音楽便利帳

音の良いホールとは! ー 演奏家に贈る ホール選びのポイント 第1回 ー 

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「H・V・カラヤン」さんが誉めたホールだからと言って優れたホールとは限りません!

来日有名団体の公演が無くても、素晴らしいホールは幾つもあります!

素晴らしいコンサートホールとは...

《 演奏家に贈る ホール選びのコツ 》  ー シリーズその1 ー

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

序曲 「アーティスト&オーディエンス」双方に捧げるホール選びのコツ

アマチュアオーケストラの楽師にとっては、年に数度の大事な晴れ舞台。

日頃の精進?をお披露目する大事な定期コンサート会場。

そんな大事なコンサートの会場を何処にするか?

これは結婚式場選び?と同じぐらい重要な事なのでは!

チョットおめかしして訪れる「コンサート会場」。

そうですコンサートホールは、「楽団・聴衆」双方にとって共に「音」を「楽」しむ音楽の為の場所なのです。

第1幕 では素晴らしいホールとはどんなホールでしょうか?

プロも絶讃したあこがれのコンサートホールの数々?

西の横綱・クラシックファンの聖地?シューボックス型の「ザ・シンフォニーホール」?

日本を代表するワイン銘柄?ワインヤード形式の「サントリーホール」?
輝かしい伝統を誇る別格?扇型の「フェスティバルホール」? 

シューボックス VS ワインヤード VS、扇型プロセニアム多目的、ホールはタイプで勝負なのでしょうか?

いやいや「ホールはタイプでは決まりません!」

(演奏家に)人気があるから素晴らしいホールとは限りません

「H・V・カラヤン」さんや、「山下達郎」さんや、「さだまさし」さん達が褒めたからと言って優れたホールとはいえない場合もあります。

外来演奏家達が"使わされている!"ホール

来日演奏団体のコンサートが頻繁に行われていても、「出来の悪いホール」は幾つもあります。
これは、来日演奏団体に責任があるのでは無く、「音より儲け第一」主義の呼び屋や、プロモーターが興行収入を得たいために、大規模ホールを好んで選ぶからです!

来日公演がめったに無くても、素晴らしいホールは幾つもあります!

大都市にある小規模なホールは、収容人員のわりに使用料が高く、興業面で「儲けが薄く」プロモーターには敬遠されてしまいます。

しかし日本を度々訪れている銘ソリストや有名アンサンブル団体は音の良いホールを知っています。

小さくても良質のホールを好んで名指して使用しています。

コンサートホールは見世物小屋ではありません!

「どの席からも、見晴らしが良いコンサートホールです」等と嘯(うそぶ)いているコンサートホールは、「狭い所に無理やり客席を詰め込みました!」「"見晴らし"の代わりに"心地良い響き"は勘弁して下さい?」と言っているのと同じことです。

第2幕 素晴らしいホール の条件

真近で聞こえた「生楽器の音色」がホール隅々まで「変化しないで行き渡り」、どこで聞いてもスタインウェイはスタインウェイ、ベーゼンドルファーはベーゼンドルファーの音色で、

しかも「タッチの違い」「ペダリングの妙」が伝わるホールの事です!

そうです"奏者の魂がオーディエンスに伝わるホール"でなければなりません!

それはまた、天井桟敷の「大向こう」でも、各楽器が明瞭に聞こえ、かつ心地良い響き(余韻)に浸ることのできるホールのことです。

簡単なホール自己評価法の紹介その1

その1、先ずは「ご自分の座席」でどうか?

  • 1) 座席に座って、コンサートが始まったら、1度目を閉じましょう。
  • 2) そしてその状態で各楽器が確りとした「音像と定位」で、ステージ上のしかるべき方向からはっきりと聞こえてくるか確認して下さい。 
  • 3) そして「過度でない」適度な薄化粧程度の心地良い余韻(残響)であるか。

その2、「有料公開ゲネプロ」があるコンサートであれば

もし「有料公開ゲネプロ」があるコンサートであれば前項と同じ事を、各フロアーの「壁際席」、そして各フロアーの「大向こう(最後列)」、「テラス席の後列」に腰掛けて確認しましょう。

何れの場合も、目を閉じた状況で「視覚の助け無し」に、眼前?にオーケストラが拡がり、しかるべき方角から各楽器が(明確な音像で)クリアーに聞こえてくるホールが良いホールです! 

第3幕 癖のある音響で「ダメなホール」とは?

その1、洞窟の奥から聞こえてくる様な音響のホール

「目を閉じて音だけに神経を集中しても」、どこから聞こえてくるのかさっぱりわからない様な、洞窟の奥から聞こえてくる様な音響のホールです。

その2,恐ろしい定在波の為に音が消えてしまう席!?が有るホール

6角型8角型等の多角形ホールや配慮の足らない「シューボックスホール」では場所によっては"恐ろしい定在波の影響"で、音が消えてしまう席!「ミステリー・ホール?(※31)」が生じます。

参※31)当サイト関連記事 定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』はこちら。

第4幕 ダメ音響のホールが何故悪いのか?

第1場 「ホール酔い」現象

このような場所で長時間音楽鑑賞や、観劇をすると、視覚と聴覚の方向感覚が一致せず、平衡感覚がおかしくなり最悪の場合「ホール酔い」(※41)を起こしてしまいます。

参※41)当サイト関連記事 過大な 初期反響 が招く"平衡感覚障害ホール酔い"とはこちら。

第2場 "演奏家の魂"が伝わってくるホールでなければ

前項ほど酷くなくても、初期反射や後期残狂?(※41)が数秒間続く諄(くど)い残響(エコー過多!)のホールでは...

スタインウェイでも、ベーゼンドルファーでも、ヤマハでも、カワイでも、それこそ"猫が歩いても名演奏家が弾いても"みな同じような音"に聞こえて、とても「演奏家の意図した音色」など伝わってこないでしょう!

"ピアノで言えばタッチの差やペダリングの妙"が...オケでいえば管楽器奏者の息遣いまでが伝わってこなければなりません!

参)※41)都市伝説「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"」は嘗て、「視察団」を率いて渡欧した某在阪放送局の「当時の社長」が「強く主張し」ホール完成後に"大キャンペーン"(プロパガンダ)を行って"作り上げた「都市伝説」に過ぎなまっせん、当時も今も心良しとしない演奏家は沢山います!

続きは 残響、残凶?大便覧!はこちら。

第3場 壊れたかと思う様なピアノの響き?!

ダメホールでは"ピアノ(pp)でピアノの音"が「聞こえなかったり?」、ff(フォルテッシモ)では壊れたようなすさましい、「不愉快な音」になってしまいます。

悪例の紹介?

京都コンサートホール・小ホール(※ホールNaviはこちら)のメインスロープ席・特に中央部分は避けたほうが良いでしょう、2階テラス席orメインスロープ最後列は定在波障害が発生していないエリアなので辛うじてお勧め...。

終幕「素晴らしい音響」は全てにおける「ゆとり」から生まれます

音痴?揃いの先生方が選んだ「日本の銘ホール100選」等という「お墨付き」はあてにはしないことです!ほとんどが日本の「迷ホール?」です。

以下を参考に、貴方の「目と、耳」で確かめてホールの品定めをして下さい。

「ゆったりした大きなホール空間」が心地よい響きを生む

心地よい音響は「ゆったりしたホール空間」から生まれます。

狭い敷地に立てた、小さなホールに無理やり多くの客席を詰め込んだ様なホールではいい音は期待できません!

広い敷地にゆとりのある「大きめの建屋」で、無理の無い「ゆとりある客席配置」をしたデザインから素晴らしい音が生まれます。

心地よい響きのホールたち

大田区民ホール・アプリコ(※ホールNaviはこちら)、大阪カテドラル聖マリア大聖堂(巡礼スポットNaviはこちら)等 

身の丈に合わない「思いっきり沢山の客席」を詰め込んだホールは?...

愛知県芸術劇場、みなとみらいホール、りゅーとぴあ、フェニーチェ堺がこの例です。

天井の高いホールは良い音がする!

高い天井は七難隠す?!

古来色白美人の表現として「色の白いのは七難隠す」と言われていますが、ホールの場合は「天井が高いのは七難隠す」と成ります。

天井の低いホールは避けましょう!

「がんもどき」?や「コンニャク!」の様に「薄べったいホール」(※99)は総じてダメホールが多いようです。

参※99)当サイト関連記事 1スロープの小・中規模ホールでは低い天井に注意!はこちら。

以下演奏家に贈る ホール選びのコツ その2《シリーズコラム》品定めの具体的着眼点に続く

公開:2017年10月15日
更新:2020年11月25日

投稿者:デジタヌ


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