御勅使 (みだい)《 山梨県 の 地ウイスキー ナビ 》
㈱サン、フーズ
Official Website https://www.sanfoodskumano.jp/
本社所在地;山梨県甲州市塩山熊野1205-1
御勅使 (みだい)のあらまし
韮崎工場のある「御勅使(みだい)工業団地」(※1)から名付けられた主力商品。
当初「甲州」ラベルで登場し、「甲州韮崎ゴールドラベル」として発売されていたものと同じ商品のリニューアルバージョン。
モルト(単式蒸留釡で蒸留した原酒)、グレーン(連続蒸留塔で蒸留)、スピリッツ(エキス分2パーセント未満の蒸留酒)をブレンドした所謂「ブレンデッドウィスキー」である。
2016年秋時点で、販路限定準OEM「甲州韮崎ゴールドラベル」楽しんだが、メーカーが言うところの一般的なジャパニーズウイスキー(※2)(すなわちメジャータイトルサントリーの特徴)とは異なり、シーバースリーガルや、昔のキリンシーバース時代のロバートブラウンに近い味わいであった。
つまり口当たりの良い端麗淡口でストレートでも飲めるウィスキーであった。
サントリーを代表とする一般的にいうジャパニーズウィスキーとは少し違った味わいであることは事実である。
但しモルトが未成熟な現段階では、やはりジャパニーズウィスキー独特の「喉に来る感じ」も少し持ち合わせている。
抜群のコストパフォーマンス
「角」と肩を並べる味わいがあると思われる、コンチネンタル ウイスキー イエローラベル 4Lお徳用パックが、
4本セット(12リットル)でなんと1万3千円弱!(※2018年8月現在)
リットル当たり約¥1,080、本場スコットランドのパブの一杯60ml(日本でいうダブルショット)で換算して約¥65!
ほぼ同じクラスの「角」の流通価格が現在約¥6,700程度(※2018年8月現在)なので
リットル当たり約¥1,680、本場のパブの一杯60mlで換算して約¥100
つまり約65%の価格でウルトラ"杯"パフォーマンスと言っても過言ではない!
2014年からの蒸留開始なので、まだ5年物、10年物の熟成モルトは育っていないので今後が楽しみなブランドでもある。
韮崎工場
山梨県韮崎市龍岡町下条南割640
韮崎工場のこれまでの歩み
ウイスキー製造免許取得 2014年 醸造開始 2014年
2006年の酒税法一部改正でウィスキーの年間最小醸造量が6Kリットル以上に緩和されたのを受け、2014年に1972年の旧キリンシーグラム以来およそ半世紀ぶりに「製造免許」を申請・取得し、小規模ディスティラリーとして認可された。
醸造酒類
ウイスキー、
韮崎工場のこだわり
仕込み水
甲州盆地の入口に当たる甲州市は塩山市から青梅市を通り東京に至る青梅街道(大菩薩ライン)にある市で、富士川の支流、笛吹川、そのまた支流の重川沿いに工業団地にあり、重川沿いには、札幌ワインやマンズワインなどの工場があり、高芝山等、鈴庫山などの大菩薩峠一帯の2000mに手が届こうかという高峰の峰々に降った雨が長年に渡って地下に浸透し豊富な伏流水となって塩山市や甲州市に至る地下水脈を形成しており、ウィスキー、ワイン、日本酒などの醸造に適したおいしい「硬水」をもたらしている。
勿論同社もこの地下水をくみ上げて「仕込み水」に使用している。
※同社の公式サイトでは御勅使川(※1)流域の伏流水となっているが、正しくは重川流域の伏流水である。
原料
輸入大麦、
福原料
不明
韮崎工場のラインナップ
代表銘柄
現在ブレンデッドウィスキー「御勅使(みだい)」、「吟(ぎん))」、「コンチネンタルウィスキーイエローラベル」、販路限定準OEM商品「甲州韮崎ゴールドラベル」等、何れもほぼ同じ内容と考えてよい。
ドリンクキング からお取り寄せできます
e-スーパーマーケット 楽天市場店 からお取り寄せ可能。
甲州市の周辺観光
参照覧
※1、御勅使の由来
本来の御勅使地区は県西部甲斐市と南アルプス市の市境を流れ古代より度々氾濫を繰り返してきた、南アルプスに源を発する「御勅使川(富士川の支流)」の流域であり、山梨県東部の韮崎市にある工業団地が御勅使工業団地と命名された理由は不明。
但し本ウィスキーに限り「飲みすぎると荒れ狂う」という意味で名付けたとすると、言いえて妙ではある!
※2サントリーが定着させたジャパニーズウィスキーのテイストについて
日本の飲食文化と関係があり、カウンターバー、高級ナイトクラブから始まった、スナックでの飲酒文化、つまりは、「ハイボール」「水割り」「オンザロック」に遭うウィスキーであり、スコッチのように、パブでおちょこ?(シングルグラス)にそそいで、常温で「ちびちび舐めるような味わい方」には適さないウィスキーだと小生は感じている。
現在の酒税法でウィスキーに'分類されている、ホワイトから最高峰山崎に至るまで、サントリーに共通する点である。
もう少しはっきり言わせていただくと、常温では、のどにくるウィスキーだと思っている。
一方、アサヒビールの軍門に下った、ニッカなどは、スコッチの伝統を守っており、意外と常温でもいただけるウィスキーである、ただしハイボールには向かないようではあるが...。
公開:2018年8月30日
更新:2018年8月31日
投稿者:デジタヌ
▲ウィスキー(国産)へ戻る