音響研究室便り『旅するタヌキ』

全国の 温泉町 にお見舞いと町おこし策の提案

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湯治場をお持ちの自治体の皆様、コロナ被害お見舞い申し上げます。

猛威はまだまだ続きそうですが...

コロナ明けに備えて今から準備できる"村おこし"のアイデアをプレゼントいたします。

音楽で町おこしを!

ご注意;※印は当サイト内の紹介記事リンクです。
但し、その他のリンクは当事者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

嘗て栄華を誇ったもののリゾートブームが去り、途方に暮れておられる自治体の皆さん!

バブル経済"消泡"後の(企業福利厚生費の削減で)団体客利用が無くなり倒産する"大型観光ホテル"が相次いで、税収基盤(固定資産税)を失い、おまけに従業員の離散で人口までも激減してしまった町村の観光課・振興課の担当者の方は肩身の狭い毎日を送っておられることでしょうが...

嘗ての負の遺産の一部を蘇らせて、宿泊プラン付きの"コンサートツアー"を企画されてはいかがでしょうか?

例えば手作り音楽祭

温泉町でボランティア主体で行われている音楽祭といえば、ゆふいん音楽祭 《 マミニャンのお気楽コンサートNaviはこちら》が有名ですがそんな大げさなこと?を考えなくても...、宿泊プラン付きの"コンサートツアー"から始めてみても有効でしょう!

今大都会では良質の"リサイタルホール"が不足している状況にもあります。

そこで、宮城県加美町の中新田バッハホール684人収容(ホール音響Naviはこちら)のように"帝都東京からも演奏家が観客(観光客)を引き連れて、訪れてくれているほどです。

まあそんな大げさなことを考えなくても、前途した「ゆふいん音楽祭 」のメイン会場湯布院公民館はたった242名収容の小さな施設です!

そうですこの程度の施設なら「貴方の町」にもあるはずです!

但し古すぎて1981年の新耐震基準に適合していないかもしれませんが...

1984年以降の施設なら、一部手直しするだけで「プレミアムホール」に生まれ変われます!

天井さえ高ければ

さすがに大会議室では。面積(収容人員)はあっても、音響的に「橋にも棒にもかからない」ような部屋でしょうが、

天井が高い(2階吹き抜け程度)の"講堂"型の施設であれば、"格安"で蘇らせることが可能です!

ステージが無い体育館のような施設でも構いません!むしろそのほうが好都合です!最新流行の"オープンステージ"シューボックスホールに早変わりできます!

一般的に"オーケストラ平台"、と呼ばれる仮設ひな壇を組んで仮設ステージ(架設ひな壇)を設営して、更にバレエシートと呼ばれる簡易絨毯を敷けばスタッキングチェアー(折りたたみ椅子)を並べるだけで"オープンステージ"シューボックスホールの出来上がりです!

体育館ならば天井がむき出しになっているので更に好都合です!

むき出しの構造材が音響拡散体(※11)として働いてくれて"豊かな残響"を降り注いでくれます!

参※11)当サイト関連記事 後期残響と各部の意匠はこちら。

もしも、平天井の公民館なら

多少厄介ですが、吊り天井を撤去して、天井シーリング、各種配管、空調ダクト類をむき出しにして、アルミ型材で格子を組んで、照明器具の架台として利用して、「音響ネット」で表装すれば、上下方向の定在波(※12)はある程度抑制出来ます。

但し、木管アンサンブル、弦楽アンサンブル限定で「グランドピアノ」のリサイタルには問題が残りますが...

参※12)当サイト関連記事 第3節「高さ方向定在波の音響障害」回避策はこちら。

但し側壁の初期反響対策も必要

但し体育館や"コンクリート壁むき出し"の公民館では、初期反響(※21)が大きすぎて音楽鑑賞どころではなくなるので、"壁面"の手直しが必要となります!

参※21)当サイト関連記事 ホール での過大な 初期反響 が招く"平衡感覚障害ホール酔い"とその対策!はこちら。

低コスト壁面改修策の提案4題

その1)最も安価な方法

もっとも簡単なのは、"音響カーテン"そうその昔"映画映写会"などで使用する際に用いたあの黒いカーテンです!

上層部の窓には最初から備わっているかもしれません。

下層部客席周辺壁面が重要なので、この部分(床面から1.8mぐらいの高さ迄)に新たにカーテンレールを設置して、「難燃加工」を施した「耐火・防炎カーテン」を設置すればよいでしょう。

その2)発泡スチロール板+壁紙 による表装

こちらは、古い壁面タイルをはがした後に、"裏面"を2.5T耐水べニアで補強(張り合わせた)5T程度の発泡スチロールを並べて、架装して、表面を、"難燃処理"した壁紙で表装するだけでOK!

予算があれば、下側を旧壁面から5cm程度浮かせて、全体が外反するように"スラント"設置する方が良いのですが、裏面の補強が必要になるので、予算増大に...

一番簡易的なのは、底部だけを5㎝程度持ち上げて、そのまま旧壁面に張り付けてしまう方法!こちらは接着剤だけでむので、一番安上がりでしょう!

しかし「打ち放しコンクリート壁」に直接張り付けると、結露の原因となり"カビが発生"するので、耐水べニアで裏打ちしたパネルを、壁面から数センチ浮かしてコンクリートアンカーで固定するほうが良いでしょう!

"プレート自体"は地元・田舎町?の"表具屋"さんでも制作できるので、地域に"税金を還元"することもできます!

発泡スチロール自体は"難燃性"なので建築基準法にも抵触しません!

裏面補強の、合板が問題な場合は、「石膏ボード」裏打ちでも構いません!(がその分高価になります!)

この手法でも、壁面からの"反響"は劇的に緩和できます!

その3)ルーバーラティスによる簡易2重壁法

これは分譲マンションなどにお住まい方の"ご自宅"の反響改善にも応用できる手法です!

壁面にルーバーラティスを並べて固定するだけ!

これだけで壁面からの反射がー6dBほど(つまり半分に)改善できます!

自治体の小ホールの改築時に、壁面改修迄手が(予算が)あまり割けない時にお勧め!

ルー-バー面が"上反"するように設置すれば、お掃除も楽です!

尚、幅&高さについても"オーダーメイド"可能なので、70cm程度の段床幅にも適用可能!

壁面への支持は従来の、軽量アルミ桟支持による固定でOK!

「ルーバーラティス」を用いて本格的?な吸音壁が構築できます!

通常の市販品は、耐候性はあっても、難燃処理をしていないので、建築基準法に適合しない可能性はありますが、大量(小ロット)発注なので、難燃化処理にも応じてもらえるでしょう!

使用方法は、公民館の打ち放しコンクリート面に架装用の横桟をコンクリートアンカーで渡して、できればロックウール(グラスファイバー)を「細かい目」の金属ネットで抑えて、裏面を屋根や側壁の下張りに使う「透湿防水紙」で裏打ちしたルーバーラティスで押さえつければ完成です!

これなら、地元の大工さん(工務店)でも施工できます!

これだけで見違える(耳を疑う!)ほどに、芸術的な響き(※31)のする"ホール"に生まれ変わります!

但し、防音構造ではないので、外からの騒音はもちろん、内部の"楽音"も"漏れて"しまいますが、幹線道路から離れていれば問題は無いし、更に山間の廃校となった小中学校の"旧講堂・体育館"なら騒音問題も解消されるでしょう!

参※31)当サイト関連記事 芸術ホールに求められる音響はこちら。

その4)障子・襖での内装

少々お高くなるでしょうが、壁面に沿って「障子」「襖」を並べてもかまいません、和紙は丈夫でかつ透湿性があり、コンクリートの内壁面も結露する心配がなく、見栄えもよくなります!

更に地元の表具屋さん、大工さんに税金還元もできます!更に3つの手法の中で最も効果的に「初期反響」軽減が可能です!

ラッパ・鳴り物は不可でも、弦楽アンサンブルなら

簡易・構造なので、ラッパや鳴り物(パーカッション)は無理でも「弦楽合奏」や木管アンサンブルなら全く問題ないし、グランドピアノもレンタル業者が増えているので「ピアノリサイタル」も可能でしょう!

検証方法について

予算獲得の為に、データが必要な場合は、村役場?の正面にあるガラス戸、できれば現存の開館の"外壁面"に試作パネルを2枚(高さ1.8mX幅0.9m X2枚)を立てかけて15cm程度離した位置に"騒音計"を設置して、更に、3mほど離れた位置で太鼓を鳴らして、パネルの有り無しを比較すれば簡単に、効果を証明(確認)できます!

※但しあくまでも屋外(庭側)で行ってください!

室内側だと、周囲(屋内の壁・天井・床)からの反響が混ざり「パネル」そのものの吸音(消音)効果が確認できなくなります!

クラウドファウンディングで資金調達を

文科省に耐震改装のための助成をお願いする手段もありますが...

問題は、ひも付き(業者付き)事業となって、地元工務店にはお金は落ちないし、おまけに"ぼったくられ"た挙句の果てに「音響的に全く配慮されない」改悪怪造(※32)となった例が殆どのようです。!

地元の大工さんに依頼して安価に改修するには、最近流行りの"クラウドファウンディング"の手法で、全国の音楽愛好家に資金拠出を募ったほうが良いでしょう!

前途した手法なら300人規模の体育館・公民館なら数百万~千数百万円で改修可能です!

狸穴総研・建築音響学研究室 出路多留狸

参※32)当サイト関連記事 新耐震基準不適合と建て替えビジネス《コラム2017》昭和56年以前建設の公共ホールが狙われている!はこちら。

 

公開:2020年11月23日
更新:2021年1月13日

投稿者:デジタヌ


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