旅するタヌキ

長崎ブリックホール 《 ホール 音響 ナビ 》 

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Official Website http://www.brickhall.jp/

長崎ブリックホールのあらまし

市内最大の2002席の収容人員を誇る大ホールの他に、国際会議場、練習室などを備えた総合文化施設.

長崎ブリックホールのロケーション

ところ  長崎県長崎市茂里町2番38号

長崎本線 終点長崎の1つ手前の駅「浦上」駅から南へすぐ浦上側の辺県道112号線に面して佇んでいる。

本館のある駅西口(開設予定)側には、長崎原爆病院があり、本館に向かって長崎新聞社、長崎文化放送が並び県道112号線を挟んで本館と続く。

浦上天守堂で有名な浦上協会、長崎大学医学部、県営野球場、市営ラグビー・サッカー場、市営陸上競技場、等のスポーツ施設がある「平和公園」等の施設は駅の北側に集中している。

トリップアドバイザーの周辺口コミガイドはこちら。

長崎ブリックホールへのアクセス

最寄り駅

JR九州長崎本線 浦上駅徒歩5分
長崎電気軌道本線(1号系統・3号系統)茂里町電停徒歩3分
長崎バス・県営バス ココウォーク茂里町バス停下車
長崎県営バス ハートセンター前バス停下車

長崎ブリックホールがお得意のジャンル

大ホール

オーケストラコンサート、オペラ・バレエ公演以外にもミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

長崎ブリックホールの公演チケット情報

大ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見た長崎ブリックホールの特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

すぐ東側を長崎本線が通っているが、西側は浦上側であり、JR線からは60m離れて西側の浦上側に近づけて建設されている。

大ホール

(公式施設ガイドはこちら)

2層1バルコニーの大型ホール

平土間部分から続くなだらかなスロープを持つ1階フロアーと2階バルコニー席で構成されている。

鉄壁の定在波対策!

1階メインフロアー・2階バルコニー席ともに客席側壁は並行しているがアンギュレーションを持たせた木質パネルで覆われており定在波(※1)をシャットアウトしている。更に1・2階フロアー共に座席が扇状段床に配置され、中央部が谷間を形成しているので万が一定在波が発生しても(ホール横断方向定在波は絶対発生しない!が)リスニングポイント(耳の位置)では被害が発生しない様になっている。

立て格子で表装した大向う背後の吸音壁

大向う背後壁ももちろん扇形座席配列に対応して緩やかなカーブを描く凹面壁。

1階大向こうの下面を除き、1次反響(※2)軽減のため?縦格子で表装されてた吸音壁になっている。

2階席大向こう上部には、全面に渡り「音響グリル」で表装された「吸音ボックス」(一部空調ガラリ)が配置されている。

客席周囲壁最上層部は残響調整装置

客席側壁最上層部は「バタバタフラップ」付きの「残響可変装置」(※3)と成っている。

巨大な木質プロセニアム

木質パネルによるプロセニアムは正しくー「額縁」風に折れ曲がり、上縁は2段階に折れ曲がった巨大な凸型反響板になっている。

天井は大型セグメント反響板。

2面舞台相当の広いステージ

脇花道、大・小迫りを備えた2面舞台相当の広いステージを持ち、伝統芸能にも対応できる。

ホール音響評価点:得点93点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点22点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点17点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点4点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

後述デジタヌのつぶやきで。

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=配点50点ー障害発生エリア数0=50点

定在波障害顕著席数;0席

初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数1=24点

初期反射障害1 壁面障害席 ;52席/2F大向う2N、全席

初期反射障害2 天井高さ不足席;156席/2F2L~2N、3列全席

重複カウント ;ー52席

音響障害席総計;156席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数1=19点

眺望不良席数;0席/1・2F平土間中央部全席千鳥配列!

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;52席

重複カウント ;ー25席

音響障害席総計;156席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

国際会議室

(公式施設ガイドはこちら)

6ヶ国語の同時通訳設備(ブース)を備えた2フロアーの変形(不等辺)6角型の小規模ホール。

8角堂の中に内接する形で変形6角型の1階フロアーと、3階(ドーム部分)更に2階8角堂後半バルコニー席を設置したような形状。

間口13m奥行き4mの高さ0~0.8mの迫り上がり舞台の両袖の壁面がアンギュレーションを持っており、並行する対抗面はステージ背後と客席背後の2面だけで、「初期反響」及び「定在波」への対策は講じられている。

2階部分の左右2面に同時通訳ブースが、奥の3面に2階(ベランダ席)が設けられている。

1・2階席周辺壁は木質のプレーンパネル。

3階ドーム最上層部周辺は音響グリルで表装された吸音壁で電動カーテンで開口部が調節出来る「残響可変カーテン」と成っている。

天井はセグメントタイプの疑似ドーム型反響板。

リハーサル室

公式施設ガイドはこちら

床面積207㎡(約133畳)間口17.7m、奥行き11.7mの2階吹き抜けの立派なリハーサル室を持つ。

長崎ブリックホールの施設データ

  1. 所属施設/所有者 長崎ブリックホール/長崎市。
  2. 指定管理者/運営団体 長崎ブリックホール/長崎市。
  3. 開館    1998年
  4. 設計  日本設計
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

大ホール

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席   2フロアー 収容人員 2002席、、可動床、1階平土間中央部千鳥配列、残響可変装置
  3. 舞台設備 2面舞台相当(間口47m、奥行き20mプロセニアムアーチ:間口:20.6m 奥行:20m 高さ:12m、ブドウ棚(すのこ)、脇花道、大・小迫り、可動反響版、オーケストラピット(可動床)、
  4. その他の設備 、楽屋x9、
各種・図面・備品リスト&料金表

国際会議室

  1. ホール様式 、オープンステージ変形6角型ホール。
  2. 客席   2フロアー 収容人員 426席(最大542席)
  3. 舞台設備 昇降ステージ
  4. その他の設備 、6ヶ国語の同時通訳ブース
  5. ホール(客席)平面図、

付属施設・その他 

館内付属施設 

施設利用ガイド

デジタヌの独り言

ブリックホール の「7不思議?」

その1 大ホールの「残響可変装置」?

ブリックホール の「7不思議」設備の中でも「極めつけ」と言っても良いのがバタバタフラップ開閉機構で調整する?「マジックBOX(残響可変装置)(※3)」全面木質壁のホールで「なんでこんな代物が?」、

しかもそれ自体が『音響拡散体』(※4)である「装飾梁」や「立派な縁取り」のついた丁寧な設えの設備でありながら、一体全体いつ使用するのか?

特設PA(※3)で耳をつんざく大轟音の喧しいロックバンドコンサートでも想定しているのか、はたまた肉声の通りが重要な「国際会議」用、しかし大ホールには「同時通訳設備」は常設されていないし...?

その2 1998年建造なのに「可動プロセニアム」が無い!

1998年の完成で「日本設計」がデザインしているのに「可動プロセニアム」が無い!

はっきりって使い道の無い無用の長物?「残響可変装置」等に費やす「資金」があったののなら、「可動プロセニアム」と「大型重量級自走式反響板」が欲しかった。

その3 国際会議室と銘打った、「夢殿」型8角形小ホール。

デザイナーは「8角堂」フェチ?

多角堂の難点「定在波」を何とか押さえ込もうと「8角堂」のホール(建て屋)に、内接する「変形6角型」を組み合わせ、2階フロアーには装飾柱を配するなど、苦労の跡がうかがえるが...?

何故ここまでして「夢殿」にこだわるのか?

夢殿とは「建築デザイナー」にとってそんなに創作力?をかき立てる「抗しきれない魅力?」をもつ「モチーフ」なのか?(※5)

デザイナーは「マジックボックス」と「多角堂」の信奉者のようである。

デジタヌの知っておきたい豆知識

長崎ブリックホールこれまでの歩み

1998年に、多の施設長崎市保健環境試験所、長崎市動物管理センター、長崎市中部下水処理場と共に、地元有力企業の工場跡地に建設された。

※参照覧

※1-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※1-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※2、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※3、現代の3大迷発明!「珍妙からくり(残響調整装置、可変段床設備、可変吊り天井)」に関する記事はこちら。

※4、音響拡散体・グルービングパネルについては関連記事「芸術ホール設計のセオリーとは?」をご覧ください。

※5、「夢殿」は夢見ても設計するな!はこちら。

公開:2018年1月24日
更新:2018年10月14日

投稿者:デジタヌ

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