狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

博多座 /福岡市《 レビュー・演劇ホール 音響 Navi 》

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博多座のあらまし

福岡市が所有する「モダン芝居小屋」。

歌舞伎ミュージカル・商業演劇など様々な演目が公演される。

最大1,500席と九州最大級のモダン芝居小屋であり、九州各地はもとより山口県や西日本一帯からの団体客で賑わっている。

博多座がお得意のジャンル

伝統芸能以外にも、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーまでジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

歌舞伎公演(松竹(株)制作)

関西以西で歌舞伎を1ヶ月間"常打ち"で上演している劇場はここだけである。

宝塚歌劇団福岡公演

毎年、5月に組替わりで公演を行う。

東宝ミュージカル。

そのほか明治座(※ホールNaviはこちら)がプロモートする興行も行っている。

博多座で催されるイベント情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

博多座へのロケーション

所在地  福岡市博多区下川端町2-1

福岡市と周辺にある観光スポットについてのトリップアドバイザーの 口コミ情報はこちら。

博多座へのアクセス

地下鉄 「中洲川端」下車(7番出口直結)
(福岡空港駅より約8分、天神駅より約1分、博多駅より約3分)

バス 「川端町・博多座前」下車(西鉄天神バスセンターより約10分、福岡交通センター(JR博多駅博多口側)より約15分)

天神より徒歩約10分

施設面から見たホールの特色

(詳しくはこちら公式ページ)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

間口に比べて奥行きの浅い3層のモダン芝居小屋

天井が高く、間口(横幅)に比べて奥行きの浅い、平土間に近い緩やかなスロープを1階フロアーと2層のバルコニーを持つモダン芝居小屋スタイルのホール。

2階バルコニーの両翼から前方に水平にテラス席が伸び、テラス軒下1階両サイドは高床桟敷と成っている、更に3階に当たるホー側壁面に多少深め軒を持つサイドテラス席が階段状に設けられている。

3階正面バルコニーは2階に比べ多少浅めになっている。

プレーンな壁面は漆喰仕上げ風ではあるが「塗装仕上げの一般住宅用の石膏ボード?」テラス全面は、波状にシェープした塗装で表装したFRP飾り板?

側壁上部は折り上げ風に仕上げたコーナー反響板、天井は定番プラスターボードを用いた格子状の浅いリブの付いた大型セグメント天井反響板を用いている。

客席周辺は座席高さ程度の木材の調度壁で囲まれており、客席から眺めるプロセニアムもまさしく立派な木製の額縁である。

2・3階バルコニー最後列大向こうまでビッシリ詰まった座席?

バルコニー両側壁沿いは通路となっているが、大向こうには通路が無い!

この壁の意匠では、役者の滑舌もはっきり判別できず、相当聞き苦しい座席であろう。

博多者の見栄なのだろうか?客席に座っている限り豪華かつ丁寧な設えのように見えるが...。

今後、壁面への「木質パネルor木組み格子」の貼り付けとアンギュレーション加工(折れ曲がり)、「バルコニー前縁下部」への「簀の子」or「立て格子」等の追加、等など目にとまりにくい所での地道な改装が必要と思われる箇所が散在している。

安普請ですまそうとして、後で高く付く典型!

全国の公共ホールの総工費を比較すればすぐに気がつくことだが、表面加工仕上げの「打放しコンクリート壁」は必ずしも安上がりとは限らない!むしろ「木材で表装」したホールの方が安上がりな場合もある。

丁寧に表面を仕上げても、所詮「音響インピーダンス」の大きい石材系の壁材は「音圧反射率」が大きく「無用なエコー」を抑制しづらい。

特に肉声を重んずる「伝統芸能・演芸ホール」では出来るだけ使用を避けたい内装意匠である。

観客を驚かす立派なエントランスホール

皮肉にも折上げられた天井を持つ丁寧な設えの立派なエントランスホールを持っている。

新春公演の際などに緋毛氈に金屏風でも仮設置し、「琴の演奏」でもサービスすれば、山口県辺りからわざわざお出まし頂いた団体客の皆さまにお喜びいただけるであろう。

詳細データ

  1. 所属施設/所有者 博多リバレインイーストサイト/福岡市
  2. 指定管理者/運営団体 (株)博多座福岡市
  3. 完成 1999年3月6日
  4. ホール様式 平土間プロセニアム型式モダン芝居小屋
  5. 客席  3層(1階高床桟敷、2バルコニー、2テラス) 収容人員  最大1,500人、1階778席/花道使用時、2階424席、3階200席、可動床、1階中央部千鳥配列座席。
  6. 舞台設備 回り舞台、すっぽん(迫り)、ブドウ棚(簀の子)、仮設脇花道、仮設本花道、仮設下手子場or黒御簾(くろすみ)、オーケストラピット(可動床)
  7. その他の設備 
  8. 付属施設 リハーサルルーム、
  9. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。
  10. 設計  日本設計
  11. ゼネコン JV(大林組、竹中工務店、間組、熊谷組、大成建設、鹿島建設、清水建設、飛島建設)

 

公開:2017年10月20日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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