狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

連載『ホームシアター構築講座』ー第4回ー

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★エピローグ 本気のお金持ちにご提案!

前途のように「スピーカー対抗面」を作らなければ良い訳で。

その1 手っ取り早いのは廃村の藁葺古民家の再利用!

東京周辺でも奥多摩辺りにある"廃村の藁葺古民家"を見つければ、素晴らしいリスニングルームが構築できます。

日本家屋は、木と紙と"畳"でできているので、洋館と違い壁面反射を考慮する必要はありません! この点に着目して、過疎地にお引越しした演奏家もいるほどです!

第1目 メリットと狙い

過疎地の古民家なら、土地付きで格安に入手できます!

しかも、村役場!からは過疎地対策として喜ばれます。

古民家その物の音響特性がメリットに

天井(内装)を取っ払い、屋根をむき出しにすれば藁(萱)が、吸音材として働き初期反射を低減して、しかも"骨組み"が適度な散乱効果をもたらします!(※91)

最近は、「轟音渦巻く地下鉄駅」や、同じく地下道、ショッピングモールの内装などにも応用されて、素晴らしい"消音効果"を発揮しています。

そして大事なのは、雨戸や間仕切りを開放して、壁面を無くす!ことも可能な点です。

又、炊事スペース(バストイレ)も完備されているので、

長期滞在にも問題はないでしょう!

村外れの一軒家なら、雨戸を開放して苦情は来ないでしょう?

参※91)当サイト内関連記事 構造体・剥き出し天井」の音響効果 はこちら。

意外と省エネな古民家

しかも、藁には断熱効果があって、冬場も最近の住宅よりは快適ですし、

夏場は強いに日光を遮ってくれて、意外と涼しい環境が構築できて、(特に標高が高い山間部では)クーラーいらずどころか、朝晩は暖房が必要なくらい涼しく過ごせます!

更に、渓流の雪解け水は夏場でも10℃前後で、ラジエター(熱交換機)を使用すれば、低騒音、省エネルギーの空調も可能です!

屋根の補修は

最近は補修できる職人が少なくなりましたが...

藁を道路用の、20㎝厚さの発泡スチロール!(※91)にふき替えても、同じ効果が得られます!

しかも、藁(萱)とは違い"難燃性"なので問題もありません、但し軽いので、屋根材で表面を覆う必要はあります。

これも、ステンレスネットなどで、固定した後に、表面を檜皮葺きなどでカバーすれば、台風などにも備えることが可能でしょう。

参※91)発泡スチロールは不燃性があり、建築材をしても認められています

電気も光回線もOK

しかも、廃村でない限りは、電気、光回線!も引かれています!

更に後述する防犯(盗難)対策も、村人に管理を頼んでおけば問題はありません!

(念を期するなら secom と契約すればよいでしょう、村役場がある集落なら契約も可能です!)

その2 廃スキー場などの元スキーロッジの活用

片流れのログハウス風の、幅2間(3.7m)以上の山小屋を計画されてはいかがでしょうか、

1)、山の斜面に向けて、ベランダを設けて、ベランダ側は大規模な跳ね上げガラス戸で、完全に開放できるようにします。

2)室内は、下世話な設備(トイレ、キッチンなどを)斜面と反対側の入り口側にすべて集めて、大径の木材でリスニング(リビング&ベッドルーム)と区切ります。

3)リスニングルーム側の壁面は作り付けの(少なくとも1.8m以上の高さの)「書棚」を造作して、書籍(古本・オーディオ雑誌)を壁面いっぱいに無造作に「積読」します。

4)この状態で、水回り側(エントランス側)の壁面に「タンノイクラスやリンオーディオ」のプレミアムスピーカーを設置します。

5)リスニングルームの奥行きは1.5間2.7m以上あれば良い訳でいわゆる「3坪の6畳間」以上あれば構いません。

但し高さも同じく1.5間以上はあったほうが良いのでできれば、水回り側に「ロフト」を持つ2回吹き抜けのログハウスが適当でしょう!

5)背後の斜面を背にしたベランダ側は、前途したように、前面跳ね上げタイプのガラス窓+シャッターがよいかと思われます。

6)多少の、雨、雪!を防げるように、ベランダ前面を覆うような「軒」と.両サイドの「風よけ」のガラリパーティション、と転落防止の手すり付きの柵をお忘れなく、但し、「うだつ」のような壁は作らないでください「あくまでもガラリー」で。

7)後は、お天気の良い日は「ベランダ」設置した」ロッキングチェアーなどに腰かけて、周囲を気にすることなく「ハイレゾオーディオ」の生オケ同様のダイナミックレンジ100dB以上を堪能してください!

その3 林の中の"ウッドデッキ!"

『下手な考え(小細工)安むに似たり』の諺通り、人間の浅知恵には限度があります!

なので、お金持ちならば、別荘地の分譲エリア1ヘクタールぐらいを購入して、周囲に迷惑(騒音公害)がかからない配慮をしたうえで...

中央部分に冒頭で述べた、テント屋根の(半地下倉庫付き)ウッドデッキを設置すれば、

簡単に無響室に近いクリアーな環境(SPシステム特性測定時の)環境が得られます!

ウッドデッキの上に、ロッキングチェアーでもおけば最高のリスニング環境が得られるでしょう。

但し、電源、と階下の保管庫が必要となりますが...

電源についは、大容量のリン酸鉄バッテリーが容易に入手可能となりましたので、無音電源がお手軽に準備できます。

更に、高価で精密?(とは限りませんが)なオーディオ装置はあまり頻繫に移動させたくないでしょうから...

床下の保管庫も...

床下に、"空調の完備した保管庫"を設置して、リフトで上下するようにしておけばよいでしょう。(電源は近くの渓流で簡易発電を行えば、効率の良い風力発電機も、太陽光パネルも市販されるようになってきました。)

つまりは空母のアレです!

大都会のど真ん中の田園調布に新築するよりはお手軽!

これだけの、設備をしても

「都会の住宅地」完全防音の「20畳10坪」クラスの完全防音・防振「プライベートホール」を作るよりは安上がりで、タンノイやリンオーディオ本来の"良い音"を堪能できることは保証できます。

味噌は「スピーカーに対抗面を作らない」で、解放して雑木林の山の斜面を利用して、周囲に散乱させることです!

しかもこの手法なら、周囲の雑木林(or 杉林)の小枝で反響した自然な残響も楽しめます。

元スキー場!などの積雪地では

つまり元ゲレンデを背後に抱えた「スキーロッジ」を改築、もしくは新築して、できれば斜面は広葉樹でも植樹して、「雑木林」とすれば、消音効果と吸音材になります。

まあしょっちゅう「別荘通いも」できないでしょうから、SECOMはお忘れなく!

特に元スキー場などの積雪地では「冬季の湿度が意外と高く」冬季の空調(除湿)は必須となります。

いくら何でも個人では

いくら何でも個人では...

とお思いなら、オーディオ仲間を募て、挑戦してみられてはいかがでしょうか!

普段は数十万円のプレミアム「ハイレゾヘッドホン」でしか聞けない「録音エンジニアがデザイン(構築)した本物の音響空間」がスピーカーシステムを通じた"空気再生!"のバーチャルステージ(音場)としてあなたの前に広がることでしょう...ああ恨めしい...いや羨ましい!

但し、田園調布当たりの住宅地や、軽井沢当たりの別荘地にある、週百坪ある大邸宅でも「騒音問題」が生じて不可能なので、福井県などにたくさんある人里離れた山間地の廃村が狙い目です!

例えば、鳥取県、兵庫県、福井県あたりに数多くある「スキー場」跡地が適当ではないでしょうか?

実行する方は、「狸穴音響研究所 代表 出自多留狸」にご一報の上、ぜひ一度、招待願います!

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公開:2014年11月14日
更新:2024年3月 5日

投稿者:デジタヌ


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