ハーモニーホール座間/座間市立市民文化会館《ホール音響Navi》
,
ハーモニーホール座間 のあらまし
1995年 市役所移転と共に、旧初代公民館から現在地に移った。
大・小2つのホールとリハーサル室、練習室、ギャラリー、会議室、和室等を備えた総合文化施設。
ハーモニーホール座間のロケーション
ところ 神奈川県座間市緑ケ丘1丁目1−2
小田急「相武台前駅」の南約1.2Kmの県道42号線沿いにの座間谷戸山公園の麓に座間市役所と共に並んで佇んでいる、周りは住宅地である。
県道を挟んで西側は広大な座間谷戸山公園が拡がっており更にその西側に米軍の座間キャンプが広大な敷地を占有している基地の町でもある。
東へ1.4kmほどのところに大幅に事業縮小した日産自動車の座間事業所がある工業団地である。
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
ハーモニーホール座間 の施設データ
Official Website http://www.ny.airnet.ne.jp/harmony/index.html
- 所属施設/所有者 座間市立市民文化会館/座間市。
- 指定管理者/運営団体 財団法人座間市スポーツ・文化振興財団/座間市。
- 開館 1995年
付属施設・その他
- 付属施設 リハーサル室x、練習室x2、ギャラリー、会議室x3、、和室x2、他
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
建築音響工学から眺めた『大ホール』
2層1バルコニーのプロセニアム形式多目的ホール。
小ホールとは異なり、可動プロセニアムを使用しない古典的?な多目的ホール。
脇花道背面の大型側プロセニアム、特徴あるドーム天井に繋がる上縁の大型反響板も全て勿論木質パネル。
1階メインフロアー周辺壁は、アーチ状の縁取りを設けた木質プレーンパネル。
2階バルコニー両翼から装飾梁がホール両サイドに回り込んでいる。
2階中層部の壁面は上縁に1階上部同様に「装飾梁」を巡らせて、プレーンな木質壁とし、上下の装飾梁間に音響拡散体として装飾円柱を配置している。
1階大向こう席背後の壁面は調整室、親子室の硝子窓面下面は音響ネットで表装された吸音壁。
2階大向こう席背後の壁面も横格子と音響ネットで表装された吸音壁と成っている。
丁寧に折上げられた天井ドーム型反響板
天井は2段階に折上げられた曲率の小さな平面に近い2重の逆ドームと成っており、
階下への音響集中を緩和している。
総じてど派手な安普請ロココ調のホール内装ではあるが細部を見ると丁寧な設えの良質ホールであるが木質素材を多用して初期反響の低減に配慮してある。
ホール音響評価点:55点(暫定概算値)
- ※1310席(車椅子スペースX6台分12席含む)のコンサートホールとしての評価。
- ※オーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。
内訳
定在波対策評価点:点/50点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5が持ち点と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:20点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx13が持ち点と成ります)
客席配置16点/20点満点
残響その2(後期残響)への配慮評価点:5点/5点満点
大ホールの施設データ
- ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 2フロアー (親子室)
1,310名(オーケストラ迫り使用時 1,174名)
1階席 946席 (うち12席は車椅子6台対応可)
2階席 364席 - 舞台設備 、プロセニアムアーチ:間口:18m 奥行:15m 高さ:8.5m、ブドウ棚(すのこ)、脇花道、大・小迫り、、可動反響版、オーケストラピット(可動床迫り)、
- その他の設備 、楽屋x6、控室、
大ホールがお得意のジャンル
オーケストラコンサートバレエ公演以外にもミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、、現代演劇、伝統芸能、吉本新喜劇、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
建築音響工学から眺めた『小ホール』
ロールバック客席収納システムを備えた2階吹き抜けの平土間オープンステージホール。
はね除け形可変サイドプロセニアムと上下プロセニアムと可動床(沈降床)システムで最大410名収容のプロセニアム形のエンドステージホールとしても使用出来る。
揺動(フラップ形式)可動プロセニアムは両サイド上部跳ね上げ反響板ともに天井設置反響板と同意匠のアンギュレーションを付けた「プラスターボード」製。
ホール壁面にも全周にわたりホール本体壁からフローティングさせて間隔を空けて反響板が並べてある。
但し客席大向こう背後壁は調整室親子室の硝子窓以外は音響ネットで表装された吸音壁と成っている。
大型セグメント天井反響板の間から音響拡散体として照明ブリッジがぶら下がっている流行のデザイン。
ホール音響評価点:53点(暫定概算値)
- ※308席のコンサートホールとしての評価。
- ※オーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。
内訳
定在波対策評価点:20点/50点満点(※客席周辺垂直平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:13点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5が持ち点と成ります)
客席配置 15点/20点満点
残響その2(後期残響)への配慮評価点:5点/5点満点
小ホールの施設データ
- ホール様式 平土間多目的イベントホール。
- 客席 1フロアー
A迫り使用時 最大410名
A・B迫り使用時 最大356名
標準パターン 308名(A・B迫り使用)
パイプ椅子席 148席
ロールバック席 160席 - 舞台設備、プロセニアムアーチ間口11.8m、高さ5m、奥行8.18m、ブドウ棚(すのこ)、脇花道、A迫り(17m×5.09m)、B迫り(17m×3.09m)、C迫り(7m×8.3m)
可動プロセニアム、音響反射板
吊物バトン等25本(うち美術4本、照明4本)控室、リハーサルルーム、
小ホールがお得意のジャンル
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。
その他の付属施設
リハーサル室
6.8m×16.4m、高さ2.9m 床面積111.5㎡(約67畳)の完全防音のリハーサル室がある。
ホール音響評価点:48点(暫定概算値)
内訳
定在波対策評価点:25点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:23点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)
デジタヌの豆知識
ハーモニーホール座間へのアクセス
ところ 神奈川県座間市緑ケ丘1-1-2
最寄り駅
小田急線「相武台前」駅から 徒歩15分
ハーモニーホール座間これまでの歩み
1954年 初代公民館を旧陸軍士官学校の火災時に出た廃材で建設。
1995年 市役所移転と共に、ハーモニーホール座間開設(市民文化会館)。
ハーモニーホール座間のある座間市のあらまし
推計人口、129,352人/2017年10月1日
座間ー新宿 51分(乗り換え1回)/460円/39.2km
現代に入り戦前は農村、戦中はお隣相模原町同様に陸軍士官学校及び高座海軍工廠の設置により軍都としての色合いを強めた。
1930年代に移転・新設された軍事施設の中に 後の日産座間工場と成る高座海軍工廠が出来た。
1945年の終戦後しかし戦後は米軍が旧日本軍施設に進駐し座間キャンプと成った。
1948年当時の相模原町より分離し新生「座間町」が誕生。
1965年、旧高座海軍工廠跡地に旧日産自動車座間工場が誘致された。日産を中心とした工業地区が市域東部に形成され自動車産業を中心とした企業城下町が形成された。
1970年の国勢調査で人口56,727人と成る
1971年11月1日に県下17番目の市として市制施行。
現在は市制施行当時の228%の人口と成っている。
急激な人口の増加により農村から工業及び住宅都市へと変貌を遂げ、現在では県下33市町村中4位の人口密度と成っている。
1995年に日産自動車工場などが撤退し縮小したことから、税収入の低下を招き、市の財政状況が悪化した。
日産自動車縮小後も人口は増え続け、2010年には129,436人を記録したが以後は横ばい若しくは微減傾向にある。
年齢別人口比率では、20代から40代半ばまでの働き盛りが全国平均を上回り、70代からの後期高齢者が全高平均を下回る、典型的な都市型を示している。
公開:2018年2月 1日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
よこすか芸術劇場 《ホール音響Navi》< TOP >杜のホールはしもと/相模原市 《ホール音響Navi》