狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

連載『ホームシアター構築講座』ー第6回ー

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第3節  オーディオ評論家と音響機材 constructor syndicate が捏造した洋間崇拝都市伝説!

嘗てオーディオブームが到来した高度成長期の1970年代、オーディオ評論家?なる人たちが、

『"和室はデッド"過ぎて西欧渡来のハイファイ再生には向かない...』

と言う都市伝説を広めてしまいましたが...

第1項 リスニングルームは♥デッドな音響でなければならない!

スピーカーから再生される「収録音源」には録音エンジニア&ミキシングエンジニアがデザイン(設計)した楽器配置に基ずいた「音響空間」に沿うように、各楽器が適度な距離感で収録されていて、それに必要な「心地よいホール残響(※20)」もすでに収録されています!

つまり、それ以上の"付加音"はトランジェント(忠実度)を損なうだけで何の意味もありません!

遮音性が気にならない郊外の一軒家(環境条件))なら和室が最高!

つまり騒音問題(遮音性)が気にならない環境条件下であれば、音響インピーダンス(※21)の小さい「木と紙」で出来た天井の高い「日本家屋」、例えば伝統的芝居小屋(※22)あたりが♥最も優れた「リスニング環境」が整った建築物といえるでしょう!

本改装を施しても、ご自慢のスピーカーシステムが「高級ヘッドフォン」同様のソノリティーで聞こえてない場合は、評判の高いスピーカーシステムに更新する以外は無いでしょうが!...

折角大枚ハタイて手に入れた、憧れのモニタースピーカーから出てきた音が、がっかりさせられるのは、スピーカーの問題ではなくリスニングルームの問題が大きい」といえるでしょ

う!

参※20)当サイト関連記事 「エコー」と「後期残響」は別物はこちら。

参※21)当サイト関連記事 音響インピーダンスと音圧反射率はこちら。

参※22)当サイト関連記事 伝統的芝居小屋こそ地方で役立つ "真の多目的ホール" では? 《芝居小屋2017》はこちら。

第2項 お部屋の改装無くしては

オーディオ機器に数百万円、数千万円のお金をはたこうが、設置しているお部屋が陳腐?では...

関西の某有名お笑いタレントさんが、長年の夢がかない、新築したお宅のリスニングルームで「ハイエンドオーディオ機器」をそろえて鳴らしてみたところ、ひどい音響でがっかりしたお話は有名な逸話!です。

床、壁、天井で閉鎖された有限空間では、初期反射とそれによって引き起こされる"定在波"を克服しないと、理想的な"再生音"は得られない典型でしょう!

数千万円出そうと、システムが大きくなるだけで、「お部屋に見合った」システムでないとその能力は発揮できません!

メガ・システムを"理想状態で鳴らす"には、山奥に全く反響音の心配の無い「自前の野音」でも建設する以外は手は無いでしょう!(※23)

参※23-1)当サイト内関連記事 理想のオーディトリアム空間と『 匠の技 』 はこちら。

参※23-2)当サイト内関連記事 本気があるお金持ちに"本気でご提案! はこちら。


 

公開:2014年11月14日
更新:2024年3月 5日

投稿者:デジタヌ


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