狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

連載『 SONY WH-1000XM4 ノイズキャンセリングヘッドフォン長期使用レポート』ー第5回ー

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★第4節 BOSEはBluetooth送信側のクオリティーの影響を受けやすい!

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BOSEは「仕様や電気計測データを一切公表しない」ことで有名なメーカーです!

創業者のBOSE博士以来、彼らは電気特性に頼ることなく聴感特性にフォーカスして、

聴覚心理科学的に「心地よい音」を追求してきたメーカーです。

このフィロソフィーに共感して一時期オールBOSEスピーカーシステムでAVシステムを構築してドルビーサラウンドに浸っていた時期もありました(21)。

参※21)当サイト関連記事 我がオーディオ道楽の回顧録...こちら。

第1項 BOSEはトランスポートのクォリティに左右される!

事実、比較試聴に使った BOSE QUIETCOMFORT 35ではもろに影響を受けるようで...

  • 1位)素晴らしい! ; hp ENVY x360 13ar0115AU
  • 2位)まああまあ; iPhone8
  • 3位)まあこんなもんか?;PC(LIVAZ-4/32-W10(N4200)(※22)
  • 4位)ウーン...; iPhone4(普段プレーヤー代わりに使っている)

BOSE QUIETCOMFORT 35では、上の順に"ベール"に包まれた「不明瞭な音質」になります!

ります。

つまりhp ENVY x360 13ar0115AUのBluetooth送信機は非常に安定した優秀な送信機だといえます!

※BOSEは前途したように事実ケーブル接続には対応していないのでTEAC USD301に繋いでケーブルテストは行い(行え)ませんでした!

参※22)当サイト関連記事 LIVA Z 《 購入 レポート 》LIVAZ-4/32-W10(N4200)はこちら。

第2項 使用半導体チップの違いが?

SONYはBluetooth 通信チップ、ノイズキャンセリング演算とDACを受け持つDSEE Extreme デバイス( DSP;デジタルシグナルプロセッサー)は全て内製のスぺシャルチップで構成されていますが...

これがBOSEでは、リアルテックのような一般の専門デバイスメーカーの汎用チップの組み合わせで構成されているために、設計上の制約が多いのでしょう...

更にデジタルサンプリングクロックも、 Bluetooth で搬送される送信側の同期信号を利用する一般的な DAC らしく?(※技術仕様が全く公表されていないのではっきりとは分からない!)

この辺りがジッター(揺れ)の影響をうけて、ソース(音源データ)によってはモロニ「音が濁ったように」感じる原因の一つでは無いでしょうか?

第1目 ノイズキャンセリング法の違いも

BOSEのノイズキャンセリングは未だにアナログミキシング(NFBループ)によるキャンセリングを行っているようで、

最新型ではその利点を生かしてミキシング(キャンセリング量)を11段階に変化させられる利点はありますが...

SONYではDAC機能も行う専用DSPチップ(DSEE Extreme デバイス)で、全て演算処理を用いてノイズキャンセリング行っているので、より高度な波形シェーピングが可能なのでしょう。

また基本となるサンプリングクロックも伝送同期信号に頼らずに、

高精度な内部クロックを使っている?ので発信側のサンプリング周波数のジッターの影響がないのでしょう。


 

公開:2020年12月 2日
更新:2024年3月 9日

投稿者:デジタヌ


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