狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

作曲もする3人の指揮者の残した全集《 G・マーラー 交響曲全集 Navi》第2章

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作曲家兼業組?の指揮者の振るマーラーは少し毛色が異なっている...

前書き 3人の作曲家兼業組

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マーラーといえばjuseppe Sinopoli!、そしてL.バーンスタインを思い浮かべる団塊の世代の方が多いでしょうが、小生が愛聴しているのは隠れたスペシャリスト"P・ブーレーズ"先生の盤!

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《 G・マーラー 交響曲全集 Navi》の総合目次

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前章 レーベル対決

小生に限らず日本には多くのマーラーファンがいて全てのファンが「一過言」を持った立派な音楽評論家!ですが...

第1章 レーベル対決

小生に限らず日本には多くのマーラーファンがいて全てのファンが「一過言」を持った立派な音楽評論家!ですが...

第2章 G・マーラー交響曲全集作曲もする3人の指揮者の残した全集 目次

第3章 最新録音?盤対決

今回はディジタル録音の開祖・老舗DENONレーベルとハイファイ録音の老舗DECCAから発売されている最新版について取り上げてみました。

第4章 レニーの残した2つの全集

レニーは第2回で案内したCBSに残した全集とDG移籍後にライブ公演に基ずいたあらたな全集の2つのマーラー交響曲全集を残していますが...

第1節 Giuseppe Sinopoli

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マーラーといえば惜しまれながら世を去ったこの人Giuseppe Sinopoli!

マーラー:交響曲全集 限定版
フィルハーモニア管弦楽団 2001年 deutshe Grammophon 新譜

マーラーの交響曲全集といえばこの人Giuseppe Sinopoli(1946年11月2日 生- 2001年4月20日没)を忘れるわけにはいかない。

はっきり言って、別記したG・ショルティー、B・ワルター(※2)などとは異なり、R・バーンスタイン同様にかなり「強烈で個性的」な解釈で好き嫌いの分かれる演奏ではないでしょうか?

スコアに書かれた譜号に拘らない?極端に変化のあるテンポ設定で個性的ではありますが「オペラ」を得意としていた「シノーポリ」はレニーのような「独特な節回し(フレージング)」はなく「あくは少ない」とも言えます?

ともに作曲家としても活動していた3人(シノーポリ、ブーレーズ、バーンスタイン)に共通している作曲家としてのマーラーに対する"共感"が譜号ではなく「注記」に重点を置いて「深読み」した結果ではないでしょうか?

特に心理学を収めた「シノーポリ」は「注記重視」(※3)の姿勢が顕著に表れているような気がします。

参※2)当サイト関連記事 "復活?"した"巨人"!と...《Clasicical MusicコンテンツNavi》温故知新シリーズ  B・ワルターの名盤はこちら。

参※3)マーラーのスコアは通常の作曲家には見られないpppp、やffff、表記は当たり前に多く!さらに「ドイツ語による感覚重視のト書き?」がめったやたらに多い事で有名です。

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第2節 バーンスタインの再録音全集

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スペシャリスト?バーンスタインのコンピレーションアルバム。

Mahler: The Complete Symphonies & Orchestral Songs / Bernstein CD, ボックスセット, インポート

  • 1987年10月コンセルトヘボウ大ホール(ライヴ録音) 交響曲 第1番 ニ長調《巨人》ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 
  • 1990年2月 録音 さすらう若人の歌 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1989年録音 交響曲 第3番 ニ短調 ニューヨーク・フィルハーモニック
  • 1987年4月 ニューヨーク,エヴリー・フィッシャー・ホール(ライヴ) 交響曲 第2番 ハ短調《復活》ニューヨーク・フィルハーモニック
  • 1987年6月 アムステルダム,コンセルトヘボウ大ホール((ライヴ録音)交響曲 第4番 ト長調 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  • 1987年9月 フランクフルト ((ライヴ録音) 交響曲 第5番 嬰ハ短調 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1988年9月、10月 ウィーン・ムジークフェラインザール(ライヴ録音) 交響曲 第6番 イ短調《悲劇的》ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1988年9月、10月) ウィーン,ムジークフェラインザール(ライヴ録音) 亡き子をしのぶ歌 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1985年11,12月 ニューヨーク,エヴリー・フィッシャー・ホール(ライヴ録音) 交響曲 第7番 ホ短調《夜の歌》ニューヨーク・フィルハーモニック
  • 1974年録音 リュッケルトの詩による5つの歌曲 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1974年10月 ウィーン,コンツェルトハウス 交響曲 第10番 から アダージョ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1975年8月 ザルツブルク祝祭大劇場 交響曲 第8番 変ホ長調《千人の交響曲》ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1966年4月録音[リマスター音源使用](デッカ音源)交響曲《大地の歌》ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  • 1985年5,6月 アムステルダム,コンセルトヘボウ大ホール(ライヴ録音)交響曲 第9番 ニ長調 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  • 1966年録音子供の不思議な角笛 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

deutshe Grammophon(ユニバーサル)DECCA(ユニバーサル)、2レーベル共作の コンピレーションアルバム。

バーンスタインが「グラムフォン」レーベルで録音しなおした「主にライブ録音」を集めた全集で deutshe GrammophonとDECCAのTAGアルバムです。

バーンスタインの名録音を集めたコンピレーションアルバムとなっています。

その後のDG録音の定番となった?マラ3・3楽章の定番録音スタイルでかつての手兵N.P.Oと1989年録音に録音した3楽章の超低音量(Peakー45dB前後)のポストホルンは見事!

(※このスタイルはかつて、CBSレーベル時代の1961年4月にN.P.O.とアナログ録音した時に初めて披露されて、その後のマーラー録音に多大な影響(インスパイア)を与えたと思われます。)

更に、同じくD・G録音のブーレーズと比べて、強奏部分の迫力も十分。

N.P.O.をドライブしかねているのでは?と称する人もいますが...、小生はこの強奏はバーンスタインの演出(解釈)であると確信しています。

あとは好みの問題で、小生は好きです。

但し例の独特の歌いまわし「バーンスタイン節」は少々鼻(耳)につきますが...。

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第3節 ピエール・ブーレーズ

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Boulez Conducts Mahler-Complete Recordings CD, deutshe Grammophon 輸入盤 ¥4,727-/14枚組

  • 1998年録音 交響曲第1番ニ長調「巨人」シカゴ交響楽団
  • 2005年録音 交響曲第2番ハ短調「復活」ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, クリスティーネ・シェーファー(Sp), ミシェル・デ・ヤング(Ms), ウィーン楽友協会合唱団
  • 2001年録音 交響曲第3番ニ短調 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
  • 1998年録音 交響曲第4番ト長調 クリーヴランド管弦楽団, ユリアーネ・バンゼ(Sp)
  • 1996年 交響曲第5番嬰ハ短調 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1994年録音 交響曲第6番イ短調「悲劇的」 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 1994年録音 交響曲第7番ホ短調「夜の歌」クリーヴランド管弦楽団
  • 2007年録音 交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」トワイラ・ロビンソン(Sp), エリン・ウォール(Sp), アドリアネ・ケイロス(Sp), ミシェル・デ・ヤング(A), シモーネ・シュレーダー(A), ヨハン・ボータ(T), ミュラー=ブラッハマン(Br), ロベルト・ホル(Bs), カルヴ・アウレリウス少年合唱団, ベルリン国立歌劇場合唱団, ベルリン放送合唱団, シュターツカペレ・ベルリン
  • 1995年録音 交響曲第9番ニ長調 シカゴ交響楽団
  • 2010年録音 交響曲第10番嬰ヘ長調よりアダージョ クリーヴランド管弦楽団
  • 1996年録音 交響詩『葬礼』[交響曲第2番第1楽章初稿] シカゴ交響楽団
  • 2010年録音 歌曲集「子供の不思議な角笛」 マグダレーナ・コジェナー(Ms), クリスティアン・ゲルハーヘル(Br), クリーヴランド管弦楽団
  • 2003年録音「さすらう若者の歌」「リュッケルトの詩による5つの歌曲」「亡き子をしのぶ歌」トーマス・クヴァストホフ(Br), ヴィオレータ・ウルマーナ(Ms), アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 2011年録音 カンタータ「嘆きの歌」ドロテーア・レッシュマン(Sp), アンナ・ラーション(A), ヨハン・ボータ(T),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ウィーン国立歌劇場合唱団
  • 1999年録音 交響曲「大地の歌」ミヒャエル・シャーデ(T), ヴィオレータ・ウルマーナ(Ms), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

N.P.O.の常任指揮者を辞任してからCBSに愛想をつかして? deutshe Grammophonに移籍して1994~2011年にかけての17年間にわたりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、シカゴ交響楽団を相棒に録音しなおした全集。

全集といってもいわばコンピレーションアルバムでフィルハーモニアと組んだシノーポリ盤とは異なります。

全てデジタル音源ですが、1994年のデジタル初期のDAD処理(※4)の時代と2001年以降の24bitデジタルマイク収録&デジタルマスタリング、によるフルディジタル(DDD)処理が混ざていて、録音年代で明らかに「オーディオ・パフォーマンス」が異なっているのも聞きもの?です。

ただし別項で取り上げたように、アルバム全体として、CD記録レベルを合わせていて、通して聴いても違和感が生じないようになっています。(全演奏十数時間を通して聴く人はめったにいないでしょうが。)

特に2007年録音の交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」は演奏・録音共にショルティー盤を凌駕したといえるでしょう!

(この録音(重低音)を"堪能"するには、数百万円のタンノイスピーカーか3万円以上のハイレゾヘッドフォン(※5)が必要!)

小生は貧乏なので!NS-SW500を助っ人?にビンテージ物のA520で我慢して?聞いています(※3)

ご近所に気兼ねなく「浸りたい時」はTEAC USD301`とSONY MDRZ1000のコンビ(※4)で聞いています。

小生は、2001年録音のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,と組んだ交響曲第3番ニ短調が愛聴盤の一つとなっています。

後述するようにレニーと組んで始めた「マラ3」3楽章の聞かせ手法?超低レベル録音!手法で録音された舞台裏の「ポストホルンsolo」のソノリティーは収録場所の「ゾフィエンザール」の響きの良さも加わり絶賛物で、数ある録音でも小生の一番好きなCDの一つです。

参※4)AAD、ADD、DAD、DDDといった表記に関するWikipediaの解説はこちら。

※参3)当サイト関連記事NS-SW500 購入・長期使用レポート 《最高の音質を求めて 》 セッティング本編はこちら。

参※5)当サイト関連記事 SONY WH-1000XM4 《 ノイズキャンセリグ・ヘッドフォン購入長期レポート》はこちら

ヤマハ NS-500シリーズ サブウーファー ブラック NS-SW500(B)

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公開:2020年4月10日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


ハンガリー民謡『孔雀』の主題による変奏曲 /コダーイ作曲《オーディオ的コンテンツNavi》孔雀を鳴かす指揮者は...TOPレニーの残した2つの全集《 G・マーラー 交響曲全集 Navi》第4章 


 



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