新宿文化センター《ホール音響Navi》
,
新宿文化センターのあらまし
Official Website https://www.regasu-shinjuku.or.jp/bunka-center/
「雑多な町」新宿駅周辺で唯一残った区立の公共ホール
新宿区立の複合文化施設。
大・小各ホールやリハーサル室・会議室・展示室・レストランなどがある。
オーケストラコンサート、バレエ、ミュージカルなどの公演も多く行われ、新宿区内外を問わず多くの利用者が訪れる施設である。
新宿駅などからかなり離れているが区内唯一の大ホールとして、競争率の高いホールとなっている。東新宿駅の開業によりアクセスが改善されている。
新宿文化センターのロケーション
-
所在地 新宿区新宿6-14-1
新宿駅東口「歌舞伎町」側出口を出て甲州街道を東に進み、新宿4丁目交差点を左に折れ、新宿6丁目交差点を右折した所にある、駅から徒歩では「しんどい」所にある。
裏手は区立天神小学校、区立新宿中学校、都営東大久保一丁目アパート・東大久保公園が取り囲んでくれて、当たりは住宅街になっている。
正面側は通りを挟んで新宿イーストサイドスクエア、コンフォリア新宿イーストサイドタワーがその威容を誇っている。
新宿文化センターへのアクセス
東新宿駅から徒歩5分。
新宿三丁目駅から徒歩8分。
新宿駅東口・西武新宿駅から各徒歩13分。
新宿文化センターがお得意のジャンル
大ホール
ミュージカル、ポップス関係のコンサートやエンタテイナーのワンマンショウ、伝統芸能などが年間を通じて多く開催され、思いだしたようにオーケストラ、オペラコンサートも開催されたりジャンルを選ばない多彩な演目が公演されている。
又プロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
小ホール
講演会、伝統芸能以外、などに利用されている。
新宿文化センターの公演チケット情報
大ホールで催されるコンサート情報
小ホールで催されるコンサート情報
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
施設面から見たホールの特色
1972年誕生のNHKホールのミニ版と言った所で、ホール上手側壁に立派なパイプオルガンが設備されてた大ホールと、小ホールと称する「マルチスペース」を備えた複合施設。
大ホール
脇花道からパイプオルガンまで、伝統芸能からクラシックコンサートまで「なんでもござれ」の、大衆ホール。
どこにでもあった、街中の田舎ホール!
1960年から全国に繁茂し出した。高度成長期標準「映画館スタイル」の2フロアーの扇形多目的ホール。
当時はやった石材の壁面、等々「エコールーム(※1)にも通ずる音響設計?」但しエコールームでも定在波対策(※2)は行っているのにこのホールは...
当時は最先端のパイプオルガンを装備した映画館?
コンサート会場としては、何と言っても、アルフレッド・ケルン社(フランス) パイプ総数5,061本 70ストップ を備えていると言うところ。
NHKホール、チバの習志野文化ホール!同様客席上手の測壁に格納されている。
ホール音響評価点:44点
§1,「定在波対」策評価点:16点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:8点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:10点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:10点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
総評
漁夫の利を得たホール?
新宿コマ劇場、東京厚生年金会館の相次ぐ閉館に伴い、新宿界隈の公演が集中している。
これ以外申し上げる事は無い!
小ホール
(公式施設ガイドはこちら)
ガラリ天井の平土間のスペース、プロセニアムはないが低い仮設ステージか準備されている。
平土間に「パイプ椅子をご自由に並べて下さい」スタイルの多目的スペース。
大ホールと違い、ホテルの宴会場風の表装がされた壁面を持つ。
防音・防振設備が無い!ので、「ラッパ・鳴り物」類はお断りと成っている!
コンサートというよりは、演芸向きのマルチスペースと考えた良いであろう。
詳細データ
- 所属施設/所有者 新宿区立新宿文化センター/新宿区。
- 指定管理者/運営団体 公益財団法人新宿未来創造財団(/新宿区。
- 開館 1979年4月
- 設計
- ゼネコン
- 内装
大ホール
- ホール様式 、『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 客席配置図はこちら 客席断面図はこちら
2フロアー 収容人員 1802名、可動床オーケストラピット使用時:1,668席(134席減) - 車椅子席:28台収容可能、
- 舞台設備
舞台平面図はこちら
プロセニアムアーチ:間口20m 奥行16.45m 高さ6.5~9.5m すのこまでの高さ21.5m、脇花道、可動反響版、オーケストラピット(可動床 間口21m 奥行4.3m 広さ90m²)、 - その他の施設・設備
- パイプオルガン、楽屋x7、リハーサル室、専用ロビー、ホワイエ
- フロアー配置図はこちら、
- 付帯設備利用料金一覧はこちら
- 楽屋利用料金はこちら
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。
小ホール
- ホール様式 平土間・多目的ホール。
- 客席 1フロアー 収容人員 210名、
- 舞台設備 仮設ステージ、間口9.7m 奥行4.84m 広さ64m² 高さ0.5m 床から天井までの高さ3.5m可動反響版、
- その他の設備 、楽屋x2、ホワイエ。
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。
付属施設・その他
- 付属施設 リハーサル室x、練習室x、会議室x5、和室、レストラン
- 利用料金等)案内 詳しくはこちら。
デジタヌの独り言
新宿区といえば、第2国立劇場もある事だし......、マアいいか。
デジタヌの知っておきたい豆知識
新宿文化センターこれまでの歩み
1979年都電大久保車庫の跡地を利用して新宿区成立25周年記念事業として開館した。
2008年4月に耐震補強をメインにリニューアルした。
※参照覧
※1、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。
※2-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら
※2-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。
※ 関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。
公開:2017年12月14日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
中野サンプラザ 《ホール音響Navi》 < TOP >江戸川区総合文化センター 《ホール音響Navi》