音楽便利帳

今どきの演奏家はエコーが無いと演奏できないのか?!

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全国にある野外ステージでは、「天井から降り注ぐ響き」や、周りの「壁からの反響」も期待できず、ましてや「人為的残響時間2秒」など期待できるはずもありませんが、どの施設を訪れてもわかることですが、PAなしでも最後列まで殆どのアコースティック楽器の音(但しギタ・マンソロは除く)が到達し、肉声も良く通る施設が殆どです。(実際のコンサートでは大がかりなPAは不可欠?ですが)

(※全国野音Naviのメニューテーブルはこちら)

カラオケ世代の日曜楽師に警鐘!

過日、グランキューブ大阪(※ホール音響ナビはこちら)メインホールに関するWikipediaを閲覧して、起筆者のカラオケ感覚に唖然とした次第です。

もしもN音響設計の関係者(信奉者)の起筆だとしたら全く呆れかえった「さくら」が起筆した 提 灯持(ちょう ちんも)ち解説です。

エコーマニアとホール・テイスター?の風評(悪評)被害

小生が警鐘を鳴らしているのは、デッドなのでコンサートに不向きと決めつける「エコーマニア」と「ホール・テイスター?」達の「風評(悪評)被害」です。

金科玉条の如く「残凶2病異常!」(※01)を唱え、エコーが無いと音学が奏(かな)でられないと思い込んでいる様な「まやかし演奏家」共は、銭湯でリサイタルでも開けば良いのです!

※実際に首都圏のとある施設では月に一度の洗い場コンサートが開かれています。(いました?)

参※01)当サイト関連記事 序章 都市伝説「音の良いホール の条件 残響時間2秒以上 」 は本当か?はこちら。

「上質=エコーたっぷり」の風潮が問題なのです

何処でどう間違ったのか、「上質=エコーたっぷり」の風潮が生まれ、お風呂場真柄?のホールが続出してしまっています!

ニワカ演奏家・演奏団体が続出し「ワンワン渦巻くエコー」(※02)の中、演奏家の微妙な音色(ニュアンス)の変化を伝えられない様なホールで「まやかしコンサート」を繰り広げています。

参※02)当サイト関連記事 『建築音響工学総覧 』第3巻 多目的ホール での諸悪の根源 "過大な エコー"はこちら。

Maestro Ozawa と不世出のエンタテナー美空ひばりさんはエコーがお嫌い!

東京ドームを好まれた美空ひばりさん

美空ひばりさんは武道館ではなく、東京ドームを好んでライブ会場に使われましたが、ただ単に「一人でも多くのお客様に...」を願って使われていたのではありません!

武道館も、八角堂にしては「急峻なスタンド」で囲まれてれているので比較的デッドな音響ですが...

東京ドームは、コンサート会場にふさわしい更にデッドな「音響」(※11)となっています!

つまり、屋根はソフトドーム(※12)で更に扇形・ハノ字スロープ(※13)で囲まれているので満席状態では、「過剰なエコー」も「定在波」も生じないデザインになっています!

つまり肉声の通りが良いホールです。(勿論、最低限のPAは使われていましたが)

参※11)当サイト関連記事 第2節 定在波による音響障害がない優れた「コンサート会場」は野音!と球場? はこちら。

参※12)当サイト関連記事 『第3章 天井材・壁材について はこちら。

参※13)当サイト関連記事  第1節 扇状段床座席を用いたホール横断定在波の障害回避策 はこちら。

音の通りの良い会議場音響を好まれるMaestro Ozawa

Seiji Ozawa Matsumoto Festival(※14)では残響可変装置(※15)のある国際会議場であるキッセイ文化ホール (※16)をメイン会場に「斎藤記念オーケストラトラ」のコンサートが開催されますが、Maestro Ozawaは残響捏造?シャッターを全開!すなわち声の通りを尊重した「国際会議場音響」設定で演奏されます!

つまり「よけいお節介(エコー・残響)」を極力排除した、「生楽器の音色」をホールの隅々まで行き渡らせることを念頭に置いておられるのでしょう?

参※14)当サイト関連記事 セイジ・オザワ松本フェスティバル はこちら。

参※15)当サイト関連記事 マジックボックス・残響可変装置?はこちら。

参※16)当サイト関連記事 キッセイ文化ホール 《 ホール 音響 ナビ 》はこちら。

但し世界最高峯のサウンドを持つ斎藤記念オーケストラだから...

為に、「ライブ録音盤(放送録音)」では一見(一聴)響きが少ないように感じますが、録音ではなく音楽祭にお越しいただいた聴衆のための「ライブ演奏」が目的なので「世界最高峰」のサイトウ記念オーケストラの「生の音色」を提供できるように、敢えてそうなさっているのだと思います。

耐震強度不足解消を『錦の御旗』にしたホール立て替え強要ビジネス!

20世紀の「補助金を当て込んだ おらが町 の 多目的ホール建設」ブームのおかげで日本津々浦々3000ヶ所にも迫ろうとするホール網?がいき渡りました。

更に、「お上」の後押しも有り耐震強度不足を「錦の御旗」に 第2次ホール建設ブーム とでも言えそうな 立て替えラッシュ の兆しが見えだしています。(※関連記事はこちら)

全く懲りもせずに、あの手、この手と「手を変え 品を変え」お役所の箱物行政が続く事です!

しかも、2000年以降は文科省もからみ、多目的文化ホール を立て替えて コンサート専用ホール の建設に動き出す痴呆自治体も多く見受けられます。

アマチュア音楽家の端くれとして、上質の音楽ホール増産?は歓迎するべきなのかもしれませんが...。

「コンサート専用ホールとはこうあるべき」と言う間違った「エコー信奉」が喧伝・吹聴された結果でしょう!

言わせていただけば、小生にとっては自宅の「自慢のオーディオホール?」(※自慢記事?はこちら)で音楽鑑賞している方が「余程まし」なような「酷い音響のホール」が続出している昨今です。

音楽知らず"音痴"の痴呆自治体3例

とんでもない音楽専用施設の例。

例1、評判の高いホールに似せた、紛い物コンサートホールの例その1。(※粗悪ホールナビはこちら

例2、評判の高いホールに似せた、紛い物コンサートホールの例その2。(※粗悪ホールナビはこちら)

例3、某音響設計の作になる、線路際の騒音(轟音)渦巻くホール。(※粗悪ホールナビはこちら)

公開:2021年1月 4日
更新:2021年1月 4日

投稿者:デジタヌ


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