狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

ウェスタ川越 《ホール音響Navi》

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埼玉県内屈指の総合舞台芸術ホール

建築音響デザインから眺めたウェスタ川越

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

大ホール

公式施設ガイドはこちら)

可動プロセニアムを備えた、3層の変形6角型多目的ホール。

6角型と言っても等辺では無く対抗する面と平行にならない用に配慮されている。

可動プロセニアムとホール内壁とデザインを揃えた重量級の反響板で一体型オープンステージホールになる流行のデザイン。

3階バルコニー両翼から「高床式」のスロープタイプのテラス席がホール中央まで伸びている。

客席両側壁(テラス床囲い)低・中層部は要所に「段差」を設けた木質パネルで表装されている。

3階大向こう席の背面はアンギュレーションを設けたパネルで表装されている。

天井は大型のセグメント天井反響板になっている。

ホール音響評価点:得点81点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは 基礎点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点16点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点10点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら

定在波評価

※障害発生エリア席数0なので基礎点50点とした。

基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点

定在波障害顕著席数;

定在波「節」部席;0席

定在波「腹」部席;0席

重複カウント ;ー0席

定在波障害顕著席総計;0席

初期反射対策評価

段付き壁面パネルなので素材基礎点25点とした。

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数7=18点

初期反射障害1 壁面障害席 ;58席(12席/1後半側壁際席、、4席/2階側壁際席、2席/3階後半24・列壁際席、40席/3階25列全席)

初期反射障害2 天井高さ不足(3m以下)席;120席(36席/1階28・29列全席、4席/2階6列全席、80席/3階24・25列全席)

重複カウント ;ー6席

音響障害席総計;172席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数8=12点

眺望不良席数;100席/1階平土間中央部座席2~6列15番~34番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;58席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(3m以下)席;120席

重複カウント ;ー6席

音響障害席総計;272席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

リハーサル室(小ホール)

(公式施設ガイドはこちら)

平土間床面積約220㎡(約133)でほぼ大ホールの反響板使用メイン舞台とほぼ同じ面積のリハーサル室。3.6mx12.7m面積 45.7㎡;約27.5畳)の小さなステージ迫りを備えており、約200席のオープンステージ小ホールとしても利用出来る。

ルーム音響評価点:90点

内訳;リハーサルルームとしての評価基準を適用しました

定在波対策評価点:45点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)

残響その1(初期反射)対策評価点:45点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)

多目的ホール

公式施設ガイドはこちら

分割使用可能な、床面積 約650㎡(約392畳)の2階吹き抜けの天井(4.5m)を持つ、平土間多目的イベントルーム。

床面積に対して天井が低く、水平に配置された吊り天井は反転した「組格子」風のセグメント反響板となっているが、フローリング床とは完全に並行している為に定在波、初期反響対策としては?。

但し、大会議室、イベントホールとしてみれば上質な多目的イベントホールではある。

ホール音響評価点:74点

内訳

定在波対策評価点:20点/40点満点(※客席周辺or2面がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

残響その1(初期反射)対策評価点:19点/20点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

残響その2(後期残響)への配慮評価点:15点/20点満点

客席配置 20点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

ウェスタ川越

Official Website  http://www.westa-kawagoe.jp/

ウェスタ川越のあらまし

川越駅西口駅前再開発事業で作られた文化芸術振興施設、交流支援施設と交流広場から成る総合文化施設。

ウェスタとは、埼玉県西部と川越駅西口の「西:West」と、さまざまな市民活動、
にぎわいが本施設から始まる意味の「スタート:Start」を組み合わせてつくられた言葉です。<公式サイトより引用>

ウェスタ川越のロケーション

  • 所在地  川越市新宿町1丁目17−17

川越駅の繁華街と反対側の西口から駅前通りを400m程辿ったところに位置する。

西口側は再開発の真っ最中でウェスタ川越迄の通り沿いには遊休地も見かけられるが、ビルが立ち並んで来ている。ウェスタ川越辺りが西端でこの辺りから住宅街が拡がっている。

トリップアドバイザーの川越市周辺にある観光スポット 口コミ ナビはこちら。

ウェスタ川越へのアクセス


最寄り駅 JR、東部線川越駅から徒歩5分。

ウェスタ川越がお得意のジャンル

大ホール

オーケストラコンサート、オペラ・バレエ公演以外にもミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

ウェスタ川越の公演チケット情報

ケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

ウェスタ川越施設データ

  1. 所属施設/所有者 ウェスタ川越/川越市。
  2. 指定管理者/運営団体 NeCST/川越市。
  3. 開館  2015年3月21日
  4. 設計  
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

大ホール

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席  3フロアー 収容人員 

    1,712席(複床式3層)
     ・1階席 982席(車イス席4席含む)/ 親子席10席
     ・2階席 154席
     ・3階席 576席

    オーケストラピット使用時
    1,510席
     ・1階席 780席(車イス席4席含む)/ 親子席10席

    仮設花道使用時
    1,648席
     ・1階席 918席(車イス席4席含む)/ 親子席10席

    、1・2階テラス席(桟敷席)、可動床、
  3. 舞台設備 、プロセニアムアーチ:間口:18.2〜14.0m(間口を狭めた場合)
    高さ:13.0〜10.0m
    奥行:約18.4m、ブドウ棚(すのこ)、仮設本花道。
  4. その他の設備 、楽屋x10、スタッフルーム、

多目的ホール

  1. ホール様式 、フローリング平土間多目的イベントホール。床面積;約650㎡天井高さ4.5m、可動(スライディングウォール)隔壁により、3室に分割利用可能。
  2. 客席  1フロアー スクール形式(3名掛け)約300名 シアター形式約780名 立食パーティ形式約400名
  3. 舞台設備 、電動バトン、200インチ固定スクリーン。
  4. その他の設備 、

付属施設・その他

  • 付属施設 リハーサル室(小ホール)、多目的ホール、会議室x3、
  • 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら

ウェスタ川越これまでの歩み

2015年3月21日西口再開発の目玉として登場した。

 

公開:2018年1月22日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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