マリナート・静岡市清水文化会館《ホール音響Navi》
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三保の松原で有名な静岡市清水区で、名峰「富士」と並び称される「清水区の宝」マリナートホール。
東海屈指の音響を誇る298席の小ホールは正しくリーズナブルな?知られざるプレミアムホール!
このホールなら、"帝都"から態々交通費をかけてでもlコンサート(リサイタル)を聞きに出かける価値がある!
マリナートのあらまし
東海切っての音響を誇る2つのホールを持つ複合文化施設。
マリナートのロケーション
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所在地 静岡市清水区島崎町214番地
清水港とJR清水駅に挟まれ長年放置されていた旧JR貨物・清水駅・の跡地に駅前再開発事業の一環として建設された。
お隣には当館開館に先立つ12年前の2000年に507席の素晴らしいホールを持つ「静岡市清水テルサ」(※ホールNaviはこちら)が先にオープンしており2つの施設が並んで佇づみ、JR清水駅とは永~い「ペデストリアンデッキ」で繋がっている。
道路を挟んで清水港側には清水卯を市場、河岸の市(フィシャーマンズワーフ)が並び、港の左岸は東燃テクノロジーの備蓄施設の一部の施設も現存している。
右岸と対岸は冷凍倉庫街、その先に旧国鉄清水港線が走っていた三保の松原で有名な三保がある。
マリナートの施設データ
Official Website http://www.marinart.jp/
- 所属施設/所有者 静岡市清水文化会館/静岡市。
- 指定管理者/運営団体 清水文化事業サポート株式会社/静岡市。
- 開館 2012年8月1日オープン。
- 設計 大成・鈴与建設共同企業体
- ゼネコン 大成・鈴与建設共同企業体
- 内装(音響マジック)
付属施設・その他
- 付属施設 リハーサル室x、練習室x2、ギャラリー
- 施設利用(利用料金等)案内
- 詳しくはこちら。
建築音響工学から眺めた『大ホール』
2スロープ3層のプロセニアム形式多目的ホール
最前列から5列目までが平土間(オーケストラピット部)で緩やかなハノ字段床のスロープの1階フロアーと、中2階サイドテラス席、前方両翼から伸びたサイドテラス席を持つ2階バルコニー席からなる、2スロープ3層のプロセニアム形式多目的ホール。
客先周囲壁面全面木室パネル仕様。
客席周囲低層部は『グルーブ加工』された木質パネルで上層部はプレーンパネルで表装されている。
2階フロアー背後の壁面はアンギュレーションを持たせてある。
音響拡散体にも成っている側壁面の3層テラス
2階バルコニー両翼から伸びたテラス席と2、独立した中2階のサイドテラス、更に独立した3層目のダミーサイドテラス;キャットウォーク(※1)を壁面に配している。
天井
後半部分は上層部周辺壁と同じプラスターボード(※2)製の一体型反響板とし、便座型?のキャットウォーク(※2)に2列の剥き出し照明器具ガラリを配して下面のみプラスターボード製の反響板で覆う流行の手法。
プロセニアム一体型のセミオープンステージにもなるステージ周り
可動プロセニアム、可動反響板でオープンステージ一体型のシューボックスホールとなる流行のデザイン。
ステージサイド反響板は客席周辺壁面と同じ意匠で下層部がグルービングパネル、上層部がプレーンな木質パネルで、背後のホリゾント反響板も同じ意匠でアンギュレーションが施されている。
天井反響板はホール客室天井と同じプラスターボード製で、プロセニアム前縁前面には同じくプラスターボード製の大型のコーナー反響板が設えられており、平土間部分の高さ方向定在波の発生を阻止している。
想定される定在波と定在波障害回避策評価について
※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。
側壁平行部分(間口方向)
メインフロアースロープ前半L1-R4扉間部分(11列)
- 側壁間約29m;約12Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
メインフロアースロープ後半L3-R3扉間部分(37列)
- 側壁間約29m;約12Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
2Fバルコニー・テラス平行部分
2階バルコニースロープ前半L6-R6扉間部分(9列)
- 側壁間約29m;約12Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
2Fバルコニー部側壁平行部分(7~13列)
- バルコニー壁間約25.7m;約13.6Hz/1λ、約20.3Hz/1.5λ、約27.1Hz/2λ、約34Hz/2.5λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁の表装(グルービングパネル、)で高次定在波抑制?
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
奥行き方向想定定在波
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
- 最大奥行き約38.7m;
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージホリゾント反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(波状・縦格子・吸音構造)で抑制。
2F(プロセニアム前縁&ステージ上部反響板→2階大向こう壁面)
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ上部反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(波状・縦格子・吸音壁)で抑制。
平土間床→天井最高部高さ方向
- 客席平土間部約?m;
- ※定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板・のアンギュレーションで抑止・抑制
赤字は可聴音域内重低音。
ということで「壁面間隔20m超のセオリー」と「壁面アンギュレーション」「壁際通路」「ハノ字段床」で定在波を上手く回避・抑制しており可聴周波数帯域内の定在波による音響障害は生じていない?ので満点とする。
ホール音響評価点:得点86点/100点満点中
※1513席(車椅子スペースX?台含む)のコンサートホールとしての評価。
※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。
§1 定在波対策評価;得点50点/配点50点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
「音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎点を配点50点満点x0.5=25点満点に減じます。
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点19点/配点25点
- ※木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与える。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点12点/配点20点
- ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
算出に用いた値;
定在波評価
※音響障害席数は1波長の基本定在波に基づき定在波の「節」「腹」に当たる重大音響障害席数を評価対象としてカウントする。
基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点
定在波「節」部席;0席
定在波「腹」部席;0席
定在波障害実被害席総計;0?席
初期反射対策評価
※障害発生エリア壁面材質が木質グルービング材なので素材基礎点25点とした。
基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数5=20点
初期反射障害1 壁面障害席 ;46席(12席/中2階サイドテラスR・L列全席、22席/2階13列全席、12席/3階サイドテラスR・L列全席、)
初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0?席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;46席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数6=14点
眺望不良席数;76席/1階平土間中央部座席2~5列14番~32番
音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0?席
音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;46席
音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;122席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
大ホールの施設データ
ホール様式 、
- プロセニアム型式多目的ホール。
客席
- 2フロアー 定員1,513席(1階977席、2階512席、2・3階バルコニー24席)(中ホール利用:定員 714席(1階のみ))、可動床、
- 車いす席利用時は1階席34席減、車いす席16席増
- ※オーケストラピット利用時は1階席151席減
- ※仮設花道利用時は1階席27席減
舞台設備
- 可動プロセニアムアーチ間口 14.4m ~18.0m×高さ 9.0m ~ 14.1m(サイド吊り下げスライド可動、上部昇降可動)
- 、仮設花道一式、響版、オーケストラピット&エプロンステージ(間口 19.8m×奥行 5.62m 面積 約105m2 前舞台利用時 間口 14.4m×奥行 3.6m 面積 約50m2)、オーケストラひな壇(2分割迫り)
各種・図面・備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 楽屋、などのフロアー配置図 はこちら;
- 施設別図面setはこちら;(舞台平面図、反響板設置舞台平面図、舞台断面図、反響板設置舞台断面図、)、仮設能舞台
- 舞台設備・機材・備品;設備リストはこちら、
- 照明設備・機材;設備リストはこちら。
- 音響設備・機材;設備リストはこちら。
その他の設備
- 、楽屋x10、スタッフルーム
大ホールがお得意のジャンル
オーケストラコンサート、バレエ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーまでジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
大ホールで催されるコンサート情報
建築音響工学から眺めた『小ホール』
1スロープのプロセニアム形式多目的ホール
ステージ前の4列が平土間に近い緩やかなスロープで中央通路に設けられた5列目からがストレート段床で構成されている1スロープのプロセニアム形式多目的ホール。
壁面
座席配置
大ホールとは異なり、スロープはストレート段床ではあるが、以下に示すようにホールの平面形状が工夫されており、壁面際には通路若しくは間隙を設けているので、壁面処理と合わせて初期反響とそれによる定在波の発生を上手く封じ込めている!
ステージ周り
大ホール同様にプロセニアム密着型の3分割の山形パネルを用いたサイド反響板とグルービング加工されたホリゾント反響板と大型の一体型上部反響板で構成された台形ステージで定在波抑止に完璧を期している。
客席周辺
大ホール同様の否大ホール以上に丁寧な設えのホール。
客席周辺は山形の集成材パネルを用いた重量級の反響板を間隔を開けて段差アンギュレーションを付け6列配置し、ホール後方にかけてホール幅を狭めるように配慮してある。
サイドプロセニアムから続く前半スロープ側壁に当たる最初の山形プレートは心持後方に開いており、台形ステージから繋がる形状で、中央通路を挟んだ後半スロープ部分の4枚のサイド反響板は逆に、後ろに向かって狭まるように配置されている。
大向こう背後壁
大向こう下部は木質グルービング材、上部はアンギュレーションを持たせた周辺同様のパネル。
中層部は塗装されたコンクリート壁に、1部アンギュレーションのある、塗装パネルを配して横断面に変化を持たせてある。
天井
天井は基本プラスターボード製の一体型反響板とし、最上層部に当たるフロアー面+約10.8mの位置に客席を囲む形でキャットウォークがめぐらされ前半スロープの上空に集成材を用いた3枚の山形セグメントコーナー反響板を吊るし、後半部分は側壁部のキャットウォークから2列の剥き出し照明器具ブリッジを配して下面のみ上層部周辺壁と同じプラスターボード反響板で覆う流行の手法。
因みなでティール処理で「初期反響」(※3)「定在波」(※4)共に押さえ込み、小規模多目的ホールとしては稀に見る素晴らしい音響効果を創出している。
想定される定在波と定在波障害回避策評価について
※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。
側壁平行部分(間口方向)
メインフロアースロープ後半側壁平行部分(15列)
- 側壁間約20m;約17.4Hz/1λ、
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
奥行き方向想定定在波
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
- 最大奥行き約22m;
- ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ反響板のグルービング加工と、大向こう背後壁面処理(縦格子・吸音構造+アンギュレーション)で抑制!
最前列通路部→天井最高部高さ方向
- 天井高さ約13.8m;
- ※定在波は客席スロープで抑制。
赤字は可聴音域内重低音。
実によく考えつくされたホールで、オーディトリアム内壁部の最大幅は中央両側扉部で約14mであるが、この部分に挟まる座席は無い!
更に最後部両側の扉は両側に回り込んでおり、15列の両側には解放された通路があるが、この間の壁間は20m!で可聴帯域内の定在波は生じていない!
つまりこのホールでは、大向こう席のみが、ステージホリゾント反響板の最上部のごく一部と平行しているだけでオーディトリウム内の客席周辺には、高さ方向も含めて定在波を生じさせるような完全平行する部分は全くなく、高次定在波も含めて定在波による周波数特性の大幅な乱れに等の音響障害は生じていない!
総評
全く素晴らしい、おそらく静岡県内最高の音響を誇るプレミアムホールである!
イヤー惜しいい!15列目さえなければ間違いなしにエリア唯一の100点満点ホールとなっていたはずである。
改修に期待
けち臭い?15列目は早急に撤去!し、立見席か、スタッキングチェアー使用の補助席扱いとすべし!
おそらくこの手法、剥き出し天井(※5)のホールとしては、日本1、否世界1の成功例であろう。
ホール音響評価点:得点96点/100点満点中
※292席(車椅子スペースX?台含む)のコンサートホールとしての評価。
※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。
§1 定在波対策評価;得点50点/配点50点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
「音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎点を配点50点満点x0.5=25点満点に減じます。
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点23点/配点25点
- ※木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与える。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点18点/配点20点
- ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
算出に用いた値;
定在波評価
基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点
定在波「節」部席;0席
定在波「腹」部席;0席
定在波障害実被害席総計;0席
初期反射対策評価
※障害発生エリア壁面材質が木質グルービングパネルなので素材基礎点25点とした。
基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数1=24点
初期反射障害1 壁面障害席 ;12席/大向こう席15列全席、
初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席
音響障害席総計;12席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数1=19点
眺望不良席数;0席/全席ストレート段床
音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席
音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;12席
音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席
音響障害席総計;12席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
小ホールの施設データ
- ホール様式 プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー 収容人員
客席数:292席(1階のみ)
※車いす席利用時は8席減、車いす席4席増 - 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口 12.2m× 奥行 8.5m 高さ 5.75m、、ブドウ棚(すのこ)、可動反響版、
- その他の設備 、楽屋x2、
小ホールがお得意のジャンル
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。
小ホールで催されるコンサート情報
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
その他の付属施設
リハーサル室
(公式施設ガイドはこちら)
面積 163m2 (約98畳)
間口16.8m×奥行 9.7m×天井高 3.5m ~ 4.2m
(鏡面:1面 間口 9.7m×高さ 2.4m)
片面グルーブ材、対抗面はアンギュレーションを設けたプラスター壁、2階吹き抜け相当の天井はウェーブ形状の簀の子で表装された、音響的にも立派な多目的ルーム。
デジタヌの豆知識
マリナートへのアクセス
JR清水駅 みなと口(東口)下車、徒歩3分(清水駅自由通路直結)
(JR東海道線 静岡駅-清水駅間・約11分)
静岡鉄道 新清水駅下車、徒歩10分
(静岡鉄道静岡清水線 新静岡駅-新清水駅間・20分)
マリナートこれまでの歩み
1984年1月16日 コンテナ貨物取扱廃止
同年4月1日旧国鉄清水港線廃止。
1986年11月1日 "荷物取扱"廃止
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物が貨物ヤード継承され一部が遊休地となり、旧雇用・能力開発機構に一部売却。
2000年9月 当時の旧「雇用・能力開発機構」が「清水テルサ」を完成。
2001年(平成13年)8月 - 貨物列車の発着が終了。
2002年(平成14年)4月1日 - "JR貨物清水駅"廃止
遊休地となったJR貨物清水駅の跡地をその後旧清水市に売却。
2003年4月1日平成の大合併により新・静岡市誕生。
2004年4月1日 旧雇用・能力開発機構の再度の組織転換により「旧・独立行政法人雇用・能力開発機構」(2011年10月1日廃止)が発足。事業見直しにより清水テルサ静岡市に譲渡。
同年6月22日 - 清水駅の橋上駅舎と自由通路が完成したがその後もJR貨物清水駅の跡地は遊休地として放置。
その後政府から「旧・独立行政法人雇用・能力開発機構」解体・廃止の方向性が打ち出され、メリット(天下り先)の無くなった「清水テルサ」を将来的に廃止する方向で新・市街地開発事業計画が決定、事業開始。
2011年10月1日「旧・独立行政法人雇用・能力開発機構」解体・廃止
2012年8月1日駅前再開発事業とともにオープンした。
デジタヌの呟き
イヤー静岡市が恨めしい?(羨ましい!)清水テルサと言い、このホール(小ホール)と言いこれだけ素晴らしいホール群を独占しているとは...。
指定管理者の清水文化事業サポートさんにはもっと頑張っていただいて...
兵庫県立芸術文化センター(ホール音響ナビはこちら)や三重県総合文化センター(ホール音響ナビはこちら)等の運営を見習い、ドンドンご当地演奏家や知られざる若手演奏家の「安価なリサイタル」を企画し静岡市民だけではなく首都圏の音楽ファンに「ここにマリナートありき!」とアピールしていただきたい!
東海・関東エリアでも残念ながらそこいらに転がっている芸術に造詣の無い「痴呆自治体」等では、なかなか「これだけの素晴らしいホール」は実現出来ないであろうから、是非ともこのホールの素晴らしさを一人でも多くの関東エリアに住む「日本人」に体験していただきたいと願う次第である。
参照覧
※1、キャットウォークについてのWikipediaの解説はこちら。
※2、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら。
※4、定在波に関する解説記事 『定在波』とはこちら。
※5、「剥き出し天井」の効果についての詳述は第7節ホール構造体剥き出し天井の音響効果 をご参照ください。
公開:2017年12月 3日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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