールの2500人収容では「帯に短し襷に長し」は目に見えており。
適当な興行場所(アリーナ)を大型イベントに占拠され、仕方なく場末のホール?に目を付けた、2・3流のポット出のミュージシャンのマイナーイベントくらいしか回ってこないであろう。
更にはオリンピック開催の翌年2021年からの「開催イベント枯渇」も十二分に予想される。
西の大本山「フェスティバルホール(ホール音響ナビはこちら)」の「平日の閑散とした現状」を見ても、今後大都市にある中途半端な「多目的ホール」は積極的な生き残り策を講じないと、開館(怪築?)10年そこそこで閉鎖→廃館→売却→解体→撤去→タワーマンション建設...なんてことにもなりかねない?
公開:2017年10月31日
更新:2022年9月28日
投稿者:デジタヌ
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