旅するタヌキ

わくわくホリデーホール 《 ホール 音響 ナビ 》見かけではない中身で勝負! 

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※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

音響デザイン面から眺めた わくわくホリデーホール

(公式施設ガイドはこちら)

デザイン面での際立った特徴は「博覧会のパビリオン」建築?

建設当初恒久的な建物としてはプランニングされておらず、6年リース契約で建設されたプレハブに近い簡易的な建造物となっている。

嘗て東京有楽町にあった「TAKARAZUKA1000days劇場」や大阪ビジネスパークにあった「シアターBRAVA!」(旧大阪四季劇場)等「博覧会のパビリオン」のようにな簡易的な造りとなっている。

2層1バルコニーのプロセニアム型多目的ホール

オーケストラピットにも成る平土間部分と2階まで続くなだらかなメインフロアーと、

大きく2階ホワイエの上部に張り出した比較的急峻な2層目(3階)バルコニー席から成る2層のホール。

簡易的な造りであるにもかかわらず、約16mの高い天井とサイズの異なる台形を組み合わせたような扇形床面形状で、対抗並行面を見事にキャンセルし定在波の心配は無い!。(ご立派!)

バタフライタイプの側方反響板の一部が簡易型可変プロセニアムと成っておりコンサート仕様とプロセニアム仕様にステージ間口を変更できる。

但し、ステージには「迫り、切りカギ」の類は一切設備されていない。

天井はアンギュレーションを付けた、プラスターボードの反響板。

「通常の軽量タイプのステージ反響板」ではあるが

可動プロセニアムではないがロセニアム上縁にアンギュレーションを付けた、プラスターボードの天井反響板が回り込みステージ上方反響板と滑らかに繋がり、同様にサイド反響板とプロセニアム側方(客席前列平土間部分)壁ともスムーズに繋がり。最新流行のホール一体型コンサートホールと同様の効果を得ている。

客席周辺の壁面は基本天井同様にアンギュレーションを付けた塗装仕上げされた「プラスターボード」反響板で内装されている。

但しステージと並行するメインフロアー1階部分前半後方部の両サイド垂直壁とメインフロアー及び2層目バルコニー席大向こう席背後の壁面は木製の立て棧をあしらった「グルーブ」壁と成っている。

天井反響板の一部には剥き出しの格子状の照明ブリッジ(キャットウォーク)がつられて、音響拡散効果を出している。

総評

旧ホールの緞帳を流用するなど、金を掛けずに作った、安普請ホールではあるが「ツボを押さえた」デザインで、見かけ倒しの石頭栗?(いしづくり)内装ホール等よりは余程まともで数段上を行く音響である!

と言う事で、建て替えを検討中の札幌市や全国の痴呆自治体に対するアテツケ?で、いや安普請でも上手くデザインすれば「優れた藝術ホール」が出来る好例として、狸穴総研・音響研究室・厳選『後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく

ホール音響評価点:得点90点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは 基礎点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点21点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点15点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点4点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら

定在波評価

※完全平行する壁面がないので基礎点50点とした。

基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点

定在波障害顕著席数;0席

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が木質グルービングパネルなので素材基礎点25点とした。

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数3=22点

初期反射障害1 壁面障害席 ;48席(16席/1階て列1番席~8、51番~58番席、32席/1階の列14番~45番全席、)

初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;48席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;42席/1階平土間中央部座席あ~う列21番~34番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;48席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;90席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

わくわくホリデーホールのあらまし

Official Website  http://www.sapporo-shiminhall.org/

嘗て「豊平館」があった現中央区北1条に建っている3代目の「札幌市民ホール」。

2015年よりネーミングライツ契約でわくわくホリデーホール」と呼ばれている。

わくわくホリデーホールのロケーション

ところ  札幌市中央区北1条西1丁目

NHK札幌放送局隣、札幌市役所に隣接しており、向かいにはさっぽろテレビ塔がある。

トリップアドバイザーの周辺口コミガイドはこちら。

アクセス

札幌市営地下鉄大通駅31番出口正面
北海道旅客鉄道(JR北海道)札幌駅から徒歩約15分

わくわくホリデーホールが得意のジャンル

Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

わくわくホリデーホールの公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

わくわくホリデーホールの施設データ

  1. 所属施設/所有者 札幌市民ホール/札幌市。
  2. 指定管理者/運営団体  大和リース札幌支店/札幌市。
  3. 開館   2008年(平成20年)12月13日開館

ホール様式 プロセニアム型式扇形多目的ホール。

客席    2フロアー、収容人員1,500席、

客席仕様

2スロープ2フロアー最大幅約33.6mx最大奥行約33m、天井高さ(最高部)Fl+約16.15m 
収容人員1500席、(車椅子用スペースX16台分、親子室X1席除く)、Pタイル張り、

内訳
  • 1階席X476席、
  • 2階席X694席
  • 3階席X330席

舞台設備 プロセニアムアーチ:間口: 奥行:約12.5m 高さ:、ブドウ棚(すのこ)、バトン類、

舞台設備
  • 舞台仕様 プロセニアム形式
  • 有効幅約28.8mx有効奥行き/ホリ幕迄約11.9m(最大奥行き約12.2m)有効面積約342.7㎡(約207畳)、
  • 可動プロセニアムアーチ:間口約16.4m~約20m、高さ約8.75m、実効面積;ステージ高さ;FL+約90cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約19.65m、バトン類高さStL+約15m、サスペンションライト(照明ブリッジ);5本、美術バトン;14本(幕装備除く)、
  • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約20m、高さ約8.75m、最大奥行き約12.2m、実効面積;約213.5㎡(約129畳)ステージ高さ;FL+約90cm、
各種・図面・備品リスト&料金表

付属施設  

館内付属施設 
  • 館内施設;楽屋x4、主催者控室、スタッフルーム、会議室x5、練習室、シャワー室、その他
付属施設配置・見取り図

施設利用手引き

わくわくホリデーホールのある札幌市とこれ迄の歩み

北海道の道庁所在地であり道内唯一の100万都市!日本最北の政令指定都市で北海道全体の人口の約3割強の人が住んでいる。
住民基本台帳人口、1,951,523人/2018年3月31日

札幌ー(新千歳空港)ー(羽田空港)ー品川 3時間/36分 39,790円/JR-ANA-京急

わくわくホリデーホールのこれまでの歩み

1880年(明治13年) 当地に旧公民館「豊平館」が高級洋式ホテルとして誕生。

1926年(昭和2年)豊平館北側に増築する形で市民会館の前身となる「札幌市公会堂」開館。

1948年(昭和23年)「札幌市中央公民館」に改称。

1949年(昭和24年)「札幌市民会館」に改称。

1958年(昭和33年)に豊平館を中島公園移築し、旧市民会館跡地に新しい3代目「市民会館」開館。

2007年(平成19年)老巧化の為に閉館・解体。跡地に現「札幌市民ホール」建設開始。

2008年(平成20年)12月13日開館。

2015年 リース契約終了時に札幌市に無償で譲渡。同時にネーミングライツ契約により「わくわくホリデーホール」となる。

参照覧

※、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。

※直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら

「残凶時間2病(sec)異常(over)」の"都市伝説"が蔓延し残響時間の長さを競う風潮にあるが、耳障りで過大な残凶音?は、定在波の悪影響とともに、「ホール酔い」の一因でも有り「過ぎたるは及ばざるのごとし!」の典型ではある。

 

公開:2018年2月17日
更新:2019年3月13日

投稿者:デジタヌ

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