全国各地で開催されている 音楽祭・芸術祭 のあり方について感じたこと
,
全国で開催されている『音楽祭』と称する「イベント」について、今後の在り方を模索した論説記事。
瀬戸大橋芸術週間、長野国際芸術月間、等のアイデア(ファンタジー&ドリーム)も掲載。共催・後援団体(自治体、公益財団、等のパトロン)に売り込むための「尤もらしく、有りがたい?ご高説」が網羅されたような哲学的なコンセプト(趣意書)などくそ食らえ!
もっとストレートに「この町に音楽を根付かせたい」思いがコンセプトでありテーマであって良いのでは...。
※注 本項はコラムであり、音楽祭の紹介記事ではありません、各地の音楽祭ナビはこちらへ。
音楽祭・芸術祭はお祭りだ!
音楽祭・芸術祭はお祭りであり、「興業主体」の音楽業界(プロモーター・呼び屋)の食い物であってはならない!
音楽祭・芸術祭は別名『芸術週間』と呼ばれることも
芸術週間の別名もあるように、「一連のイベント(舞台芸術&展覧会等)」が「一定期間集中的に継続」して開催されていることが重要でしょう。
好ましい日本の芸術祭・音楽祭とは
1)『コンクール』を併催しては?
お祭りを盛り上げる併催イベントとして音楽『コンクール』
メインの催し(コンサート・オペラ、邦楽鑑賞会、演劇)以外に「音楽・演劇コンクール」、街中コンサート・演劇、パレード、展覧会、のど自慢?花火大会、等 開催都市全域に「お祭り気分が充満していること」が重要なのでは。
2)「自治体の冠を被る」なら町おこしの意味をもつ市民参加(プロデュース)型であること
オーガニゼーション(※1)(実行組織)が市民参加型であること
実行委員会がお祭りイベント同様、観光協会、保存会、ボランティア組織等で構成され、決して行政発案?の「業界」丸投げ、業界プロデュースの観光イベントでないこと。
概ね、地方のクラシック関係の音楽祭は前者、ポップス関係の音楽祭は後者が多いようである。
※そういう意味では「大阪クラシック」はしかけられた音楽週間の感じがしないでも...
シリーズ物の企画コンサートは音楽祭か...
従って、音楽際の看板を掲げた企画コンサートを、思いだしたようにポツポツと数ヶ月にも渡ってやっているような、企画コンサート・シリーズはいかがなものか。
プロモーター(地元マスメディア含む)、プロダクション、呼び屋(weblio辞書)の企画・プロデュースで 自治体協賛型のこのような名目音楽祭は真の音楽祭といえないのでは?
※ヨーロッパ・フェスティバル協会(EFA)に加盟した名目だけの某国内有名企画ものコンサートシリーズもありますが、甚だしい商業化と形骸化が進み、有名無実の企画コンサート・シリーズに成り果てたのでは無かろうか?
デジタヌのお節介、今後の日本の芸術際・音楽祭の進む方向とは
1)テーマがテーマ?
共催・後援団体(自治体、公益財団、スポンサード企業)に売り込むための「尤もらしく、有りがたい?ご高説」が網羅されたような実態にそぐわないコンセプト(趣意書)などくそ食らえ!。
霧島音楽祭の様にもっとストレートに、「この町に音楽を根付かせたい」思いがコンセプトでありテーマであって良いのでは...。
2)1都市単独開催にこだわるな!
財政困難な地方都市は無理をして、赤字を出してまで「単独音楽祭」開催にこだわらず、複数の関連都市(街道沿い、鉄道沿い、広域エリア)の共催タイプに移行して、エリア全体の町おこしを考えた方が良いのでは。
cf,1) 瀬戸大橋芸術週間
JR瀬戸大橋線で結ばれている岡山市、倉敷市、高松市が現在個別に開催されている、岡山国際音楽祭、倉敷音楽祭、高松国際ピアノコンテストを持ち寄って?3市共同開催の「海峡イベント」に発展させる。
cf、2)長野国際芸術祭
(※セイジ・オザワ松本フェスティバルについての関連記事はこちら)
現在松本市をメイン会場に開催されている「セイジ・オザワ松本フェスティバル」「夏の軽井沢国際音楽祭音楽祭」を共催の形で統合し「長野国際音楽祭、セイジ・オザワ国際指揮者コンクール、セイジ・オザワ音楽塾、V.P.O.メンバーによる夏のアマチュア向けセミナー、アフィニスのふるさと飯田音楽祭」など県内各地でそれぞれ別々に単独開催されているイベントを共催・同時開催又は連続開催とし「夏の長野芸術月間」として教育県長野を全世界にアピールしてみてはいかがであろうか?
(※1)現状各地の実行委員会は、任意団体で地元商工会やボランティアで構成された団体の場合もあるが、プロモーター、プロダクション、呼び屋(weblio辞書)いわゆる「業界関係者」のみで構成されている場合も結構な数に登る。
公開:2019年2月15日
更新:2022年9月29日
投稿者:デジタヌ
ウクライナ国立歌劇場管弦楽団 《 マミニャンのお気楽コンサートNavi 2018 》今年も日本巡業にやってきます!< TOP