『旅するタヌキ』狸穴ジャーナル別冊

板橋区立文化会館& グリーンホール 《ホール音響Navi》

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板橋産文ホールの名前で板橋区の女子プロレスファンのメッカとして長年君臨し続けてきた板橋グリーンホールと板橋区民文化会館についてのコラム。

板橋区立文化会館のあらまし

ともに指定管理者として公益財団法人板橋区文化・国際交流財団が積極的に自主興行を行っている複合文化施設。

板橋区立文化会館

大・小ホールのほかに、大小の多くの会議室、和室・茶室、音楽練習室、保育室などを備えた複合文化施設。

グリーンホール

2つの講堂と11の会議室を備えた、文化施設。「女子プロレスの新興」に協力しているスポーツ施設でもある。

区立文化会館のロケーション

ところ 

 板橋区立文化会館;板橋区大山東町51-1

板橋区立グリーンホール;板橋区栄町36-1

区立中学校を間に挟み通りを隔てて南北に少し離れて2つの施設がある。

両施設ともに幹線道 からは離れており、静かな住宅街の中にある。

板橋区立文化会館の施設データ

Official Website http://www.itabun.com/index.html

  1. 所属施設/所有者 板橋区立文化会館/板橋区。
  2. 指定管理者/運営団体 公益財団法人板橋区文化・国際交流財団/板橋区。
  3. 竣工・開館   1981年

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

『大ホール』の音響

(公式施設ガイドはこちら。

平土間から続くなだらかなスロ―プを持つメインフロアーと、2階バルコニーで構成された2スロープ2フロアーのプロセニアム形式多目的ホール。

開館当時全国に吹きまくっていた「石壁病」に見事感染し全壁面タイル張りのものすごい表装!いわゆるエコールーム擬き仕様(※11)のホール。

さすがにこの反響を抑えるために1・2階大向う背後壁は音響ネットで表装した吸音壁となっている。

ホール後半部分の対向している垂直壁の部分は7ブロックに分けて緩やかな凸面状の壁面に成形されている。

メインフロアー後半、2階バルコニー席周辺には客席と壁面の間に通路ではないが多少の空隙は開けてある。

天井はプラスターボード製の大型ブリッジタイプのアンギュレーションを持たせあ反響板がしつらえてある。

※参11)エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

総評

これだけの凄い表装だから、せめて1・2階共に大向うは通路にすべきであったし、メインフロアー中央列も千鳥配列配置にしてほしかった。

次回の大巾改装時に壁面材質も含め全面改修を望みたい。

但し何度も舞台に上がったものとして、こ「巨大エコールーム?」は鼻歌交じりで「音あたり」するくらい、気持ち良いエコーがかって気持ち良いのも事実ではあった。

但し客席1階中央部後方で聞いた時は近々少々耳につく、刺激的な音であったことが思い出される。

このまま使い続けるおつもりなら早急なる改修を

1981年竣工なので新耐震基準適合前の建物でもあるし建て替え時期に達している施設でもあり何とも申し上げにくいが...。

内壁内装の全面改修

タイル張りの内装は危険でもあり(※12)何らかの対策は早急に実施すべきであろう。

最低でも天井改修などで良く用いられるプラスターボード製の反響板に換装するか...、出来れば低層部客席周辺だけは最新の木質グルービングパネル(※3)に換装されたい。いずれもアンギュレーション処理はお忘れなく!

※12) 2018年の北大阪震災では、高槻芸術劇場で実際に「内壁タイル剥落」が発生し、休館に追い込まれている。

参※13)当サイト関連記事 1/4波長程度の「グルービング(溝)加工」をほどこした壁面用パネル の効果はこちら。

平戸土間中央6列の千鳥配列化

奇数列1・3・5列から1席ずつ都合3席撤去すれば見違える(聞き違える)ように改善する。

1・2階大向席の補助席化

メインフロア-の26列全席21席と2階37列全席33席は撤去し立ち見席&スタッキングチェアーの補助席とすべし。

デジタヌの一刀両断

小生が在京中は毎年某アマチュアオーケストラの団員としてステージに上がっていた懐かしいホール、手ごろなサイズはホールを満員にするにはちょうど良いサイズで、満員である限りは、それなりの響きが得られていたように記憶している。

但し客席でじっくり聞きこんだことが無いので...とりあえず壁際&大向う近くは避けられたほうが良いであろう。

ホール音響評価点:50点(暫定値)

§1,「定在波対」策評価点:24点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
    音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎配点50点満点x0.5=25点に減じます。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/25点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,客席配置への評価点:13点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:3点/5点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

板橋区立文化会館大ホールの施設データ

  1. ホール様式A プロセニアム型式多目的ホール。
  1. 客席仕様    2スロープ2フロアー 
  2. 収容人員1.263席、(車椅子用スペース6人、親子室6人、含む、)(※公式客席配置図はこちら)
    • 1階固定席X972席、1階(オーケストラピット部可動床可動席X145席、含む)
    • 2階席291席、、
    • Pタイル張り、
  1. 舞台設備
    • 基本舞台仕様Aプロセニアム形式;有効幅約29m(ステージ最大幅約?m)x有効奥行き約13.6m(最大奥行き約14.4m)有効面積約395.6㎡(約239畳)、プロセニアムアーチ:間口約18.18m、高さ約8m、実効面積;約247㎡(約149畳)ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さFL+約19.8m、バトン類高さStL+約?m、照明(ブリッジ);?本、美術バトン;9本
    • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約18.18m、高さ約8m、最大奥行き約12.7m、実効面積;約167.7㎡(約101畳)ステージ高さ;FL+約?cm、
    • 舞台機構1 ;奈落、大(道具)中(オーケストラひな壇)&小迫り、、
    • 拡張舞台(エプロンステージ);可動床・可動客席オーケストラピット&エプロンステージ迫り;最大幅約19.54m最大奥行約4.2m有効面積約63㎡;約38畳、演奏面レベル設定;StL ー約?m~+0m、
    • 舞台備品・図面;舞台平面図はこちら舞台断面図はこちら舞台備品リストはこちら
  • 専用附属施設、施設利用料金;専用付帯設備・備品使用料金表はこちら。施設別・使用料金案内はこちら

板橋区立文化会館大ホールがお得意のジャンル

オーケストラコンサート、バレエ公演、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、トークショー、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

板橋区立文化会館で催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

『小ホール』の音響

(公式施設ガイドはこちら。)

1フロアー1スロープのプロセニアム形式多目的ホール

平土間に近い緩やかなスロープを持つ、専用のロビー!を備えた1フロアーのプロセニアム形式多目的ホール。

大ホール同様に脇花道が付いた3階吹き抜け相当の高い天井を備えている。

客室両側壁は、いわゆる宴会場と同じで表装の壁紙で表装した一般建築用の石膏ボードをアンギュレーションを設けて設置されている。

上層部壁面は一度折り上げてわずかに内傾させたプレーンな壁面でキャットウォークをカバーしている。

1階大向う背後は立て格子で表装されている木質パネル、上部は僅かにホール内部に飛び出し、音響ネットで表装した吸音壁をわずかに内傾スラントさせて表装した調整室になっている。

天井は折り返した変形ヴォールト天井(※21)になっている。

※21)Wikipedia関連記事 ヴォールトはこちら。 

総評

大ホール同様に素性のよい形状のホールなので。今後の改修次第ではエリアきっての音響を持つプレミアムホールに変身できる素養は備えている。

ホール音響評価点:65点(暫定値)

§1,「定在波対」策評価点:35点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※スラント設置されていない「垂直平行側壁部分」と「平土間部分」の処理において、
    音響障害回避策」が3つ以上講じられていない場合は基礎配点50点満点x0.5=25点に減じます。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:14点/25点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算

§3,客席配置への評価点:13点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:3点/5点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

小ホールの施設データ

  1. ホール様式 プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席仕様    1スロープ1フロアー 
  3. 収容人員306席、(車椅子用スペース4人、含む、)
  • 、Pタイル張り、

※公式客席配置図はこちら)

舞台設備

  • 基本舞台仕様プロセニアム形式;有効幅約18.18mx有効奥行き約7.24m有効面積約131.6㎡(約74.5畳)、プロセニアムアーチ:間口約9.1m、高さ約5m、実効面積;約65.9㎡(約39畳)ステージ高さ;FL+約100cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約10.5m、バトン類高さStL+約?m、照明(ブリッジ);?本、美術バトン;4本
  • 反響板設置時;プロセニアムアーチ:間口約9.1m、高さ約5m、最大奥行き約6.39m、実効面積;約49.6㎡(約30畳)ステージ高さ;FL+約100cm、
  • 舞台仕様・詳細寸法などに関するデータ及び仕込み図面集。

板橋区立文化会館小ホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、

往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、

落語・演芸寄席、トークショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

『グリーンホール』(2階ホール)の音響

(公式施設ガイドはこちら。)

いわゆるステージ付きの講堂スタイルの多目的イベントルーム。

1階ホールの真上だが、防振・防音設備が完璧らしく?、女子プロレスに用いられたりもする、というよりほぼメイン用途みたい?

一応セミグランドYAMAHA C5Aは装備されている。

客席周辺低層部壁面は壁紙で表装した石膏ボードを用いたいわゆる宴会場スタイル。

上層部は天井同様のていねいに折り上げらえたプラスターボード反響板(※31)を使用。

天井はブリッジタイプのアンギュレーションを持たせた波状の大型反響板になっている。

プロレスの無いときは、スタッキングチェアーと折り畳み机を並べて、講習会やセミナーに用いられているようである。

参※31)アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

総評

プロレスと、市民決起大会だけではもったいない施設であり、多少汗臭い?のを我慢すれば立派に音楽鑑賞にも耐えられる施設である。

尚一階ホールは、大会議室の風情なので、割愛させていただく。

ホール音響評価点:90点

§1,「定在波対」策評価点:38点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:18点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:14点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:20点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

グリーンホール2階ホール

  1. ホール様式;公民館様式・平土間プロセニアム型式舞台付き多目的イベントスペース
  2. 客席仕様   最大幅約15mx最大奥行約19.1m、有効床面積約231㎡(約139.5畳)、天井高さ(最高部)約4.5m 1フロアー 
    • 収容人員250席、
      • 全席スタッキングチェアー席、
      • 、Pタイル張り、
  1. 舞台設備
    • 基本舞台仕様プロセニアム形式;プロセニアムアーチ:間口約9.3m、高さ約?m、ステージ高さ;FL+約?cm、ブドウ棚(すのこ)高さStL+約?m、バトン類高さStL+約?m、照明(ブリッジ);?本、美術バトン;?本
    • 備品・図面;平面図はこちら、、

  1. 専用附属施設、施設利用料金案内 など

グリーンホールがお得意のジャンル

女子プロレスの23区内のメッカとなっている。落語・演芸寄席、トークショーまたパーティー・レセプションなどの会場としてもつかわれている。

板橋グリーンホールで催されるイベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

その他の付属施設の音響

文化会館 リハーサル室

(公式施設ガイドはこちら。)

リハーサル室、床面積約121㎡(約73畳)天井高さ; フローリング床、木質パーケット

バレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)を備えている。

別料金のセミコンサートピアノ、を装備している。

壁面部分木質有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)構造を持ち、部分的に有孔石膏ボードを用いたプレーンな天井、を持つ。

総評

バレエダンスのレッスンルームを想定しているようだが、フローリング床に別両金のバレエシートでは少々使いづらいのでは?

後はレンタル練習室としてりようされているようである。(小生はゲネプロ→本番パターンの演奏会だったので使用したことはない!)

ルーム音響評価点:40点

§1,「定在波対策」評価点:20点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:20点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

デジタヌの豆知識

板橋区立文化会館へのアクセス

鉄道・バスなどの公共交通

板橋区立文化会館;東武東上線「大山」駅 北口から徒歩約3分

都営三田線「板橋区役所前」駅A3出口から徒歩約7分

板橋区立グリーンホール:東武東上線「大山」駅 北口から徒歩約5分

都営三田線「板橋区役所前」駅A3出口から徒歩約5分

マイカー利用の場合

※駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください!

板橋区とこれ迄の歩み

板橋区

※タウンヒストリアはこちら

東京都の北部、旧武蔵国豊嶋郡に当たるエリアにある。

推計人口、575,432人2018年4月1日。

池袋のある豊島区の北隣、東武線で2つ隣の役が区立文化会館のある大山駅。

 

公開:2018年7月16日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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