音動楽人(みゅーたんと)

幻想交響曲《Clasicical MusicコンテンツNavi》温故知新シリーズ  S・ミュンシュの名盤

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ベルリオーズの幻想交響曲もオーディオマニアにとっては重要なコンテンツの一つでしょう。

名盤といわれるものには「古くはピエール・モントー」などのモノラル版も挙げられますが...

ステレオ時代になって、定番となったのは当時のRCAで発売されたシャルルミュンシュ盤(1954年録音盤)ではないで

しょうか?

ベルリオーズ:幻想交響曲 シャルルミュンシュ/ボストン交響楽団 の3枚

1954年ステレオ最初期録音デジタルりマスター盤


シャルル・ミュンシュ指揮 米RCA1962年新譜 デジタルリマスター盤

  • 1954年録音盤。
  • ボストン・シンフォニー・ホール

当時の米2大レーベルの一つ RCAがステレオ最初期1954年に収録した音源で、RCAでは1953年10月から2cHステレオ録音を開始したとされているので時期的にスイスStuder(民生用Revoxブランド)社業務用「Studer A27」2ch仕様かアンペックス製1インチ幅2トラック・テープ・レコーダーを使用したと思われる録音。

音質で判断する限り各パートともにかなりのオンマイクで収録されたようだが、音場は自然で、金管が左右に、振り分けられ、木管は中ほどに、弦は左右のスピーカー幅いっぱいに広がり、低弦は中央(後方)に広がっており、後年の米CBSの2インチ16chマルチトラック録音「360°SOUND」とは異なり、マルチマイク収録ですが1ポイントメインマイクを主体とした人為的な不自然さがない音場デザイン。

かなりの名人が「モノラル時代」に磨いた「フェーダー」さばきの「人力NR」のおかげで?当時の録音としては極端にS/Nは悪くない、但し強力なリミッターで強奏(ff)部分はジャズバンド録音的にややつまり気味。

全体的に弱奏(pp)部分が-45dB程度で、ダイナミックレンジは現在ほどはないが、定位は安定していて変化しないお見事!

英DECCA的に「自然な音場」を形成している。

※以下コメントの各項目については《オーディオ・マニア的クラシックコンテンツ・ナビ》その1 デジタヌ流着眼(聴)点とは.. をご覧ください。

1)interestingness grade of the audio

●dynamic range(ダイナミックレンジ)

全楽章を通じて、45~50dB程度のダイナミックレンジを持っている。

●S/N

総合S/Nは50dB程度で、木管のソロ、無音部分ではヘッドフォン聴取ではテープヒスノイズが気になるところも...。

但しSP再生では環境騒音と比較してほとんど気にならない!

●heavy bass sound( 重低音)

100Hz付近が盛り上がったタイプで。50Hz/-20dB程度で、(バスドラムなどの25HZ周辺の)重低音成分はほとんど収録されていないが、後述する、その後の録音と違ってレベルは低い極端に小さいが25Hz重低音も含まれている!

これは前途したオンマイクセッティングのおかげだと思われる。

●clarity(明瞭度)

前途したように、2ch1ポイントメインマイク(メイントラック)を主体に「録音時に」かなりオンマイク設定のスポット(ソロ)マイクをミキシングしたようで「定位は」変動しないが多少「距離感は変動する」

第4楽章の金管の響きも適当で「人為感(後付けエコー感)」はない!

●saturation(音割れ)

あまり強引な?ミキシングではないので、強奏ff(フォルティシモ)部分では適当にフェードアウトして「近接マイク」の耐入力オーバーによるサチュレーションを上手に回避している。

さすがに第5楽章の鳴り物付きのクライマックスの全奏(tutti)部分ではわずかにサチリ感が伴うが、重低音をあきらめたせいで?全楽章を通じてほとんど飽和していない様子。

2)musicality(演奏・音楽性)

●Individuality(個性度合い)

ピエールモントゥーと並んで、この時期のフランスを代表する指揮者の1人、この曲のスペシャリストとして、奇をてらわない楽譜に忠実な模範的なエレガントで勝つ迫力のある演奏。

●Dependence(繰り返し愛聴度:依存ド愛?)

繰り返し聞いても空きが来ない演奏。

スペシャリスト、というよりは、リクエストにお応えしてというか、ボストン時代に回、日本フィルハーモニーも含め、パリ管などとも何度も録音しているが、やはりこの盤がBest1ではないだろうか?

再録音盤との比較

よく取り上げられる時間比較で言うと、第4楽章の断頭台への行進のテンポが一聴して異なる。

  • 1954年録音盤が46分 第4楽章マーチ4分29秒
  • 1962年録音盤が49分 第4楽章マーチ4分27秒
  • 1988年3月新譜が48分 第4楽章マーチ4分23秒 

更に録音年代が新しくなるほど「マイク」と「録音機」の性能が向上して「オフマイク」セッティングになっていっている。

但し、別項でも記した通り、当時の一般人の再生環境の悪さを反映して、かなり「えげつない?低域のイコライゼーション」がされているようで...。

いずれも2016年に再発売されましたが!

自社(Sony)で行ったデジタルリマスターの1954年版が最も最悪!

どういうわけか1954年録音盤が「かなりえげつない!低域イコライゼーション」がされている!

マスタリングエンジニアさんいったい「どうゆう耳」しているの?

100Hz∔10dB盛り上げは、いくら何でもやり過ぎでしょう!

4kHz+2dB盛り上げはS/N悪化にもつながっていたし!

耳が遠くなった懐古趣味のお年寄り向けマスタリングですか?

せっかくオンマイク設定で本物の「重低音」も収録できているのに...

100Hzを思いっきりブチかまして?、50Hzをばっさり切り捨てるなんて...ひどすぎる!

こんな「まやかしマスタリング」で今のオーディオマニア(クラシック音楽ファン)は騙されません!

今どきの「CD」再生環境はかつての「ステレオ電蓄」などとは比べ物にならないくらいハイファイですよ!

こんなでたらめな「リ・マスタリング」ならやらないほうがましだし!ますますCD離れが加速しますよ!

というわけで狸穴音響研究所・推奨トーンコントロール値は...
  • 1954年録音盤デジタルリマスター版 25Hz↑+10dB!、50Hz↑+6dB!、100Hz↓-8dB!150Hz↓-4dB!4kHz↓-2dB!
  • 1962年録音盤が49分(オリジナルLPマスタリングのままらしい) 25Hz「X、ダメです入ってません!」、50Hz↑+4dB!、100Hz↓-2dB!150Hz↓-4dB!Treble OK
  • 1988年3月新譜が48分 (オリジナルLPマスタリングのままらしい)25Hz「X、ダメです入ってません!」、50Hz↑+4dB!、100Hz↓-4dB!150Hz↓-2dB Treble OK

※トーンコントロール(イコライジング)に関する関連記事はこちら。

デジタヌセッティングをためされる皆様にご注意!

その1)3作品を通じて「100Hz帯」が極端に強調されています!、そのまま大音量にすると、スピーカーや"ヘッドフォン"聴取では「耳」が壊れる!かもしれません?

その2)デジタヌ設定でこのCD(1954年録音デジタルリマスター版)を聞いた後は設定を元に戻すことをお忘れなく!

トーンコントロールをOffに戻し忘れてOnのままでままで、最新のコンテンツを、ヘッドフォンやサブウーファーが(20Hzの盛り上がりで)壊れるかも!しれません。

必ずBassコントロールはオフにしてください!

近年の名演・名盤

マエストロ小澤、斎藤記念オーケストラ盤

24bit、192Khz フルディジタルプロセス。ハイレゾ収録 2011年DECCA新譜

録音:2010年12月15日
録音場所:、カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ録音)

小澤征爾 斎藤記念オーケストラ seiji ozawa matsumoto festivalライブ DECCA 2014年新譜

 録音時期:2014年8月、9月
 録音場所:長野県、キッセイ文化ホール
 録音方式:デジタル収録

イヤー、ぶったまげた!

正直、松本盤CDは聞いてみるまであまり期待していなかった!

というのがHHK・BSプレミアムでのライブ録音放送があまりにもひどすぎた!

声の通りの良い残凶?の少ない国際会議場にふさわしい音響のホールが災い?して、通常の1ポイントセンターマイクでは客席騒音が入りすぎ、その割には残響が少ないデッドなホール音しか補足できないので「舞台上のマルチマイク」主体のミキシングで収録したためであろうが...、可変残響シャッター全閉でこれだけデッドでは致し方ないのか。

出来れば「後日」客の入ってない状態で、改めて録音セッションを行ってほしかったが...。

恐ろしく明瞭度は高いが、1970年代の「CBS360サウンド」録音のように、現セクを極端に左右に振り分け、しかもスケール感に乏しい最近の録音にしてはかなり「不自然な音場!」となっている。

各楽器の音質も「オンマイク丸出しの音質で潤いがない!」ジャスバンドのライブのような音のとり方。

指揮者になった気分は味わえる?かもしれないがスケール感がまるでない!

勿論NHKも「24bitデジタル伝送・マイクロフォン」24bit、デジタルミキシングコンソール、32bitマルチCh・マルチトラック録音の最新機材を投入して音源をフルディジタル録音したのであろうが...、

さすがDACCAレーベルで発売されているが、なんだか素人録音のインディーズ盤のような1枚。(もちろんメイン会場のキッセイ文化ホール 《 ホール 音響 ナビ 》 長野県松本文化会館が国際会議場と使用されるホールのために極端にデッドな音響のためが大きいが)。

小生は極端なオンマイクではない:2010年12月15日カーネギーホールライブ盤のほうが好きである。

オフマイクで2階席の最前列で聞いているような味わいがある。

勿論musicality(演奏・音楽性)も抜群、近年まれにみる「逸盤」といえる!

●Individuality(個性度合い)

円熟した、マエストロ小澤は奇をてらうことなく、オーソドックスだが、ちなみな計算で「クライマックス」まで盛り上げていく!

●Dependence(繰り返し愛聴度:依存ド愛?)

録音が素晴らしいことも相まって、2010年カーネギーホール盤のほうは最近の愛聴盤の一つとなっている。

デジタヌとっておきの愛聴盤 ブーレーズ盤

ピエール・ブーレーズ指揮 クリーブランド管弦楽団  1996年グラモフォン新譜2011年再発売

収録年 1996年3月

場所 クリーヴランド

デジタル録音

小生の尊敬するブーレーズ先生のデジタル録音、特に4楽章断頭台への行進は「小沢盤」と比べても極端ではないが、「心持ゆったりとしたテンポ」アーフタクトを明確にした演奏は、確実に歩んでいる感じで「あおるような」表現ではなくとても気に入っている。

グラモフォンのディジタル録音についてもこの時期になると、手慣れたもので文句のつけようがなく素晴らしいの一言?

デジタル伝送マイクロフォンのお世話にならなくても、経験豊富な「エンジニア」のフィーダーさばきで、見事にミキシングされており、「自然な音場」であるにもかかわらず、各楽器の明瞭度も抜群。


 

公開:2020年2月16日
更新:2020年2月28日

投稿者:デジタヌ

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