狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

飯田文化会館 《ホール音響Navi》 

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毎年8月に行われている いいだ人形劇フェスタ の主会場

飯田文化会館のあらまし

Official Website https://www.city.iida.lg.jp/site/bunkakaikan/

1288席のホール棟と200席の人形劇場棟の2棟からなる複合施設。

飯田文化会館のロケーション

ところ  飯田市高羽町5-5-1

城山の麓を走っている中央自動車道と市道に面して、両館が佇んでいる。

城山に向かって飯田駅から700m程坂道を登ったところにあり、松川の扇状地の河岸段丘に開けた飯田市市街地の最上層にあたる。

飯田市周辺にある観光スポットのトリップアドバイザー くちこみ情報 はこちら。

飯田文化会館へのアクセス

最寄り駅 飯田駅

飯田文化会館のある飯田市とは

長野県の南端に近い天竜川を挟んだ伊那谷に開けた地方都市。上田市に次ぐ長野県内第4位の人口を抱えた市。りんご並木の街、人形劇の盛んな街としても知られ、城下町の面影を残す町並や保存された伝統芸能の多さから「南信州の小京都」とも呼ばれている。

特に恵那山トンネル開通後は名古屋との結びつきが強く成った。

推計人口、100,077人/2017年10月1日。
飯田ー長野 3時間1分/2870円/ハイウエイバス。
飯田ー名古屋 2時間1分/2420円/ハイウエイバス。
飯田ー新宿 4時間15分/4200円/ハイウエイバス

飯田文化会館がお得意のジャンル

ホール

オーケストラと友に音楽祭(※ガイド記事はこちら)

主にセミナー、講演会、市民団体の、集会、お稽古事の発表会などに用いられ、オーケストラコンサートバレエ公演、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ 演劇・伝統芸能、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、落語・演芸寄席、大衆演劇、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショー等の色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

人形劇場

毎年8月第1木曜日から日曜日までの4日間にわたり開催されるいいだ人形劇フェスタ』の主会場。

主にセミナー、講演会、市民団体の、集会、お稽古事の発表会などに用いられ、落語・演芸寄席、大衆演劇、大道芸、パフォーマンス・ショー等の色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

飯田文化会館の公演チケット情報

飯田文化会館ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

飯田文化会館人形劇場で催されるイベント情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

飯田文化会館以外の長野県のホール

『長野県のホール』まとめ ナビ のメニューテーブルはこちら

施設面から見たホールの特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

ホール

2フロアーのプロセニアム形式の多目的ホール。

1972年の竣工当時全国に吹き荒れていた「石壁ヴィールス」に見事?感染したホール。

いわゆるエコールーム仕様のホール(※1)

ホール客席周辺低層部はプレーンで垂直壁面というおまけまでついている。

中上層部壁面はこれまた当時流行ったグルーブ加工が施されている。

又上層部は並行する対抗壁面をキャンセルする為に側壁照明ガラリを覆うように前方に向かってややホール内側に絞り込まれている。

天井は一般的なプラスターボード製で中央部がやや盛り上がった穏やかな山形形状のセグメント反響板を並べた構造。

1階大向こう通路背後壁面は立て格子で表装した吸音壁。

2階大向こう通路背後壁面はプラスターボード製の反響板?で上縁はコーナーラウンドさせて天井に折れ上がっている。

ステージ上面反響板は凸面に成形した反響板を3枚使用しているプロセニアム上側前縁にはステージ反響板と連続性を持たせる為の巨大なコーナー反響板が設えて有る。

ホール音響評価点:47点

§1,「定在波対」策評価点:15点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:5点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:12点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

人形劇場

3階吹き抜け相当の高い天井と、ロールバック客席収納設備と客席収納段床装置を備えたプロセニアムステージのある平土間多目的ホール。

正しく「カラクリ小屋?」である。

その名の通り「あらゆる人形劇」に対応している。

3階フロアー相当部分両サイドにキャットウォークを巡らせている。

大向こう席上部3階相当部分がホール内に張り出した調整室に成っている一般的なデザイン手法をとっている。

天井は構造体(屋根裏)剥き出しの流行のデザインで、各種照明器具取り付け用のバトン類が吊られている。

壁面は塗装仕上げの一般建築用の石膏ボードで表装された垂直壁。

大向こう背後の壁面は有孔石膏ボードで表装された吸音壁で両サイドはハの字状に面取りされている。

ホール音響評価点:64点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:19点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

飯田文化会館の施設データ

  1. 所属施設/所有者 飯田市文化会館/飯田市。
  2. 指定管理者/運営団体 飯田市。
  3. 開館   1972年 /ホール、1988年/人形劇場
  4. 設計  
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

ホール

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席    2フロアー 収容人員 1288席、車椅子席6席分
  3. 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口:15.3m 奥行:11.43m 高さ:8m、ブドウ棚(すのこ)高さ:17.5m、、バトン類、本花道(すっぽん迫り付き)、仮設花道、、金・銀屏風、松羽目、反響板、
  4. 舞台仕様・詳細寸法仕込み図面集はこちら公式ガイドへ)
  5. その他の設備 、楽屋x4、浴室、講習室x、展示室、会議室x

人形劇場

  1. ホール様式 、プロセニアム形式多目的イベントスペース。
  2. 客席  奥行き約9.6m 1フロアー 収容人員200名 :84席(ロールバック方式客席収納システム)、24席(仮設折りたたみ椅子)92席(可動床客席収納システム)、可変段床設備、リノリウム張り、
  3. 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口:9m 奥行:7.2m 高さ:4.3m、 バトン類:高さ:StL+9.1m、
  4. 舞台仕様・詳細寸法(仕込み図面集はこちら公式ガイドへ)

付属施設・その他 

デジタヌの独り言

1972年完成のホールは

褒めようのないホールで、特に壁際の聴衆は悲惨であろう、1972年完成と少々お年を召していらっしゃる?事だしそろそろ引退していただいて、『地元算』の木材をふんだんに使った最新のホールに建て替えた方が良いかも?

但し、もう少し長活きさせたいのなら、YAMAHAさんに1度御相談なさったら良いかも。(※関連記事はこちら)

※1エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら

 

公開:2018年3月17日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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