旅するタヌキ

カダーレ 《ホール 音響 ナビ》

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Official Website http://kadare.net/wpress/

カダーレのあらまし

文化ホール、図書館、交流活動施設、教育学習施設、店舗施設(物産館「ゆりぷらざ」ほか)、わいわいストリートのゾーンからなる複合施設。

愛称「カダーレ」の由来は「仲間に入って」の意味を持つ方言「かだれ」をカタカナに置き換えたもの。

カダーレのロケーション

ところ  秋田県由利本荘市東町15

由利本荘市中央図書館と一体で西隣は鳥海ダム生活再建相談所などの公共施設がある、由利本荘市役所はホール正面の市道をさらに西へ徒歩約4分350m辿った位置にあり南側は本荘城瀬跡公園になっている。

カダーレへのアクセス

鉄道・バスなどの公共交通

もよりの駅

羽後本荘駅より徒歩約6分450m。

マイカー利用の場合

収容台数約140台程度の無料駐車場が準備されているので、マイカー利用も可能だが、駅が近いのでなるべき公共高通機関利用が望ましい。

日本海東北自動車道本荘IC.から約9分3.6㎞

カダーレがお得意のジャンル

大ホール

オーケストラコンサート、バレエ公演ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、トークショー、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用しておりまたセミナー、講演会、市民団体の集会、展示会などにも利用されており、バックステージツアー なども開催されている。

カダーレで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たホールの特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

公式施設ガイドはこちら。

2011年10月に竣工した現代の奇才!新居千秋氏の「3連作の処女作」。

2013年3月竣工八丈町多目的ホール「おじゃれ」のホールNaviはこちら。

2013年5月竣工新潟市秋葉区文化会館のホールNaviはこちら。

大ホール

(公式施設ガイドはこちら。)

新居千秋氏の息子3兄弟?の中では、他の2作品がホール内壁全面打ち放しコンクリートという過激なデザインであるのに比べて、最上層部の側壁と1・2階の大向う背後壁面に木材で編んだ?ビーバーのダムのような木組み格子を用いて残響(※1)を制御する手法を用いている。

本来は、アンギュレーションを持たせた「左右非対称の大向う背後壁面」も含め、すべての壁面を、2013年竣工の2作品のように打ち放しコンクリートで造作したかったに違いないと確信させるに足る手の込んだデザインの「アンギュレーション壁」の集合体である。

さすがの新井氏も、処女作?だけにある種冒険を避けたのであろう。

しかし調整室前面を除いては残り2作品同様に、すべての面で対抗並行面が生じないように工夫されている。

なお以下はステージ反響板&ロールバックシステムメインフロア席使用時(展開時)をもとに評価しています。

ホール音響評価点:71点

§1,「定在波」対策評価点:50点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに算出。
  • ※被害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。

§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:5点/25点満点

  • ※壁面の素材毎に持ち点を評価し、客席配置で持ち点減点。
  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • ※被害(音響障害)想定席数と収容人員の比率で採点評価

§3,「客席配置」評価点:11点/20点満点

  • ※壁際通路、大向こうつうろの有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点減算。
  • ※前項同様に想定被害者数を引いた有効座席数の割合で評価する。

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5

  • 上限10点の範囲内で音響拡散体が付加されていれば1点/1アイテムで加算評価。
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

71点という得点になったが、客席周辺壁が打ち放しコンクリート壁なるがゆえんで、定在波障害(※2)のない基本に忠実なホールデザインであり、打ち放しコンクリートホール特有の「ホール酔い(※3)は起こらない」。

誤解の無いように付け加えておくが、現状でも癖(定在波障害の)のない素晴しい音響のホールで(但し着座位置は多少選ぶ!)、ホールご自慢のスタインウェイの「ピアノのタッチの差で変わる千変万化の音色を楽しめるホール」であることには違いない。

よって、狸穴総研・音響研究工房厳選『後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく。

算出に用いた値;

●定在波対策持ち点;50点

想定・定在波被害席数;0席0

●初期反射持ち点 6点/素材点12点&障害発生個所6ケ所

想定・初期反射障害席数;36席(24席/2Fセンターブロック、12席/2FWR・WLブロック)

●客席配置持ち点 13点/障害発生個所7ケ所

眺望不良席数;98席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;定在波障害席0席

音響不良席その2 ;初期反射被害席数;36席(24席/2Fセンターブロック、12席/2FWR・WLブロック)

重複カウント ;ー0席

音響不良席総計;134席

カダーレの施設データ

  1. 所属施設/所有者 由利本荘市文化交流館 /由利本荘市
  2. 指定管理者/運営団体 (一社)カダーレ文化芸術振興会/由利本荘市
  3. 竣工・開館   2011年10月竣工
  4. 設計  新居千秋都市建築設計
  5. ゼネコン 戸田建設
  6. フロアー配置図・フロアマップはこちら

大ホール

  • ホール様式 (ホール平面図)公民館様式・平土間(一部スロープ)プロセニアム型式舞台付き・平土間多目的イベントスペース、

  1. 収容人員1112席、
    1. 客席配置図・座席表はこちら
    • 内訳;ロールバック方式客席収納システムX536席,車椅子用スペースX6台、親子室X8席含まず(可動段床可動客席X190席含む)
    • 2階バルコニー席576席
    • フローリング、
  • 舞台設備
    • 基本舞台仕様 プロセニアム形式;有効幅約18m(ステージ最大幅約29.18m)x有効奥行き約12.686m(最大奥行き約14.518m)有効面積約489㎡(約295畳)、可動プロセニアムアーチ:間口約15.998~18.35m、高さ約7.23~8.8m、実効面積;約330㎡(約199畳)ステージ高さ;FL+約100cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約?m、バトン類高さStL+約?m、照明(ブリッジ);4本、美術バトン;21時本
    • 舞台段床設備;巾約18.354mX奥行約10.77m
    • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約18.35m、高さ約8.8m、最大奥行き約11.28m、実効面積;約183.4㎡(約110畳)ステージ高さ;FL+約100cm、
    • 舞台機構1 ;奈落、小迫り、
    • 2面分割可変段床設備(拡張舞台(エプロンステージ);可動床・可動客席オーケストラピット&エプロンステージ迫り)巾約17.515mX奥行約3.600mX2面、
    • 演奏面レベル設定;FL ー約1m~+1m、

  • 各種図面,備品リスト&料金表。

付属施設・その他 

施設利用ガイド

カダーレのこれまでの歩み

1996年に移転した由利組合総合病院の跡地に建設され、

2011年(平成23年)12月19日に開館した。由利本荘市美倉町にあった本荘文化会館、本荘図書館、本荘公民館の機能が移転したほか、プラネタリウムなどの教育の拠点としての機能を新たに備える。

2012年度日本建築家協会賞・第33回東北建築賞作品賞を受賞。2014年、第55回BCS賞受賞。

デジタヌの独り言

...とは言いうものの、次回改修時には、人の背丈の範囲の周辺壁はウレタン系の塗料を塗布するか、(出入口ドアーの定番スタイル)人造レザーシート張りにしたほうが「より優しい響のホール」となるであろう。

参照覧

※1、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※2、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。

※3、「ホール酔い」に関する関連記事はこちら

「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら

公開:2018年8月 4日
更新:2018年11月 5日

投稿者:デジタヌ

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