バーチャル居酒屋 「酒房 狸穴亭」

ビール は生き物!徹底した衛生管理が必要!《 甘辛 地ビール 放談 》

美味しい「地ビール」の瓶入り・缶詰加工には徹底した衛生管理が必要!。「ビールは生き物」なので、醸造過程だけで無く醸造後の「パッケージング加工(容器封入)ライン」まで含めて一貫して徹底した「衛生(微生物)管理体制」をとらないと、愛飲家に「美味しいビール」を届けることが難しい商品なのです...また無濾過・非加熱処理のエール系ビールは「足が早く・日持ちが悪い」ことは一般消費者も心得ておくべきです。

美味しい「瓶ビール・缶ビール」には徹底した衛生管理が必要!

ビールの味覚とは?

確かに、普段は「スーパー...」「プレミアム...」等メジャーラベルの「ラガー」ビールしか飲んでいない、私達は、「ビールは苦くないと...」「ビールは喉越し...」とか「フルーティなビールなんて...?」とか

先入観が邪魔」をして「タイプの異なるエールビール」の良さが、わかりづらいのも事実でしょう。

しかし、「美味いビール」と「不味いビール」の違いぐらいは「ビール愛飲家」なら判ります

実際、癖が強いとされている、「ギネス」は小生の愛飲アイテムの1つでもあります。

呑兵衛の俱楽部の人達は

(※関連記事はこちら

「タイプが異なれば、味わい方は違う!」

「正しい知識も無く、好き勝手な事言ってる1部のビールサイトは風評被害の元!

などとおっしゃり、「地ビールの正しい知識を消費者に!」と啓蒙活動をなさっているようですが...?。

彼らが言うタイプの異なる味わいとはエールビールのことであり、醸造機械の斡旋や講習会開催も含め、何か「お金儲けのネタ」にされているフシもあり、今いち「1部のビールサイト」に属する小生には「鵜呑みにできない節」も感ぜられます。

さらに、貴方たちこそ

「製品管理=衛生(微生物)管理の正しい知識をお持ちなのですか?」と問いかけたくもなる!

貴方たちが主催している「ビアカップ」はマイクロブリュワリー持参の専用容器に詰められた鮮度の良い「生樽」ビール味覚のみの審査をし、入賞を決めておられる。

一般消費者(愛飲家)が口にしているパッケージングされた(瓶入り・缶詰の)市販(流通)商品とは別物です!

ビールの製造管理(衛生管理)の難しさ

実際に微生物管理(意識)の行き届いてい無い、地方のマイクロブルワリーが、不用意に缶詰加工した無濾過のエールを、取り寄せて試飲?したことがありましたが...。

「ホップのえぐみ」だけで、とても飲めた代物ではありませんでした!(※1)

口直しに飲んだ「一番搾り夏季限定大輪の夏」が何と美味しかったことか!

翌日「成城石井」で見つけたオラホ ゴールデンエールの味が、とびきりの「美味さ」だったのだけに、「某マイクロブリュワリー」の製品管理に疑問を感じた次第です。

「ビール酵母」以外の微生物(雑菌)の混入には注意を払うべき

参考文献にもあるように特に多種の製品を手がけている「マイクロブリュワリー」(※2)では同じパッケージング・ライン(瓶詰め・缶詰加工ライン)を使っている場合が多く、酒分けの異なる製品を流す場合は特に入念に加工ライン」の「除菌」「洗浄」を心がけ、徹底的に「ビール酵母」以外の微生物(雑菌)の混入、特に「乳酸菌」と「ectinatus属 菌」の混入には注意を払うべきです。

無濾過・非加熱処理のエール系ビールは「足が早く・日持ちが悪い」

また無濾過・非加熱処理エール系ビール(※3)は「足が早く・日持ちが悪い」ことは一般消費者も心得ておくべきです。

結論的には、我々消費者も、「生」が売りの「エール・ビター」系のビールは、マイクロブリュワリー付属の施設(レストランやビヤパブなど)で「美味しい出来たて」を頂き「容器詰め(瓶・缶煎り)」の「パッケージ商品」には受賞歴を鵜呑みにして安直に手を出さない方がよいでしょう。

一般消費者が安心して飲める地ビールとは

もちろん濾過・加熱処理されたピルスナー・ラガー系の容器詰めビールも、注意が必要です。

ボトリングメーカー外部委託品は要注意

自社で容器詰め加工のライン(設備)を持たないで缶詰加工業者に容器詰め委託しているマイクロブリュワリーの市販(流通)商品は要注意です。

特に地方で、小ロット(少量)の瓶詰・缶詰加工を清涼飲料(乳製品・缶ジュース・缶コーヒー)を加工しているパッケージング専門会社に委託している商品の場合、加工(瓶詰め・缶詰め)ラインの洗浄・除菌が不十分な事が多く、雑菌混入のケースが多いことも事実です。

雑菌 が混入すると 短期間で風味を損ねる !

「雑菌」が混入し「短期間で風味を損ねる」ケースでは、流通過程を経て愛飲家(消費者)の手元に届いた時には、飲めた代物では無い商品も存在することも知っておきましょう。

銘柄ごとのパッケージングラインの徹底した洗浄・除菌が必要!

自社加工で瓶詰め・缶詰加工している場合でも、銘柄毎にパッケージライン(タンク、配管、封入機etc....)を徹底的に、洗浄・除菌する衛生(微生物)管理態勢が必要です。

意外といい加減な酒造メーカー

酒造メーカーは醸造のプロ集団であると同時に、意外と衛生管理をおろそかにしているケースもあります。

酒蔵に住み着いた酵母菌を主に頼っている地方の酒造会社の中には、衛生管理の行き届いた無菌室に近い「隔離された瓶詰め加工ライン」を持たず「酒造」に設けた「外気にさらされた」瓶詰め加工ラインで、洗浄の不徹底なまま瓶詰め加工を行っているケースや、清涼飲料の缶詰加工を主としている、パッケージング専門メーカーに加工を委託しているケースが多く、前途した衛生管理の不徹底から、賞味期限内であるにもかかわらず、「飲めた代物では無くなってしまった無濾過缶ビール」が出回っているのも事実です。(小生ががっかりしたのも、この手の地方酒造メーカーの商品でした。)

ビールは生き物」

ビールは生き物」なので、醸造過程はもちろん醸造後の「パッケージング加工(容器封入)ライン」まで含めて一貫して徹底した「衛生(微生物)管理体制」をとらないと、愛飲家の手元に「美味しいビール」を届けることが困難な商品なのです。

安心して飲める美味しいビールとは

ビール・テイスターの味覚評価をあてにして初物を購入しないこと!

「樽生」を対象にした味覚だけに頼るテイスターと称する人たちの、評判を信じて、初物に挑戦(購入)するのは危険です。

一般消費者が安心して飲める美味しいビール(衛生管理体制)を見極める目安としては以下の3つが挙げられます。

1)衛生管理意識が浸透している精肉・食肉加工業関連メーカー

普段から食品衛生には神経をとがらせている精肉・食肉加工メーカーが手掛けているパッケージング商品を選ぶのも無難でしょう。

2)JBA(全国地ビール醸造者協議会)に加盟しているか?

JBA(全国地ビール醸造者協議会)に加盟している事業者(ブリュワリー)ならまあ安心。

3)「JBA 全国地ビール審査会」での入賞商品を選ぶ

JBA(全国地ビール醸造者協議会)が毎年開催している 全国地ビール審査会でその年入賞した商品を選ぶのが最も無難です。

JBA 全国地ビール審査会でオラホビールが最優秀賞を受賞!

最後に品質に拘るオラホビールが2016年度の最優秀賞を受賞し太鼓判を押されたことをお知らせしておきます。

※1)この商品は呑兵衛倶楽部主催のビアカップその他、国内外で数々の受賞歴が有る「有名ラベル」で、容器詰めされた無濾過「生ビール」の難しさを改めて教えてくれました。

呑兵衛の俱楽部が主催している「ビアカップ」はメーカー持参の専用容器に詰められた鮮度の良い「生樽」ビール味覚のみの審査がされ、一般消費者が口にする「瓶・缶」などの市販(流通)商品では無いのでそういう結果(上位入賞)に繋がったのでしょう。

※2)日本の酒税法の種類製造免許の年間製造最低数量60Kリットルギリギリのブリュワリー。

※3)ジャーマンエールの内「ドゥンケルヴァイス」「ヘーフェ・ヴァイス」「ヴァイツェンボック」アメリカン・エールの「無濾過」商品など。

※参考資料)銀河高原ビールさんの取り組みについて、紹介しておきます。

同社では、品質管理の自信の表れとして「一年間」以上の賞味期限の長期保障をしておられます!

近くの酒販店で入手した同社のペールエールは本当に美味でした!


 

公開:2017年8月26日
更新:2019年9月30日

投稿者:デジタヌ


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