狸穴ジャーナル別冊『旅するタヌキ』

【2017 狸穴総研提言】FIA公認国際レーシングコース経営改善へ提案

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「誰がために槌音は響く」2017 シリーズ「バブル崩壊後の負の遺産問題 」

FIA公認国際レーシングコース

バブル期に作られその後、施設をもてあましている世界有数のオペラハウス(※1)を代表格とする「公共施設は美術館・図書館を含め全国に1万ケ所近く存在するが、

この間にも民間が事業投資し、その後経営が生き詰まったテーマパークの類いわゆる「アミューズメント施設」も全国に数多く散在していることはみなさんご承知の通り。

そんな民間投資で建設された、施設の一つが現在全国に散在する、FIA公認レーシングコース、所謂サーキットである。

「鈴鹿」や「富士」以外でも「国際自動車レース」が行われていた

実はかつて「国際自動車レース」が行われていたのは「鈴鹿」や「富士」だけではない、

これら全国に散在しているFIA公認レーシングコースは北海道の十勝インターナショナルスピードウェイを除いて、SUGOインターナショナルレーシングコースツインリンクもてぎ富士スピードウエイ鈴鹿サーキット岡山国際サーキットオートポリス、これらのコースでかつて「国際レース」が行われたのであった。

これらのうち先にも述べたように、現在も国際レースを開催しているのは共にホンダ系列の「(株)モビリティランド」が運営する鈴鹿・茂木と、かつてFI日本グランプリも行われた富士だけ。

しかもモビリティランドの2つのサーキットとヤマハ系列のSUGOを除いて、TOYOTA系列になった富士、川崎系列になったオートポリス等、何度も経営が行き詰まり経営母体が転転としているサーキットばかり!

※1、「びわ湖ホール」ガイド記事はこちら。

交通アクセスの悪さ!と、付属宿泊施設・レジャー施設が...

いずれのサーキットにも共通している点が、交通アクセスの悪さ!と、付属宿泊施設・レジャー施設が完備されて無い点!

本田系列の、2つのサーキットを除いては、レースファン以外のファミリー需要を取り込みにくい現状!

負の遺産を「未来へのまっとうな遺産」に変えるには?

そこで、オペラハウス同様?作ってしまった施設は取り壊すのもバカ高い費用がいるので、有効に活用し「未来へのまっとうな遺産」にしようと言うのが今回のご提案。

①レース場としての施設強化!

まず、レース場そのものの施設としては根強いファンを持つ。モトクロス場・トライアルコースなどの2輪用ダートコースの増設、とレーシング・カート(※1)&2輪ミニレーサー(※2)用のミニコースの増設整備。

(※1)一般社団法人SLカートスポーツ機構

(※2)ミニバイクレースとオーガナイザー(月間 モト・チャンプ)

②宿泊施設の併設

かつて、立派すぎる?超高級ホテルを備えていた施設もあるが、「アウトドア・スローライフ」ブームまっただ中?の21世紀の今は、レンタルコテージ、レンタルバンガロー、オートキャンプ場などを備えた、1万人収容規模のキャンプ場設備が欲しい

③ハンググライダー場

更に、老若男女に人気のハンググライダー教室・離陸設備、等のアウトドアー派の人たち向けの設備。

公益社団法人 日本ハング・パラグライディング連盟

④一般観戦者向けの公共トランスポーター(バス)への配慮。

大きなイベント開催時に対応できる様、チャーターバス専用駐車場、乗り合い(シャトル)バスのためのバスターミナルなどの施設完備。

地元以外の業者(バス会社)も含めた、シャトルバス・徴用計画

以上がそろえば、「ルマン24時間」のような、地元モーター倶楽部主催のエンデューロ(耐久)レース大会の開催も夢ではなくなる。

幸い、これらのバブリーな国際レーシングコースは、殆どが人里離れた僻地?に建設されており、首都圏の一部のローカルサーキットのような騒音問題も起こりにくい
24時間耐久レースを行うにはピッタリの環境である。

これらの国際レーシングコースが誕生し・生き延びれたのは、ひとえに地元民の町おこしへの期待感、「藁にもすがる思い」が有ったからである。

建設に協力してくれた、町村民の期待を裏切るような「泥舟」になってはならない!

せめて、しっかり「時代の波」を乗り越えられる「身軽な木造船」ぐらいには成って欲しい物である。


前向きな、「次の一手も打たず」に、ただただ時の「流れに身を任せて」いるだけでは、これらの施設はバブル崩壊後の「負の遺産」を象徴する廃墟群に列せられるように成るであろう。

ご注意;※印は当サイト内の紹介記事リンクです。
但し、その他のリンクは当事者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

 

公開:2017年8月14日
更新:2020年12月 8日

投稿者:デジタヌ


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