京葉銀行文化プラザ・音楽ホール 《 ホール 残凶 Navi 》
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財政改革の名の下に「無残にも切り捨てられ」断罪(廃館)に処せられた文化施設の哀れな顛末とは
「不運のホール銘ホール」『京葉銀行文化プラザ・音楽ホール』。
「強要」はしても「教養」の欠片すら持たない「私利私欲」の固まりの「視界偽淫」の先生方と「文化おざなり」行政当局に翻弄されて「良き理解者に恵まれなかった18年の短い生涯」が本年2018年3月末日の最後の晩餐に向かって歩んでいる...
※本コラムは2017-10-30に初稿公開したコラムです。
序曲 京葉銀行文化プラザ・音楽ホールのあらまし
Official Website https://www.city.chiba.jp/shimin/seikatsubunka/bunka/plazahaishikankei/haishinooshirase.html
本年2018年3月末日を持って閉館された千葉市の「不要不急」施設?。
何とも無念で成らない!
「中央省庁再編問題の嵐」が吹き荒れていた1990年代後半、各地の勤労者福祉施設(テルサ)「厚生年金休暇センター」「厚生年金健康福祉センター」「厚生年金スポーツセンター」「厚生年金会館」「かんぽの宿」等と同様に、
「地元民刀・政権化」で全国に「散財?」された「不要不急」施設(※1)の1つ?
バブル経済崩壊後の1996年に始まった第1次橋本内閣の「行政改革会議」で検討開始された「郵政民営化問題の嵐が吹き荒れていた時期」に、
山口市・京都市に次ぐ3例目の郵便貯金地域文化活動支援施設「ぱ・る・るプラザ千葉」として運営されていた。
文化県千葉県にあるアマオケ活動の盛んな「音楽都市千葉市」の看板施設であり続けた「コンサートホール」が...。
バブルの頃であれば設置されていたであろう「パイプオルガン」の代わりに、ステージ背後正面に設置された「パイプオルガン風のレリーフ」が何とも物寂しいホールでもあった...
第1幕 語り継がれる 京葉銀行文化プラザ・音楽ホールの音響
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
内装はサクラの木目を生かしたデザインで、建物から総武本線の線路までの最短距離は20mほどであり、振動・騒音対策として地中の連壁部に50mm厚のゴムを敷設するとともに、ホール全体を防振ゴムによる浮き構造として鉄壁な防振・防音防衛体制が布かれていた。
二層1バルコニーのシューボックスコンサートホール
平土間から続く緩やかなスロープの1階フロアーと、比較的急峻な2階バルコニー、2階バルコニー両翼から続く2列のテラス席、ステージ側面にまで回り込んだダミーテラスが設けられた2スロープ2層のコンサートホール。
ステージ、ホール客席周辺はオール木壁
ビクトリア調の調度をほどこしたアンギュレーション(屈曲)処理をしたパネルを「装飾柱」とそれに支えられた「装飾梁」の間に間隔を開けて配置し対抗する壁面と並行面をキャンセルし定在波(※1)の発生を抑止し、客席後部の2階バルコニー両側はグルービング加工のフラットパネルを最上層の装飾梁まで表装して壁面からの初期反響(※2)を軽減し豊かで「上品な韻」を創出していた。
丁寧な設えの天井
大型1帯構造の大型天井反響板が最上層の装飾梁から大きく折り曲げられて「格天井(※3)」風の天井を構成している。
とにかく丁寧に設えられたコンサートホールで狸穴総研・音響研究工房・『厳選後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく。
2つのリハーサル室
音楽練習室としても利用出来る2つのリハーサル室(64㎡(約38畳)の第1リハーサル室と48㎡(約29畳)の第2リハーサル室)を有する。
京葉銀行文化プラザ・音楽ホールのロケーション
所在地 千葉市中央区富士見1丁目3-2
県庁所在地千葉市の面玄JR千葉駅から歩いてすぐ、温存組の「千葉市民会館」「千葉市文化センター」の中央区文化施設3兄弟の中では最も至便なロケーション。
京葉銀行文化プラザ・音楽ホールが得意だったジャンル
東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会が開かれていた。
京葉地区屈指の音響でオーケストラコンサート以外にもソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなどが行われていた。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用されていた。
京葉銀行文化プラザ・音楽ホールの公演チケット情報
2018年6月8日現在「引き取り手が無い」ために、放置されており再起のめどは立っておりません!
京葉銀行文化プラザ・音楽ホールへのアクセス
ところ 千葉市中央区富士見1丁目3-2
最寄りの駅 JR・千葉都市モノレール千葉駅、京成千葉駅、千葉都市モノレール栄町駅より徒歩
施設データ
- 所属施設/所有者 京葉銀行文化プラザ・音楽ホール/千葉市。
- 指定管理者/運営団体 千葉トリニティ運営事業体/千葉市。
- 開館 2007年4月1日
- ホール様式 横幅約16m、長さ約34m ステージ上からの天井高約13m。『シューボックスタイプ』音楽専用ホール。
- 客席 2フロアー、収容人員 719席(1階席:400席 2階席:319席) ・2階テラス(桟敷席)、
- 舞台設備 オープンステージ形式、:間口:15.4m 奥行:8.7m 高さ:13m、オーケストラひな壇迫り
- その他の設備
- 付属施設 主催者室x、控室x6、ホワイエ、エントランスロビー、リハーサルルーム、
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。
- 設計
- ゼネコン
- 内装(音響マジック)
終幕 京葉銀行文化プラザ・音楽ホールの終焉!
後先考えずに、同様の施設を増産した痴呆都市千葉市が「料金設定」も変えずに60.5%の利用率が有るにもかかわらす、閉館処分を決定!
1973年生まれで1981年の新耐震基準適合の為2001年耐震補強、更には2006年アスベスト除去工事のため2007年3月まで三ヶ月も休館した格安料金以外大して取り柄も無い「千葉市民会館」1000人収容(公式ガイドはこちら)や1989年8月開館のアートホール 収容人員497名と比較し、まだまだ若い継子(ままこ)「京葉銀行文化プラザ・音楽ホール」が本年2018年3月末日を持って処分された!。
まるで最初から「はかない 18年の生涯」を知っていたかのようにも想えてしまう...
確かに田舎町にしては残り2館(千葉市若葉文化ホール1991年開館517席、千葉市美浜文化ホール2007年7月開館354席も含め5館は多すぎ、特にJR千葉駅周辺に三館あるのは集中しすぎだったかもしれないが...
それにしてもでどうして格安の20億3千万円の結納金?で手中にした「彼女」を、しかも「一番若くて、美しい令嬢」を離縁したのか全く訳がわからない!県庁所在地の「意地」にかけても「維持」して欲しかった。
千葉市民は文化音痴の私利私欲に凝り固まった「地元民・党のお偉い先生方」に文化行政をまかせて置いて平気な人達だったとは...
文化施設は「賃貸住宅」のような「回転率」だけで評価出来る施設では無いハズ!
21世紀の今こそ良質の『プレミアムホール』の時代に成りつつあるのに...
"おとなの事情"に翻弄された儚い生涯!
1997年頃「末期のやけくそ郵政省」が「どさくさ紛れ」に企画して、中央省庁再編による分割民営化実施を2年後に控えた、1999年10月に駆け込み竣工、事業継続で2000年に無責任に開業して、2001年1月6日に実施された「中央省庁再編再編」後の郵政事業庁も運営を継続したが、
その後2003年4月1日に郵政事業庁が特殊法人である「日本郵政公社」となり引き継ぎ。2007年10月1日の(株)ゆうちょ銀行の発足を控え事業整理のために2007年4月1日に手放すまでの擦った揉んだの7年間...
2007年3月、千葉市がタッタ20億3千万円で押しつけられる?
2007年4月1日 イヤイヤ引き継いだ千葉市の「千葉市文化交流プラザ」となる。
2008年に京葉銀行が命名権を取得し、同年4月1日より「京葉銀行文化プラザ」の愛称が導入された。
2018年3月31日をもって「継子扱いされ続けた」千葉市文化交流プラザは短い生涯を終えた!
公開:2017年10月30日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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