旅するタヌキ

iichiko総合文化センター 《 ホール 音響 ナビ 》 大分県の誇る舞台芸術センターの施設ガイド

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Official Website http://www.emo.or.jp

iichiko総合文化センターのあらまし

旧大分県立病院跡地に1998年に完成した「OASISひろば21」にある複合文化施設。

大・小2つのホール、「アトリウムプラザ」、練習室、映像小ホール、県民ギャラリー、文化情報ラウンジなどからなる「Space Be」と4つの施設(群)で構成されている。

iichiko総合文化センターのロケーション

ところ   大分県大分市高砂町2番33号

じゃらんの周辺観光ガイドはこちら。

iichiko総合文化センターへのアクセス

最寄りの駅 大分駅 

iichiko総合文化センターのある大分市のあらまし

推計人口、478,537人/2017年10月1日

大分-(大分空港)ー(羽田空港)ー品川 3時間52分/35,750円 /バス/ANA/京急

大分県沿海部のほぼ中央に位置する県庁所在地で、人口は、九州で福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市に次ぐ第5位で、大分県内の人口の約40%が集中する人口約70万人の「大分都市圏」を形成しており中核市に指定されている。

iichiko総合文化センターと大分市の文化施設の歩み

1880年(明治13年)3月1日 - 大分県病院兼医学校として大分市高砂町に開設。

1899年(明治32年) - 大分県立病院として再発足(内科及び外科)。

1956年11月 百貨店トキハ・文化ホール(800人収容)開館

1966年10月12日 府内城(大分城)西の丸跡に大分文化会館(収容人員 2,077人)・開館。

1977年9月 ホール棟(県民文化会館・文化ホール・展示棟(旧大分県率美術館)・管理棟の三棟からなる「大分県立芸術会館」が開館(※文化ホールは当てにならないことで有名な?日本音響家協会による「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選定されていた。)

1985年10月 - トキハ本館改装文化ホール(800人収容)閉館。

1986年6月7日 コンパルホール・文化ホール(500席)開館。

1992年8月18日 - 大分県立病院が現在地(大分市大字豊饒476番地)に新築・移転

1998年 旧大分県立病院跡地に「OASISひろば21(iichiko総合文化センター/1,966席)」が開館。

2012年3月末 県民文化会館・文化ホール閉鎖

2013年7月 大分駅南側に大ホール、小ホールを備える「ホルトホール大分(1,201席)」開館。同年10月31日 大分文化会館・閉館

2015年3月31日 旧・大分県立芸術会館・美術館閉館。 同年4月24日 新・大分県立美術館開館

2017年4月 旧大分県立芸術会館・管理棟に大分県立埋蔵文化財センターが移転

iichiko総合文化センターがお得意のジャンル

グランシアタ

毎年5月煮開催される別府アルゲリッチ音楽祭(※音楽祭Naviはこちら)のメイン会場の1つに成っている。

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、などに用いられオーケストラコンサート、オペラ・バレエ公演、舞台演劇以外にもミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

音の泉ホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられている。

ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

iichiko総合文化センターの公演チケット情報

グランシアタで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

音の泉ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たホールの特色

(公式施設ガイドはこちら)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

グランシアタ

公式施設ガイドはこちら

三層2バルコニー&テラス席の天井の高い全面壁面木で表装された多目的ホール。

2・3階バルコニー両翼から客席両側壁に軒の浅い1列の座席のテラス席が伸びている。

三面舞台相当の広い舞台

三面舞台相当の(幅約54m)奥行き約18mの広い舞台を持ちオペラ、ニュージカル、伝統芸能にも対応できる設備を有する。仮設本花道の無い脇花道のみだが、松竹歌舞伎公演も行われている。

全面木の表層

天井以外、床、客席周辺壁はすべて地元大分県(日田市?)産の木質パネルで表装されている。

客席両側壁は1階メインフロアー2・3階テラス席周辺は装飾柱の中にプレーンな木質パネルを大きく内傾スラント配置してあり、最上層部は天井反響板と同質のプラスターボード(※1)製の反響板を大きく内傾スラントさせて配置してある。

1・2・3階最後部大向こう背後は縦格子で表装した吸音壁となっている。

ホール後部壁最上層部は音響グリルで表装された吸音壁となっている。

天井はプラスターボードによるのラウンドした凸面形状のブリッジタイプの大型セグメント反響板を間隔を開けて配置している。

木質の大型プロセニアムは上縁部は木質コーナー反響板となっており、同じく木質の大型重量級自走式ステージ反響板とスムーズにつながるデザインとなっている。

ご自慢の客席マジックBOX

客席左右壁面最上層部に左右6列ずつのブラインドシャッター開閉機構付きのマジックボックスが設えられている

ホール音響評価点:94点

§1,「定在波対」策評価点:39点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:19点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:16点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

音の泉ホール

公式施設ガイドはこちら

可動音響板でホール1体型のオープンステージシューボックスホールに成る流行のデザイン。

スゥイング式可動プロセニアムとバトンを用いた垂れ幕で、演劇ホールとしても利用できる多目的ホール。

緩やかなスロープの1階フロアーと2階バルコニー、客席周辺に伸びた1列の軒の浅いテラス席を備えた良質の小ホール。

ホワイトオーク材を使用し、グランシアタ同様の丁寧な設え。

1階ホール両側壁は木質パネルの鎧張になっている、2階テラス背後は一部木質パネルで他はプラスターボード製。

1階大向こう背後は「縦て格子」で表装された吸音壁。2階大向こう背後壁面は縦て格子で表装された木質壁でいずれも平面形状は大きくラウンドした凹面で、2階部分はわずかに内傾スラントさせてあり、最上層部は音響ネットで表層された吸音壁となっている。

天井は2階上部に設けられた装飾梁上部から丁寧に折り上げられたプラスターボード製の大組格子天井。

ステージ上部反響板とサイド反響板をセットするとホール1体型のシューボックスホールと同等の韻が得られるデザイン。

ホール音響評価点:79点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:20点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:19点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

iichiko Space Beリハーサル室&練習室

公式施設ガイドはこちら 公式平面見取り図はこちら

各室共用の男女シャワールーム、コインローカー設備を備えた、リハーサル室と大練習室、中練習室x2室、小練習室x6室の練習施設を持つ。各部屋ともにアップライトピアノ(別料金)が設置されている。

全施設ともに完全防音ではあるが、防振対策が不十分なので和太鼓んどの大型の鳴り物は禁止されている、演劇・コーラス用の練習施設と考えた方がよさそう。

リハーサル室;幅約15.5mx奥行約12.9m、床面積約201㎡(約121畳)天井高さ;約3.6m フローリング床、で正面にバレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)が設備されている、左右2面は低層部が木質パネル、上層部は壁紙で表装した一般建築用の石膏ボード。天井は折重ねタイプのアンギュレーションを持たせた反響板仕様となっている

完全・防音なので、サロンコンサート会場として使用も可能(※但し鳴り物(金・太鼓)禁止!)。

リハーサル室音響評価点:50点

§1,「定在波対評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

大練習室;幅約9.4mx奥行約12.9m、床面積約122㎡(約73.5畳)天井高さ;約3.6m フローリング床、全面に音響グリルで表装した吸音壁を千鳥配置し(正面は全面)、下層部(人の高さ)は直立したプレーン壁であるが上層部はわずかに外傾スラントさせてあり、かつ方サイドにはミラーが装備されている、さらに3面にバレエレッスンバーが配置されている。

天井はリハーサル室同様の折り返しのあるスラントセグメント構造。

大練習室音響評価点:50点

§1,「定在波対評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

中練習室、;幅約11.5&10.5mx奥行約7.8m、台形床面積約84㎡(約50.5畳)天井高さ;約3.6m フローリング床、大練習室と同様の設えの練習室だがこちらは左右壁面が平行面にならないように台形平面となっている。

但し天井は有孔音響石膏ボードによるプレーンな天井。

小練習室;幅約5mx奥約行3.9m、床面積約20㎡(約12畳)天井高さ;約3.2m フローリング床、バンド練習などを想定した小部屋。

中練習室と同様な設えだが、平面形状などには配慮はしていない。

施設データ

  1. 所属施設/所有者 複合施設OASISひろば21/大分県。
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団/大分県。
  3. 開館   1998年 

グランシアタ

  1. ホール様式 プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席    2スロープ2フロアー 2サイドテラス
    • 収容人員1966席、(1784席/オーケストラピット使用時)
    • 内訳;、車椅子用スペースX12席、親子室、1・2階テラス席
    • 可動床、(オーケストラピット182席)
    • 木質パーケット床、
  1. 舞台設備 3面舞台;幅約53ⅿ、ステージ奥行約18ⅿ、有効面積約954㎡(約576畳)可動プロセニアム・プロセニアムアーチ:間口約20m、高さ約13.6m、実効面積;約360㎡(約217畳)ステージ高さ;FL+100cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+30m、バトン類長さ;22m
    • 脇花道、花道用所作台、大・小迫り、道具迫り、所作台、演台、指揮台/指揮者用譜面台
    • 松羽目、竹羽目、金・銀屏風、鳥の子屏風、鳥屋囲・日舞用あてものパネル、雪かご、地絣、紗幕・浅ぎ幕・定式幕・ホリゾント幕、中ホリゾント幕・暗転幕・紅白幕・大黒幕、オペラカーテン、自走式スクリーン、
    • 大型自走式反響板、オーケストラひな壇(可動分割迫り)、オーケストラピット(可動床客席収納)、バレエ用シート
  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集はこちら公式ガイド:(舞台図面)
  1. 付属施設 
    • 主催者控室、応接室、洋室楽屋X5、、湯殿、浴室、シャワー室(男女各々x)、更衣室、
    • リハーサル室、音楽実習室、音楽スタジオ、練習室x
  1. その他の備品 フルコンサートピアノ(メーカー不詳2台)、チェンバロ(メーカー不詳)、和太鼓(口径不詳)
  2. 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。

音の泉ホール

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席  2スロープ2フロアー 
    • 収容人員710席、
    • 内訳 車椅子用スペースX6含む)2階テラス席(桟敷席)席
    • その他親子室X2室有り
    • 木質パーケット床、
  1. 舞台設備 幅約30ⅿ、ステージ奥行約11ⅿ、有効面積約330㎡(約199畳)可動プロセニアムアーチ:間口約12.85、16m、高さ約5.4~7.2m、実効面積;約176㎡(約106畳)ステージ高さ;FL+80cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+20m、高さStL+20m、バトン類、
    • 所作台、演台、指揮台/指揮者用譜面台、階段
    • 松羽目、金・銀屏風、鳥の子屏風、、地絣、紗幕・ホリゾント幕、・大黒幕、雪かご、
    • 反響板、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、
  1. 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集はこちら公式ガイド:(舞台図面)
  1. 付属施設 
    • 主催者控室、洋室楽屋X5(シャワー付き個室含む)、

  1. その他の備品 フルコンサートピアノ(メーカー不詳x2台)、チェンバロ(メーカー不詳)、和太鼓(口径不詳)
  2. 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。

付属施設・その他

    1. 付属施設 練習室x9、会議室x6、映像小ホール,県民ギャラリー,国際交流プラザ,文化情報ラウンジ、アトリウムプラザ(エントランスホール)
    2. 施設利用(利用料金等)案内リンク(アトリウムプラザ会議室&映像ホール県民ギャラリー練習室 )

デジタヌの独り言

グランシアタ

壁際に座席を押し込んだのが惜しまれる、これがなければ後世に伝えたい銘ホールに選ばせていただいたのだが。

伝統芸能の盛んな大分県なのにこれだけの舞台芸術専用ホールに、何故伝統芸能用設備(回り盆、orスライディングステージ)が設備されなかったのか、不思議な施設では有る。

ところで、国際会議施設でもないのにマジックBOX(残響調整箱)は予算消化以外に何の意味があるの?

音の泉ホール

1階客席左右壁面の鎧張手法は、初期反射軽減には効果があるが、「定在波対策(※2)」にはならない。

大ホール同様に、いやもっと大胆に内傾スラントさせるべきであった様に思う。

この壁面だとメインフロアー中央部前列14・15番席は「ミステリースポット(エリア)」(※3)となり、特定周波数の音がなくなる「非常に癖の強い音」となっているだろう!。

この機会に再度申し上げておくが壁面の吸音化は初期反射には有効?かもしれないが、「定在波対策には成らな無い!」(※4)

参照覧

※1アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら。

※2-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※2-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※3、関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

※4、定在波対策については『ホールデザインのセオリー その1 定在波対策 』こちらをご覧ください

公開:2017年11月13日
更新:2018年11月 1日

投稿者:デジタヌ

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