狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

東座/ 岐阜県白川町 《 多目的芝居小屋音響Navi 》

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東座 のあらまし

岐阜県加茂郡白川町にある芝居小屋。

鱒渕川に注ぐ支流の名も無い小川に面して建てられている。

この地区で最も小規模な芝居小屋。

地歌舞伎以外にもにわか芝居、映画などに利用されていた時期もある。

現在も毎年5月の地歌舞伎公演の他に、大衆演劇、各種発表会、コンサートにも使用されている。

1960年台老朽化のため閉鎖されたが、1985年に修復工事が始まり、1990年に修復が完成した。

東座のロケーション

ところ 岐阜県加茂郡白川町黒川1584-2

アクセス

高山本線白川口駅より濃飛バス黒川線「鱒淵」バス停下車。

施設面から見た東座 の特徴

岐阜地歌舞伎ツーリズム事務局Webサイトはこちら

下川町の誇る東座、明治33年にホール部分が増築され現在の形となったが、この時期に建造された他の芝居小屋が西洋式のトラス構造の屋根形式なのに対し伝統的日本建築工法の自然木のカーブを活かした梁構造で建造されている。

この当たりにもほのぼのとした手作り感が出ていて当時の加茂郡西白川村の地芝居にかける情熱のようなものを感ずる。

梁構造の伝統的芝居小屋

1900年に増築されたホール(客席)部分は、1835年建造の現存日本最古の旧金毘羅大芝居 同様の自然木のカーブを活かした伝統的梁構造で建造されている、本花道、あゆみ板で区切られた平土間枡席、1・2階の桟敷席、下手、上手に2本の花道を持つ伝統的な芝居小屋造りで当時の加茂郡西白川村ご自慢の建物。

独特のプロセニアムを持つ舞台

ホール部分に先立つ事11年前、当時の加茂郡西白川村が1889年の町村制施行と同時に建造した。

舞台には回り舞台、すっぽん(迫り)下手囃子場等を備えた立派な設備。

プロセニアムが独特なのは、単独の建造物として先に立てられた地歌舞伎舞台の外壁をそのままに、ホールを継ぎ足したため。

東座の施設データ

  1. 所属施設(所有者) 白川町
  2. 運営団体(指定管理者) 白川町。
  3. 開館   1889年/舞台部分、1900年客席部分増築、1990年修復完成、再開館。
  4. ホール様式 プロセニアム型式平土間『芝居小屋』。
  5. 収容人員 600名
  6. 舞台設備 回り舞台、すっぽん(迫り)、ブドウ棚、下手囃子場or黒御簾(くろすみ)
  7. その他の設備 本花道、1・2階桟敷席、あゆみ板、

 

公開:2017年10月 6日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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