狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

東京国立博物館 の イベントホール《 公共ホール音響Navi 》

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Official Website http://www.tnm.jp/

東京国立博物館のあらまし

市民から「トーハク」の愛称で親しまれている日本最古の博物館。

明治5年、美術館、自然史博物館、動物園、図書館を含む総合文化施設として開館した

上野恩賜公園の基幹施設として後に続く数多くの文化施設の母体となった。

2018年現在、本館、東洋館、表慶館(1909年建造)、法隆寺宝物館(1999年新館)平成館、庭園、資料館(図書、写真等の資料を収蔵)、旧十輪院宝蔵(重文)などから構成される博物館と成っている。

東京国立博物館のロケーション

ところ 東京都台東区上野公園13番9号

上野駅公園口(西口)から徒歩約10分、距離にして600m程の、公園中央通りの突き当たり、公園を東西に貫く都道452号に面している。

博物館本館を中心に両翼に、法隆寺宝物館、表慶館、東洋館が立ち並んでいる。

嘗て敷地の南東角に京成電鉄博物館動物園駅が営業していた。

西側の通りを隔てて、東京芸術大学のキャンパスが拡がり、その中に黒田記念館がある。

本館北側は広大な日本庭園と成っており、道を隔てて北側は寛永寺の墓地と成っている。

東側JR線との間には寛永寺の別院が建ち並んでいる。

本博物館から分かれた、科学博物館、西洋美術館は都道452号の南側、公園中央通りの東側上野駅寄り敷地に並んでいる。

アクセス 

JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
・ 東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
・ 京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分

東京国立博物館で行われるイベント(コンサート)のチケットガイド

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

東京国立博物館の観光ガイド

じゃらんの周辺観光ガイドはこちら。

施設面から見た特色

平成館。

<詳しくはこちら公式ガイドで>

縄文時代の土偶や、弥生時代の銅鐸、古墳時代の埴輪などを展示、講演会やさまざまな催しのための講堂、ガイダンスルームがある。2階は特別展示専用の展示室と成っている。

付属レンタル施設

平成館大講堂 

<詳しくはこちら公式ガイドで>

『講堂型』プロセニアム型式多目的ホール。
十分な天井高さを持つ「講堂形式」の多目的ホール、

木質パネルの可動サイド反響板を備え、アンサンブルなどのコンサートにも対応できる構造。

大型スクリーン用、等の各種バトンを備え、映画館としての機能も併せ持つ。

天井高さが少し気になるが、壁面は上縁に装飾梁を配し、山形格子で前面に表装した2重構造で、壁面からの直接反射音を極力抑え、反射音を散乱させる手法。

天井は側壁から折上げられた組格子風のプラスターボード製の一体反響板と音響拡散体を兼ねたシャンデリアを配するなど丁寧な設えで「聞き取りにくさ」を抑え「極力クリアー」な肉声が客席後部まで届くように配慮されている。

室内楽のコンサート等においても、各楽器の細かなニュアンスの変化を客席まで届ける事が可能で、狭い箱形空間における「ワンワン感」を美味く制御している好ホール。

ホール音響評価点:90点

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

内訳

定在波対策評価点:35点/40点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

残響その1(初期反射)対策評価点:19点/20点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

残響その2(後期残響)への配慮評価点:19点/20点満点

客席配置 17点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

平成館ラウンジ

東京・春・音楽祭のサブ会場の一つとなっている。

人造大理石とガラスで意匠された、平戸間タイプの多目的イベント多目的スペース。

通常は特設展示、及び休息スペースとして利用されている。

天井は高いが、壁面大理石の宮殿を思わせる部屋で、ガラス窓とむき出しの大理石の床と壁で内装されている為反響の多い空間、所謂「エコールーム仕様(※1)」の博物館のホールフロアーで物音を立てずに、静かに雰囲気にしたるスペース。

通常の肉声による公演会、セミナー、アクースティック楽器によるコンサートなど、クリアーな音響環境が要求されるイベントには地下にある大講堂が用いられている。

隣接した前庭、大講堂、小講堂や講師控え室等も利用可能。

平成館前庭では造作やステージ等を設置することも出来る。(要、事前打ち合わせ)

ホールで行われるイベント入場者には、考古展示室も閲覧開放されている。

考古展示室では、石器時代から近代までの考古遺物を閲覧出来る。

法隆寺宝物館

http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=16

明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色です。<公式サイトより引用>

法隆寺宝物館;エントランスホール

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=187

東京・春・音楽祭のサブ会場の一つとなっている。

3階吹き抜け相当の高い天井を持つ、片面全面ガラス窓のホワイエ。

天井は組格子風の反響板だが、硝子窓の対抗面も壁面全面レリーフ装飾のコンクリート壁。

ガラス窓面の中上層部には金属製の立て格子が設置されており、幾分反響を減ずる工夫はしてあるが、

「美術品を観賞する為の穏やかな心境」を調える為の導入空間・エントランスホールであり、本来騒々しいパーティーなどのイベントには向かない落ち着いた空間である。

東京国立博物館の施設データ 

  1. 施設名称/所有者 東京国立博物館/独立行政法人 国立文化財機構。
  2. 指定管理者/運営団体 独立行政法人 国立文化財機構。
  3. 開設   1872年創設 本館1937年開館、平成館1999年開館
  4. 設備概要 、博物館、
  5. 主要行事  (詳しくはこちら公式ガイドへ。)
  6. 収容人員 
  7. 設備;本館、東洋館、表慶館(1909年建造)、法隆寺宝物館(1999年新館)平成館、庭園、資料館(図書、写真等の資料を収蔵)、旧十輪院宝蔵(重文)等
  8. 貸し出し付帯設備  
  • 平成館;大講堂、小講堂、ラウンジ、
  • 法隆寺宝物館;エントランスホール

平成館大講堂の施設データ

  1. ホール様式 平土間(一部スロープ)プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 床面積 420㎡、(約253畳)
  3. 客席 収容人員393席、1フロアー固定席、リノリウム張り、
  4. 舞台設備  バトン類(照明、カーテン類)、簀の子、スクリーン。
  5. その他の設備 
  6. 施設利用(利用料金等)案内詳しくはこちら公式ガイドへ

平成館ラウンジの施設データ

  1. ホール様式 平戸間タイプ多目的イベントスペース
  2. 床面積 490㎡(約296畳)
  3. 客席  

    立食:200名程度
    着席:仮設椅子席、100名程度

  4. 舞台設備  無し
  5. その他の設備 
  6. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ

法隆寺宝物館エントランスホールの施設データ

  1. ホール様式 ホワイエ。平土間多目的イベントスペース。
  2. 床面積 251m2。(約151.5畳)
  3. 客席  1フロアー、仮設椅子席、収容人員;100名程度/立食パーティー、50名/着席パーティー。人造大理石床。
  4. 舞台設備  無し。
  5. その他

    隣接したテラス、中2階資料室、2階部分も利用可能。

    テラスには造作の設置が可能。(要、事前打ち合わせ)

    イベント参加者(入場者)には、法隆寺宝物館の展示を閲覧公開。

  6. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。

東京国立博物館のこれまでの歩み

1872年(明治5年)3月、(現文京区湯島)で日本最初の「博覧会」が開催され、湯島聖堂大成殿「文部省博物館」として開館した

1873年(明治6年)、「文部省博物館」は太政官正院の「博覧会事務局」に併合され、湯島から内山下町(現千代田区内幸町)に移転。同年3月戊辰戦争以来伽藍が焼失し、一帯が焼け野原と化していた元寛永寺の伽藍跡地が日本初の公園「東京府公園」に指定される。

同年4月15日から3か月半にわたり、博覧会開催。、博覧会終了後は毎月1と6の日に公開された。

1875年(明治8年)、「博覧会事務局」はふたたび「博物館」と改称され、内務省の管轄となった。

1876年(明治9年)、再度「博物館」に改称。同年1月「東京府公園」が東京府から内務省博物局に移管され、上野公園は博物館所属の公園地となる。

1877年(明治10年)、上野の寛永寺本坊跡地(後に東京国立博物館の敷地となる)において第1回内国勧業博覧会が開催。パビリオンの1つ「美術館」(後の新博物館「2号館」)は、日本で最初に「美術館」と称した建物。国立科学博物館の前身である教育博物館竣工(のちの東京芸大敷地)

1881年(明治14年)農商務省管轄と成る。同年上野公園の寛永寺本坊跡に煉瓦造2階建の本館が完成。同年上野で開催された第2回内国勧業博覧会の展示館として使用された。

1882年(明治15年)3月20日から博物館の本館として使用。旧「美術館」の建物も新博物館の「2号館」と成る。附属動物園(恩賜上野動物園の前身)同時開園

1884年7月 上野駅駅舎本館落成式。

1886年(明治19年)宮内省管轄となる。

1889年(明治22年)、「帝国博物館」と改称。

1924年(大正13年)動物園が博物館から分離。動物園を含む上野公園が宮内省から東京市に下賜された。同年博物館・廃止分館。文部省管轄の東京博物館(国立科学博物館の前身)へ天産部の展示品移管。

1923年(大正12年)本館のほか、当時存在した2号館、3号館が関東大地震被災で使用不能となる。陳列は表慶館のみとなる。

1924年 「東京府公園」が宮内省から東京市に下賜(払い下げ)、「上野恩賜公園」に改称。

1925年 上野駅に公園口開設。

1932年12月に現東京国立博物館本館着工、同年 国鉄上野駅舎落成、同年12月 京成電鉄上野地下駅竣工

1933年 京成本線日暮里駅 - 京成上野駅間に博物館動物園駅が開業

1937年11月現東京国立博物館本館竣工、

1938年11月現東京国立博物館本館(重要文化財)開館。

1940年には、「皇紀2,600年」を記念して正倉院宝物が一般に公開された初の機会「正倉院御物特別展観」が開催。

1947年(昭和22年)5月、「国立博物館」と改称、文部省の所轄と成った。

1950年(昭和25年)、文部省文化財保護委員会の附属機関となる。

1952年(昭和27年)「東京国立博物館」と改称された。

1962年(昭和37年)構内南西隅に法隆寺宝物館が竣工。

1964年(昭和39年)法隆寺宝物館開館。

1965年(昭和40年)ツタンカーメン展開催、

1968年(昭和43年)構内東側に東洋館開館。同年文化庁の附属機関となる。

1974年(昭和49年)のモナ・リザ展開催。

1972年(昭和47年)創立100周年には「東京国立博物館所蔵名品展」開催。

1984年(昭和59年) 構内西側、表慶館裏手に資料館開館。

1992年(平成4年)創立120周年のには特別展「日本と東洋の美」開催。

1999年(平成11年)新・法隆寺宝物館が開館。同年特別展会場・考古資料展示室・大講堂などを催す新展示館として平成館開館。

2001年(平成13年)独立行政法人国立博物館の管轄下となる

2007年(平成19年)独立行政法人国立文化財機構の施設となる。

 

公開:2017年9月25日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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