連載『 SONY WH-1000XM4 ノイズキャンセリングヘッドフォン長期使用レポート』ー第2回ー
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第1節 earphone 単体の MDR-Z1000との基本性能比較では...
SONYノイズキャンセリングヘッドフォンの魅力は earphone 単体としての 基本性能 (応答性)の良さからくる、素晴らしい明瞭度・分解能です。
内臓プロセッサAmp SW Offの"裸"性能でも...
小生の愛機 MDR-Z1000 が生産を終了して、栄光あるSONYヘッドフォンシリーズのTOPナンバー1000番をWH-1000XM4に明け渡した理由とは...
プロ用モニターヘッドフォン MDR-M1ST を本格的?ケーブル接続中級機の本命に育て上げたい営業方針と、
さらにそのほうが半ば手作りに近い手の込んだ(手間のかかる)MDR-Z1000を生産するよりは、ビジネス上有利(利益が上がる)と考えた"SONYの大人の事情(利害・思惑)"によるものもあるでしょうが...
WH-1000XM4 を聴きこむうちに「それだけではなさそう」ときずいた!次第です!
ソニー伝統のフラッグシップナンバリング1000番台の「栄光を受け継ぐにふさわしいソノリティー」を持っていると断言してもよいでしょう!
★第0目 ケーブル接続時の基本性能は?
内部アンプ(ノイズキャンセリング回路)Offでのソノリティーには降参です!
小生の、聴覚ではMDR-Z1000と全く区別がつきませんでした! いやー(ear)恐れ入りました。 /(υωυ)\
以下の様に公称物理データでは MDR-Z1000がそれぞれ上回っていますが...
第1目 エンクロージャー形式
どちらも密閉式(但しMDR-Z1000は背圧制御用のバランスホール付き)
第2目 ドライバー(振動板)
MDR-Z1000が50㎜Φドーム型(HD、OFCボイスコイル) WH-1000XM4 が40㎜Φ ドーム型(CCAWボイスコイル採用)
第3目 使用マグネット
両方ともネオジウムで同じ
第4目 再生周波数帯域
MDR-Z1000の5→80,000Hz に対して WH-1000XM4が 4 Hz → 40,000 Hz (JEITA)
※但し人の聴覚能力は一般的には20~20,000Hzとされており、更には録音現場の現況(※10)を考えると、上限が40,000Hzでも80,000Hzでも大差はありません!
参※10)当サイト関連記事 ハイレゾオーディオとは はこちら。
第5目 最大入力
MDR-Z1000の 4,000mW!に対して 不明(Bluetooth接続がメインなので耐入力はあまり問題ない!)
出力音圧レベル 108dB/mW に対して105dB/mW(有線接続、POWER ON時 1kHzにて)、101dB/mW(有線接続、POWER OFF時 1kHzにて)なので
内蔵アンプを動作させている限り同じ Volum 位置であまり変わりません。
SW Off 接続では...
MDR-Z1000のインピーダンス 24 Ω (1KHz)に対して 、
WH-1000XM4が16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて)40 Ω (有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)なので、
同じVolume位置ではMDR-Z1000 よりは大きなレベルになり、耐入力が不安なので、Volumeは-3db程度低く設定しています。
但し、後述するように内蔵 Amp のソノリティが抜群なので、常時SWオンで使用しており、実用上は問題ありません!
第6目 ケーシング 外寸
MDR-Z1000が270gマグネシウム合金 WH-1000XM4 は254gプラスティック
更にやや小ぶりですが耳の切り鍵?は同じで厚みがややある程度。
(※)次回予定しているBluetooth接続時の 伝送帯域(A2DP) は20Hz - 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時) / 20Hz - 40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps 時ですが、
ドライバー振動板そのものの、低域能力は公称値通りに出ている様です。
重低音再生時の御注意
人間の耳はラウドネス特性があり100dbの大音量時でも20Hzの重低音では音声帯域(※11)内で、
重低音域は一番よく聞こえる1kHz当たりの音圧に比べて、ー30㏈(約1/30)の感度差があり、
聞こえるように、無理やりアンプ出力を上げると過大入力で、振動板のコイルが焼損したり、振動板そのものも破壊!されてしまいます。
※これは耐入力の大きいMDR-Z1000も同様で、フラッター音が聞こえる程度のレベルまで Volume を上げての長時間ドライブでは、振動板が破損する恐れがあるので重低音Testは"ほどほどに"されたほうが無難でしょう!
参※11)音声周波数帯域とも言われ楽器や肉声の基音となる300~3400Hzの低・中音域を指します。
ちなみに電波法では、AM放送の公称伝送帯域は100 Hz~7,500 Hzと定められて!いますが...
実際にはオーバー変調して50Hz程度→12kHz程度の範囲で送信!しています。
※フラッター(ガサゴソ音)は重低音ではありません!
耳もとで1KHzが60dbぐらいになるまでVolumeを上げて音量設定すると、
24Hzくらいから下の重低音域では、MDR-Z1000同様にフラッター(ガサゴソ音※11)が生じているようですが...
(SWオンでは低域補償がかなり大きく)異常な過大入力なので、聴感補償前の特性では周波数帯域4 Hz - 40,000 Hz の全帯域に渡り±3dbのフラットな特性があるのでしょう!
但し、前途した人間の聴覚ラウドネス特性により、はっきりとは認識できないのです!
フラッター音を聞いて20Hz以下の音が聞こえた等と喜んでいる「YouTube」聴取者の"オバカサン"理解出来ました?
参※11)当サイト関連記事 デジタルノイズの数々 はこちら。
公開:2020年12月 2日
更新:2024年3月 9日
投稿者:デジタヌ
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