狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

連載《 べリンガー チャネルデバイダー SUPER-X PRO CX2310 V2 によるNS-SW500ドライブ 》ー最終回ー

,

終章 YAMAHAサブウーファーNS-SWシリーズの今後に期待!

というわけで前置きが長くなりましたが、「狸穴ホール」では以下の接続で使用して満足のいく結果を得ています!

システム構成

behringer.gif

CDトランスポート 

GALLERIA AJ AMD Ryzen 7 3700 ※長期購入レポートはこちら

ギガビットイーサネット経由DAC駆動用トランスポート

 LIVAZ-4/32-W10(N4200) ※長期購入レポートはこちら

DAC プリアンプ

TEAC DSD USD301(生産終了)※長期購入レポートはこちら

トーンコントローラー

コンピュータイコライザー 山水 SE-SE88(生産終了)

周波数特性 10Hz~100Khz/-3dB SN110dB 最大出力電圧 5v/全高調波歪率0.5%

入力電圧:出力電圧 150mV(1:1)

イコライザー 可変範囲 ±10dB 

グラフィックイコライザSANSUI SE-88-は 25・50・100・150・250・400・630・1K,1.6K,2.5K,4K,6.3K,10K,20KHzの14の中心周波数ごとに±10dBの範囲で左右別々に正確に?イコライジングできます。

※下段に移っているのがSE-SE88でクリックすると拡大できます

musivtest1.JPG

チャネルデバイダー

べリンガー  SUPER-X PRO CX2310 V2

セッティングについて
      • SUPER-X PRO CX2310 V2 ステレオ2ウェイモード(ch1→左ch ch2→右ch)で使用
      • Low/High Xover Freq. は目盛り読み44と60Hzの間。
      • Low Phase Invert は未使用( 正相 )
      • サブウーファー専用出力は未使用

behringercx23101.jpg

 PDFファイルはこちら  behringercx2310.pdf

※取説補足1

      • ステレオ2ウェイ設定時についての説明はch1(左ch)についての説明で、ch2はも同様の設定で右チャンネルとして動作します。
      • 各ジャックはXLRコネクタ(キャノンプラグ)を使用していますので、RCApinコードでプリアンプと接続す場合は、変換コネクタが必要です!XLRコネクタは出力側が"オス"、入力(受け)側が"メス"と決まっていますので、ステレオ入力用としてピンメス→入力用端子用オス変換コネクタが2個、出力用としてXMLメス→ピンメス変換コネクタがx4個別個必要となります!(1個800円程度x6=4200円程度)

※補足説明2

変換コネクタを使うと音質が劣化するのでは?と心配する人もいますが「前途した通り」この部分のでの劣化はスピーカーそのものの電気信号→音響出力の変換誤差?よりは格段に小さく、1ユニット100万円以下総額200万円以下のスピーカーシステムでは気にする必要はありません!

Wikipediaの説明にもあるように、「100m以上もケーブルを引っ張りまわす録音現場では」インピーダンスの整合を取らないと

オーディオ機器などで効率を問題としない接続の場合は、接続の簡便性を優先し、いわゆる「ロー出しハイ受け」(機器の出力インピーダンスはごく低く、入力インピーダンスは高めに)とし、信号をもっぱら電力ではなく電圧で伝達する。Wikipediaより引用

つまり、インピーダンスが異なるとそれぞれのインピーダンスの2乗の差に応じて反射が起こり100m以上もケーブルを引っ張りまわすプロ現場ではコネクタでの反射損失も大きくなり「マッチングトランス」で整合するか、受け渡し(入出力)のインピーダンスの整合が取れているコネクタを使うわけです。

つまり、基本「ロー出しハイ受け」で作られている「オーディオ機器」間(数m以内)では変換コネクタでの「インピーダンス不整合」による損出はあまり考えなくても問題ありません!

A520駆動アンプ 

PIONEER VSA-750/ダイレクト(2chSTEREO)モード105w+105w/6Ω

サブウーファー NS-SW500
      • Volume 設定 2/10 目盛り
      • 正相接続(A520逆相)
      • 入力3使用(内部フィルタースルー未使用)(左右ステレオ入力接続)

第1項 ...というわけでスピーカー再生音の聴感テストでは

前々回で説明したような「NS-SW500」の「周波数特性」によるセッティングの難しさが幾分緩和されて、

20㏈/octのフィルター特性のおかげで、クロスオーバー周波数帯での「逆転位相成分」による「キャンセリング効果」による谷間影響が改善されて、

違和感なく「滑らかに」繋がようになりました!

勿論「ハム」などのそれとわかるようなノイズも一切増えていません!

むしろプリメインアンプも「A520」も「低域の強大(大振幅)な重低音信号」から解放されて、軽やかに動きになり!、

transient(応答性)の良い、より一層メリハリのある、張り出しの利いた音になったのではないでしょうか!

勿論重低音も「もやもや感などのない歯切れがよい」重低音となり大変満足しています!

更にクライマックスで、

(オルガン・大太鼓などの)重低音がたっぷり入ったコンテンツでも、

「中高音域」が混変調歪で潰されることもなく、「十分以上の大音響」で、まるでコンサートホールにいるような臨場感で楽しめます!

タ・ダ・シ...

但し、一つ目算が外れたのは「NS-SW500」が意外と「偏屈もの!」で、

予定していた100Hz以上まで「クロスオーバー」周波数を上げると「かえって100Hz周辺が」痩せこけてしまい、

本来は楽をさせてやりたかったA520にかなり低域まで頑張ってもらわなければならなくなった

点です。

第2項 YMAHAの今後に期待するのは...

NS-SWの基本コンセプトであるフィードバック用コイル搭載は、スピーカーコンストラクターとしてはオリジナリティを持つ発想だとは思いますが...

アナログ技術ばかりに拘るのではなく!

最新の電子デバイステクノロジの積極利用も大切ではないのでしょうか...

駆動アンプは、アナログ的フィードバックではなく、デジタルミックスによるフィードバックに向かうべきです。

つまり、ボイスコイルの制動には、フィードックコイルではなく、別の軽量センサーで位置(振幅)検出を行い!

デジタル演算で、ボイスコイル駆動出力を生成させて、D級増幅を行うべきでしょう。

もう一つはノートPC利用の方向へ...

現状、SONYの Hi-Res AUDIO WIRLESS ヘッドフォン(※★)で行っているような、パソコンをトランスポートに使用する方向です。

スマホでコントローラーが実現出来れば最高なのですが...

現状では、通信速度が...なので光通信が利用できるノートPCが良いでしょう。

配信元←(キャリア通信/LDAC、CD)→ストランスポート(※90)←(bluetooth/LDAC)→headphone

の流れを...

配信元←(キャリア通信、CD)→Note PC←(bluetooth or USB)→NS-SW←(USB)→AVAmp.→メインSPシステム

として、PCで各システムのディレータイムの微調整、及びシステム全体のイコライジング(とNS-SWのフィルター特性設定)を行えば、マスタリングスタジオのミキシングコンソールが実用レベルの価格で再現できる!様になります。

PC内のアップスケーリングでデジタル音量設定の高精度化(32bit化)も行えば、アナログボリューム(抵抗器)の経年劣化対策にもなります!

参※)当サイト関連記事 連載『 SONY WH-1000XM4 ノイズキャンセリングヘッドフォン長期使用レポート』ー第1回ー はこちら。

つまり

トランスポート←(USB or Bluetooth )→NS-SW←(アナログ伝送)→AVAmp.←(ケーブル接続)→メインスピーカーシステム

とすればよいので、映像コンテンツでなければ、システム全体のディレーは問題とはならないので、

オーディオマニアから揶揄される transient(応答性)の悪さ?も、(NS-SWドライブ信号を)マイクロ秒単位でディーレー設定できるので、解決出来ます!

参※★)トランスポートとは、CDやUSBメモリ、スマホ!の事で文字通りContentを運ぶMediaの事です。

その1)ダクトチューニングの見直し

ヤマハさんにはダクトのチューニングを見直して、

「もう少し重低音」側にシフトして、

「さらに」強力な磁気回路と、コーンの強度アップで「重低音」域を補強し、

「逆に」

50Hz以上の低音域?は「減ずる」方向にチューニングしていただきたいと感じる次第です。

つまり、十分な音響出力を得ようとVolume を上げると「必要のない」100Hz前後の低音域もレベルが上がり、

先ほど述べたA510の「重低音特性のあばれ?」との兼ね合いで「受け渡しリレー」がうまくいか無く!なり、

逆に不自然な「ドン・スカ」音になってしまい、レベルを下げなくならざるを得ない状況になってしまっていることです!

その2) 高性能なデジタルフィルター(デバイス)の開発!

前途した様に、諸悪の根源は、帯域フィルター特性にあります。

なので、前途した最新のデジタルデバイス(プラットフォーム)を生かして、

デジタル帯域フィルタで100db/オクターブ!を実現さて頂きたい!

安価な? embedded system を応用して...

※+数万円でクリアーな重低音が手に入るならばオーディオマニアは必ず買います!

例えばMediaTek DimensityR 700(オクタコア)2.2GHz+2.0GHz等の ARMアーキテクチャ の embedded systemを応用して、ディーレータイム(ロスタイム)の少ない、高速デジタルチャネルデバイダーを、NS-SW側!に組み込んで、逆に、オーディオAmp.側に、分配して後は通常の流れにすれば、システム全体のディレーが無視できる、オーディオシステムが構築できるのですが...

狸穴音響研究所としては今後...

というわけで今後の計画としては、サブウーファーとの受け渡しに問題の生じる「バックロードホーン」の自作はあきらめ

単純な「バスレフ」エンクロージャーに「12cm」程度の良質なシングルコーンユニットをセットして、

20cm径程度の高強度振動板のユニットを「プッシュプルパラレル逆相」駆動で取り付けた「サブウーファー」を自作!して。

安価な高出力「D級!」増幅アンプで駆動しようと考えています

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料無料】FX-AUDIO- FX-1001Jx2[ブラック] TPA3116 デジタルアンプIC搭載 60W×2ch ParallelBTLデュアルモノラル パワーアンプ
価格:8150円(税込、送料無料) (2020/1/16時点)

NFJストア 楽天市場店 で入手可能

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ダイヤモンド GSV3000 30Aトランス型安定化電源
価格:18590円(税込、送料別) (2020/1/16時点)

CQオーム で入手可能です


 

公開:2018年12月22日
更新:2024年3月12日

投稿者:デジタヌ


連載《べリンガー チャネルデバイダー SUPER-X PRO CX2310 V2 によるNS-SW500ドライブ 》ー第1回ーTOP


 



▲サブウーファー Naviへ戻る

 

ページ先頭に戻る