東大阪市文化創造館 《ホール音響Navi》
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中河内エリアの文化の殿堂!
300席の『プレミアムホール』を従えた1500人収容の上質のシューボックスホール。中河内きっての音響を誇る音楽専用ホール兄弟!は文化学術都市東大阪市の新しいシンボルとして、市民のみならず、近隣都市住民からも熱いまなざしで見つめられている!
東大阪市文化創造館のあらまし
大・小2つのホール、リハーサル室、練習室、会議場などを備えた複合文化施設。
東大阪市文化創造館のロケーション
ところ 東大阪市御厨南二丁目3番4号
近鉄八戸ノ里駅から旧府道2号線を北へ徒歩約3分の位置にあり、近鉄線とは4ブロック程離れており列車騒音も少ない。
800m東側には大阪の大動脈である府道2号線中央環状線が通っているがあいだに第2寝屋川(楠根川)が流れており振動・騒音の心配がない閑静な住宅地の中にある。
古代には河内湖があったエリアで長瀬川・楠根川等の旧大和川の本流の中州に当たり戦後の高度成長期までは特産の河内レンコンの畑などが広がる低湿地であった。
府道を挟んで西側には大阪商業大学のキャンパスが広がっており、駅を挟んで南側には、府立布施高等学校、少し離れて大阪府立布施工科高等学校、近畿大学キャンパス、東大阪アリーナ、司馬遼太郎記念館、宮本順三記念館などが広がる文教エリアでもある。
東大阪市文化創造館へのアクセス
もよりの駅
近鉄奈良線八戸ノ里駅 北約200m 徒歩約3分
マイカー利用の場合
関係者以外・部外者の駐車はお断りしています!公共交通機関をご利用ください!
(※共用・専用駐車設備(有料駐車場)収容台数 ?台 が少ないので公共交通機関利用がおすすめ)
東大阪市文化創造館の施設データ
Official Website https://higashiosaka.hall-info.jp/index.html
- 所属施設/所有者 東大阪市文化創造館/東大阪市。
- 指定管理者/運営団体 PFI東大阪文化創造館株式会社/東大阪市。
- 開館/竣工 2019年9月1日開館予定
館内付属施設
- 全館フロアマップはこちら。
- 館内施設;リハーサル室、音楽実習室、音楽スタジオX3、多目的室、創造支援室x11、和室・茶室x2、キッズルーム、カフェレストラン、コインロッカー等。
付属施設配置・見取り図
- 館内施設図面:、多目的室、
施設利用手引き
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
建築音響学から眺めた大ホール『Dream House』
3スロープ3層のシューボックスホール
全フロアーに渡り中央部分は千鳥配列座席アレンジとなっている。
メインフロアー
最前列から4列までの扇形配列平土間座席部分(オーケストラピット部)から続く11列迄の緩やかなスロープの前半扇形配列座席と扇形段床の後半部分をもつ。
後部23列の両翼から2列2段のサイドテラス席がホール前方に伸びている。
メインフロアー両サイドは、サイドテラス軒先の影響が最小になるように幅の広い通路が配置されている。
2・3階バルコニー
1階同様に両翼から前方に伸びた1列のサイドテラス席を持つ其々6列6段の扇形段庄配列の座席を持つ。
バルコニーの天井も木質プレートで表装された丁寧な設えとなっている。
壁面
内壁は、不等間隔に縦桟があしらわれた凹面に成型された木質パネルを垂直設置している。
1階サイドテラス席の上部の2・3階サイドテラスの最前部には、むき出しのサイド照明コラムが配置された流行のデザイン。
3階バルコニー席上部の装飾梁
3階3階バルコニー席上部には奥行きのある装飾梁(天蓋)が設けられ最上層部の塗装仕上げのプラスターボード壁面と分かっている。
大向う背後壁面
1・2階大向こう背後壁面は扇形配列の客席に合わせて大きくラウンドした凹面で、3階背後壁は中央部分が凹面になっており各フロアー共に縦桟と音響ネットで表装された吸音壁(遮音壁)となっている。
天井はブリッジタイプの分割反響板で下面はラウンドした凸面に成型されている。
ステージ回り
プロセニアムとステージ反響板
木質のサイドプロセニアムと一体化する客席と同意匠のサイド反響板と同じくプロセニアム上縁前部に設けられた2分割の巨大なコーナー反響板と同意匠の波状のステージ上部反響板で、セミオープンステージのシューボックスコンサートホールになる流行のデザインを取り入れている。
想定定在波と対策について
間口約21.9m;約16Hz/1λ、約23.9Hz/1.5λ、約31.8Hz/2λ、約39.8Hz/2.5λ、約48.8Hz/3λ、
1F奥行き約41.7m;約8.4Hz/1λ、※対抗面(ステージ反響板)にアンギュレーションが施されているので高次の定在波(※1)は発生しずらい。
2F奥行き約45.3m;約7.7Hz/1λ、※1階と同じ
3Fは対抗する垂直壁面がないためにOK
赤字は可聴帯域(20~20kHz)内重低音
総評
定在波評価について
壁面のスラント設置がされていないので1次定在波は生じるが可聴帯域外の低周波振動であり、高次定在波は,丁寧な設えのアンギュレーション壁面で生じにくい、更に全フロアー扇形配列座席で定在波を躱している(※2)ので実障害席(※3)は"0"査定とし、エリア点も50点で据え置いた。
ホール音響評価点:得点92点/100点満点中
※定員1321席のセミオープンステージコンサートホールとしての評価
§1 定在波対策評価;得点50点/配点50点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲が「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは、 基礎点25点に減ずる。
- ※但し、壁間距離が20m以上あり定在波周波数が可聴帯域外(20Hz以下)の場合は基礎点50点にすえおく。
- ※また扇形段床などの座席アレンジで、実被害を回避し、被害席が生じていない場合も基礎点50点にすえおく。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点21点/配点25点
- ※木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点16点/配点20点
- ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
算出に用いた値;
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
定在波評価
基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点
定在波「節」部席;0?席
定在波「腹」部席;0?席
定在波障害実被害席総計;0?席
初期反射対策評価
※障害発生エリア壁面材質がアンギュレーションを施した木質プレートなので素材基礎点25点とした。
基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数3=22点
初期反射障害1 壁面障害席 ;56席(8席/1階サイドテラス席RLA列1から4番席、32席/1階サイドテラス席RLB列8から24番席、2席/2階バルコニー3列両端席、14席/3階6列全席)
初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;14席/3階6列全席
重複カウント ;ー14席
音響障害席総計;56席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数3=17点
眺望不良席数;0席/前フロアー央部座席千鳥配列済み!
音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0?席
音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;56席
音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;14席
重複カウント ;ー14席
音響障害席総計;56席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
Dream House 大ホールの施設データ
ホール様式
『シューボックスタイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
客席仕様
3スロープ3層・最大幅約21.9mx最大奥行約35m/3階大向こう壁面部、天井高さ(最高部)約20m
収容人員1500席、(車椅子用スペースX14台分含む、)オケピ使用時1321席フローリング、木質パ
内訳
- 1階席X966席;1階可動席X179席(内オーケストラピット部可動床可動席X144席)車椅子席8席、1階サイドテラス席(桟敷席)X98席、含む。1階平土間中央部千鳥配列。
- 2階席X289席;(車椅子用スペースX4台分、2階サイドテラス席(桟敷席)X32席含む、)親子席10席、中央部千鳥配列。
- 3階席X237席;(車椅子用スペースX2台分3階サイドテラス席(桟敷席)X28席含む、)。中央部千鳥配列。
舞台設備
プロセニアム形式(常設脇花道付き)
- (ステージ最大幅約36.8m)有効幅約32.7mx(最大奥行き約18.2m)有効奥行き約16.7m/オペラカーテン→ホリ幕、有効面積;約546㎡(約329.5畳)、ステージ高さ;FL+約75cm、最高部天井高さ約33.5m
- 本舞台;可動プロセニアムアーチ:間口約20mー18m、高さ約14mー7.2m、本舞台実用幅約21.8m、本舞台実用面積;約364㎡(約220畳)ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約30m、
- 拡張舞台(エプロンステージ);可動床・可動客席(客席ユニット・ワゴン床下収納システム)オーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約21.8m最大奥行約5.7m有効面積約117㎡;約70.5畳、演奏面レベル設定;StL ー約?m~+0m、
- 吊りもの類 照明ブリッジ・バトン;サスペンションライトX4本、ボーダーライトX2、美術バトン;23本(幕装備除く)、
反響板設置時;
- プロセニアムアーチ:間口約20m、高さ約14m、有効奥行き約12.3m/ひな壇後縁→舞台前縁、実効面積;約212.4㎡(約128畳)ステージ高さ;FL+約75cm、
- エプロンステージ使用時;最大間口約21.8mx最大奥行き約18m有効面積約330㎡約(199畳!)
各種・図面・備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 楽屋、などのフロアー配置図 はこちら;
- 施設別図面setはこちら;(舞台平面図、反響板設置舞台平面図、エプロンステージ使用時、反響板エプロンステージ使用時、舞台断面図、反響板設置舞台断面図、ホール(客席)平面図、ホール(客席)断面図)半響板設置時ホール(客席)断面図
専用施設
- 主催者控室、大洋室楽屋X1、中洋室楽屋X2、個室楽屋(内2室ユニットバス・トイレ付)x4、和室楽屋x、シャワー室(男女各々x2室)楽屋ロビー
Dream Houseがお得意のジャンル
関西フィルハーモニー管弦楽団と準フランチャイズ契約協定を結び東大阪定期公演が行なわれている。
オーケストラコンサート、オペラやバレエ公演、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、トークショー、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。
建築音響工学から眺めた小ホール『シャトーハーモニー』
フロアーの扇形プロセニアム形式多目的ホール
最前列から2列までの扇形配列平土間座席部分から続く緩やかな ハノ字配列の1フロアーの3階吹き抜け相当の高い天井を持つホール。
大ホール同様に全周に渡って壁際は通路となっている。
壁面
全面天井と同じプラスターボード製のプレーンな反響板を逆帷子風に折り重ねてアンギュレーションを付けて表装されている。
サイドプロセニアムとつながる側壁上部にはむき出しの照明コラムが配されて音響拡散体として機能している。
プロセニアムとステージ反響板
ホール客席周囲と同じ意匠のサイド反響板と、これも客席と同じ意匠の3面の波状面を持つ天井反響板で構成され、背後反響板は備え付けの固定となっている。
可動上部プロセニアムを備えており、小演劇・寄席などにも対応している。
プラスターボード製の波状天井
天井は3分割の波状仕上げで高さ方向定在波は駆逐している!
想定定在波と対策について
間口約16.4m;約21.2Hz/1λ、(可聴音域内重低音)
奥行き約23.7m;約14.7Hz/1λ、
壁面のアンギュレーション処理により初期反響が緩和され高次の定在波は生じていない?
平土間部分の上部はプロセニアムから続く巨大なコーナー反響板と左右両側壁の広がりで定在波は駆逐され、更にスロープ部分は大ホール同様に壁際は全周通路になっており「ハノ字」座先アレンジとあわせて、定在波の音響実被害を上手く回避している。
総評
府下でも少ない300席の『プレミアムホール』 壁面をスラント設置しておけば掛け値なしの100点満点の小ホールであったのに惜しい。
には間違いなく狸穴総研・音響研究室・建築音響研究調査班・厳選『後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく。
定在波評価について
前途の通り定在波を上手く回避しているので、音響障害席は"0"査定、但し後半スロープ部分の両側壁に垂直完全平行部分があるのでエリア点は1点減じた。
ホール音響評価点:得点94点/100点満点中
§1 定在波対策評価;得点49点/配点50点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲が「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは、 基礎点25点に減ずる。
- ※但し、壁間距離が20m以上あり定在波周波数が可聴帯域外(20Hz以下)の場合は基礎点50点にすえおく。
- ※また扇形段床などの座席アレンジで、実被害を回避し、被害席が生じていない場合も基礎点50点にすえおく。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点20点/配点25点
- ※木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点20点/配点20点
- ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
算出に用いた値;
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
定在波評価
基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数1=49点
定在波「節」部席;0?席
定在波「腹」部席;0?席
定在波障害実被害席総計;0?席
初期反射対策評価
※障害発生エリア壁面材質がプラスターボード製なので素材基礎点20点とした。
基礎点B2=素材基礎点20点ー障害発生エリア数0=20点
初期反射障害1 壁面障害席 ;0席
初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;0席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数0=20点
眺望不良席数;0席/中央部座席全列千鳥配列!
音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0?席
音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;0席
音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;0席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
シャトーハーモニー小ホールの施設データ
ホール様式
『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
客席仕様
1スロープ1フロアー最大幅約16.4mx最大奥行約23.7m、天井高さ(最高部)約9.3m
収容人員300席、(車椅子用スペースX4台分、親子室X5席、含む、)フローリング、中央部千鳥配列
舞台設備
プロセニアム形式(常設脇花道付き)
- (ステージ最大幅約21.8m)有効幅約18.18mx(最大奥行き約9.4m)有効奥行き約7.6m/緞帳→ホリ幕、有効面積;約165.7㎡(約100畳)、ステージ高さ;FL+約85cm、最高部天井高さ;高さStL+約21.2?、
- 可動プロセニアムアーチ:間口約14.4m、高さ約7~9m、本舞台実用幅約14.5m、本舞台実用面積;約110㎡(約66.5畳)ステージ高さ;FL+約85cm、
- 吊りもの類 照明ブリッジ・バトン;サスペンションライトX3本、ボーダーライト他X1、その他x1、美術バトン;9本(幕装備除く)、上昇位置バトン類高さStL+約16.8m、
反響板設置時;
- プロセニアムアーチ:間口約14.4m、高さ約9m、有効奥行き約9.4m/反響板→舞台前縁、実効面積;約102.2㎡(約61.5畳)ステージ高さ;FL+約85cm、
各種・図面・備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 楽屋、などのフロアー配置図 はこちら;
- 施設別図面setはこちら;(舞台平面図、反響板設置舞台平面図、ホール(客席)断面図)半響板設置時ホール(客席)断面図
専用施設
- 中洋室楽屋x2、シャワー室(男女各々x2室)
シャトーハーモニー小ホールのお得意のジャンル
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、ジャズコンサート、落語・演芸寄席、トークショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
その他の付属施設
多目的室
リハーサル室としても使える立派な施設。
壁面は、プラスターボードで表装され、部分的に有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)構造を持ち、2・3階フロアー相当部分にキャットウォークが設けられ、3階部分の下面はグリッドとネットで表装された流行の剥き出しの天井構造(※4)を持つ3階吹き抜け相当の平土間多目的イベントスペース。
バレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)を備えている。
- 多目的室;幅約13.19mx奥行約16.64m、床面積約219.5㎡(約132.5畳)天井高さ;約10m 、フローリング床、控室2室、専用トイレを備えている。
ルーム音響評価点:50点
※リハーサル、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。
§1「定在波対策」評価点:25点/50点満点
- ※ルーム低層部がプレーンな垂直壁で囲まれ、天井・床面を含む「並行した対抗面」が1対以上ある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
§2「初期反射」対策評価点:25点/50点満点
- ※ルーム低層部壁面3面以上がアンギュレーションやカーテン設備などが無い「プレーンな壁面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
豆知識
東大阪市文化創造館のある東大阪市とは
(※タウンヒストリアはこちら)
東大阪市文化創造館のこれまでの歩み
1958年11月24日 布施市御厨(現東大阪市)に布施市民病院として新築移転
1967年2月1日に隣接する河内市、平岡市と合併して東大阪市となり、前年から同市永和に建設が進められていた旧東大阪市立市民会館・文化会館が開館した。同時に布施市民病院が東大阪市立中央病院と改称。
1998年5月1日 - 東大阪市立中央病院が東大阪市西岩田三丁目4番5号に移転し廃院となる。
2015年6月30日に旧市民会館が閉館
2016年12月31日に旧文化会館本館も閉館となり解体された。
2017年9月 旧中央病院跡地に建設開始
2019年9月1日開館予定
デジタヌの独り言「旧市民会館の思い出」
開館して間もない1969年頃、真新しい旧市民会館を大学オケのコンサート等で良く使用した。
2スロープの映画館・レビュー劇場スタイルの扇形プロセニアム形式多目的ホールで常設脇花道を備えた当時の典型的な公設多目的ホールであった。
壁面塗装仕上げのコンクリート壁で巨大銭湯の洗い場と言った趣であり、客席より舞台の方が混んでいる?状態では、とりあえずめったやたらと良く響くホール?という印象であった。
就職してからも、自慢のNKAMICHIの可搬カセットデッキ+SONYワンポイントステレオマイクで当時流行った生録に挑戦し後輩のコンサートに出かけ生録した思い出がある。
この時に、「扇形ホールは2階バルコニー中央部先端が一番音がよい」というトリビアを実感した思い出がある。
まさしく反響こだまする「カラオケ音響のホール」ではあったが、臨場感たっぷりのスケール感のある銘録音が取れたように自己満足している。
その後、30代に入りOBオケが誕生し、東大阪市民第9合唱団と素人だけの第9コンサートを毎年行うようになり、東京に転勤するまで10回10年程度毎年お付き合いするようになった。
この時の印象は現役大学オケのコンサートとは違い(満席で)ステージ上では心地よい適度な残響につつまれご機嫌な巨大カラオケルーム?であったように記憶している。
地域きっての低額(割安)料金で、アマチュアのメッカとなり、土日祝公演の事前会場予約抽選日には、候補者が殺到し大変な高倍率で取り損なう事も多かったように記憶している。
新・東大阪市文化創造館が開館すれば同じ中河内エリアの人気ホール近鉄八尾駅前の「プリズムホール」(※ホール音響Naviはこちら)と人気を2分するアマチュアのメッカとなるであろう。
参照欄
※1-1、定在波に関する解説記事 音響工学の基礎知識"平行した対抗面間で生じる『定在波』"はこちら
※2、定在波対策については『第4章 セオリーその1 "定在波の駆逐" と "定在波障害の回避策"』をご覧ください
※3、定在波で起こる音響障害については『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』をご参照ください。
※4、「剥き出し天井」の効果についての詳述は『第10章第3節ホール構造体剥き出し天井』 をご参照ください。
公開:2019年5月 3日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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