連載『 SONY WH-1000XM4 ノイズキャンセリングヘッドフォン長期使用レポート』ー第3回ー
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第2節 SONY ノイズキャンセリングヘッドフォンの魅力は楽器一つ一つが聞き分けられるクリアーな音作り
第1項 BOSEとの比較も交えた内蔵アンプの実力とは...
「内蔵デバイス」を一切通さないSW・offの状態ではMDR-Z1000と全く同じといってよい「トランジェント(忠実度)」重視のソノリティーですが、ノイズキャンセリングヘッドホンである限りは「音作り」は欠かせない要素の一つでもあります。
以下は視聴盤に通常CDを使用して本機内臓プロセッサSWオンでの、SONY WH-1000XM4 試聴"レポート"です。
- ●配信元←(CD)→ストランスポート(※02)←(bluetooth/LDAC)→headphone
参※02)デスクトップPC+TEAC USD301(生産終了)
主に使用したPCドスパラGALLERIA AJ の長期レポートはこちら。
参※21)視聴盤は。
ショルティーがシカゴSOと再録音した盤。
現在、廃盤になっており全集盤のみが発売されている。
ファンの間ではロンドン交響楽団と共演した盤が珍重?がられていますが、
小生はスコアを眺めているような当デジタル版のほうが好み!※但し一部終楽章冒頭部分など気に食わない部分があるのも事実。
各パートが明瞭に収録されて録音現場の情景が手に取るようにわかる名録音として有名です。
マーラー:交響曲第2番「復活」
ショルティ(サー・ゲオルグ) (アーティスト, 指揮), & 6 その他 形式: CD
Mahler: The Symphonies
ゲオルグ・ショルティ (指揮), & 2 その他 形式: CD
参※22)当サイト関連記事 DAC付きヘッドフォンAmp使用の勧め...《はこちら。
参※23)当サイト関連記事 "AMD Ryzen7"搭載!のhpの最新ノートパソコン ENVY x360 13ar0115AU 《購入・使用レポート》はこちら。
第1目 人為的な不自然さを感じさせない音作り?
※左からベストセラーBOSE QUIETCOMFORT 35、今回の主役SONY WH-1000XM4 、そして右端が"物差しの標準原器'としたMDR-Z1000
SONYの"音作り?"は"人為的な不自然さを感じさせない音作り!"になっています!
SW・ONでは"ある種の音作り"で録音素材の"明瞭度"を上げていますが...
この"SONYマジック"ともいえる波形シェーピング処理技術が小生のような"拘り型オーディオマニア"にはたまらない魅力となっています!
第2項 クラシックファンが納得できるソノリティー
※左がWH-1000XM4 右がMDR-Z1000
WH-1000XM4 単独のモード比較では
DSEE Extreme (波形シェープ)デバイスSWオン状態のほうが、
よりクリアーに透明感が上がった感じで、「写真で言うなら」明るいレンズで近接撮影して、明度、コントラスト共に上がったような「それも人為感(加工した感じ)が全く無く自然に!」
前回示したように、DSEE Extreme On ではインピーダンスが40 Ωになるので、ヘッドフォンAmp.側から見れば荷が重くなるはずですが、
その分過大入力にも強くなるわけで、MDR-Z1000と同じ音量感、実入力(ツマミ位置)でもサチュレーション感が無い!抜けの良い音になります。
つまりこのヘッドフォンも、他のSONYノイキャンHD同様に、SWオンで使用するのが前提!なのでしょう
ボリュームを絞り込める!
更に環境ノイズ"0"の無響室状態言い換えれば空中浮遊状態(※21)になるので、レベルを上げる必要が無くなり、微小レベル時(pppp)の時でも充分な「楽器本来のソノリティ」を保ったままでVolumeを絞れるので、むやみに大音量にする必要はありません!
実際にMDR-Z1000と同じソノリティーの音質が、
約ー6㏈(半分)~ー10㏈(1/3)のオペAmp出力(レベルメーターで校正済みのVolume設定)で可能です!
但し座興で!で、いつもの MDR-Z1000 のVolume位置で大砲の音を再生してみたら、ケーシング事揺さぶられる(共振を起こすのではなく、全体が内部の音圧で両側に飛び跳ねる感じ!)ド迫力で腰を抜かしそうになりました!(^□^)゛゛
※つまりDSEE Extreme では波形シェープだけではなくラウドネス補正も行っています!
なので振動板に過大な負荷(大振幅)を強いる結果に繋がり、振動板が破損する恐れがありますので、自己責任でお願いします!
チャイコフスキー:交響曲全集
ロシア・ナショナル管弦楽団 & ミハイル・プレトニョフ 8枚組み
2010年09月03日発売 DG新譜
参※21)当サイト関連記事 "カモメのジョナサン"は理想の音響空間にいた!はこちら。
SONYはMDウォークマンの頃から長年にわたり"圧縮技術(アルゴリズム:演算手法)の開発を続けてきた企業の一つでもあります。
聴覚のラウドネス特性、周波数特性上のマスキング効果などを探求し続けてきた成果が"不自然さを感じさせない音作り"に結び付いたのでしょう!
なので初回で述べましたように
『マスタリング時に他の楽器でマスキングされて、今まで聞き取れなかったようなピアニッシシモで奏される、"微小レベルの楽音"が見事に再現されて聞き取れる』のでしょう。
これがBOSE QUIETCOMFORT 35等の他社製品との決定的な違い!です。
左がBOSE 右が WH-1000XM4
BOSEではワイヤード接続はあくまでもエマージェンシーであり、SW-Offでは過去のレポート(※19)の通りまともに聞けた代物ではありませんでしたた...
参※19)当サイト関連記事 BOSE QUIETCOMFORT 35はこちら。
公開:2020年12月 2日
更新:2024年3月 8日
投稿者:デジタヌ
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